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2023年1月 2日 (月)

アレッサンドロ・ガラティ alessandro galati 「The Freeway」

            謹賀新年  2023年 

 

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  今年もよろしく御願いします

 昨年は、押し迫ってAlessandro Galati の強力盤TERASHIMA RECORDの『Portrait in Black and White』(TYR-1109)が登場してこちらでも取り上げたのだが、ふと昨年冒頭のCDの入手が困難であったガラティのJAzZMUDのピアノ・トリオ盤を思い出したので、多分多くが聴き逃していたアルバムではないかと、ここに今年の冒頭に登場させます。

 

<Jazz>

Alessandro Galati, John Patitucci, Peter Erskine
「The Freeway」

JAZZMUD / AWD543031 / 2022

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Alessandro Galati(piano)
John Patitucci (bass)
Peter Erskine(drum)

Images_20230101153401 (Tracklist)

1. Sea Shore  06:08
2. Woody's Grouse  03:00
3. You Don't Know What Love Is  07:38
4. Ascending  04:46
5. Bye Bye Blackbird  08:00
6. Hi Dance With You  07:42
7. Tobaccoless  04:52

 相変わらず、ガラティの力みがなく繊細にして流れるようなピアノの美学が満ち満ちているM1."Sea Shore "
 M2."Woody's Grouse "は、一転して畳みかけるアグレッシブな演奏。
 M3." You Don't Know What Love Is"のスウィング・ジャズから静への美学に。
 M4."Ascending " 静かに想いを深く染み通るベ-スのアルコ奏法に、しっとりと聴かせるピアノが、次第に美しさを増して語り聴かせるように響き渡る曲。
 軽快に流れる中にトリオのパワーが満ちていて、三者のバランスが絶妙なM5."Bye Bye Blackbird"に続いて、M6." Hi Dance With You"のベースとピアノの低音の深い沈み込んだ所から、次第にリズミカルに流れる軽いタッチの音世界の描くところはなかなか味な世界。
 最後のM7."Tobaccoless"のベースと共に軽妙に展開するピアノ、リズムにしっかりと乗せるスティック音、次第に盛り上げてゆくところはジャズの醍醐味。

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 このアルバムは米国の二人のミュージシャン(John Patitucci (bass 上左)、Peter Erskine(drum 上右))とのトリオだが、ガラティがリーダーであるピアノ・トリオは、一味も二味も繊細であったり、奥深かったり、美しかったりと欧州ぽい。更にそれに加え、時にはアグレッシブにと、聴くものを飽きさせない。又今年の活動に大いに期待である。

(試聴)

 

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コメント

あけまして、おめでとうございます。m(_ _)m

ガラティさまの素敵なアルバムのご紹介をありがとうございます。
私も、入手できるといいのですが。。

今年もよろしくおねがいします。

投稿: Suzuck | 2023年1月 3日 (火) 07時48分

TAMAドラムですね。
若い頃、これは多摩地方のものかと思ったのですが、実は名古屋の会社なんですね。 星野楽器。
創業者の星野さんの奥様の名が「多満」さんだとか。
メルセデス・ベンツ的な?(笑)
それでこのような命名となったそうです。 面白いですね。
美談なのか、引っ叩いてやりたかったのか。
おっと、初月早々失礼なことを申し上げました。
わたしがバンドやってた頃、ドラムはルートヴィヒしか聞かなかったです、シンバルはジルジャン。
あるとき、トルコのジルジャン家の特集を、偶然NHKで見ました。
長く続くシンバルメイカーなんですね。

番外の、取るに足らない話で失礼しました。

投稿: iwamoto | 2023年1月 3日 (火) 11時57分

Suzuck様
コメント有難うございます
こちらこそ、今年もよろしくお願いします
ちょっとこのアルバムの録音時が不明なんですが・・・
やはりガラティの味が十分感じられて取り上げました。

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2023年1月 3日 (火) 12時06分

iwamoto様
コメント有難うございます
そうですか、面白い貴重なお話有難うございました。
私のように、聴くだけの人間にとりましては知らないお話で興味深いです。
来日ミュージシャンは、コントラバスは自分の愛用のモノを持ってこられますが、ピアノ、ドラムスは多くはこちらでのモノを使ってますね・・・しかしピアノはメーカーごと有名ですが、ドラムスなどもそれぞれの味があるんでしょうね。

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2023年1月 3日 (火) 12時14分

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