カレン・ソウザ Karen Souza 「LANGUAGE OF LOVE 愛の囁き」
オリジナル曲を中心に・・相変わらずのセクシー・ヴォイス
<Jazz>
KAREN SOUZA 「LANGUAGE OF LOVE」
JVCCKENWOOD / JPN / VICJ-61784 / 2020
KAREN SOUZA カレン・ソウサ (VOCAL)
アルゼンチン ブエノスアイレス出身、ジャズをベースととして、セクシー度満点で歌い上げることで話題になってはや9年、ジャズ・シンガー=カレン・ソウサの約2年ぶりとなる通算でもう5作目となる新作アルバムの登場。こうしたアルバムはなんだかんだと言っても買ってしまうところが哀しい性(さが)といったところ。
今アルバムは、オリジナル曲10曲を中心していて意気込みのわかるところと、レオン・ラッセルの「マスカレード」、レナルド・コーエン「哀しみのダンス」や、「枯葉」などのスタンダード・ナンバーも編曲をこらして収録している。
(Tracklist)
1 マスカレード THIS MASQUERADE
2 エヴリバディ・ノウズ EVERYBODY KNOWS
3 ラヴズ・ノット・フェア LOVE'S NOT FAIR
4 愛の囁き LANGUAGE OF LOVE
5 レス・イズ・モア LESS IS MORE
6 サムワン・ブロート・ミー・ワイン SOMEONE BROUGHT ME WINE
7 ゼア・ユー・アー(セカンド・チャンス)THERE YOU ARE (SECOND CHANCE)
8 リズム・アンド・ブルース RHYTHM AND BLUES
9 イッツ・ゴナ・ハプン・トゥナイト IT'S GONNA HAPPEN TONIGHT
10 イット・ウィル・オール・ワーク・アウト IT WILL ALL WORK OUT
11 枯葉/哀しみのダンス1AUTUMN LEAVES / DANCE ME TILL THE END OF LOVE
(日本盤ボーナス・トラック)
12 ウェイティング・フォー・ア・トレイン WAITING FOR A TRAIN
ジャズ、女性ヴォーカルとなると、やっぱりこのセクシー・ムードのパターンは無くなりませんね。近年では最もその最右翼の彼女のアルバムだけあって、スリーブ・デザインもその世界だ。
そしてその中身、スタートのレオン・ラッセルのM1."THIS MASQUERADE"からストリングスの入った豪勢なバック演奏だ。そしてあの物憂いいつもの低音を生かした彼女の歌声が響く。そんな意味ではM9." IT'S GONNA HAPPEN TONIGHT"も同様だ。
二曲目からはずーとオリジナル曲が続くが、やや軽快なM2."EVERYBODY KNOWS"でもセクシーな歌い方はお見事と言いたいところだ。
M4." 愛の囁き LANGUAGE OF LOVE"は何となくどこかで聴いたことがあるメロディーでなかなかいいです、途中ちょっと変調するところがニクイ。
しかし曲は多彩です、M5." LESS IS MORE"はピアノをバックにバラード調で少々暗いが、M6."SOMEONE BROUGHT ME WINE"は、一変してサンバ風となるといった具合。
M11."AUTUMN LEAVES / DANCE ME TILL THE END OF LOVE "はピアノだけをバックに彼女のしっとり歌い上げるところが聴け、この2曲を組み合わせたのもにくいところ。これがアルバムの締めくくりになっている。まあファンにしてはたまらないところだろう。
こうして聴いてみると、今やジャズ・ヴォーカル界のベテランの雰囲気すら感ずる世界を構築している。ニューヨークが主たる活躍の場としている彼女も、ジャズ・ヴォーカル世界をリードした存在になっていることは事実であり益々の健闘を期待したいところだ。
(評価)
▢ 曲・歌・演奏 : ★★★★★☆ 90/100
▢ 録音 : ★★★★★☆ 90/100
(試聴)
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