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2023年6月12日 (月)

ガブリエラ・ガルーボ Gabriela Garrubo 「 Rodando」

異様な世界を優しい美しい声で迫ってくるのだが・・・・

<contemporary Jazz>

Gabriela Garrubo 「Rodando」
NXN RECORDINGS / Import / NXN 2017 / 2023

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GABRIELA GARRUBO (vocals and piano)
JOHANNES AAGAARD (g)
NILS HENRIK SAGVAG (b)
CATO LYNGHOLM (ds)
AUDUN HUMBERSET (per)
VETLE JUNKER (synth,g)
JONAS HAMRE (sax)(track 2,7 and 8)
OLAV IMERSLUND (b)(track 9 and 10)
CARMEN BOVEDA (cello) (track 8)

Produced by
VETLE JUNKER and GABRIELA GARRUBO

324438670_1282808392652165_1w   ブラジル系ノルウェー人のシンガー、コンポーザーのガブリエラ・ガルーボGabriela Garrubo(年齢不詳、かなりの経験豊富な実力者のようだ)の初アルバム。我々には初お目見えで前知識もなく聴いたのだが、ノルウェー国内のライヴ・シーンではその美しい歌声と、モダン・ノルウェー・ジャズ、ブラジルの80年代ポップス、そしてボサノヴァを絶妙にブレンドしたサウンドということで結構評判を呼んでいたようだ。
   ガブリエラに関する情報はまだ殆ど入っていないが、シンガーであると同時にピアノを演ずるようだ。ベルゲンのグリーグアカデミーで学び、2021年から2022年にかけて、プロデューサーのヴェトルユンカーとこのデビューアルバム「Rodando」の制作で頑張ってきたと。彼らは一緒になって、モダンで新鮮なサウンドとレトロな連想のバランスをとるユニークなリスニング体験を生み出したと評価されている。

 なおこのアルバムのレーベルNXN Recordingsは、ノルウェーのクロスオーバープロジェクトをリリースするために2019年にオスロに設立されたもの。目的は、確立されたジャンルに留まるのでなく、探求し、挑戦する、興味深く革新的で独創的な音楽を出すことのようで、ネオクラシック、アンビエント、ジャズ、現代音楽を目指しているようだ。どうも「クールな北欧サウンド」というところにあるようだが。

(Tracklist)

1. Dirá
2. A chave
3. Stars
4. Um dia
5. Caqui
6. Everything
7. Não
8. Bells
9. Trees
10. O mundo

  ガブリエラ・ガルーボの歌声はなかなかソフトで美声ですね、現代の北欧ジャズとブラジルの80年代音楽とボサノバからの影響の曲というだけあって、M1の短い導入からM2."A chave"が歌い上げられるが曲が異様。全体はポルトガル語と英語で歌われるようだが、言葉が解らなく曲タイトルの意味も解らないのでちょっと大変、途中からサックスが入ってジャズっぽくなった。

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 M3."Stars"はシングルカットされた曲で注目曲。モダンで新鮮なサウンドとレトロな連想のバランスをとるというちょっと意味不明世界で難解だが、彼女の優しく描く声に魅力は伝わってくる。バツクの演奏は軽快で多彩。
 M4.、M5.は、がらっと変わってラテンっぽい雰囲気、ギターのバックで転調して迫ってくる。
 M6."Everything" ソフトな美声で結構説得力あるところが聴きどころ。このあたりは抵抗なく美声の世界に入れる。
 M7.、M8.、M9.それぞれの曲、良く解らない世界だが、不思議に聴いてしまうところが面白い。
 M10."O mundo"もシングルリリースしているようで、ピアノの美しい音としっとりした美声で聴き応え十分、途中でリズムの転調があってラテンの雰囲気も。

 まあ、ユニークと言えばユニーク、ノルウェーのトラッドぽいところも聴ける為だろうか、ノルウェーのジャーナリストは彼女のパフォーマンスが素晴らしいと評価しているのは事実のようだ。まあこのまま迫られても我々には難しいので、ちょっとスタンダード曲を聴かせてくれての展開だとついて行けるといった世界。幸いに親近感の持てる声の質であり一度聴いてみる価値はある。

(評価)

□ 曲・歌 : 87/100
□ 録音  : 85/100

(視聴)

 

 

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