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2019年4月28日 (日)

ミケーレ・ディ・トロのニュー・アルバム Michele Di Toro Yuri Goloubev 「DUONOMICS」

ピアノとベースのリリカルなデュオ作品

<Jazz>

Michele Di Toro  Yuri Goloubev 「DUONOMICS」
Caligola Records / Caligola 2249 / 2019

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Michele Di Toro : piano
Yuri Goloubev : double bass
Recorded and mixed at Bess Recording Studio, Montesilvano(Peescara), on July 25 and 27, 2018

  イタリアのロマン派ピアニストで注目のミケーレ・ディ・トロMichele Di Toroとロシア出身でいまやその評価がうなぎ上りのベーシスト、ユーリ・ゴロウベフYuri Goloubev のデュオ作品である。
  この二人は先日取り上げたMichele Di Toro Trioで良作を残している二人であるが、このアルバムは何か思うところがあってか、ドラムス・レスのデュオで作り上げている。

 

Micheleditoro (Tracklist)

1.Gentle Rain
2.B Minor Waltz
3.If I Should Lose You
4.You Don’t Know What Love Is
5.Nocturnal
6.What Are You Doing The Rest Of Your Life
7.ShwinGer
8.For All We Know
9.Darn That Dream
10.Like A Lover

 スタートのルイス・ボンファの曲M1."Gentle Rain"から、ピアノの美しい調べが流れる。そして続いてビル・エバンスのM2."B Minor Waltz"と流れ、まさに欧州の叙情派のスタンダード演奏の実感が伝わってくる。
 M5."Nocturnal"は、このアルバムでは
ミケーレ・ディ・トロの唯一の曲で、静かな世界を描く。
 私が最もお勧めの曲は、ミッシェル・レグランのM6."What Are You Doing The Rest Of Your Lifeこれからの人生"だ。ピアノの美しい音とメロディー、そして中盤のアルコ演奏のベースの美しさ、これはこの両者が作り上げる美しい世界でうっとりとする。
 M7."ShwinGer"は、珍しくスウィングする演奏の披露。
 M10."Like A Lover"の情感のある演奏で締めくくる。

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 トリオで演じて素晴らしいアルバムを残している二人が、その息の合ったところで抒情的世界をロマンティックにデュオで演じて、これはこれ素晴らしいアルバムを作ってくれたと私は喜んでいるのである。

 

(評価)
▢ 演奏  :  ★★★★★☆
▢ 録音  :  ★★★★☆


(視聴)  "What Are You Doing The Rest Of Your Life"

               *          *          *

[MY PHOTO]

「残雪 ~ 2019早春 戸隠高原にて」

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Sony ILCE-7M3, FE4/24-105 G OSS,  PL,  88mm,  1/200,  f/5.6,  ISO100

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2019年4月24日 (水)

エスペン・バルグ・トリオEspen Berg Trio 「Free To Play」

ジャズの欧州的進化か ~そこにはスリリングな展開とアンサンブルの妙が

<Jazz>

Espen Berg Trio 「Free To Play」
BLUE GLEAM / JPN / BG011 /  2019

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Espen Berg (p)
Barour Reinert Poulsen (b)
Simon Olderskog Albertsen (d)

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  ノルウェーのエスペン・バルグ・トリオの3作目。ますます波に乗る彼らの進化形が体感できるアルバムの登場だ。とにかくリーダーのピアニストのエスペン・バルグは、キース・ジャレット、ブラッド・メルドー、エスピョルン・スヴェンソン等に影響を受け、フレッド・ハーシュに師事したという新鋭で、既に1st「Mønster」 2nd「Bølge」は魅力有るトリオとしてここでも取り上げてきた。そして欧州のハイセンス・アルバムをリリースするBLUE GLEAMレーベルからの3作目なのである。

(Tracklist)
1. Monolitt
2. Skrivarneset
3. Kestrel
4. Camillas Sang
5. Gossipel
6. Episk-Aggressiv Syndrom
7. ’Oumuamua
8. Meanwhile in Armenia
9. Furuberget
10. Body and Soul (日本盤 Bonus track)

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 曲はリーダーのエスペン・バルグ(↑)が作曲している。ピアノ・トリオとして所謂北欧の牧歌的ピアノ美旋律を期待すると大きな反発を感ずるだろう。しかし演奏はトリオが対等にがっちり組んでのアンサンブルが見事で、ピアノが前面に出てバックにベース、ドラムスという単純なパターンでない。
  いわゆる北欧流の牧歌的美旋律という顔もチラホラはするが、基本的にはピアノも単に美旋律を追ってゆくのではなく、時としてリズム隊としての役割を対等に果たしつつ三者の結合は聴きどころ。
  そうは言っても、M4."Camllas Sang" が美しいですね、ピアノとベースによる流れの妙に圧倒される。
 M6."Episk-Aggressiv Syndrom"の前半の熱っぽい演奏から、ガラッと変わって中盤からの宇宙空間をさ迷うがごとく展開に彼らの挑戦的世界が見えてくる。
 M7."'Oumuamua"は終盤に来ての流麗なピアノの流れを聴くとそこには彼らの美しさが滲んできて、アルバム最後の2曲M9."Furuberget"、M10."Body and Soul"でのゆったりした流れの中に、ようやく北欧的な美とピアノの美が実感できる。
 前2作に比べると、更に実験性と進化した形態のジャズの色が濃い。昔から"スウィングしなけりゃジャズでない"といった世界とは確実に決別している。私的には少々理解に困惑するところも有り、もう少し優しさと美旋律も織り込んで欲しいところだが、ちょっとそんな甘さは否定されてしまう。これは好みから見ると確実に賛否両論別れるピアノ・トリオであるが、進化と言う面からは一歩前進形の世界は間違いなく音楽的な評価はおそらく高いところにあると見る。

(評価)
□ 曲・演奏 : ★★★★★☆
□ 録音        : ★★★★☆

(視聴)  このアルバムからは見当たらなかったので・・・参考に

 

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2019年4月20日 (土)

ヘルゲ・リエンのニューアルバム Helge Lien Trio 「10」

新トリオはむしろヘルゲ・リエンの原点回帰による展開をみせた

<Jazz>

Helge Lien 「10」
Ozella Music / Germ / OZ091CD / 2019

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  新トリオでヘルゲ・リエン・トリオのニュー・アルバムが登場している。ちょっとこのところのヘルゲ・リエン(ノルウェー)の作品に若干不満があった私であって、ベーシストのフローデ・ベルグが、オスロ・フィルファーモニック・オーケストラの仕事に専念で抜けたということは更にどう変化するか実は不安であった。
 しかしなんと新加入のベーシストは、マッツ・アイレットセンMats Eilertsen 、これは驚き、つい先日ここで取り上げたあの素晴らしいECMからのベーシスト・リーダー・アルバム「And Then Comes The Night」(ECM2619/2019)のリーダーではないか。彼はノルウェーですからヘルゲ・リエンと結びついても全くの不思議はない。これも又凄いことになったと、ニュー・アルバムを手に入れたのである。それもなんと気合が入った2枚組全30曲である。

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 M4."Krystall"ではどこか不思議な世界に導かれて、三者の交錯が聴きどころ。
 特にリエンの曲M7."Now"にみる世界は、スリリングにしてミステリアスな世界に引っ張り込まれ、精悍なダイナミックな展開もみせたり、その多様性は実に神秘的ともいえる。どちらかと言うと硬質な部分と美しさの部分との両面が魅力的なのである。
 M6."Before Now"のアイレットセンのアルコ奏法、M8"And Then"からM9."Crabs"のヨハンセンのドラムスも聴きどころである。

  CD2では、M13."Get Ready"M14."Run"の異空間への広がりが面白い。ここでもアイレットセンのベースの味付けとヨハンセンのシンバル、ドラムスがが奮闘。
 M17."Krystall"ではリエンの美しいピアノが響く。
   M19."Berlin Blues"では、なんとなくお遊びがあって楽しい展開。
 M2, M20."Popkoral"は、かってのアルバム「NATSUKASII」を思い出すような牧歌的なムードだ。
 
 久しぶりにヘルゲ・リエンに堪能したアルバムを聴いた感覚になった。ニュー・トリオになってむしろ原点回帰したところと見る。内省的なメランコリックさと、アグレッシブなトリオ演奏の交錯のこの世界が彼の世界だと思うのである。
 又録音も極めて繊細な響きで気持ちが良い。

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(評価)
▢ 曲・演奏 : ★★★★★☆
▢ 録音        : ★★★★★☆

(視聴)


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[MY PHOTO]  (我が家の枝垂れ桜 2019.4.18)

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Sony ILCE-7M3,  FE4/24-105 G OSS,  PL , 105mm, 1/125, f/4.0, ISO1000

 

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2019年4月16日 (火)

ケンドラ・ロウのヴォーカル・アルバム Kendra Lou 「TO THE END OF THE WORLD」 /  (photo )融雪・融氷の時

[MY PHOTO]   4

融雪・融氷の時  

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1.   積雪を乗り越えて融雪の時を迎える・・・

 

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2. 厳寒の冬の雪、風に耐えた高原の花

 

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[今日のMUSIC]

なんとなくけだるそうに唄う自己オリジナル曲の世界

<Jazz>

Kendra Lou 「TO THE END OF THE WORLD」
CALIBRATED / EU / CALI111 / 2010

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  このケンドラ・ロウKendra Lou は、デンマークの女優であり歌手でもある。どうもその雰囲気は欧州風でなく、なんとなくアメリカ風の世界が感じられるところが不思議な存在。どこかなんとなくけだるそうな、ちょっと投げやり風な歌い方が特徴だ。ここで取り上げたのは2010年のアルバムであるが、私にとっては最近聴いた初物だった。これも寺島靖国が「For Jazz Vocal Fans Vol.3」で紹介していて聴いてみることになったアルバムである。しかしその後のニュー・アルバムは無いようだ。

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 収録12曲だが、「Black Coffee」、「Christmas card from a hooker in Minneapolis」、「Without your love」、「You go to my head」 の4曲以外は主として彼女自身よるオリジナル曲である。
Kl1  まずオープニンクの曲を聴いて、なんとすぐ頭に浮かんだのはマデリン・ペルーMadeleine Peyrouxだった。どっか雰囲気が似ているのだ。
 とにかくビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、ナンシー・ウィルソンなどからさまざまなインスピレーションを得たような話があるだけに、熱唱型ではなく、ちょっとさめた世界観をのぞかせるようであり、又フォークっぽいところもあり、しかしなんとなく遊び心が感じられ高音部にはセクシーな魅力も放っている。
 M3."Black Cofee"はスタンダードで聴きなれているせいか、全曲の中で最も親しみがある。ペギー・リーにも雰囲気が似ている。寺島靖国もこの曲を取り上げているが、確かにこのアルバムでは筆頭株に出来が良い。
 彼女自身のオリジナルもオルタナティブな因子はなく、それぞれゆったりとジャジィーに歌い上げる。
 バックも多彩な演奏陣が集まっているがデンマークのメンバーのようで、彼女の唄とのバランスが極めてよく、唄を生かした自然な演奏である。このところのニュー・アルバムでもあれば聴いてみたいところであるが・・・どうも見当たらない。

  (推薦曲) M3. "Black Coffee" 情感がうまい。
     M5."Chrismas cerd from a hocker in Minneapolis" Tom Waits のこの曲はなかなか哀感もあってよい。
     M7. "The Promise" 彼女自身のリジナル曲だが、なかなかクラシック・ジャズ・ムードがあって、こうゆう曲を書くのかと聴き入っている。

(評価)
▢ 曲・歌 :  ★★★★☆
▢ 録音   : ★★★★☆  



(試聴)  "Chrismas cerd from a hocker in Minneapolis"

 

 

 

 

 

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2019年4月12日 (金)

シャノン・フォルセルのジャズ・ヴォーカル shannon forsell 「the nearness of you」 /   (photo) 融雪・融氷の時 

 

[NY PHOTO]

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1. 毎年繰り返す融雪・・・しかし年ごとにその描く造形は同じでない

 

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2. 春の陽を浴びて、再び新しい「生」を実感する

 

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[今日のMUSIC]

手慣れたバック演奏で本格的アメリカン・ジャズ・ヴォーカルを堪能できる

<Jazz>
shannon forsell 「the nearness of you  - a tribute to Hoagy Carmichael」
LML Music / USA / LML CD 254 / 2011

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shannon forsell : Vocal
zaeh lapiduds : piano
Frank smitj : bass
greg artry : drums
p,j,yinger : ukelele 6 trumpet
rob dixon : saxophone


 米・インディアナ州出身の女性歌手シャノン・ホルセルshannon forsellのヴォーカル・アルバム。彼女に関しては全く白紙であったが、やはり寺島靖国のコンピレーション・アルバム「For Jazz Vocal Only Vol.3」に登場して知るに至った。

 このアルバムは、米国の作曲家、ピアニスト、歌手、バンド・リーダーで、"スターダスト"、"スカイラーク"、"我が心のジョージア"などの曲でしられるホギー・カーマイケル(1899-1981)のトリビュート・アルバムとなっている。つまりジャズ界スタンダードを歌い上げたと言ってよいもの。

(Tracklist)

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 収録は11曲、そしてなるほど、寺島靖国は曲"Georgia On My Mind"を選曲しているが、この曲の出来は出色である。いすれにしてもバックの演奏陣がアメリカン・ジャズを達観しての演奏で、曲を盛り上げていて聴くに充実感ある。それはピアノ・トリオに味付けしてのトランペット、サックスが往年のジャズ色を知らしめてくれるのである。

 又シャノンのヴォーカルはジャズの酸いも甘いも知り尽くしての曲による感情を表現するに技量たっぷりで、とにかくジャズを楽しむに十分の出来。米国でのクラブやキャバレーにてのムードそのものが楽しめると言ってよい。
 彼女の紹介ものもあまりなく不明な点も多いが、インディアナポリスにあるThe Cabaret at the Columbia のマネージャー兼芸術監督を務めているらしい。米国ジャズ・ヴォーカリストそのものなのである。

 推薦曲はM3."The Nearness of You",  M5."Skylark",  M7."Georgia On My Mind",  M11."Stardust"といったところか。

(評価)
▢ 選曲・演奏・歌 : ★★★★☆
▢ 録音   :     ★★★★☆



(視聴)

 

 

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2019年4月 8日 (月)

カラ・カンパネリのジャズ・アルバムCara Campanelli 「So Near」 /  [My Photo] 融雪・融氷の時

[My Photo]

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2.                      (画像クリック拡大)

IIZUNA KOKEN, NAGANO    2019.  3
Sony ILCE-7M3, FE4/24-105 G OSS, PL  

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[今日のMUSIC]

カラ・カンパネリのジャズ・アルバムCara Campanelli 「So Near」

ピアノ、ギターなどの演奏とのヴォーカル・デュオ

<Jazz>

Cara Campanelli 「So Near」
Cara Campanelli(us) / USA / No.:22400 / 2009

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Cara Campanelli : Vocals
Adam Birnbaum : Piano
Greg Gagnon : Guitar
Greg Loughman : Bass
Jimmy Elcock : Percussion

 このジャケのうつむいた表情がいいですね。このカラ・カンパネリCara Campanelliの初登場アルバムは2009年リリースですから、もう10年前、しかも自主制作盤だ。それが先ごろリリースした寺島靖国の「For Jazz Vocal Fans Only Vol.3」に登場して初めて知ったもの。
 彼女は米国ボストンを中心に活躍している若手ジャズ・ヴォーカリストだ。幼少のころからアニタ・オディ、ペギー・リー、ナツトキング・コールなどのレコードを聴いて育ち、10歳代にジャズ・ヴォーカリストの道に進んだ。
  このアルバム、バック演奏陣はピアノ、ギター、ベース、パーカッションとあるが、それぞれの楽器1つとヴォーカルのデュオ・スタイルをとっている。したがって彼女のヴォーカルはものの見事に手に取るように聴ける。

( Tracklist )

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  上記の11曲スタンダードを歌いこんでいる。歌声はしっとりとしていて技巧に凝ることなく素直な印象である。かなり低音が幅をもって伸びても良いのだが高音も結構聴かせる。それは知性を感ずる雰囲気を醸し出す。それもボストン大学で音楽の学士号をむ取得しているらしい。
 最後のチャップリンのビック・ヒット曲"Smile"が寺島靖国に選ばれているが、そのほかもなかなか聴きごたえある。
 主たるはピアノやギターとのデュオであるが、M6."Temptation"は、なんとパーカッションとのデュオを披露する。これはこのアルバムでも珍しい彼女の熱唱が聴ける。
 M8."Let's Do It"のように、ピアノとのデュオで昔良き時代のジャズの雰囲気をも聴かせてくれる。
 M10."The Girl from Ipanema"は当然ギターとのデュオで、かなりオーソドックスにボサノバの味を出す。
 私のお勧めは、M2."Reaching for the Moon"のベースとのデュオでしっとりと歌いこむ曲ですね。又M3."Speak Low"のギターとそしてM4."Skylark"のピアノとのデュオもスロータッチでドリーミーでなかなか説得力ある物語を聴かせます。

 近々ニュー・アルバムのニュースも聞かれていて楽しみなヴォーカリストである。

(評価)
▢ 唄・演奏 : ★★★★☆  
▢ 録音         : ★★★★☆

(視聴)

 

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2019年4月 4日 (木)

(Jazz)カルメ・カネラ Carme Canela 「BALLADS」 / (Photo) 「融雪・融氷の時」

[MY PHOTO]

「融雪・融氷の時」   

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IIZUNA KOKEN, NAGANO    2019.  3
Sony ILCE-7M3, FE4/24-105 G OSS, PL  


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[今日のミュージック]

カルメ・カネラ Carme Canela 「BALLADS」

円熟の情感あふれるヴォーカル

<Jazz>

Carme Canela  Joan Monnē 「BALLADS」
Fresh Sound Records / SPAIN / FSNT 559 / 2018

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Carme Canela (vo)
Joan Monne (p)

Recorded at Estudi Laietana, Barcelona, July 2017


 昨年リリースされたカルメ・カネラCarme Canelaのヴォーカル・アルバム。「ジャズ批評」の"ジャズオーディオ・ディスク大賞2018 ヴォーカル部門"で金賞に輝いたアルバムだ。そして今年リリースされた寺島靖国のコンピレーションアルバム「For Jazz Vocl Fans Only Vol.3」に冒頭に曲"Left Alone"が選ばれて登場、それによって私も昨年購入していなかったが、ここにきて手に入れた。
   ジャケもなかなか洒落ている。
 彼女は1962年バルセロナ生まれ、今や50歳代の円熟期での作品。ピアニストのジョアン・モネJoan Monnēとのデュオ作品である。

(tracklist)

1. You've Changed
2. Embraceable You
3. You Won't Forget Me
4. I Loves You Porgy
5. Left Alone
6. Every Time We Say Goodbye
7. The Thrill Is Gone
8. The Man I Love
9. Get Out of Town
10. Still We Dream (Ugly Beauty)
11. Goodbye

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  スペインの歌姫といっても今や欧州一円で活躍しているカルメ・カネラが長年親交のあるピアニストと、二人で愛しているスタンダード・バラード曲を選曲してのピアノとヴォーカルというシンプルなフォマットで作り上げたバラード集。
 収録11曲、とにかくその曲の背景までも歌いこむぐらいのカメラの叙情的にして情感あふれるしっとりとした歌声が印象的だ。
   ジョアン・モネのピアノも彼女との付き合いは長く、そのためヴォーカルのイメージを大切にその情感を盛り上げていて、その相乗効果は大きく、しっとりと潤いのあるなかなか出来の良い好盤となった。
 こうしたそれぞれのキャリアを生かしたデュオはやはり聴く者にも訴えてくるものが大きい。

(評価)
▢ 歌・演奏 ☆☆☆☆☆★
▢ 録音   ☆☆☆☆★
 
(視聴)

 

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