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2019年8月22日 (木)

ブラッド・メルドー2019年ライブ Brad Mehldau Trio 「HYOGO 2019」「LIVE IN UTRECHT 190510」

[2アルバム鑑賞] 
相変わらずのハイテクニック・プレイに満ち満ちて

<Jazz>

(日本ライブ) 
BRAD MEHLDAU TRIO  「HYOGO 2019」

MBFADISC / 2019
 
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Brad Mehldau (p)
Latty Grenadier (b)
Jeff Ballard (d)
Live at Kobelco Grand Hall, Nishinimiya, Hyogo, Japan May30,2019

(Tracklist)
(Disc-1)
1.For David Crosby
2.Spiral
3.De-Dah
4.Backyard
5.From This Moment On 

(Disc-2)
1.Where Do You Start
2.Tenderly
3.Count Down
4.Cry Me A River
5.Monk's Dream

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 7年ぶりにトリオで来日したブラッド・メルドーのライブより、その初日となった5月30日の兵庫県立芸術文化センターでのライブをアンコールの3曲をも含んだ全曲収録盤。オーディエンス録音と思われるが三者の音はややホール感が大きいとはいえ、それなりにクリアに収録されている。スティックやシンバル音もきちんと入っていて聴き応えは悪くない。

 東京国際フォーラム公演とは演じた曲は異なっている。エルモ・ホープのM1-3."De-Dah"やコール・ポーターのM1-5"From This Moment On"、コルトレーンのM2-3"Count Down"などスタンダード名曲がメルドー流の解釈でトリオ演奏。なお若干難解だった近作アルバム「Seymour Reads The Constitution!」(2018)からは"Spiral", "De-Dah"の2曲と言うことになる。
 収録は当日の全曲。私にとってはむしろDisc-2が大歓迎。なじみ深いM2-1"Where Do You Start"が素晴らしいバラードにて迫ってくる(11:45)。
 M2-2"Tenderly"は、やはりメルドーの手にかかると一味も二味も違う、思いのほかハイテンポで中盤から後半は"Tendery"のメロディのニュアンスは残しつつも、アドリブをたっぷり楽しませてくれて、ム-ドをしっかり味合わせてくれる(9:25)。
 M2-4"Cry Me A River"がいいですね。この曲は好きで多くのミュージシャンの演奏を聴いているが、やっぱりメルドーは凄いですね。彼の手にかかると、今まで聴いてきた曲から彼独特のジャズに大変身(4:40)。
 この日のラスト・ナンバーはセロニアス・モンクの代表作であるM2-5."Monk's Dream"が披露され幕を閉めている。

(評価)

□   曲・演奏 ★★★★★☆ 
□ 録音        ★★★★☆☆  

                               - - - - - - - - - - - - - -

<Jazz>

BRAD MEHLDAU TRIO 「LIVE IN UTRECHT 190510」
HEADLESS HAWK / HHCD-19589 / 2019

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Brad Mehldau (p)
Latty Grenadier (b)
Jeff Ballard (d)
Live at Hertz Zaal,Tivoli,Utrecht,Netherlands May.10.2019 EX-AUD 2019 Original Remaster 90 min

(Tracklist)
(Disc-1) 
1. Twiggy
2. Hormer Hope
3. Ode
4. Unknown
5. Countdown

(Disc-2) 
1. When I Fall in Love
2. Unknown / encore
3. Unknown
4. Cry Me A River

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 ニュー・アルバムを発表した直後ののブラッド・メルドー、待望のトリオでの来日直前であったオランダ・ユトレヒト・チボリ・ハーツ・サドルに於ける2019年5月10日のライヴ盤
 このレーベル独自のマスタリングを施したものと言うことだが、まあこのタイプとしては高音質といえるステレオ・サウンド(上の日本ライブものと音質は似ているがやや劣るか)にて、アンコール2曲まで1時間半に渡り完全収録した2枚組である。同じ5月であるが演奏曲目はかなり違いがある。

 昨年リリースしたニュー・アルバムからのメルドーのオリジナル作品を演じ、カヴァーなど多数の楽曲を演奏している。メルドーの自他共に許す卓越したテクニックで、長年に渡り活動を共にしてきたグレナディアとバラードとのトリオで呼吸はピタリと合っている。とにかく繊細な流れるようなピアノの音から、三者のアンサンブルも見事である。こうしたハイレベル・トリオを堪能するにはDisc-1全曲が聴きどころ。
  しかし、こちらのライブ盤も私的にはDisc-2の方が好みなんですが・・・とにかくM2-1."When I Fall In Love"は、しっとり演奏の極みですね。M2-2.は曲名不明なるも攻撃的なバラードのドラムスが聴きどころで、スリリングな展開。そしてやはりメルドー世界化したM2-4."Cry me River"は感服の世界。

 ブラット・メルドーの今年の2ライブ・アルバムを聴いてみた。やはりライブのトリオは、それなりに演ずるところ気合いが入っていて頼もしい。こうした盤もライブ参加できなかった私にとっては貴重である。

(評価)
□ 曲・演奏  ★★★★★☆
□ 録音    ★★★☆☆

(試聴)

 

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コメント

兵庫県立芸術文化センターといえば、毎年Xマスジャズコンサートに言っているホール。会員なのになぜかこのコンサートがあることを見落としていました。後で気がつきましたが、まさしく後の祭り。Blues and Balladsやヘイデンとのデュオ、ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ を口惜しく聴いたのもつい最近です。

投稿: 爵士 | 2019年8月23日 (金) 22時39分

爵士さん
 お早うございます。
 私は、メルドーは一度はライブを・・と思いつつ実現していないのです。その為、こんなところでお茶を濁しています。しかし最近は録音も良くなって幸せです。

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2019年8月24日 (土) 07時28分

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