« カラブリア・フォーティCalabria Foti のニュー・アルバム 「prelude to a kiss」 | トップページ | エルELLEのファースト・アルバム「SO TENDERLY」 »

2019年7月20日 (土)

スノウィー・ホワイトのニュー・アルバム Snowy White and The White Flames 「THE SITUATION」

枯れた味が魅力のロックとブルース

<Rock, Blues>

SNOWY WHITE AND THE WHITE FLAMES 「THE SITUATION」
Soulfood / IMPORT / SWWF2019  / 2019

71r3c8ygfdlw_20190718140001
 
SNOWY WHITE & THE WHITE FLAMES
Snowy White : Guitor & Vocals
Walter Latupeirissa : Bass & Vocals
Max Meddleton : Keyboards & Percussion
Juan Van Emmerioot : Drums & Percussion
Kuma Harada : Bass
etc.
  
 スノーウィー・ホワイトの"THE WHITE FLAMES"バンドのアルバムだ。このバンドの前作は久々に一昨年「Reunited...」(2017)がリリースされた。それはスタジオ・ニュー・アルバムとして2011年の「Realistics」以来で久しぶりであった。バンド名は彼の1983年の初のアルバム・デビューの「White Flames」の名前をつけている。そしてメンバーも変わらずに今回それに続いて順調にお目見えした訳である。
 実は私は、彼らの総集編のような映像とCDのライブを納めた「Live at Rockpalast」(2014年)がリリースされて、これでこのバンドは一応納めたのかと思ったのだが、こうして2017年再結成アルバム、続いてこの2019年のニュー・アルバムと順調にアルバムがお目見えすることは、何につけても結構なことだ。
 一方つい一昨年彼は個人名義でアルバム「RELEASED」(2017)をもリリースしていて、これは彼としては例外的多作である。それはロジャー・ウォーターズとの長い「世界THE WALLツアー」などを終えてからの、経済的余裕と時間の確保と両方が実ってのアルバム制作だったのだろう。

 先日ここで英国ロックからのブルース・ギタリストPeter Frampton を取り上げたとなると、私はこのスノーウィ・ホワイトがどうしても気になる。彼は、主としてこの"The White Flames"と"The Snowy White Blues Project"の2つのバンドで、ロックからブルースを展開していて、なにせ極めて紳士プレイヤーで派手な動きがない。しっかり注意していないとニュー・アルバムにも気がつかずにいることになってしまう。もう彼もいい歳になって枯れた味が滲んできた。実はそれを聴きたいのである。
 これは完全にアルバム制作のスタジオ録音盤。このバンドの11作目か。

Snowy_white1w (Tracklist)

1.The Situation
2.This Feeling
3.L.A. Skip
4.Can't Seem To Do Much About It
5.Crazy Situation Blues
6.Blues In My Reflection
7.Why Do I Still Have The Blues?
8.You Can't Take It With You
9.Migration
10.The Lying Game
11.Hard Blu
12.I Can't Imagine

  とにかく前編スノーウィ・ホワイトらしく優しいムードに包まれている。このバンドのメンバーも、もう結構いい歳になっいるので、荒々しさはない。日本人で英国で活躍してきたベーシストのKuma Haradaも名を連ねていて、これも私にとっては久しぶりだ。
 やはり主体はブルースだが、全体的にしっとりとしたムードだ。相変わらずのホワイトのはヴォーカルは、歌というよりは語っているといったニュアンスである。

White-f

(若き日のTHE WHITE FLAMES ↑)

 タイトル曲のM1."Situation"はパーカッションが響いて、珍しく軽快なラテン・ロック調。
   M2."This Feeling"は、今度はホワイトのシンセが、そしてギターが静かに神妙に流れるちょっと物思いに誘う曲。
 M5."Crazy Situation Blues" ここに来てブルースが全開。この曲は非常にゆったりとした静かなブルース。ホワイトの独特のヴォーカル、そしてギターも美しく流れる。
 M7."Why Do I Still Have The Blues" は、なんと8分以上の長曲仕上げ。静かな美しいゆったりしたギターでスタートして変調しての後半のロックとしての盛り上がりをみせるなど聴き応え十分。
   M9."Migration"は、珍しくキーボードも加わってヴォーカルなしのインスト曲。

 全体に聴きやすく、ホワイトの美しいギターが聴けるアルバム。このバンドとしては、やはり年齢的充実感といったところだろうか。前作に続いて初期のメンバーが再結集して人生を描いている風情を感じたところだ。

(評価)
□ 曲・演奏 : ★★★★☆ 
□ 録音       : ★★★★☆

(試聴)  "Crazy Situation Blues"

 

 

|

« カラブリア・フォーティCalabria Foti のニュー・アルバム 「prelude to a kiss」 | トップページ | エルELLEのファースト・アルバム「SO TENDERLY」 »

音楽」カテゴリの記事

ROCK」カテゴリの記事

スノーウィ・ホワイト」カテゴリの記事

コメント

 失礼します。一言コメントさせてください。クマ原田さんも懐かしいですが、キーボードにジェフ・ベックとも共演していたマックス・ミドルトンの名前を見て、ちょっとだけ興奮しました。知っている名前があると何となく心浮かれてしまい、思わず期待値が上がってしまいます。
 それにしてもホワイト氏も頑張っているのですね。こちらも励まされたような気がしました。教えていただいてありがとうございました。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2019年7月22日 (月) 19時56分

プロフェッサー・ケイ様、ご無沙汰いたしております。ブログは拝見しています。
 おっしゃねように、ここにきてホワイトも頑張ってますね。彼はずっーーと、ロジャー・ウォーターズのライブと言えばセカンド・ギタリストとして静かに支えてきたというところですが、近年の「US+them ツアー」では降りていましたので、自己の活動を開始したんでしょうね。70歳代と言うところに突入して結構なことと思います。
 マックス・ミドルトンは曲によってのゲスト参加ですが・・・でもこうして彼らが仲良くやっているだけで、嬉しいです。

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2019年7月23日 (火) 09時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« カラブリア・フォーティCalabria Foti のニュー・アルバム 「prelude to a kiss」 | トップページ | エルELLEのファースト・アルバム「SO TENDERLY」 »