弘田三枝子のニュー・ジャズ・アルバム 「Isn't It Romantic ?」
恐ろしや、なんとハイレゾMQA-CDにて登場
<Jazz>
Mieko Hirota 「Isn't It Romantic ?」
doLuck Jazz / JPN / DLC-19 / 2019
Mieko Hirota 「Isn't It Romantic ?」
doLuck Jazz / JPN / DLC-19 / 2019
Mieko Hirota : vo
Naoki Kitajima : P
Yusuke Nakaishi : b
Gaku Hasegawa : ds
出る出るとは言ってましたが、ここにきて弘田三枝子のジャズ・ニュー・アルバムの登場にはやはり驚きですね。昨年奥村チヨがニュー・ア ルバムのリリースがあって( 「卒業アルバム--サイレントムーン」(UPCY-7465) )、これまた驚きでしたが、70歳を超えたお婆様達のアルバムの出現とは、日本も一歩前進したんでしょうか。
とにかく彼女は1947年生まれで71歳、デビューは歌唱力と何と言ってもパンチの効いた歌声で話題になった1961年(↑)、それから55年以上の経過。
1969年には川口真の曲「人形の家」を歌い込んで大ヒット、日本レコード大賞を勝ち取った。この当時は、デビュー当時の顔とは全くの変貌(↓)で、整形手術の凄さが話題になった。私はもともと彼女の唄はお気に入りの方であったので「ロダンの肖像」、「私が死んだら」、「この大空に捨ててしまおう」、「涙のドライヴ」、「燃える手」などの曲は記憶に十分ある。
アメリカ生活で話題から離れたが、しかしここ近年には何となくテレビでもその姿を観ることとなったが、その整形手術の副作用顔貌で世間の同情もかっていた。まあそんなところは別にしても、今こうしてジャズ・ヴォーカル・アルバムをリリースするという事はいずれにしても彼女の実力からして良いこととして受け入れたいのである。
とにかくジャズ・シンガーとしての挑戦作。前橋の夢スタジオでの2018年録音。
そしてしかも今話題のハイレゾ・サウンドのMQA-CDでのリリースである。
アメリカ生活で話題から離れたが、しかしここ近年には何となくテレビでもその姿を観ることとなったが、その整形手術の副作用顔貌で世間の同情もかっていた。まあそんなところは別にしても、今こうしてジャズ・ヴォーカル・アルバムをリリースするという事はいずれにしても彼女の実力からして良いこととして受け入れたいのである。
とにかくジャズ・シンガーとしての挑戦作。前橋の夢スタジオでの2018年録音。
そしてしかも今話題のハイレゾ・サウンドのMQA-CDでのリリースである。
*
(Tracklist)
1 When You Wish Upon A Star
2 Black Coffee
3 Alfie
4 Isn’t It Romantic?
5 All of me
6 But Not For Me
7 Laura
8 One Note Samba
9 The Things We Did Last Summer
10 Hi Fu Mi Yo
11 The Good Life
12 星に願いを
1 When You Wish Upon A Star
2 Black Coffee
3 Alfie
4 Isn’t It Romantic?
5 All of me
6 But Not For Me
7 Laura
8 One Note Samba
9 The Things We Did Last Summer
10 Hi Fu Mi Yo
11 The Good Life
12 星に願いを
バックの演奏はピアノ・トリオ編成で、完全なジャズ・スタイルを貫いている。北島直樹のピアノはなかなか聴き所有り。MQA-CDの特性もあって録音も良い。
このアルバムの彼女のヴォーカルは、ウィスパー・スタイルに徹して、昔のパンチ力と言うものでは全くない。”枯淡の境地”なんて表現されているがそんなところであろう。
収録曲12曲、M10"Hi Fu Mi Yo"のオリジナル曲以外はスタンダード曲。洒落ているのはM1."When You Wish Upon A Star"でスタートして、最後は日本語でのM10."星に願いを"と歌っているところだ。まあ年齢からも声量は望めないが、あまりにも吐息型発声が全てを貫いていて、聴く方には少々しつこく疲れる。
M3."Alfie"とバカラックの曲の登場など、選曲はなかなかのもの。
M4."Isn't It Romantic?"はアルバム・タイトル曲。これは少々リズムカルで愛嬌がある。
このアルバムの彼女のヴォーカルは、ウィスパー・スタイルに徹して、昔のパンチ力と言うものでは全くない。”枯淡の境地”なんて表現されているがそんなところであろう。
収録曲12曲、M10"Hi Fu Mi Yo"のオリジナル曲以外はスタンダード曲。洒落ているのはM1."When You Wish Upon A Star"でスタートして、最後は日本語でのM10."星に願いを"と歌っているところだ。まあ年齢からも声量は望めないが、あまりにも吐息型発声が全てを貫いていて、聴く方には少々しつこく疲れる。
M3."Alfie"とバカラックの曲の登場など、選曲はなかなかのもの。
M4."Isn't It Romantic?"はアルバム・タイトル曲。これは少々リズムカルで愛嬌がある。
M11."The Good Life"のような曲には、彼女の昔のパターンがちらっと見えて、曲に乗っての姿が聴ける。
▶ いずれにしてもデビュー55周年記念新録アルバムのリリースは、お目出度うと言うところでしょうね。
(評価)
(評価)
▢ 歌・曲:☆☆☆☆★
▢ 録音 :☆☆☆☆☆★
(視聴) 昔の弘田三枝子「人形の家」
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