エヴァ・キャシディ

2016年1月17日 (日)

エヴァ・キャシディEva Cassidy ライブ完全版登場:  「NIGHTBIRD」

伝説のブルース・アレイのライブ音源完全収録

    <Jazz>
        EVA CASSIDY   「NIGHTBIRD」
     Brix Street Records / UK / G2-10209 / 2015

Nightbird
Recorded at the Blue Alley jazz club on 3rd January 1996

Eva Cassidy : Vocals,  acous. and elec. guitar
Chris Biondo : Bass
Keith Grimes : elec. guitar
Raice Mcleod : drums
Lenny "The Ringer"Williams : piano
Hilton Felton : organ

 719rn6pyxl__sl1165_ いっや~~出ましたね。エヴァ・キャシディ(1963-1996)のブルース・アレイの完全収録盤、CD2枚組であの夜の全31曲、そして映像盤(DVD)付きでこれぞパーフェクトです。あのアルバム『Live At Blues Alley』(Blix Street Records G2-10046 / 1998 →)は圧倒的支持があったんですが、その他のアルバムに少しづつ登場はしていたが、まだ未収録曲があるぞと、以前からマニア層より要望のあったもの。

Ec1_2 とにかく不幸にも、皮膚癌で若くして亡くなったエヴァであったため、彼女の死後になってその価値観が広がって、これぞ遅しと多くのモノが悔しがったが、彼女の愛人Chris Biondo の残していてくれた音源が頼りで現在まで何枚かのアルバムがお目見えした。そしてその中でも、このライブものが人気であったのだが、ここに来てパーフェクトものの登場で喜んでいるわけだ。

(参考)
① http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/eva-cassidy-96f.html

② http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-00bb.html

③ http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-5b69.html

④ http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/15simply-eva-e0.html

 彼女はジャズ・スタンダードは勿論だが、、ソウル、ロック/ポップス、フォーク、シャンソンと広くカヴァーして、その澄んだ高く伸びる歌声と、シャニス・ジョプリン顔負けのパワフルな歌唱にファンは、死後20年の今年であってもまだまだ愛してやまないのである。
 それは彼女の死後4年経って、英国BBCで彼女の歌声”over the Rainbow”を放送したことによって、関心が盛り上がったという経過であるのだ。
  そうそうKatie Meluaが、Eva Cassidyのライブ映像に合わせての”Over the rainbow”、”What a wonderful wold”などの曲のデュエットを試みたのも忘れられない。

 そして今アルバムでは、「Live At Blues Alley」で登場しなかった17曲を網羅して、評判の”over the Rainbow”も登場する。そして”Baby I Love You”、”Route 66”、”Nightbird”、”Son Of A Preacher Man”、”Caravan”など12曲が初お目見えしている。やっぱり、アルバム・タイトルの”Nightbird”が聴きどころ。
 とにかくしっとり歌う彼女の魅力と、スウィング・ジャズ、ロックン・ロールのリズムに乗っての歌声が堪能できる。
 更にモノクロではあるが、ライブ映像にてしっかりと、この日のライブ選りすぐりの12曲が鑑賞できることも有り難い。アルバム「imagine」に登場した”You've Changed”で映像の方は締めくくられる。

                           Eva Cassidy と Chris Biondo ↓

Studio(収録曲) 

<CD 1>
1. Blue Skies
2. Ain't Doin' Too Bad
3. Ain't No Sunshine
4. Fields Of Gold
5. Baby I Love You
6. Honeysuckle Rose
7. Route 66
8. Bridge Over Troubled Water
9. Eva Introduces The Band
10. Chain Of Fools
11. Fever
12. Autumn Leaves
13. Fine And Mellow
14. Cheek To Cheek
15. It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)
16. Late In The Evening
17. Next Time You See Me
18. Waly Waly

<CD 2>
1. Take Me To The River
2. Nightbird
3. People Get Ready
4. The Letter
5. Son Of A Preacher Man
6. Stormy Monday
7. Tall Trees In Georgia
8. Something Got A Hold On Me
9. Time After Time
10. Over The Rainbow
11. You're Welcome To The Club
12. Caravan
13. You've Changed
14. What A Wonderful World
15. Oh Had I A Golden Thread

[DVD]
1. Cheek To Cheek
2. Nightbird
3. Honeysuckle Rose
4. Autumn Leaves
5. People Get Ready
6. Stormy Monday
7. Tall Trees In Georgia
8. Take Me To The River
9. Bridge Over Troubled Water
10. Time After Time
11. Over The Rainbow
12. You've Changed


(視聴) ” Over The Rainbow”

                *         *

(視聴) Katie & Eva  ”What A Wonderful World”

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2011年3月 3日 (木)

エヴァ・キャシディ Eva Cassidy 15回忌のニュー・アルバム「simply Eva」

生々しいエヴァ・ヴォイスのアコースティック盤

Eva_cassidy  1996年に残念にも悪性黒色腫で33歳で亡くなったエヴァ・キャシディであるが、その15回忌に当たる今年早々にニュー・アルバムの登場となった。しばらく彼女の歌声からも遠ざかっていたのであるが、ロック・ブログを精力的に書いている親愛なるプロフェッサー・ケイ氏から、彼女のアルバムのBBCベスト10入りのニュースを知らされて、遅まきながらニュー・アルバムのリリースを知り、早速アルバムを入手して聴いているわけである。
 とにかく未だに彼女のピュアーな唄声には多くのファンがいて、こうしてニュー・アルバムがリリースされるというのは、関係者の諸々の思惑は別として、又彼女自身がどう思っているかということも別にして、私は取り敢えず歓迎である。

Simply 「Eva Cassidy / simply Eva 」 Blix Street Records G2-10199  2011.1

 とにかく彼女の死後の8枚目のアルバムとなるこのCDは、なんと言うか、やっぱりと言うか、アコースティック版、つまり彼女のスタジオやライブでの彼女自身のギターのソロ演奏と歌の録音盤である。
 かって、後から伴奏を付けたバージョン(アルバム「Somewhere」)もあったが、今回はそうした技巧はこらさずに、ストレートに編集したものと思われる。
 しかし、よくこうした好録音が残っているものだと感心するところだ。これも例の Bill Straw の編集によるもの。

   1. songbird
   2. wayfaring stranger
   3. people get ready
   4. true colour
   5. who knows where the time goes
   6. over the rainbow
   7. kathy's song
   8. san francisco bay blues
   9. wade in the water
  10. time after time
  11. autumn leaves
  12. i know you by heart

 収録曲12曲は、このようにおなじみのもの。そして彼女の弾き語りタイプの唄であり、録音も良く手に取るように彼女の例のピュアーな低音から高音いたるまでの美しい声が迫ってくる。とにかくアコースティック・ギター一本での彼女の歌であるが、ここまで説得力のあるのはやはり卓越した技量の持ち主であったと、今更思うところである。
 私の好きなアルバム「Live at Blues Alley」にも”autumn leaves”が、同様のスタイルで登場するが、どうもこれは別バージョンだ、こちらも悪くない。 ”time after time”も同名のアルバムと類似したバージョン。
 1、2、3、.9の曲はアルバム「Songbird」にやはり登場するが、それはバンドがバックにありそれなりに作られたもので聴き応えは十分あるが、このアルバムのアコースティック版は又結構シンプルでいけるので面白い。とにかく彼女の歌声を実感するにはこの上ないアルバムとなった。
 ”San francisco bay blues”は多分過去のアルバムには登場していなかったと思われるが、はつらつと歌い上げている。
 最後の a capella の54秒という短い”i know you by heart”の生々しさは凄い。うーんこれでこのアルバムを締めるテクニックには脱帽だ。

 久々にエヴァ節に酔ったニュー・アルバムであった。

(試聴) http://www.youtube.com/watch?v=Ce-5OWBNGNw

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年9月11日 (金)

エヴァ・キャシディの掘り起こしアルバム検証(2)

リハーサル・テープからの構築されたアルバムは・・・・

 エヴァ・キャシディの掘り起こしアルバムの検証をしているわけであるが、この私のブログでも取り上げている英国の注目女性歌手のケイティ・メルアも、彼女の作品群には、エヴァに触発されているものも少なくないと言われている。面白いのは”DUET IMPOSSIBLE”という企画で、エヴァの残されたビデオ映像とダブらせてケイティがデュエットを試みている。("What A Wonderful World","Over The Rainbow"などの曲)
 このように今も愛され続けているエヴァであるだけに、未発表録音ものをアルバムとしてリリースされて来ているのも不思議なことではない。それらの検証として前回までに取り上げてない残る2枚をここでみてみよう。

Americantune アルバム「Imagine」から一年の経過の2003年、再びスタジオ・デモ、リハーサル・テープを掘り起こしてのアルバムの登場となる。
「American Tune」 Blix Street Records G2-10079  2003

評価の分かれた前作に比して、これもクリス・ビオンドが持っていたテープをビル・ストローが編集したもので、かってのアルバム「SongBird」に纏め上げられた作品群と比すと、出来には若干の見劣りがあっても、全体に明るさと作品としての発展性に富んでいて意外に好評であったものだ。

    drowning in the sea of love
    true colors
    the waters is wide
    hallelujah i love him so
    god bless the child
    dark eyed molly
    american tune
    it don't mean a thing
    yesterday
    you take my breath away

 オープニングのジョー・サイモンのヒット曲”Drowning In The Sea Of Love”そして4曲目のレイ・チャールズの”Hellelujah I Love Him So”など、彼女にとってのおなじみバック・バンドのKieth Grimes のエレクトニック・ギターに乗って、軽快に歌い上げる。又、エヴァが好んだというビリー・ホリディの曲の中の”God Bless The Child”などは、得意のJAZZYなアプローチで力みなく低音部から高音部への豊かな発声でのオーソドックスな曲に仕上がっている。ポール・サイモンの曲で、このアルバムのタイトルとなった曲”American Tune”は、どうもそれほどのインパクトはないが、安心して聴いていられる彼女の唄である。その他”Yesterday”までもエヴァ節で歌い上げている事には驚いた。
 とにもかくにも、こうしてリリースされたアルバムには、聴くものにとってはその出来映えと言うよりは、彼女の未聴の作品群に興味と期待を持って迎入れた。それほど、彼女へのファンの思いは大きいと言えよう。
 

Somewhere つい昨年(2008年)には、なんと彼女の死後10年以上を経て、掘り起こし未発表録音テープによるニュー・アルバムのリリースとなった。
「SOMEWHERE」 Blix Street Records G2-10090  2008

 ここまでするのかと思うほどであるが、やはりクリス・ビオンドの手にあった録音テープをビル・ストローが編集している。このアルバムの特徴は、一部の曲にはホーン・セクションやコーラスを後から加えられて曲作りをしたところだ。

    coat of many colors
    my love is like a red red rose
    ain't doin' too bad
    chain of fools
    won't be long
    walkin' after midnight
    early one morning
    a bold young farmar
    if i give my heart
    blue eyes crying in the rain
    summertime
    somewhere

 後付けされた楽器の音が加わってか、特に”Ain't Doin' too Bad”、”Chain of Fools”の2曲はこれまでの掘り起こしアルバムには見られなかったやや派手な曲の展開がある。これを良しとするかはいろいろの見方があろうが、「imagine」のようなアルバムを好む私にとっては、あまり歓迎しない。やはりエヴァはやや控えめのバック・バンドに、彼女自身のアコーステック・ギターに乗せて、じっくり聴かせてくれる歌声が似合うように思う。そんな意味ではここまでくるとそうならざるを得ないのか、若干作りすぎの感あるアルバムであった。
 又、全体的印象としてはアルバムの中間部では、カントリー・ソング的感覚が支配する作品作りがされている。このあたりも若干私の好みとは異なるところであった。
 彼女の死後12年を経て、ニューアルバムの登場には驚かされる訳であるが、いずれにしても彼女の愛されている技のなすところ、我々は大いに歓迎していいのであろう。アルバム最後の曲”Somewhere”は、このアルバムの中では全体の流れとしても異質な曲である。しかし、むしろこれを聴かせたいために作られたアルバムであったのかも知れない。と、などなど・・・いろいろと想像しながらも、楽しんでいる私です。

 エヴァ・キャシディの死後、名盤「Live At Blues Alley」の後の残されたリハーサル・テープ、デモ・テープなどから作られた4枚のアルバムを検証してみた。私はもちろん彼女の死後12年経過した今年に初めて接したわけで、外盤のみでしか手に入らないアルバム群ではあるが、こんなに親近感が持てたのも不思議なことであった。
 これからも、一人でも多くの人が彼女の唄声に接して欲しいと思いつつ、この検証を閉じる。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年9月10日 (木)

エヴァ・キャシディの掘り起こしアルバム検証(1)

生きている純粋さと新鮮さ、そして心を打つ歌声

Eva1  エヴァ・キャシディ Eva Cassidy (正しくはイーヴァ・キャシディといったほうがいいのかも知れない)が、あの彼女の為のバンドといっていい構成の中のベーシストでありプロデューサー(ボーイ・フレンドでもあったという)であったクリス・ビオンドが録音しておいた音源からのアルバム「Live At Blues Alley」は、まさに今でも愛され続けている名盤だ。しかしこれも彼女の短命の死後にリリースされたわけだが、1stとこのライブ盤とのコンピレーション・アルバムがビル・ストロー Bill Straw によって「Songbird」としてリリースされ、英国においては圧倒的な支持され話題になって以降、10年以上経っても、彼女の録音音源掘り起こしを行って、ニューアルバムとしてリリースされいいる事は、驚くべき現象である。如何に聴くものの心を打つ歌声であるかが想像に難くない。そして私もその魅力に感動している一人である。

 そうしたアルバムの一つは先頃触れた「Time After Time」(2000年)であり、そしてそれ以降も3アルバムがリリースされている。それらを検証してみよう。

Imagine 「imagine」 Blix Street Records G2-10075  2002
後に掘り起こされた彼女の未収録トラックの集められたものである。これもビル・ストローによる編集盤だ。このアルバムは、ファンの間では貴重盤ではあることは一致するも、評価は2分している。いわゆる商業的に残り物をかき集めただけでエヴァの本質には迫らないあくまでもテスト・トラック集と言うものと、実はここにエヴァの姿が凝縮されて、エヴァ解釈による曲展開に喝采を浴びせるという人たちもいる。
 いずれにしても私はエヴァの基本的なアルバムとして存在する7枚のアルバムの中では、実は好きなアルバムの右翼である。主体はカヴァー曲であっても、彼女の解釈が十分生きている為か、初めて聴いたような印象深い曲として受け止められる。特に、バックがオーケストラ的バンドでなく、彼女の奏でるリアルなギターと小バンドの音にのって唄われるリアル感はたまらない。

    it doesn't matter anymore
    Fever
    who knows where the time goes
    you've changes
    Imagine
    still not ready
    early morning rain
    Tennessee Walz
    I can only be me
    Danny boy

 ポール・アンカの”I doesn't Matter anymore”でフォーク調にスタートし、”Fever”ではヴァイオリンをバックにリズムに乗って天に届くがごとく歌い上げる。3曲目の”You've Knows where the time goes? ”では、エヴァ節は健在だ。そして続く”You've Changed ”は、Jazzyな面をたっぷり堪能させてくれる。このあたりが私の好むところ。
 そしてジョン・レノンの”Imagine”でも、これほどレノンと異なった世界で、しっとりを聴かせてくれる歌手はいるだろうか。彼女のすんだ歌声と造り上げる世界は一聴に値する。それに続く”Still Not Ready”は、精彩に欠けると評価するものもいるが、サックスの音でスタートして、ベースとともに、けだるさを唄い上げるJazzの世界は私は評価するし好きだ。”Tennessee Waltz”,”Danny Boy”などの唄い込みも、見事と言わざるを得ない。
 とにかく、力みがなくしかし丁寧な曲づくりと歌い上げは、これはこれ一つのアルバムとして評価したい。全体をスロー・ペースの曲が占めているため、パンチという点では欠けているとみられがちであるが、決して内容は低くない。私は推薦するアルバムと言っておこう。
 
 続く、「American Tune」「Somewhere」の2アルバムは次回に検証する。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月16日 (土)

エヴァ・キャシディ Eva Cassidy のソウルフルな歌声は死なず

ジャンルを超えた美しい唄声の世界は魅力

 33歳という若さで亡くなってしまったエヴァ・キャシディ Eva Cassidy ほど、亡くなってから大きな注目を集めた歌手も珍しい。(1963年米国生まれで、1996年に皮膚癌で死亡)
  もちろん、私は友人からのCD紹介で初めてその歌声に接して虜になったのも最近のことである。
 英国で死後にリリースされたコンピレーション・アルバムが注目され、それがきっかけとなり、以来世界各国でファンを集めているのも進行形のようだ。

Alley
「Live At Blues Alley」 Blix Street Records G2-10046, 1997
   Recorded Live At Blues Alley, January 2 and 3, 1996


 私が、初めて紹介されて接したのはこのライブ・アルバムです。これは彼女が亡くなった年のジャズ・クラブでのもので、もちろん死後に発見されてリリースされたもの。
 スタートの曲”Cheek To Cheek”で、ピアノに導かれての彼女の唄声はジャズ的アプローチだ。続いての曲”Stormy Monday”でブルース調に変化し、これを聴くともう引き込まれてしまう。ジャズをメインとしたスタンダード・ナンバーが中心のアルバムであるが、一方スティングの”Field Of Gold”となると多くのものが感動しているだろう。更に”Autumn Leaves”はもう彼女のもの以外何者でもない曲に歌い上げられていて、その美しさに圧倒される。
 ライブものの特徴として、彼女の話し声も入っていることから、信奉者(?)にとっては、たまらなく貴重なアルバムと言える。
     Tracklist
  1. cheek to cheek
   2. stormy monday
   3. brige over troubled water
   4. fine and mellow
   5. peaple get ready
   6. blue skies
   7. tall trees in geogia
   8. fields of gold
   9. autumn leaves
  10. honeysuckle rose
  11. take me to the river
  12. what a wonderful world
  13. oh, had i a golden thread

Time「time after time」 
Blix Street Records G2-10073, 2000

 このアルバムは、彼女のどちらかというとシンプルなアコースティック・ギターによって導かれての唄声の曲が主体である。フォーク調であり、又ジャズ、ブルースも展開する。
 いずれにしてもジックリとその唄に酔っていける。しかし一方、不思議なことに”Easy Street Dream”を聴くと、その情熱が伝わってきて、誰もがあのジャニス・ジョプリンを思い浮かべるという。私もそうした前知識でこの曲に接してみたせいか、まさにそのとおりで不思議な世界に入ってしまう。
 バックにピアノ、エレクトリック・ギターも登場するが、かなり控えめで好感の持てる曲作りである。私は好きなアルバムだ。

Evabyheartx 「Eva by Heart」
Blix Street Records G2-10047, 1997


 エヴァのアコースティック・ギターにヴァイオリン、チェロもバックに加わって美しい曲”I Know You By Heart”からスタートして、全編どちらかというと美しく仕上げられたアルバム。
 このアルバムに収められているフリートウッド・マックのクリスティン・マックビーの名作”Songbird”が聴きどころ。 
 しかし”Blues in the Night”の曲のような情熱的なアプローチは、これも彼女の魅力でもある。

Songbirdx
「Songbird」
Blix Street Records G2-10045, 1998


 このアルバムは、「Live at Blues Alley」と「Eva by Heart」の2アルバムのコンピレーション盤といっていい。おいしいところを盛り込んでいるので、入門盤としては恰好のアルバムである。
 彼女の美しいピュアな歌声と、フォーク調のバラード、そして一方情熱的な世界と奥は深い。いずれにしても今は亡き彼女を一枚で知ろうとしたらこのアルバムかも知れない。

 しかし、近年彼女の録音音源の発掘が行われている。それも今日の我々を引きつける魅力が成す技であろう。
 彼女の歌声と一晩ゆっくりステレオと対面するのも、取り敢えずはお勧めである。

<Eva Cassidy  Album Discography>
   The Other Side    1992
   Live at Bluea Alley  1997
   Eva by Heart          1997
   Songbird                1998
   Time after Time      2000
   Imagine                  2000
   American Time        2003
   Wonderful World      2004
   Somewhere            2008
     (以下追記)
   Simply Eva                     2011
   The Best of Eva Cassidy  2012

(試聴)

| | コメント (6) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

Audio | CLASSIC | Progressive ROCK | アイオナ | アガ・ザリヤン | アデル | アヤ | アレクシス・コール | アレッサンドロ・ガラティ | アンジェイ・ワイダ | アンナ・マリア・ヨペク | アヴィシャイ・コーエン | イエス | イタリアン・プログレッシブ・ロック | イメルダ・メイ | イモージェン・ヒープ | イリアーヌ・イリアス | イーデン・アトウッド | ウィズイン・テンプテーション | ウォルター・ラング | エスビョルン・スヴェンソン | エミリー・クレア・バーロウ | エンリコ・ピエラヌンツィ | エヴァ・キャシディ | カレン・ソウサ | ガブレリア・アンダース | キャメル | キャロル・ウェルスマン | キング・クリムゾン | キース・ジャレット | クィダム | クレア・マーティン | ケイテイ・メルア | ケイト・リード | ケティル・ビヨルンスタ | コニー・フランシス | コリン・バロン | ゴンザロ・ルバルカバ | サスキア・ブルーイン | サラ・ブライトマン | サラ・マクラクラン | サンタナ | ザーズ | シェリル・ベンティーン | シゼル・ストーム | シネイド・オコナー | ショスタコーヴィチ | シーネ・エイ | ジェフ・ベック | ジャック・ルーシェ | ジョバンニ・グイディ | ジョバンニ・ミラバッシ | ジョルジュ・パッチンスキー | スザンヌ・アビュール | スティーヴン・ウィルソン | スティーヴ・ドブロゴス | ステイシー・ケント | ステファン・オリヴァ | スノーウィ・ホワイト | スーザン・トボックマン | セリア | セルジオ・メンデス | ターヤ・トゥルネン | ダイアナ・クラール | ダイアナ・パントン | ダイアン・ハブカ | チャーリー・ヘイデン | ティエリー・ラング | ティングヴァル・トリオ | ディナ・ディローズ | デニース・ドナテッリ | デヴィット・ギルモア | デヴィル・ドール | トルド・グスタフセン | ドリーム・シアター | ナイトウィッシュ | ニコレッタ・セーケ | ニッキ・パロット | ノーサウンド | ハービー・ハンコック | パスカル・ラボーレ | パトリシア・バーバー | ヒラリー・コール | ピアノ・トリオ | ピンク・フロイド | フェイツ・ウォーニング | フランチェスカ・タンドイ | フレッド・ハーシュ | ブッゲ・ヴェッセルトフト | ブラッド・メルドー | ヘイリー・ロレン | ヘルゲ・リエン | ペレス・プラード | ホリー・コール | ポーキュパイン・ツリー | ポーランド・プログレッシブ・ロック | ポール・コゾフ | マティアス・アルゴットソン・トリオ | マデリン・ペルー | マリリオン | マルチン・ボシレフスキ | マーラー | ミシェル・ビスチェリア | メコン・デルタ | メッテ・ジュール | メラニー・デ・ビアシオ | メロディ・ガルドー | モニカ・ボーフォース | ユーロピアン・ジャズ | ヨーナス・ハーヴィスト・トリオ | ヨーナ・トイヴァネン | ラドカ・トネフ | ラーシュ・ダニエルソン | ラーシュ・ヤンソン | リッチー・バイラーク | リリ・ヘイデン | リヴァーサイド | リーヴズ・アイズ | ルーマー | レシェック・モジュジェル | ロジャー・ウォーターズ | ロバート・ラカトシュ | ロベルト・オルサー | ローズマリー・クルーニー | 中西 繁 | 写真・カメラ | 北欧ジャズ | 問題書 | 回顧シリーズ(音楽編) | 女性ヴォーカル | 女性ヴォーカル(Senior) | 女性ヴォーカル(ジャズ2) | 女性ヴォーカル(ジャズ3) | 戦争映画の裏側の世界 | 手塚治虫 | 文化・芸術 | 映画・テレビ | 時代劇映画 | 波蘭(ポーランド)ジャズ | 相原求一朗 | 私の愛する画家 | 私の映画史 | 索引(女性ジャズヴォーカル) | 絵画 | 趣味 | 雑談 | 音楽 | JAZZ | POPULAR | ROCK