エレス・ベイリーElles Bailey 「ROAD I CALL HOME」
ロックの原点を思い出させるこの世界は・・・涙もの
<Rock>
Elles Bailey 「ROAD I CALL HOME」
OUTLAW MUSIC / / OLM19CD01 / 2019
Vocals : Ellies Bailey
Guitars : J.Wilkins, C.Leuzinger etc.
Bass : Z.Ranyard, M.Bringnardello etc.
Drums & Percussion : M.Jones
Piano,Wurlitzer, Hammond : J.Nichols
etc.
英国ブリストルの女性シンガー・ソング・ライターであるエレス・ベイリーの2ndアルバム。そしてこのジャケが又良いですね、彼女の視線からして久々の味わい深いフォトである。彼女に関しては全く知らなかったのだが、ブログ友からの情報で、今日このようなブルースの流れからのカントリー風ロックをじっくり聴けるのは、懐かしさが加わっての涙ものである。
1.Hell or Highwater
2.Wild Wild West
3.Deeper
4.What's The Matter With You
5.Medicine Man
6.Road I Call Home
7.Foolish Hearts
8.Help Somebody
9.Little Piece Of Heaven
10.Miss Me When I'm Gone
11.Light In The Distance
オープニングのM1."Hell or Highwater "は、スローナンバーでスタート。次第にブルージーなパワーギターバラードに。彼女の歌はムーディーなカントリーソングを歌い上げる。成る程このパターンなら懐かしく聴けそうだという期待を持たせるに十分な曲。
M2."Wild Wild West" アコーステイックなギターでロッキングブルース。
M4."What's The Matter With You "なかなかしっとりしたスローバラード、このあたりは私のお気に入り。エレキ・ギターもメロディーを美しく流し、ハモンドもバックをブルージーに色づけしてくれる。
アルバムのタイトルトラックM6."Road I Call Home"は、Imelda Mayの"Johnny's Got A Boom Boom" を思い起こすドラムビートとキーボードのスライドから始まり、軽快なリズムで彼女らの旅行中のバンドの人生の物語を題材にしているようだが、なかなか明るい夢のあるツアーを歌っていてほっとするところだ。
M7."Foolish Hearts 愚かな心"、がらっとスロー・ムーディーなしっとりとした曲と歌になる。ベイリーが彼女の心を明かす魂の歌と言うところだ。
M9."Little Piece Of Heaven" これは陽気なアメリカン・ラブ・ソング。
M10."Miss Me When I'm Gone" これは彼女の得意とするカントリー・ブルース。バックの演奏も水を得たが如く生き生きしている。
M11."Light In The Distance" 言い聞かせる如くこれぞゴスペルサウンドだ。彼女のスローナ歌い込みも聴き応えあり。
全曲彼女のオリジナルというコンポーザーぶりを発揮して、そしてブルースとカントリーのクロスオーバー・スタイルで、古きロック愛好家を喜ばせてくれるのである、ああロックってこんなんだったなぁーーと。しかも彼女はアメリカのどこかからひょっこり頭を出してきたと思ったら、英国と言うところが又面白い。推薦曲は "What's The Matter With You あなたと何が問題ですか? "だ。いずれにしても注目だ。
(評価)
□ 曲・歌 ★★★★☆
□ 録音 ★★★★☆
(視聴)
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