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2022年9月 5日 (月)

スージー・アリオリ Susie Arioli 「ALL THE WAY」

もう一つのジャズ・バラッドもの

 知らないで来たアルバムってありますね、そんな一枚に遭遇したので取り上げる。
 そのそもそもの切っ掛けは・・・e-onkyoにて、Hi-Res音源をざーとみて居たら、ジャズ・バラードもののコンピレーションものがありましたので、ダウン・ロードして聴いてみた。その一枚がこれです ↓

Jazz-ballads   『JAZZ Ballads』(flac 44.1kHz/24bit)

 ・・・・・という単純なタイトルで「Vol.2」「Vol.3」とある代物だ。女性ヴォーカルが主体なんですが、勿論インストものも少々ある。「2xHD」と高録音ものを強調しているシリーズものの一つです。この「Vol.1」は、全18曲90分というスケールが結構大きい。

 この「Vol.1」であるが、私は「Vol.2」の後から入手したものである。このシリーズの女性ヴォーカリストというと・・・・Diana Panton, Emillie-Claire Barlow, Holly Cole と、女性ジャズ・ヴォーカリストの宝庫のカナダがどうも対象のようだ。その他、Amanda Martinez, Susie Arioli, Jill Barber, Ginette Renoなどなど下のように登場しています。

(Tracklist)
1 The Very Thought of You / Emilie-Claire Barlow 0:06:38
2 Good Time Charlie's Got the Blues / Holly Cole 0:03:14
3 Babes in Arms: My Funny Valentine / Susie Arioli 0:04:02
4 Will You be There? / Ginette Reno 0:04:17
5 You're My Thrill / Holly Cole 0:05:46
6 Cucurrucucu paloma / Amanda Martinez 0:05:11
7 Breaking Up Is Hard to Do / Emilie-Claire Barlow 0:05:13
8 Oh My Love / Robert Len[trumpet] 0:03:06
9 My Foolish Heart: My Foolish Heart / Holly Cole Trio[Ensemble] 0:04:34
10 I Don't Know Where I Stand  / Emilie-Claire Barlow0:04:11
11 Tell Me / Jill Barber 0:04:10
12 Guys and Dolls: My Time of Day - I've Never Been in Love Before / Emilie-Claire Barlow 0:05:58
13 Le chemin / Amanda Martinez 0:03:19
14 T'es pas une autre / Emilie-Claire Barlow 0:04:16
15 God Bless Our Child / Ginette Reno 0:04:21
16 Talk to Me Baby / Holly Cole Trio[Ensemble]0:04:33
17 Be My Man / Jill Barber0:03:02
18 Dames: I Only Have Eyes for You / Holly Cole o:03:31

 ここで気になったのが M3.のSusie Arioliであって、今まで知らずに来ていたので、この際ちょっとアルバムを手に入れてみたという事である。↓

 

                *    *    *    *    *

■ しっとりムードで聴かせるアルバム

<Jazz>
Susie Arioli 「ALL THE WAY」
Jazzheads / Import / JH 1192 / 2012

71eiv2tb36w_20220903173001 Suisie Arioli : Vo
Jordan Officer : G
Jeff Johnston : p
Bill Gossage: B
Michel Berthiaume : Dr
Commeron Walls : TS
etc.

 

 

 

 このスージー・アリオリSuisie Arioliはカナダのジャズ・シンガー、1963年生まれでこのアルバムは49歳時のもの(2012年リリース)。又ギタリストJordan Officer(アリオリとスージー・アリオリ・バンドを結成している)とのデュオをベースに多くのミュージシャンがバックを支える。
 彼女の豊富な経験から、円熟を迎えての作品だ。

(Tracklist)

107152w 1 My Funny Valentine
2 Time on My Hands
3 Here's to the Losers
4 All the Way
5 Here's That Rainy Day
6 It's Always You
7 Forgetful
8 There's a Lull in My Lifおふ
9 Come Rain or Come Shine
10 When Your Lover Has Gone
11 Un Jour de Diff Rence
12 Looking for a Boy
13 Time After Time

 全13曲ですが、全般的にバラード調でのスローな歌として仕上げてある。オープニングのM1."My Funny Valentine"が私がこのアルバムを聴くことになったきっかけの曲だが、超スローでなかなか豊かな低音の魅力を発揮して説得力十分だ。バックはオフィサーのギターが主として支えるが、ピアノトリオが心地よく盛り上げる。しかし彼女は決して高音が出ないわけでなくM2."Time on My Hands"ではしっかりと聴かせてくれる。
 このスロー・ヴォーカルは、M7."Forgetful"でもその魅力を発揮、非常にまろやかに歌い上げる。
 M4."All the Way"のタイトル曲は、曲としてはスローの方に入るが、ビブラフォンも響き、しっとりした世界に仕上げて聴かせる。
 M3."Here's to the lovers"M10."When your lovers has gone"は、ミディアムテンポでイメージを変えるが、バックはテナーサックス3本とバリトーンサックス1本による豪華サポートだが、控えめに録音されていて嫌みがなかった。全曲通じての共同プロデューサーのギターのオフィサーはもうこのコンビは慣れたもので歌の間奏部に美メロディを流して盛り上げる。
 M11."Un jour de diffence"はフランス語で、リズムカルで歌い、優しくトランペットが入り、ギターもリズムカルでこのアルバムでは珍しく軽快な曲。

 なかなか期待通りの聴かせるヴォーカル・アルバムとしてはすべて及第点のアルバムであった。カナダも女性ジャズ・シンガーの宝庫で、ダイアナ・クラール、ホリー・コール、エミリ・クレア・バルロー、ダイアナ・パントンなどの陰に隠れて、今更に知ったアルバムであった。

(評価)
□ 演奏・歌   85/100
□ 録音     85/100

(視聴)

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コメント

お久しぶりです。この人いいですね。久しぶりに波長が合うシンガーです。

投稿: 爵士 | 2022年9月 9日 (金) 17時10分

爵士さんこんばんわ
 ご無沙汰しております。このところ、ちょっと女性ヴォーカルものの新人発掘も不作でして、ひょんなところで聴いたアルバムを入手してみました。全く知らないで来ましたので・・私にとっては新鮮でしたが、このようなバラード調の彼女はなかなかいただけますね。^^

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2022年9月 9日 (金) 21時45分

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