なんとなく好きな曲 (2) 「 ESTATE (夏) 」・・夏の恨み節
どこか哀感のある美旋律が・・・・・
イタリアのブルーノ・マルティーノの曲「ESTATE」を取り上げたい。
この曲は現在ジャズ界では、多くの演奏家やヴォーカリストによって歌われ演奏されている曲だ。イタリアのピアニストであり作曲家・歌手であったブルーノ・マルティーノBruno Martino(1925-2000)(右)が作曲した曲であり、彼自身が歌って1950年代にヒットしたもの。
しかし、現在は女性ヴォーカリストに好まれて歌われているし、一方歌なしのピアノ・トリオとして演奏されている場合も多い。そんなところから、私の所持しているアルバムを紐解いてみると、取り敢えずは下のように11の演奏家、歌手のものが出てきた。
最もポピュラーなのはピアニスト・ヴォーカリストのEliane Elias(右下)ですかね。演奏としては美しいピアノを聴かせてくれるMichele Di ToroとかLynne Arriale、Steve Rudolphなどが気になりますね。そんなわけでこの11ミュージシャンの演ずるものを取り出して、聴いて楽しんでいるのである。
<ESTATE を演ずる11ミュージシャン>
1. Akira Matsuo Trio
2. Clara Vuust
3. Andreas Mayerhofer Trio
4. Mette Juul
5. Michele Di Toro
6. Sara Lancman
7. Lynne Arriale Trio
8. Francesca Tandoi Trio
9.Steve Rudolph Trio
10. Eliane Elias
11. The Kirk Lightsey Trio
こんな演奏・歌などが出てきたので取り敢えず聴きやすいようにCD一枚にまとめてみた。
もともと歌詞は下の通りで、ブログで日本語訳も載せているものがあったのでここに紹介する。
[ ESTATE イタリア語歌詞 ]
Estate sei calda come i baci che ho perduto,
sei piena di un amore che è passato
che il cuore mio vorrebbe cancellar.
estate il sole che ogni giorno ci scaldava
che splendidi tramonti dipingeva adesso brucia solo con furor
Verrà un altro inverno cadranno mille di petali di rose
la neve coprirà tutte le cose e forse un po di pace tornerà.
Odio l'estate
che ha dato il suo profumo ad ogni fiore,
l'estate che ha creato il nostro amore
per farmi poi morire di dolore.
Tornerà un altro inverno cadranno mille petali di rose la neve coprirà tutte le cose e forse un pò di pace tornerà.
odio estate
che ha dato il suo profumo ad ogni fiore
estate che ha creato il nostro amore
per farmi poi morire di dolor.
odio estate.
odio l'estate.
(Clara Vuust, Mette Juul, Lynne Arriale, Francesca Tandoi)
[ Estate (夏 ) 日本語訳 ]
山本のりこ訳 (http://noriko-yamamoto.cocolog-nifty.com/memo/2011/07/estate-0e4b.html )
夏
それは失ったキスのように熱く
心から消してしまいたいと私が願う
ある過ぎ去った愛に満ちている
夏
私たちを毎日温めた太陽
絵のように美しい夕暮れ
いまは怒り狂うように照りつける
また冬になれば
幾千の薔薇の花びらが落ち
雪がすべてをおおうだろう
そうすれば しばらくの平和が戻ってくる
夏
それぞれの花に香りを与えて
夏は二人の愛をつくった
私を苦しみで殺すほどに
夏を憎む
これはがマルティーノが「夏の恨み節」を歌ったようだが、女心なのか自分の経験の男の歌なのかそれは良く解らないが、現在は殆どが女性に歌われていて、私としては女心ではないかと。推測している
ヴォーカルでは、Clara Vuustが素直な歌、Mette Juulはしっとりと、Sara Lancman、Francesca Tandoiは恨み節、Eliane Eliasは大人の回顧といった感じですね。
演奏ではMichele Di Toroは静かに回顧する、Lyne Arrale Trioは思い出をかみしめて、Steve Rudolph Trioは思い出を軽く美しく、The Kirk Lightsey Trioは人生の新たな出発点として・・・と、いった異なったムードの演奏だ。
ヴォーカルもそれぞれ違うし、演奏も全く異なる世界に・・と、十分聴き応えがあった。これぞミュージシャンってとこですね。
(試聴)
① Clara Vuust
② Eliane Elias
③ Lynne Arriale Trio
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コメント
風呂井戸さん こんにちは。
私も手持ちのアルバムの中で一つの曲ピックアップたまにやっています。
アルバム通して聴くのも良いですが、同じ曲の聴き比べも中々楽しめますね。
さっそく自分の手持ちの「ESTATE」探してみましたが、2人風呂井戸さん同じ人を持っていました。
あとMichele Di Toroも好きな人なので探してみようと思います。
ANDREAS MAYERHOFER
FABRIZIO BOSSO
JESPER BODILSEN
KASPER VILLAUME
LEO BOUWMEESTER
LYNNE ARRIALE
MICHEL PETRUCCIANI
OLIVIER ANTUNES
ROBERT LAKATOS
安次嶺 悟
STEWY VON WATTENWYL
投稿: baikinnmann | 2019年9月22日 (日) 10時22分
baikinmmannさん
コメントどうも有り難うございます。
なかなか"ESTATE"は沢山ありますね。baikinmmannさんの取り上げたのが非常に興味深いです。私の取り上げなかったROBERTO LAKATOSは好きなのにどうしたのかと、アルバムを調べましたらありました「NEVER LET ME GO」ですね・・・落としていました。いやはや付け加えたいですね。その他も興味あります。baikinmmannさんの選曲と合わせるとなんと2枚組になりますね。是非交換して加えたいですね。どうすれば良いのかしら・・・?
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2019年9月22日 (日) 19時56分