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2019年12月29日 (日)

マーク・コープランドMarc Copland 「AND I LOVE HER」

今年一年お世話になりました。
来たる2020年もよろしくお願いします。

(今年の最後は、ジャズらしいベテランもので締めくくります ↓)

完璧に描ききる深遠にして繊細な世界観のピアノ・トリオ・アルバム

<Jazz>

Marc Copland   Drew Gress   Joery Baron「AND I LOVE HER」
Illusions / USA / IM4004 / 2019

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Marc Copland(p)
Drew Gress(b)
Joey Baron(ds)

 今年の締めはやっぱりベテランものと言うことになった。
 マーク・コープランドはフィラデルフィアで1948年生れだから、もう70回以上年を越し新年を迎えている訳だ。その彼の最新アルバムと言えばこのドリュー・グレス(b)、ジョーイ・バロン(ds)という文句なしのリズムセクションを迎えて臨んだピアノ・トリオ作品。このメンバーは2017年から共演している。久々に完璧なピアノ・トリオのサウンドを頭に響かせ年越しとなる。
  演ずるは、自己の曲やグレスの曲の他、Mongo Santamaria, Herbie Hancock, Lennon-Mccartney, Cole Porter 等の曲である。 

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(Tracklist)

1.Afro Blue 6:22
2.Cantaloupe Island 8:20
3.Figment 7:21
4.Might Have Been 5:46
5.Love Letter 8:11
6.Day And Night 10:41
7.And I Love Her 6:44
8.Mitzy & Johnny 4:29
9.You Do Something To Me 9:16

1200pxdrew_gressw  post bop jazz pianist と言われるコープランドだが、昔はサックス奏者だったと思えない完璧なベテラン・ピアニストの世界を演ずる。
   オープニングのMongo Santamariaの曲M1."Afro Blue " 、印象的なグレス(→)のベースとバロンのドラムスから始まって、ピアノの深遠さと美しさが襲ってくる。
   更にM2."Cantaloupe Island" は、Harbbie Hancockの曲だが、同じピアニストの曲かと不思議に思わせるほど、別物の世界に導かれる。これがコープランドなんですね。
 そしていつも思うのだが、ビートルズの曲というのは別人が演じてみるとなかなか良い曲だと言うことに気がつくことがある。このアルバム・タイトルとなっている曲M7."And I Love Her"はまさにそのパターン。しかしそれにつけてもこれだけ深遠な緊張感ある物思いに導く曲とは驚きだ。これぞコープランド世界であって Lennonには是非聴かせたいと思う程である。

1280pxjoey_baronw_20191229194201  そしてこのアルバム全曲、全くその流れは曲のテンポの変化やリズムセクションのリードがあっても、自然にコープランドのピアノが入ると不思議にその深淵にして緊張感ある世界に突入するのだ。
 それはM2,M3で明瞭になるが、前衛性のニュアンスの強いバロン(→)のドラムスも大いに貢献しているのだろう。トリオ・アルバムとしての録音も少々変わっていて、ベースの中央配置は標準的だが、ドラムスが全面に出ていてかなりリアルであり、ピアノが広く広がりをもってサポートするが如く配置されている。これも曲の雰囲気作りに貢献していると思う。
 そしてその曲のイメージは、繊細な中にクールにも一見感ずるところにあるも、どこか人間の世界観の多様性にアプローチしている姿が迫ってくる思いである。

 この年の最後にこの一年を締めくくり、今年の一年の経過を総括し来たる年に向かって発展的に思いを馳せるにはおあつらえ向きのトリオ演奏アルバムであると評価した。

(評価)
□ 編曲・演奏  ★★★★★☆
□ 録音     ★★★★☆

(参考視聴)

 Marc Copland Trio

 

*

 

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2019年12月25日 (水)

エンリコ・ピエラヌンツィ Enrico Pieranunzi Trio 「NEW VISIONS」

ロマンティックな哀愁とスリリングなダイナミックな演奏と
・・・・トータル・アルバムとして聴くに意味がある

<Jazz>

Enrico Pieranunzi Trio 「NEW VISIONS」
Storyville / IMPORT / 1018483 / 2019

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Recorded March 10,2019 at The Village Recording,  Copenhagen

Enrico Pieranunzi(p)
Thomas Fonnesbaek(b)
Ulysses Owens Jr.(ds)

Recorded March 10, 2019 at The Village Recording, Copenhagen
Produced by Enrico Pieranunzi and Thomas Fonnesbæk
Executive producer: Christian Brorsen
Mastering: David Elberling
Recorded and Mixed by Thomas Vang
Design: FinnNygaard.com
Photos: Gorm Valentin
Liner notes: Christian Brorsen
Thanslation: Steve Schein
Financial support: MPO & Kjeld Büllow
(Storyville 1018483)

  イタリアのもうピアノの巨匠とも言えるエンリコ・ピエラヌンツイ(1949年ローマ生まれ)のメンバーを一新してのピアノ・トリオ作品。本作はデンマークのStoryvilleレーベルからのリリースだ。今年の録音である。場所はコペンハーゲン、そんなことから実質的なリーダーはベースのトーマス・フォネスベックだったのかもしれないという説もあるが、いずれにしてもピエラヌンツィのピアノとの相性も良いようで、このアルバムは両者がそれぞれの曲を提供しつつ、又トリオとしての3人によるオリジナル曲がアルバムの骨格を造っている。

 とにかくピエラヌンティのややおとなしめの曲と対比的にフォネスベックの曲がダイナミックなところもあって、なかなか飽きさせないアルバムとして仕上がっている。

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(Tracklist)

1. Free Visions 1 (Pieranunzi-Fonnesbæk-Owens Jr.) 3:25
2. Night Waltz (Enrico Pieranunzi) 3:20
3. Anne Blomster Sang (Enrico Pieranunzi) 6:47
4. You Know (Enrico Pieranunzi) 6:35
5. Free Visions 2 (Pieranunzi-Fonnesbæk-Owens Jr.) 2:03
6. Free Visions 3 (Pieranunzi-Fonnesbæk-Owens Jr.) 4:06
7. Alt Kan ske (more Valentines) (Pieranunzi-Fonnesbæk-Owens Jr.) 6:46
8. Free Visions 4 (Pieranunzi-Fonnesbæk-Owens Jr.) 4:08
9. Brown Fields (Thomas Fonnesbæk) 5:07
10. Dreams and the morning (Enrico Pieranunzi) 4:13
11. One for Ulysses (Enrico Pieranunzi) 4:40
12. Orphanes (Thomas Fonnesbæk) 5:10

  上のように、収録12曲の内、ピエラヌンティの曲が5曲。フォネスベックの曲が2曲。3人による曲が5曲という構成だ。やはりピアニストとしてのピエラヌンティの曲は多くなるのは解るが、特徴はトリオ三者による"Free Vision"(自由構想 ?)と銘打った曲が4曲と多いと言うことだろう。
 アルバム・タイトルの「NEW VISIONS」と言うのが意味深で、"新しい構想"、"新しい展望"、"新しい幻影・光景"と言ったところなのだろうか。
 ドラマーのオウエンスJrも、ピエラヌンティの静かな曲では繊細に、三者の共作曲に於いては即興入りの結構ダイナミックに演ずるところがありなかなか聴くに飽きない。又フェネスベックのベース・ソロもそれなりに取り入れられていて聴かせどころが盛り込まれ、ピエラヌンティ・ワンマン・トリオというところにはなく、三者バランスのとれた意欲的なトリオ演奏である。

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 M1."Free Visions 1" は、リズム隊が活発でテンションの高い演奏からスタートしてピアノが同調してゆく形をとっている。これは所謂ピエラヌンティの叙情的世界とは違って新鮮なところを狙っているところが見える。まさに"新しい幻影"といったところか。
 そしてそれに続いてM2."Night Waltz"一転してのピエラヌンティの夜の華やかさを描くワルツ、そして彼の曲らしいM3." Anne Blomster Sang"に流れ、M4."You Know"で、静かに説得力のあるやや暗めの沈静的な世界をピアノの美で描く。
 そうかとしていると再びM5."Free Visions 2"M6."Free Visions 3"はこのアルバムの大切な骨格の三者の前衛的なメロディ・レスの硬質アクションが展開。 
 このように美メロディーのロマンティックな哀愁感をしっとり聴かせ、今回のテーマである4曲の"Free Visions"では、圧倒的ダイナミズムとスリリングな即興を交えた硬質アクションを展開して、とにかく緩急メリハリの効かせた躍動的世界を形作っている。ドラムス一つとっても繊細なタッチと迫力ある重量級の音が、時に現れ時に変化して面白い。
 ここまで来ると、このトリオがアルバム・タイトルを「NEW VISIONS」とした意味が十分理解できるアルバムとなっているのだ。従ってピアノの主役性は失ってはいないが、ベース、ドラムスがかなりその持ち味を心置きなく発揮している様が、曲の重きに貢献している。
 さらにサービス精神も旺盛で、M11."One for Ulysses"では所謂近年のヨーロッパ的でないスウィンギーな展開まで見せてくれている。このあたりは芸達者というところか。

 「静」「動」、「暗」「明」、「沈着」「躍動」、「軽」「重」が交錯するなかなかレベルの高いところでのトリオ演奏を目指していて見事と言いたい。
 音質も録音法によるものか、ピアノ、ベース、ドラムスがそれぞれくっきり見えていてこの点も評価に値する。ちょっと前進のあるアルバム作りで、トータル・アルバムとして聴くところに意味がある。90点の高評価としたい。

(評価)
□ 曲・演奏  ★★★★★☆
□ 録音    ★★★★★☆

 

(試聴)

*

 

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2019年12月20日 (金)

寺島靖国 Yasukuni Terashima Presents 「Jazz Bar 2019」

年末恒例の好評・人気コンピレーション・アルバム
今年は全曲ピアノ・トリオ曲

<Jazz>

Yasukuni Terashima Presents 「Jazz Bar 2019」
TERASHIMA RECORDS / JPN / TYR-1085 / 2019

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 今年も順調にリリースされましたね、もう19巻目になる。立派なシリーズものと言うことですね。
 このシリーズ、もともとピアノ・トリオが中心であること、欧州系が多くを占めていること、そして意外にポピュラーでないところも開拓してくれるということなど、私にとってはおあつらえ向きと言うことになる。
   とにかく寺島靖国独特の「 哀愁」の「美しいメロディー」をもつ世界を選び抜いて、今回も世界各国の美旋律ジャズを紹介してくれている。従ってそんなことから私の棚には19巻しっかり並んでいるんですね。

 今回実は意外だったのは、今年は13のアルバムからの曲が選ばれての収録だが、今までと違ったのは私が所持しているアルバムが実は一枚も無かったと言うことなんですね。いっやーーこれは意外でした。しかしそれは実は私にとっては嬉しいことで、収録13曲全てが初物なのかも知れないと喜んだのです。そして私好みの世界の新しい発見があるかも知れないと嬉しくなったのですね。
 更に今年はジャケのイメージが少し変わりました (↑)。これは過去のモノの中でも好きな部類に入る。もともと女性を取り上げて美的な感覚を狙ったジャケなんですが、これも寺島レコードの特徴とも言える。

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(収録曲)

01.To Michel (Daniele Sala Trio)
02.Accarezzame (Julian Oliver Mazzariello Trio)
03.Farewell To Winter (Craig Schneider)
04.Chez Mini (Andrea Garibaldi Trio)
05.Graceful Touch (Yoko Teramura Trio)
06.Espana (Jessica Williams Trio)
07.And You Are (Noam Lemish)
08.Kathy's Waltz (Geoff Lapp Trio)
09.Maria durch den Dornwald Ging (Oli Poppe Trio)
10.Luigi's Muse (Ari Erev)
11.Maria Gennem Torne Gar (Carsten Dahl)
12.El Bailador (Peter Sarik Trio)
13.La Valse D'oscar (Francois Ingold Trio)

 以上のような13曲が並ぶが、これも今年の特徴で嬉しいことに全13曲全てがピアノ・トリオの演奏ものとなった。
 冒頭のM1."To Michel"は、明るくいやに調子が良い曲でスタート。
 M2."Accarezzame"イタリア・ジャズ界からのデビュー盤「DEBUT」(上左)というアルバムからの知らなかったピアニストのトリオ作品。ムードたっぷりの心に響く曲。
 M3."Farewell To Winter "、なんと10年前にこの「Jazz Bar」に登場したアルバム(上中央)からの別の曲。ロマンを感ずる曲展開。
 M4."Chez Mini" イタリアもの。トリオ作品(上右)だが初のリーダー作だという。メロディが豊かでセンスを感ずる。
 M5."Graceful Touch " 寺村容子のリアル録音盤から。トルド・グスタセンの曲(2003年「Changing Places」から)。演奏はまだまだ及んでいません。
 M8."Kathy's Waltz " も澄んだピアノ、繊細に響くシンバルとかなりリアルな音の録音盤。
 M9."Maria druch ein Dornwald Ging" これは堅物の真面目演奏(下左)。
   M10."Luigi's Muse" イスラエルのピアニスト(下中央)、美しさは持っているがムーディーさにおいてはちょっと中途半端。
 M11."Maria Gennem Torne Gar "  Tradというが、哀愁感たっぷりで聴き入ってしまう。
 M13."La Valse D'oscar" (下右)このアルバムを納めるには標準的美しさでをお役を果たしている。

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 今年のこの内容は、どちらかというとマイナーな演奏者に焦点を当てている感はあるが、全体に決し悪い出来でなかった。それも私にとっては初物が多かったことが嬉しい限りである。しばらくは何度と聴いて行きたいアルバムであった。

(評価)
□ 選曲・演奏  ★★★★★☆
□ 録音     ★★★★★☆

(参考試聴)

*

 

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2019年12月16日 (月)

ロジャー・ウォーターズRoger Waters 「PROJECT K.A.O.S.」検証

「RADIO K.A.O.S.」の完全版スタジオ・アルバム

<Progressive Rock>

Roger Waters 「PROJECT K.A.O.S.」
Reissue, Unofficial Release / Jpn / 2017

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Roger Waters & Bleeding Heart Band
Mixed by Chad Hendrickson

 しかしロック・アルバムといっても、コンセプト・アルバムという世界を構築してきたロジャー・ウォーターズの関係するところでは、今でも本人以上に、ファン仲間ではトータル・アルバムとしての作品への思い入れは大きい。かってピンク・フロイド時代の映画「モア」のサントラ音楽に提供したため崩壊したピンク・フロイドの組曲「ザ・マン」「ザ・ジャーニー」を未だに求めたり、又アルバム『ウマグマ』(1969)に納められている"Careful With Tfat Axe,Eugene"と、映画「砂丘」に登場するピンクク・フロイドの曲"51号の幻想"の関係、そして"若者の鼓動"、"崩れゆく大地"の2曲も含めての世界。更に映画「2001年宇宙の旅」とアルバム『おせっかい』の曲"エコーズ"との関わり合い。更にリイッシューされたアルバム『ファイナル・カット』では、曲"when the tigers broke free"追加され完成させたりと、話は尽きない。

Kaos1  これらはコンセプト・アルバムという世界に起こる不思議な現象で、更に2000年以降もロジャー・ウォーターズのソロ・アルバムにおいてもこれは起きているのである。
 まずは「ザ・ウォール・ライブ・ベルリン」では最後の締めくくりの曲に、アルバム『RADIO K.A.O.S.』(→)の"The Tide Is Turning"が採用され、アルバムどおり演じてきたコンセプト作品「ザ・ウォール」の曲にソビエト崩壊の時代の変化をオーバー・ラップさせ、喝采を得た。

 そしてここで取り上げるは、彼のソロ・アルバム『RADIO K.A.O.S.』である。このアルバム・リリースは1987年、彼のソロとしての腹づもりが固まったときである。バンド名も当時は"Roger Waters &Bleeding Heart Band"として活動した。それはこの前年にリリースされた長編アニメーション映画『風が吹くとき』のサウンド・トラック制作に力を注いだ時からだ。当時彼には世界冷戦下の核戦争の恐怖を中心としたもともと持っていた"反戦思想"に関心は高く、前ソロ作『ヒッチハイクの賛否両論』は内に向けた葛藤であり、それから今度はこのような外に向けたエネルギーの発露でもあった。

Pkaos  しかしこのアルバム『RADIO K.A.O.S.』は、ウォーターズの求めていたコンセプト・ストーリーを表すには実は不十分に終わってしまっていた。当時CD時代の幕開けにそってLPサイズにはこだわらない長編を彼は企画して曲も作っていたが、レコード会社は40分少々のLPサイズにこだわったため、大きく削っての作品となってしまっていたのである。そして一部の曲は先行した映画『風の吹くとき』のサントラに提供していたのである。
 そこで既にリリースされたアルバム『RADIO K.A.O.S.』を本来の姿に完成させようという動きがあって、まずは2000年に『PROJECT K.A.O.S.』が ライブ音源を中心に造られた。(参照 : 「ロジャー・ウォーターズの世界に何を見るか」)
 しかしその後はスタジオ録音版を収集して2017年には完成版『PROJECT K.A.O.S.』(→)が登場し、今にしてブートレグ界では持てあまされている。それがここに取り上げたリイッシュー版の『PROJECT K.A.O.S.』の原型である。
 もともとこのアルバムはウォーターズの反核戦争思想をベースにしての人の交わりを描いたアルバムであるが、彼の"自己を見つめる世界"、"社会をみつめる世界"のどちらかというと後者に当たる。そしてその数曲の追加収録によって、コンセプトが更に明快になってゆくのである。

(Tracklist)

Rw12 1. Get Back To Radio 4:51 *
2. Radio Waves (Extended) 6:57
3. Who Needs Information 5:56
4. Folded Flags 4:27 *
5 .Me Or Him? 5:17
6. The Powers That Be 3:57  
7. Going To Live In LA 5:38 * 
8. The Fish Report With A Beat 1:49 * 
9. Sunset Strip 4:46
10. Molly's Song 3:11*
11. Home 6:00
12. Four Minutes 4:00 13
13. The Tide Is Turning (After Live Aid) 6:16
14. Pipes And Drums 1:30 *
                                        (*印 新規収載)

  このアルバムは上記のように6曲が新規収録されていて、オリジナルが41:24分であったものが、なんと65:03分というストーリーを充実したアルバムになっている。注目はM1."Get Back To Radio"、M7."Going To Live In LA"、M10."Molly's Song"などが上げられるが、ジム・ラッドのセリフの充実や、話の主人公ビリーの新規セリフも入って、コンセプト・ストーリーがかなり解りやすくなっていると言うのだが・・・英語の理解力不足で少々残念。
 
 もともとストーリーとそのコンセプトは・・・
 主人公ビリーは植物人間的な存在、兄の擁護で生活。世界中に流れるラジオ電波(Radio Waves)と交信出来る超能力を持つことに気づく。様々な電波と交信している中で、電波を通じて社会や人間を操ろうとする権力者の存在に気付く。ビリーの抵抗は始まり、革新的試みが感じられるラジオ局「Radio KAOS」に接触。そして、DJのジムと共に世界に向けて平和のメッセージの発信を試みる。第二次大戦中の原爆開発プロジェクト「マンハッタン計画」やレーガン大統領、サッチャー首相ら、当時の政治家を交えながら、核の脅威が描かれる。物語の終盤では、ビリーの超能力は政府のスーパーコンピュータを操作できるほど強力になり、核兵器を制御して世界の混乱を納めることになる。

Rw11  既存のマスメディアの批判を試みつつ、更に「Radio K.A.O.S.」という仮想媒体を通して多くの社会的メッセージを発信しているアルバム。ピンク・フロイド在籍時のラスト・アルバム『ファイナル・カット』(1983年)の続編的存在で、マーガレット・サッチャーやロナルド・レーガンを実名で批判する。また、核兵器廃絶も強く訴えるものだ。ラストのM13. "流れが変わる時〜ライブ・エイドが終わって〜"では、想いもしなかったソ連の崩壊という社会現象から平和的で暖かなメッセージが歌われ一つの収束をするところは一つの救いでもある。

 このアルバムは、当時、"ピンク・フロイドの存続・所有権問題"の中での一つの戦いでもあったウォーターズは、ライブでもエネルギーたっぷりの展開を見せ、音楽的にも従来のフロイド・タイプをただ継承するので無く、むしろ一歩進めたことからも歴史的に興味深いアルバムである。更にそのコンセプトの完全化を期待するファンも多く、このような完全版が造られることは実に興味深い。

  当時の状況の中でのウォーターズのその姿には更に興味深いところがあるため、それぞれの新規収録曲の内容検討しながら、この完成盤の検証をいずれ又もう少し深入りしたい。

(評価)
□ 収録曲・演奏   ★★★★★☆ (完成度を高めた努力を評価) 
□ 録音       ★★★★☆

(参考「Radio K.A.O.S.」の多彩なメンバー)

Roger Waters – vocals, acoustic and electric guitars, bass guitar, keyboards, shakuhachi
Graham Broad – percussion, drums
Mel Collins – saxophones
Nick Glennie-Smith – DX7 and E-mu on "Powers That Be"
Matt Irving – Hammond organ on "Powers That Be"
John Lingwood – drums on "Powers That Be"
Andy Fairweather Low – electric guitars
Suzanne Rhatigan – main background vocals on "Radio Waves", "Me or Him", "Sunset Strip" and "The Tide Is Turning"
Ian Ritchie – piano, keyboards, tenor saxophone, Fairlight programming, drum programming
Jay Stapley – electric guitars
John Thirkell – trumpet
Peter Thoms – trombone
Katie Kissoon, Doreen Chanter, Madeline Bell, Steve Langer & Vicki Brown – background vocals on "Who Needs Information", "Powers That Be" and "Radio Waves"
Clare Torry – vocals on "Home" and "Four Minutes"
Paul Carrack – vocals on "The Powers That Be"
Pontarddulais Male Voice Choir - chorus

(参考視聴)

 

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2019年12月12日 (木)

ロジャー・ウォーターズRoger Waters 「Roger Waters With Eric Clapton / Chicago 1984」

クラプトンのギターが美しく響くウォーターズのライブ
今となれば貴重な記録が・・好録音で

<Progressive Rock>

Roger Waters 「Roger Waters With Eric Clapton / Chicago 1984」
IAC( KING STREET) / JPN / KING2CD4105 / 2019

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(Tour band)

Roger Waters: Lead vocals, Bass guitar, Acoustic guitar
Eric Clapton: Lead guitar 
Tim Renwick: Rhythm guitar, Bass guitar
Michael Kamen: Keyboards
Andy Newmark: Drums
Chris Stainton: Hammond organ, Bass guitar 
Mel Collins: Saxophone
Katie Kissoon: Backing vocals
Doreen Chanter: Backing vocals

 しかし相変わらすロジャー・ウォータースの話題は尽きない。つい先日は世界的に「US+THEM」映画の公開で話題をさらったが、ここに彼がピンク・フロイドから一歩引いてのソロ活動当初に再び関心が高まるのである。まずその一つがこのエリック・クラプトンとのライブ録音の驚愕とも言える素晴らしい音源が出現した。このライブは話題高かったがその記録版は、私も何枚かを所持しているが、どちらかというと見る耐えない何となく解る程度の映像モノ、そしてサウンド版も良好と言ってもかなり聴くに問題の多いモノ。しかし中身はさすがクラプトンのギター世界は素晴らしい、そしてメル・コリンズのサックスも、マイケル・カーメンのキー・ボードもと聴きどころは多かったのだ。
 とにかくギルモアとは全くの趣違いのクラプトンのギターと、ピンク・フロイド時代のウォーターズの手による曲をとにかくアグレッシブに編曲したところの楽しさだ。当時は最も脂ののったウォーターズのこと、エネルギーに満ち満ちたプレイが凄い。

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 ピンク・フロイドの熱気最高潮の「アニマルズ・ツアー」、莫大な資金をかけた「ザ・ウォール」ツアー。しかしその後の、1983年にリリースする12thアルバム『ファイナル・カット』以後、ピンク・フロイド は内部亀裂によりコンサート・ツアーを行わず、バンドは活動休止する。そんな中で、 ロジャー・ウォーターズは1984年にソロ・アルバム『ヒッチハイクの賛否両論(原題:The Pros And Cons Of Hitch Hiking)』(右下)をリリースした。これは彼が『ザ・ウォール』時代に既に出来上がっていたものだが、ピンク・フロイド・メンバーに受け入れられず、アルバム・リリース出来なかったモノだが、ギタリストにエリック・ クラプトンを起用して、彼の心の内面にある不安の世界を描いた作品として、クラプトンのギターの美しさと共に注目された。そしてエリック・クラプトンと共にメル・コリンズをも帯同して大規模なライヴ・パフォーマンスを披露する。同年6月16日の スウェーデンのストックホルムからスタートし、ヨーロッパ~北米で19公演を行う。その中で最終公演 となる7月26日のイリノイ州シカゴでのコンサートは地元のロック専門FMラジオWXRT-FMのスペシャル番組として収録・放送されたのであった。このアルバムはそれが音源となっているためサウンドはオフィシャル級で、30年以上経ってのこのオフィシャル・ブートレグの出現は驚愕を持って受け入れられているのだ。

(このライブの評価)
□ ロジャー・ウォーターズの世界に何をみるか
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_aff8.html

 

81idrepzkfl_ac_wjpg (Tracklist)

(Disc 1)
01 太陽讃歌
02 マネー
03 もしも
04 ようこそマシーンへ
05 葉巻はいかが
06 あなたがここにいてほしい
07 翼を持った豚
08 イン・ザ・フレッシュ?
09 ノーバディ・ホーム
10 ヘイ・ユー
11 ザ・ガンナーズ・ドリーム
1db4d8e94f124bfc95703bd4e71b9ffa (Disc 2)
01 4:30 AM トラベリング・アブロード
02 4:33 AM ランニング・シューズ
03 4:37 AM ナイフを持ったアラブ人と西ドイツの空
04 4:39 AM 初めての出来事 パート2
05 4:41 AM セックス革命
06 4:47 AM 愛の香り
07 4:50 AM フィッシング
08 4:56 AM 初めての出来事 パート1
09 4:58 AM さすらう事そして生きる事をやめる
10 5:01 AM心のヒッチハイキング
11 5:06 AM ストレンジャーの瞳
12 5:11 AM 透明なひととき
(Encore)
13 狂人は心に
14 狂気日食

 セット・リストは第1部、第2部、そしてアンコールを含めて全25曲で、このアルバムは上のように完全収録している。このコンサートの特筆すべき点はウォーターズがピンク・フロイドから一歩離れてのロックらしい世界に原点回帰している事と、やはり エリック・クラプトンの参加である。自己の世界を持つクラプトンが、自らの楽曲は一切演奏せず、ピンク・フロイドとロジャー・ウォーターズの楽曲を一人のリード・ギタリストとして デヴィッド・ギルモアとは全く異なる世界で完璧なギター・ソロを披露している。特に前半のピンク・フロイド曲の変化が面白い、これは当時のウォーターズのフロイド・メンバーへの不満が攻撃性となり、一方クラプトンが時々見せるギター・ソロ・パーフォーマンスは、完全に彼ら自身の世界に突入し、かっての曲がむしろ異色に変化して新鮮に蘇ってくる。これはウォーターズとクラプトンのプライドの成せる技であったのかも知れない。このあたりは当時単にピンク・フロイドの再現を期待したファンには不満があったと言われているが、何度聴いてもその変化はブルージーなロックに変化していて面白い。又こうも演者によってギターの音色も変わるのかと圧倒される。

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  後半のアルバム『ヒッチハイクの賛否両論』の再現は、クラプトンの美しいギターによって描かれるところが聴きどころであり、相変わらずのウォーターズの造る美しいメロディーと"美・静"の後に来る"彼の絶叫"と"爆音"に迫られるところは圧巻である。そして"セックス革命"のテンションの高いギターと"愛の香り"、"ストレンジャーの瞳"の美しさにほれぼれとするのである。

Image2  商業的問題から僅か19公演で終了したこのツアーであったが、この二人を筆頭に豪華メンバーでの パフォーマンスを収録したこのライヴ・アルバムはファンにとってまさに驚きで迎えられる作品である (圧巻のライブ・バック・スクリーン映像→) 。
 そして輸入盤を国内仕様としてここにオフィシャル盤以上にかなり丁寧な解説付きでリリースされているところは評価したい。久々にロジャー・ウォーターズのアグレッシブな編曲演奏に触れることが出来、又あのピンク・フロイドの転換期を体感できるところが貴重である。

(評価)
□ 曲編成・演奏 ★★★★★☆
□ 録音       ★★★★☆

 

(視聴)

 

 

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2019年12月 7日 (土)

エミール・ブランドックヴィスト Emil Brandqvist Trio 「SEASCAPES」

ドラマーのリーダー・トリオ
牧歌的な自然の広がる大地に根ざした美しさを展開

<Jazz>

Emil Brandqvist Trio「SEASCAPES」
SKIP RECORDS / GERM. / SKIP 9128-2 / 2015

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Emil Brandqvist : Drums, Percussion, Keyboads
Tuomas Turunen : Piano
Max Thornberg : Bass

 スウェーデンのドラマーのエミール・ブランドックヴィストEmil Brandqvist の結成したピアノ・トリオは、その演ずる世界の美しさは格別である。私はこのトリオの3枚のアルバムと、ピアニストであるTurunenのソロ・アルバム1枚を所持しているのだが、今回ここで取り上げる2015年のアルバム『SEASCAPES』以外は、全て過去に取り上げてきた。(下記参照)

Emil Brandqvist Trio 「FALLING CRYSTALS」(SKP 9135-2 / 2016) (下左)
Emil Brandqvist Trio 「WITHIN A DREAM 」(SKP 9141-2 / 2018) (下中央)
Tuomas Turunen    「Ornaments of Time」(SKP 9139-2 / 2017) (下右)

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 ところが先日寺島靖国がリリースした『for Jazz Audio Fans Only vol.12』(2019)に、アルバム『ESCAPES』からの曲"Vals"が納められていたことから、これももちろん私好みのアルバムであったので、それならばとこのアルバムをもここで取り上げようと言うことになったのだ。

Emilbrandqvistw (Tracklist)
1.Vals 
2.Silloin Lennän* 
3.Skog 
4.Färdas Under Vatten 
5.Du Håller Min Hand
6.Bobergs Udde
7.Den Sista Isbjörnen
8.Savotta* 
9.Stormsvala
10.Grimsholmen
11.Havsanemon

   11曲中9曲の殆どがドラマーのBrandqvistのオリジナル曲(*印以外)。
 なんと言ってもM1."Vals"が美しい曲。特にTuomasのピアノが透明感あり美しいメロディーを奏で、冒頭よりうっとりする。
 M4."Färdas Under Vatten" はかなり珍しく攻めの曲。これはトリオに加えてフルーゲルホーン、クラリネット、フルートなどが加わる。
 M5."Du Håller Min Hand" もBrandqvistの曲だが、ピアノが美しく、そしてM6."Bobergs Udde" の穏やかにして静かな広大な土地に広がる安堵感のような世界も聴きどころ、ここでもクラリネットがピアノと共にメロディーを美しく描く。 
 M7."Den Sista Isbjörnen" は、クラシック世界のにじみ出てくる曲。フル-ゲルフォーンがメロディーの重要なところを担っていて、後半に入ってピアノが美しくその役を変わる。やはり牧歌的な安定感。
 M8."Savotta" はちょっと異色でハイリズムからピアノの展開が主力の曲、やはりピアニストのTurunenの曲だ。彼はこのアルバムにM2(*印)と2曲提供している。アルバムの色づけには寧ろ良いと思う。
 M9."Stormsvala" ピアノに語らせ、シンバルやブラッシがメリハリ付けて、ベースが支えるBrandqvistらしいクラシック的な安寧の世界。

Emil_brandqvist_triow

 やはり全体には北欧的牧歌的な世界であり、ドラマーのトリオとしては意外にピアノの美しさが印象に残って、それ程ドラムスは表に出てこない。とにかくしっとりとした精神安定剤的流れの中に浸かれる曲群が主力で、聴いた後の気持ちは透明感に浸れるところ。
 このトリオはドイツからのリリースで、このファースト・アルバム「Seascapes」はドイツのエコー賞にノミネートされ、次の「Falling Crystals」はドイツのジャズリストの7位にリストさたとか。そして昨年のアルバム「 Within a Dream」のリリースは、絶賛されている。
 思うに、美旋律曲を創造するのは Brandqvistが得意で、それを演ずるTurunenがその美を更に高めているように思う。今後も楽しみなトリオである。

(評価)
□ 曲・演奏  ★★★★☆
□ 録音    ★★★★☆

(視聴)

*

 

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2019年12月 2日 (月)

中村 真 Makoto Nakamura Trio 「Time Remembered」

ビル・エバンスものは更にしっとり深淵に美しく

<Jazz>

MAKOTO NAKAMURA TRIO  「Time Remembered」
CERBERA RECORDS / JPN / CER003 / 2014

1006457077

中村 真   piano
中村新太郎      bass
芳垣安洋        drums

録音年:2014年4月23日/収録場所:三芳町文化会館

619mqipngbl_ac_sl1500_   大阪出身のピアニスト中村真のピアノ・トリオ・アルバムである。
  これは私の関西のオーディオ・マニアの友人の勧めで聴いているアルバムだが、五年前のリリースものだ。実はこれと一緒に今年の録音でリリースされたアルバム『RUBY』(にはたづみレコード/JPN/NRCD0009/2019)(→)も一緒にお勧めで聴いている。この『RUBY』の方はExtemporization(即興)2曲にその他カヴァー6曲という構成のアルバムで、中にBill Evansの"Blue in Green"を演じている。しかしなかなかオリジナルの即興曲が解釈の難しい演奏で、ちょっと戸惑いもあってここでは取り敢えず聴きやすい五年前のこの『Time Remembered』の方をまずは検証してみたいというところなのだ。

 このトリオは、ピアニスト中村真が、2014年にベテラン・ベーシスト中村新太郎とドラマー芳垣安洋というリズムセクションを迎えたトリオの初アルバムだ。なんと事前の打ち合わせや曲決めを行わず全曲やり直し無しの一発勝負で行われた約4時間のレコーディングの中から、特に彼らが納得した素晴らしい演奏のみを収録しのだという。有名どころの曲のカヴァーであるが、トリオとしての即興を交えて演奏し、そしてそれを最大限に生かすエンジニアとしてレコーディングとマスターリングをMick Sawaguchiが担当して仕上げたようだ。そんな演奏と同時にオーディオ的にも興味のある一枚に仕上がっているのだ。

(Tracklist)
1.  Moonlight in Vermont
2.  Gone with the wind
3.  Solar
4.  Old folks
5.  Time remembered
6.  So what
7.  I'll be seeling you
8.  Ammonite
9.  Edelweiss
 
44506622_2021424631253798_10843264487784  中村真は、1972年1月14日大阪府吹田市生まれ。邦楽家の父の影響で幼少の頃より音楽に親しみ、早くも4歳からピアノを始めた。
 高校時代にオスカー・ピーターソンに感銘を受け、ジャズに傾倒。大阪音楽大学時代には、自己のトリオを結成する一方、音大のビッグバンドDJOにも参加。
 大学中退後プロとなり、2000年に自転車に乗り上京。以後、多くのミュージシャンと共演しているというやや異色のピアニストであり、2004年には3枚のピアノ・ソロ・アルバムをリリースしている。そして2006年には、なんと自転車で旅をしながらの北海道までソロピアノツアーを実行している。そんなちょっと風変わりな流れから生まれた彼の42歳の2014年のピアノ・トリオ・アルバムである。

 さてこのアルバム、まずM1." Moonlight in Vermont"を聴いてすぐ感ずるのはホール感の強い刺激的で無い音の録音だが、ドラムスのブラッシとかベース音もしっかり聴き取れるトリオ感十分のしっとり感と美音のピアノの演奏である。
 M2 、M3 はジャズ・ピアニストが選びそうなスウィングする中に、ベース・ソロも交えながらも自己陶酔型のピアノ演奏を展開。
 やはり聴き所は、アルバム・タイトルにもなっているBill Evansの曲M5."Time remembered"だ。間の取り方、音の強弱、高音のピアノ音の輝き、そして深遠なムードと、なかなか品も感じられるピアノとベースの語り合いの演奏、更にシンバルの響きが実に的を得ている。この7分40秒の曲演奏でこのアルバムは上等のものになっている。
 しかしこれはほんとにぶっつけ本番のトリオ演奏とは信じがたいベースの入り方など聴き所は沢山ある。ちょっと残念なのはドラムス・ソロがもうちょっと納得して聴けるタイミングが出来ているともっと良かったかと思うのだが。
 M8, M9 と、締めくくりに近いところは明るめ演奏のパターンで納めていて、聴き終わっての印象も良い。 
 評価としては、曲の構成の流れも良く、良いアルバムであっと言うにつきる。

(評価)

□ 選曲・演奏 ★★★★☆
□ 録音    ★★★★☆

(参考試聴) トリオもので、このアルバムの曲は見当たりませんので・・・

 

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