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2024年1月 7日 (日)

ガーボル・ヴァルガ Gabor Varga Trio 「Cool Jazz ReLoad」

繊細にクールにそして知的な世界が展開される
ピアノは話題のBoganyi B-292

(注意) 「消えたアルバム」です !!
 今回紹介するこのアルバムは、私はサブスク・ストリーミングで聴いていましたが、なんと1月5日には、突然消えました。YouTubeにあった参考演奏映像も突然消えております。リリース会社の問題か、発売が中止になったか、遅れて内容変更しての発売となるのかもしれません。ご参考までに、こうゆうことがあるんですね。素晴らしいアルバムですから、無事日本でのCD販売もされることを期待しています。(NativeDSDよりのダウンロード入手可能)

<朗報>
  お待たせしました、当アルバムは復活いたしました。タイトルがトリオ・グループ名の変更と3人の名前を挙げてのものに変更されています。下記のものは正しくはこのようになります(↓)
Gabor Varga Jazz Trio Feat.Tibor Csuhaj-Barna,Győrgy Leszensky & Gabor Varga 『Cool Jazz Reload』
トリオ・グループ名が問題があったようですが、解決してリリースされています。(2024.2.20)

<Jazz>

Gabor Varga Trio 「Cool Jazz ReLoad」
Hunnia Records / Import / HRCD2123 / 2023

1008772873fw

Gabor Varga ガーボル・ヴァルガ(piano)
Tibor Csuhaj-Barna ティボル・チュハイ=バルナ(double bass)
György Jeszenszky ジェルジ・イェセンスキー(drums)

録音:2021年7月8日、スーパーサイズ・レコーディング・スタジオ(ハンガリー)/レコーディング・オーディオ・フォーマット:Native DSD256

1007708909fw  ハンガリーのピアニスト、ガーボル・ヴァルガ率いるピアノ・トリオのニュー・アルバム。2013年にこのトリオがリリースした話題のアルバム『Cool Jazz』(→)は、2020年のオランダのHiResサイトのNativeDSDにおいて高音質アルバムPureDSDとして提供され、DSD重大イベントの1つとなった。これは2020年のアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞し、そして今もなおNativeDSDトップセラーリストに登場する人気作品。私はサブスク・ストリーミングで聴いているのだが、そしてここにその続編的なアルバムとしてこの『Cool Jazz Reload』が登場したんです。ステレオDSD 256で録音され、ここでは180gのLPとして提供され、PureDSDのダウンロードとしても利用可能であった。そして続いてCDとしてもまたリリース販売へ。

 更に話題は、曲はBoganyi B-292グランドピアノ(↓)で演奏された。ボガニーのフラッグシップモデルであり、フルサイズのグランドコンサートピアノ。なにせ驚きの近未来的外観で、滑らかでパワフルなサウンドは新次元とも表現される。ハンガリーのピアニストGergely Boganyi氏が、10年もの歳月をかけて作り上げた。温度や湿度の影響を受けにくいカーボンコンポジットという素材を使っていて、これまでの木材を使ったグランドピアノよりも力強い音を鳴らすことが可能になったとのことだ。

77e01930e1dd30b97etrw(Tracklist)

1. Hunting
2. First Time When I Saw You
3. Together
4. Hungarian Dreams
5. Five In Four
6. Alone

 最高級ピアノそしてステレオDSD256録音と、音質に相当なエネルギーを費やしたアルバム造りされていて、聴く方を楽しませる。
 演奏はクール・ジャズをうたっているだけあって、ぐっと控えめな世界で美しいサウンドでトリオとしてのアンサンブルの味の深さを聴かせてくれる。そんな中でのピアノとベースのユニゾンの美しさも聴けるし、又ベース、ドラムスの位置も単なるバツク演奏という感じでなく、きちんと訴えてくるところがいい。

Vargagabortrio

 ヴァルガは、このように言っている「このアルバムのために曲を書いた人はいないのに、曲が生まれた。このアルバムのリハーサルは誰もしていなかったのに、最初の試みで録音された。誰もこのアルバムを欲しがらなかったが、誰もがこのアルバムを愛していた。このアルバムは直感的で、正直で、自分自身を反映している。それはどこから来たり、どこに属したりしたいわけでもなく、ただ演奏され、聴かれることを望んでいます。人間は伝えたいメッセージであり、それが唯一の目的でもあります。それは何も説明しようとはしないが、それでも誰もがそれを理解するだろう。それが私たちです。— ありがとうございます。」と。

 こうして即興で綴られた曲を見事に聴く者にどこか安堵感と安らぎと充実感を感じさせる。強力なインパクトを求めないだけ、なんとなくバックグウンド・ミュージック的に聴いても快感である。クール感はあっても深刻な暗さは無い。
 このトリオは、15年、それなりに続いてきてそして互いに目指すところが解り合った姿を曲で表現して、アルバムとして自分たちの記録を書き表現したという世界のようだ。黒人音楽として生まれたジャズが次第に白人の世界に浸透し情熱から、そこには知的な因子がよりこく宿ったクール・ジャズの魅力は、こうしてヨーロッパで受け入れられ育っているところが興味深い。

(評価)
□ 曲・演奏 90/100
□ 録音         90/100

(試聴)
    これが不思議にYouTubeからも突然消えました。前作アルバムの『Cool Jazz』からの演奏を参考までに・・・

(追記)-2024.2.20 アルバムは復帰しYouTubeでも再び登場しましたので、下に付けます。試聴してください・・

 

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コメント

視聴に紹介いただいたものが消えたのですか。
ピアノの音、聴いてみたかったですが。

ギターだとだいぶ昔から木材を排除したものがあります。
ちょっと高くて買えないのですが(笑)

投稿: iwamoto | 2024年1月 7日 (日) 10時56分

iwamoto様
コメント有難うございます
 ここでの試聴のものは、以前のアルバムに収録されている曲で現在もYouTubeで視聴可能です。
 今回のアルバムのものは、全て消えてしまいました。何か問題があったのでしょうね。
 そうですか、楽器は詳しくないので参考になります・・・クラシック・ギターも木材でないものがあるんですか。・・・でもエレキでないなら木材が気分の上でも良い様に思うのですが・・・

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2024年1月 7日 (日) 21時51分

自分たちが取り下げたなら、仕方ないですが、裏のことはわかりませんからね。

説明不足だったでしょうか、クラシックギターには木製が多いでしょう。 それしかないくらいに。
日本で何と呼ぶのか、フォークギター? の話です。
スチール弦を張る方のギターの話です、失礼しました。
エレキギターの話も難しいので、本日はいたしません(笑)

投稿: iwamoto | 2024年1月 8日 (月) 12時40分

iwamoto様
重なるコメント有難うございました
ギターに関しては、今の時代それなりの進歩や発展があるんでしょうね。
又音楽のジャンルによる使い分けも面白いし、ロックとジャズの違いも興味深いです。
又、何かの機会に勉強させてください。^^

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2024年1月 8日 (月) 23時00分

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