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2020年5月10日 (日)

[記録に残したいアルバム]ジュリアン・オリヴァー・マッツァリエーロJulian Oliver Mazzariello 「DEBUT」

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(今日の一枚)  我が家に咲く花 ハナミヅキ
      (Sony α7RⅣ, FE4/24-105 G OSS, PL)

なかなか味なグルーヴィー感たっぷりのムードとリズム感の両翼をこなす演奏

<Jazz>

Julian Oliver Mazzariello , André Ceccarelli, Rémi Vignolo「DEBUT」
Via Veneto Jazz / ITA / VVJ125 / 2018

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Julian Oliver Mazzariello (P)
André Ceccarelli (Ds)
Rémi Vignolo (Ac-B)

Recorded at the Recording Studio of Joel Fajerman
Sound Engineer: Manu Guiot
Mastered by Eugenio Vatta

 昨年の寺島靖国「Jazz Bar 2019」(2019年12月リリース)に取り上げられたこのピアニスト=ジュリアン・オリヴァー・マッツァリエーロのピアノ・トリオ・アルバムである。実はそれまで知らなかったトリオで、そのムードの良さにアルバムを購入してみたもの。
 このアルバムの曲は、下のリストにみるように、殆どこのピアニストのオリジナル曲で占められている。従って彼の意志によるところのアルバムであろうが、ドラムスには重鎮アンドレ・チェカレリがいてこのあたりも聴きどころでもある。
 このピアニストのマッツァリエーロはイタリアの俊英といわれる存在であるが、1978年ロンドン生まれであり、その後1996年1月にイタリアに移り、現在Cava de 'Tirreniに在住。多くのミュージシャンとの共演を経て現地では広く知られている存在と。彼の流麗でグルーヴィーなそして一方躍動感に富んだピアノプレイが魅力。

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(Tracklist)

1. Accarezzame (Calvi - Nisa) 4:27
2. Funky Chunks (Mazzariello) 4:02
3. Dream Cycling (Mazzariello) 6:18
4. Battement Fondu (Mazzariello) 2:55
5. Monk in Paris (Mazzariello) 6:12
6. Modal Blues (Mazzariello) 4:05
7. Que Reste-t-il de nos Amours (Trenet - Chauliac) 4:32
8. Five for Troc (Mazzariello) 4:33
9. J's Ballad (Mazzariello) 6:37

 イタリアのトランペッターFabrizio Bossoとのデュオで何となく名前が出てきたピアニスト・マッツァリエーロの初のリーダー・アルバムとのことで、タイトルも「DEBUT」であるのだが、冒頭のM1." Accarezzame"がなかなかグルーヴィーでいいのですね。これを聴くとジャズ・ピアニストのセンスの良さが滲み出ていてジャズ・ムードの良さを知らしめられる。確か寺島靖国もこの曲を取り上げていたはずである。

Andrececcarellipaiste1_20200510174501  そしておもむろに、自己のオリジナル曲が5曲連続して出てくるのだが、まずM2." Funky Chunks "はちょっとムードが変わってなかなか軽快なジャズを展開し、M3."Dream Cycling"になると、なるほどユーロ・ジャズの匂いがしてくる。そしてバックのアンドレ・チェカレリ(右)のベテランの味のあるシンバルやブラッシ、そしてビグノーロ(右下)のベースが適度に響いて、リズムを大事にしたトリオの楽しさが伝わってくる。
 M4."Battement Fondu "などは、イタリアの伊達男の洒落たセンスというルンバ調のムードが出てきて、こうして聴いているとマッツァリエーロの流れは、M1のようなバラード調でなく、むしろ近代的流れに味付けされたリズムカルな世界なのだと知らしめられる。

Dsc_0312  更にM6."Modal Blues"の早弾きと展開するリズムなどは、アメリカ・ジャズの面白さをちゃんと身につけている。
 ただ、私好みからすると、バラード調のM1や、M7."Que Reste-t-il de nos Amours"のソロで演ずるようなこの2曲のムードたっぷりに演ずるカヴァー曲が良いのですね。こんなジャズの魅力の両者をなんとなく軽く演じてみせるというところが、ニクイニクイ魅力ですね。

 さてこれから如何様にも発展する要素をしっかり持っているマッツァリエーロは、このアルバムをベースに今後楽しみなのである。

(評価)
◇ 曲・演奏 :  ★★★★☆  85/100
◇   録音   :  ★★★★☆  85/100

(視聴)
 " Accarezzame"

*
  参考 :  Bossoとのデュオ

 

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コメント

風呂井戸さん、こんばんは。
最近のジャズは疎いので、知らない名前がバンバン出てくる風呂井戸さん家のブログはとても有り難いです。
こちらは良いのはジャンルを問わず紹介してますが、宜しかったら相互リンク頂けると幸いです。
ご検討、よろしくお願いいたします。
ではでは。

投稿: nanmo2 | 2020年5月13日 (水) 23時31分

nanmo2さん
こんにちは、わざわざお越し頂いて有り難う御座います。
ジャズにせよ、ロックにせよ・・・私は結構偏ってますがよろしくお願いいたします。
私にとっても、大変得るところがあると思ってます。こちらからも伺わせて頂きますので、楽しい話題拝見させてください。

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2020年5月14日 (木) 18時02分

風呂井戸さん、こんばんは。
相互リンク、有難うございます。
こちらは広く浅くの雑食系ブログです。
たま~~~に本気出しますけど、、、(笑)
本当にたまにですけど。
今後とも宜しくお願いいたします。
ではでは。

投稿: nanmo2 | 2020年5月14日 (木) 21時14分

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