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2019年9月27日 (金)

アダム・バウディヒAdam Bałdych =「sacrum profanum 」ジャパン・ライブ

Daldychdys アダム・バウディヒとクシュストフ・ディスのライブ・デュオ

・・・小ホールでの白熱の緩急自在の完全アコースティック演奏
・・・今年リリースしたアルバム「sacrum profanum」から

 

 ポーランドのヴァイオリニストのアダム・バウディヒは牧歌的であり静謐な世界を描くことで数年前から注目しているが、その彼とピアニストのクシュストフ・ディスの昨日(2019/9/26)ライブ・デュオ演奏。(アダム・バウディヒのアルバムは過去にもここで取り上げている=アルバム「Bridge」(2015/11/14)、アルバムBrothers」(2017/7/30))

 会場は上越ラ・ソネ菓寮。曲目はACTレーベルから今年リリースされたアルバムからである。(↓)

<Jazz>
Adam Bałdych Quartet「sacrum profanum」
ACT / Germ / 9881-2 ACT / 2019

Sacrumprofanum

(このジャケはアダム・バウディヒとクシュストフ・ディスに当日サインして頂いたもの)

List1_20190927102301

 収録曲は上のようで、アダム・バウディヒのカルテットである。そして今回来日ライブはそのメンバーのアダム・バウディヒとクシュストフ・ディスのデュオという形である。

Adam Bałdych アダム・バウディヒ - violin
Krzysztof Dys クシュストフ・ディス - piano

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 曲目は全く私には解らないのだが、紹介による上のように神聖でクラシックな Hildegard von Bingen (ヒルデガルト・フォン・ビンゲン )或いは Thomas Tallis(トーマス・タリス)の曲などを アダム・バウディヒによりアレンジされたものとポーランド・フォークの影響を受けた彼の曲と言うことだ。
 過去のアダム・バウディヒのアルバムも、ヘルゲ・リエン・ピアノ・トリオをバックに、牧歌的な優雅にして広大な世界、そして静謐な音展開、更に時として激しい高揚をみせる演奏で注目してきたが、今回もその通りの演奏を小さなホールで、完全アコースティック演奏を聴かせてくれた。
 特に緩急自在の彼のヴァイオリンは感情を込めた静謐の演奏が特に素晴らしい。それにクリシュストフ・ディスは元クラシック・ピアニストであるだけに演奏の確実性はみごとで、インプロもまじえながら美しい世界を描いていた。

 何時も感ずることだが、この上越のラ・ソネ菓寮に於けるライブは小会場であるだけに、完全アコースティックで、静かな中の緊張感は尋常で無く、そこに繊細なデュオによる音が交錯しそして次第に演奏は盛り上がり絶頂に至る流れは素晴らしい。とにかくアット・ホームで、演者と聴衆の親密感があり素晴らしいライブであった。

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(会場ラ・ソネにて    右は私も一緒に記念撮影)

 

[(参照) 以下 ブログ「タダならぬ音楽三昧」よりの紹介文]

Adam Bałdych (アダム・バウディヒ)

 ポーランドのヴァイオリニスト、作曲家。16歳で既に国際的に活躍(ドイツ、ポーランド、セルビア、ハンガリー、インドネシア、スペイン、フランス、アメリカ)していた。最初、天才児と呼ばれ、今はヨーロッパで最もすぐれたジャズ・ヴァイオリニストの一人と言われている。2012 年、ACT Music レーベルより最初のアルバム "Imaginary Room" をリリース。これはヨーロッパの第一線で活躍するジャズ・ミュージシャン (Lars Danielsson、Jacob Karlzon、Verneri Pohjola、Morten Lund、Marius Neset)と録音されたもの。第二作目 "The New Tradition"はイスラエルのピアニスト Yaron Hermanと録音され、2014年5月にリリースされた。そして三作目 "Bridges" はノルウェーの Helge Lien Trio とコラボレーションしたもので 2015 年 8月に、四作目 "Brothers"は 2017 年 8月に Helge Lien Trio と Tore Brunborg とが参加している。

 Adamはドイツで最も重要な音楽賞 ECHO Jazz 賞の2013 年優勝者であり、ポーランドの「素晴らしき芸術」(Gazeta Wyborcza、Radio Zachod とTVPの三つのメディアによる)投票の優勝者でもある。更に、2011 年 Jazz Melomani の Jazz Hope 部門でグランプリ、 2012年には Jazz Melomani で年度優勝している。

 彼はまた 2013 年と 2015 年にポーランドの音楽賞 Fryderyk 賞(アメリカのグラミー賞相当)にノミネートされた後、2016 年度ジャズ・アーティストに選ばれている。アルバム "The New Tradition" は Best Jazz Album 2014 賞を受賞(TVP プログラム 2 と Jazz Melomani 協会により毎年 Gala Grand Prix Jazz Melomani の中より選ばれる)。2016 年 6 月にはポーランド大統領より Gold Cross of Merit 勲章を受章した他、Medal of Merit 勲章を文化的貢献・成功に対して受章している。

 2019年に 3月、新たにAdam Baldych Quartet (Baldych / Dys / Baranski / Fortuna)のアルバム "Sacrum Profanum" を発表している。

 

Krzysztof Dys (クシュストフ・ディス)

 1982 年生まれ。ポーランド人のピアニストで即興演奏家。イグナシー・ヤン・パダレウスキー音楽院でクラシックピアノの博士号を取得、現在は同学院で講義も受け持つ。クラッシックではスクリャービン国際ピアノ・コンクールで 3位(2007 年、パリ)、ジャズでワルシャワ・ジャズ・コンテストで 2位、「ジャズ・ナッド・オドゥラ」フェスで 1位となるなど、若いうちからクラシックピアノの賞を数々受賞。マイルス・デイビス、ハービー・ハンコック等に触発され、ジャズに傾倒。2002年以来、Soundcheck Quartet の一員として、6 枚のアルバムをリリースし、国内外の名だたる賞を受賞している。2016 年に自身が主宰するトリオとして初のアルバム『Toys』を発表。Adam Bałdych Quartet のメンバーでもある。

(視聴) Adam Baldych Quartet

 

 

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コメント

風呂井戸さま、トラバをありがとうございます!
私も、もちろん、行きましたよ。
このライブがあることを知って、、すぐに予約をいれちゃいました。笑

ライブの内容は、風呂井戸さまが書かれてる通りだとおもいます。
今年のピアニストもとても良いピアニストでしたね。
そして、同郷の強みもはっきしていました。
また、来年も来日してくれるといいですね。
ところで、、上越の入りはどんな具合でしたか?
金沢に行った人が、、金沢は片手だと言ってました。。

http://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-fcbce2.html

投稿: Suzuck | 2019年9月30日 (月) 20時49分

Suzuckさん、コメント・TBありがとうございます、
やっぱり新潟公演ですから参加は当然ですね。^^
上越は、いつも通りのこぢんまりとしたライブでした。会場の都合もありますが、参加者は少なかっただけ、親密感ありました。片手以下です。でもAdamは手抜き無しの熱演でした。そこが又素晴らしい。
しかし、このデュオの中身は濃いと思います。
東京公演は盛会のようでしたね。
こうした企画は我々にとっては有難いと思ってます。

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2019年10月 1日 (火) 09時44分

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