サンタナ

2025年2月22日 (土)

サンタナの近況 - Santana「 ONENESS TOUR 2024」

カルロス・サンタナは意識消失発作(2022)、転倒骨折(2025) そして回復ライブへ

<Rock>

Santana 「COUNTING CROWS - ONENESS TOUR」
- SYRACUSE 2024 -
(DVD)COLOUR NTSC Approx / Uxbridge 2285 / 2024

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Empower Federal Credit Union Amphitheater at Lakeview, Syracuse, NY, USA 24th July 2024 

Carlos Santana - lead guitar, vocals, percussion / Benny Rietveld - bass / Karl Perazzo - percussion,  vocals / Andy Vargas - vocals, percussion / Tommy Anthony - rhythm guitar, vocals / David K. Mathews - keyboards / Paoli Mejias - percussion / Cindy Blackman Santana - drums / Ray Greene - vocals, percussion, trombone

Carlossantana20247jpeg   昨年のサンタナのライブ映像を見ながら喜寿を迎えたカルロス・サンタナの近況をちょっと見てみよう。  

 とにかく彼は2年前の2022年7月5日にアメリカ・ミシガン州クラークストンで開催されたコンサート中にステージ上で倒れ、熱中症と脱水症状が原因だったと報道され驚いたのだが、32度以上の暑さの中で、サンタナは「飲食を忘れて脱水状態に陥り、倒れた」と説明した。しかしそのため直後のペンシルベニア州での予定された公演は延期となった。
 そんなところで実際のところはどうなのかと心配していたところであるが、昨年(2024年)には1月から2月、および5月、更に9月から11月には、ラスベガスのハウス・オブ・ブルースで「An Intimate Evening with Santana: Greatest Hits Live」と題したレジデンシー公演を実施しました。さらに、それとは別に6月から9月にかけては「Oneness Tour 2024」(↓左)として北米各地でツアーを行い、7月24日にはニューヨーク州シラキュースでの公演も行われた。
 一方、4月3日には、彼の音楽キャリアを追ったドキュメンタリー映画『カルロス:ザ・サンタナ・ジャーニー』がデジタル配信され、ファンや音楽愛好家の間で話題となった。
 そんなことのなんやらで、彼は健在ぶりを昨年は披露していたので、そんな状況を見てみようとこのライブDVDを入手して鑑賞しているのである。

 そして今年2025年になって、1月3日のニュースでは、なんとカルロスの転倒・骨折の話が入ってきた。彼はカウアイ島の別荘で散歩に出かけ、激しく転倒し、左手の小指を骨折した」との報告があり、「彼は指にピンを差し込まなければならなかった。残念ながら、彼は約6週間ギターを弾くことが出来ない。医者は彼が完全に回復すると言っている」との話。この為、「1月22日から開催されるレジデンシー・ショーの次の実行を延期した」との事。

 しかし現在サンタナのツアーの予定は発表されていて、4月16日にカリフォルニア州ハイランドのサンマニュエルにあるYaamava' Resort & Casinoで始まることになっている(↓右)。いずれにしてもまだまだトラブルを乗り越えて頑張っているようだ。

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 さてここに取り上げた映像アルバムだが、これは所謂ブートですが、その割には良く出来ている映像物だ。取り敢えず最新といっいい昨年のステージをフル体験できる。それは「2024年7月24日シラキュース公演」のオーディエンス・ショットもの。近年のSANTANAはラスベガスで行ったように、コンサート・レジデンシー(移動を繰り返すツアーでなく、1ヶ所の会場で何公演も重ねる興行スタイル)タイプでの"Greatest Hits Live"が主力になっている。しかし、夏には“Oneness Tour 2024”も実施していて、この「シラキュース公演」は、そのツアー公演の一幕である「北米#2」(7月18日ー30日:北米#2(10公演))の5公演目にあたるコンサートだった。

(Tracklist)
1. Opening Movie 2. Soul Sacrifice 3. Jin-Go-Lo-Ba 4. Evil Ways / Do It Again 5. Black Magic Woman 6. Gypsy Queen 7. Oye Como Va 8. Everybody's Everything 9. Bass Solo 10. Samba Pa Ti 11. The Game Of Love 12. She's Not There 13. Spill The Wine 14. Papa Was A Rollin' Stone 15. In-A-Gadda-Da-Vida 16. Hope You're Feeling Better 17. (Da Le) Yaleo 18. Put Your Lights On 19. Corazon Espinado 20. Maria Maria 21. Foo Foo 22. Are You Ready 23. Drum Solo 24. Band Introduction 25. Smooth Carlos Santana

  プロショットでなく、オーディエンスものということで多くは期待しなかったのだが、なかなか良好な映像だ。観客が一切映らないステージ映像で恐らくはステージ中央を真正面に見据える中距離ショット。そしてステージ中央のカルロスをド真ん中に据えつつ、ほぼ同じ高さで見やすい。クローズ・アップも効いていてギターを弾く指の動きも明瞭。すぐ後ろに女房のCindy Blackman Santana がドラムスを演じている。撮影者はかなりサンタナの音楽には通じているようで、演奏中もカメラ移動が演奏のポイントをかなりうまくカヴァーしている。音質も屋外スタイルの為、音はこもらず比較的良好。
  この"Oneness Tour 2024"は、内容は上記のとおり、あの華々しかった70年代クラシックス『サンタナ』(3曲)、『天の守護神』(4曲)と原点回帰をしてみせて、『SUPERNATURAL』(ヒットの"Maria Maria"そして"Smooth"などの5曲)、『SHAMAN』(2曲)の再ブレイク時代を濃縮還元し、各人のソロもたっぷりと盛られている。さらに特徴の注目は「"She's Not There"からカバー・メドレー」だが、去年から組み込んで演奏されるようになったようだが面白い。

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 バンド・メンバーも大きな変化なく、なんと言ってもカルロスの現女房のCindy Blackman Santanaがドラムスで"Soul Sacrifice"やソロで頑張っているのも印象的。このツアーのライブは彼の総決算的雰囲気もあり、今年も続けて行うというしっかり予定が出来てきているので、それなりに充実度が高く内容も落としてはいないので奮闘を期待したい。
 ただそうは言っても、カルロス自身は歩き方もちょっとおぼつかなくて、ステージ中央に椅子を置いて、2/3以上は座った状態で演奏している。従って演奏の活力低下はなんとなく感ずるのだ。そしてこれだと転倒も有りうるなぁーーと、思うところが見えている。今回の転倒事故も幸いに回復の様子であるが、なかなか春からのツアーも大変だろうと、期待はしつつ彼の頑張りに敬服し応援したいところだ。まあCindy Blackmanもついているので、安心してみて居よう。
(尚、下に参考画像を付けましたが、今回のこの映像物はYouTubeにて公開されています)

(評価)
□ 演奏          87/100
□ 画像・音質 75/100

(視聴)



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2025年2月 7日 (金)

[回顧シリーズ] サンタナ SANTANA 「Tanglewood 1970」

貴重な70年ライブをブルーレイ改善映像で楽しめる

<Rock, Latin Rock>

SANTANA 「Tanglewood 1970」 Definitive Edition
Live in Tanglewood, Lenox, MA, USA August 18th 1970
76min. Pro-shot (LNBRD-044)
  
           ⇓  ⇓ (こちら)                                                                  

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                                                                              (↑)以前の改善盤
Carlos Santana - guitar
Gregg Rolie - keyboads, lead vocal
David Brown - bass
Jose Areas - conga, timbales
Mike Carabello - congas
Michael Shrieve - drums

Live in Tanglewood, Lenox, MA, USA August 18th 1970

 いろいろとブート遊びをしていての、ロックの最も花の咲いた1970年代の回顧である。この映像版(上左 『Tranglewood 1970』(LNBRD-0044, Blu-ray DISK))は、70年8月18日、初期サンタナのライブ映像として有名なビル・グラハムが主催したTanglewood Festivalでのプロショット映像。かってはタイムコード付きの映像で昂奮しながら楽しんだことを思い出すが、その後タイムコード無の画質とサウンドが遥かに向上した映像の出現で更に喜んだのもついこの間のような気がするが、実際にはずいぶん前だが、それが上右『TANGLEWOOD 1970-improved version』(JPD-V1-115, DVD-R)である。
 そしてここに再びDefinitive Editionの登場で、それが今度はBlue-rayでのこのブート映像盤、これは、演奏部分の殆どはその画質向上してある映像を使って、古きタイムコード付き映像で曲間等を補完している。更にHD画質にリマスターして、オリジナル・サンタナを代表する映像の最強盤としてカラー画質も改善してつい最近ブルーレイにてリリースしてくれたもの。

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 そもそも私がサンタナに惚れ込んだのは、2ndアルバム『Abraxas/天の守護神』(1970)に収載された"Black Magic Woman / Gypsy Queen "であり、当時は映像モノなんて考えてもみなかったところだ。とにもかくにも69年ウッドストックでの彗星の如く現れたサンタナ・バンドの驚異の圧巻ステージにて、日本でもその筋では名前だけはなんとなく知られるところとなったが、そのために1stアルバム『Santana』(1969)がリリースされることになった。それによりあのライオンの顔(あの中に人間が何人居るか?)のアルバム・ジャケもインパクトがあり、ロック・ファンに知られるところとなったところだ。当時は所謂ラテン・ロックとして名前が広がったのだが、ジャジーなセンスの加味された"Soul Sacrifice"は、圧倒的な支持を得た。そして決定的なヒットで知れ渡ったのは2ndアルバム収載の"Black Magic Woman"である。


Vicp41459  ちょっと余談だが、こうしたラテン音楽は、日本においても根強い人気がある。もともと戦後洋楽ポピュラーとして日本で最もインパクトがあったのは、ペレス・プラード楽団だ。キューバのダンス音楽にジャズの要素を加えた「マンボ」という新しいジャンルを確立し、1950年代は世界的な大流行。特に1955年の "セレソ・ローサ(Cherry Pink and Apple Blossom White)"の流行は日本の音楽にまで影響をもたらす勢いであった(昭和の歌謡曲にも取り入れられた)。こうしたラテン音楽の因子が日本には根付いたところに、1960年代には、「セルジオメンデスとブラジル66」の出現で、ジャジーな味わいとラテン音楽の世界が広がり、更に1970年になると今度はロックの世界にラテンが聴き取れたのが「サンタナ」で、日本でも大いに湧いたわけだ。私もペレス・プラードからそんな流れに毒された(笑)人間の一人で、ラテン音楽の愛好家でもある。

Image_20250204213701  そんな経過であるので、1970年の『天の守護神』の当時のサンタナのライブ映像となると、もはや文句の付けるところがなく受け入れるのであり、こうして改良版は見過ごすことは出来ないのだ。そして私が虜になった曲"Black Magic Woman / Gypsy Queen"は、イギリスのバンド、フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)のピーター・グリーン(Peter Green)が1968年に作曲・リリースした楽曲だが、それをカバーし、世界的大ヒットし、サンタナの存在を決定付けた。それはサンタナが「Gypsy Queen」(ハンガリーのギタリストGábor Szabóによる1966年の楽曲)をメドレーとして組み込み、情熱的なラテン・ロック・アレンジに、特にカルロス・サンタナの洒落たギターソロに加えて、グレッグ・ローリー(Gregg Rolie)のボーカル、更にパーカッションのラテン・リズムがとにかく新鮮だっだ。

 

(Tracklist)

Intro
Batuka / Se a cabo
Black Magic Woman / Gypsy Queen
Oye como va
Incident at Neshabur
Toussaint L'Ouverture
Evil Ways
Hope You're Feeling Better
Treat
Savor
Jingo
Soul Sacrifice
Gumbo
Persuasion

  まあ、初期サンタナのライブ映像として、'69年のウッドストック映像、この'70年Tanglewood Festivalでのプロショット映像は、名ライブ映像として見て来ているのだが、今回のこれは、の1080PのHD画質にリマスターし、サンタナを代表する映像の最強盤だ。まあそうは言っても現在の多くのライブ映像物と比較したら、それはそれはお粗末だけれども、当時の実際の姿をじっくり見れるので嬉しくなるのである。

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(Areas, Santana)               (Santana)                 (Rolie)

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(Shreve)                     (Carabello, Santana)     (Brown, Areas, Carabello)


 そしてこの'70年8月と言えば、2nd『天の守護神』のリリース直前であるが、収録の「Se a cabo」「Black Magic Woman / Gypsy Queen」「Oye como va 」、「Incident at Neshabur」と言った2nd収録の新曲を圧巻の演奏で披露している。更にオープニングの銅鑼の連打の音から「Batuka」のフレーズでライブはスタート、これは3rdアルバム『Santana III』に収録のファンク・ロックだが、更に「Toussaint L'Ouverture」も3rdもので、ここに収録されている。従ってサンタナは、3rdぐらいまでの曲群は既に手持ちの曲としていたことが解る。'67年にはバンド名をサンタナにしていることからも、'69年のウッドストック出演時には、それまでにかなりの曲を熟してきていただろうと推測できる(以前にも紹介したアルバム『On The Road to Wood Stock』(Rokarola Records/250283-1,2/2011 )を参照)。

 又「Soul Sacrifice 」にては、Jose Areas とMike Carabello のツイン・コンガが迫ってきて、その上にMicheal Shreveにおいては、彼のSANTANA初期のベスト・パフォーマンスと言わしめたドラム・プレイがじっくり楽しめる。それに対してCarlos Santana は、タバコを吸いながらのギター・プレイで余裕たっぷり。ただGregg Rolie のキーボードと歌はなかなか気合が入っていた。
 Gregg作の「Hope You're Feeling Better」のグルーブ・ロックは鳥肌モノのカッコ良さです。そしてグレッグのピアノがリードする「Treat」も、ジャージィでいいですね。カルロスとグレッグが交互に主役が変わってそれぞれのインプロ演奏が冴えていて聴き入ってしまう。
 
 いずれにしても当時のものとしてこれ以上の改善は無理だろうというレベルに映像・音は改良されている。
 有名なライブものであるので、好きな人は一枚は所有しても良いと思われるものだ。

1539_v9_bbw  < Carlos Santana 略歴> :  1947年生まれメキシコ出身。父の影響で5歳でヴァイオリン、8歳でギターを弾く。サンフランシスコに移住し、'66年に“サンタナ・ブルース・バンド”を結成。'67年に“サンタナ”としてデビュー。'69年伝説の“ウッドストック・フェス”に出演、無名ながら衝撃的なパフォーマンスで大観衆を魅了、一気に全米で人気獲得。デビュー・アルバム『サンタナ』が全米チャート4位、2ndアルバム『天の守護神』が全米チャート1位、シングル「ブラック・マジック・ウーマン」が全米チャート4位と大ヒット、初期代表作となる。その後多くのアルバム活動。30年後の'99年のアルバム『スーパーナチュラル』は、様々なアーティストとのコラボで、特大ブレイク。サンタナ初の全米No1ヒット・シングル「スムーズ」はビルボード12週連続1位、アルバムも12週連続1位という驚異的な成功。続くシングル「マリア・マリア」も10週連続1位を記録。2枚のシングルで全米チャート1位を約半年間独占の歴史的快挙。2000年の第42回グラミー賞では、最高栄誉「最優秀アルバム賞」「最優秀楽曲賞」含む全9部門で受賞し、サンタナの第2黄金期。ローリング・ストーン誌が選ぶ「最も偉大なギタリスト100」(2003年度版)で15位に選出。これまで26枚のスタジオ・アルバム(サンタナ単独名義のみの作品)を発表。全世界で累計1億枚以上のセールスを記録。2022年にステージで倒れ心配されるも回復。現在も活躍中。

(評価)
□ 映像・録音  60/100 (当時のものとして80/100)
□ 演奏     95/100

(視聴)

* 

 

 

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2021年11月 1日 (月)

サンタナ SANTANA 「BLESSINGS AND MIRACLES 」

ラテン・ロックからヘビ・メタ、更にジャズまで・・・サンタナ節の炸裂

<Latin Rock>

SANTANA 「BLESSINGS AND MIRACLES 」
BMG/ADA / GERM / 538714542 / 2021

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SANTANA
carlos santana : guitar 
david k. mathews : keyboards
benny rietveld : bass
cindy blackman santana : drums
Karl Perazzo:  percussion
Tommy Anthony:  Guitar
Chris Schwegler:  Bass
salvador santana : keyboards
paoli majias , ray greene, andy vargas etc.

  1969年の衝撃アルバム『SANTANA』からスタートして50年以上の経過のあるこのカルロス・サンタナの率いるSANTANAは、まだまだ健在とニュー・アルバムの登場。

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 再起の再起と繰り返しての経過の中で、1999年に発表したアルバム『Supernatural』は、バンドにとって初期サンタナ以来の全米1位獲得を果たし、グラミー賞史上最多の9部門を受賞した大ヒット作。このアルバムで試みた多くのアーティストを呼び込んでのスタイルを、今作でも展開している。
 カルロスのギターは、もう何年も変わることも無く進歩とか新しさなんてものは無いのだが、こうしてアルバムがリリースされる度に又聴いてみたいと思わせるところはさすがである。多くのアーティストとコラボして、ロック、ラテン、ブルース、ジャズ更に近年のアフリカ音楽というサンタナ世界に、カントリー、レゲエ、ゴスペルなど、あれやこれやが入り交じっての刺激的熱さと、ちょっとしたムーディな世界までも聴かせてくれるのだ。彼のギターが例の如くのチョーキング多用での弾きまくりは、異様に盛り上がって、これも一種の音楽の楽しみでもある。

(Tracklist)

01. Ghost of Future Pull / New Light
02. Santana Celebration
03. Rumbalero - Santana & Salvador Santana & Asdru Sierra
04. Joy - Santana & Chris Stapleton
05. Move - Santana & RobThomas & American Authors
06. Whiter Shade Of Pale –feat.SteveWinwood
07. Break –feat. Ally Brooke
08. She's Fire - Diane Warren & G-Eazy & Santana
09. Peace Power –feat. Corey Glover
10. America For Sale - feat. Kirk Hammett & Marc Osegueda
11. Breath ing Underwater - Santana & Stella Santana & Avi Snow & MVCA
12. Mother Yes
13. Song For Cindy
14. AngelChoir/All Together - feat.ChickCorea&GayleMoranCorea
15. Ghost Of Future Pull II

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  ここで、先ずはこのスタイルでのメガ・ヒットのロブ・トーマス(上左)の登場のM05."Move"、いやはや相変わらずのラテン調とポップさとミックスのロック・ナンバーはやっぱり楽しい。
 そして何故か、昔に惚れ込んだプロコム・ハレムのM6."Whiter Shade Of Pale 青い影"の登場には驚いた。それもスティーヴ・ウィンウッドが歌い、ラテン・パーカッションのリズムにカルロスのギターが演ずるという思いもしなかった曲の登場。このあたりが旨いんだなぁーー。
 オープニングのM01が、極めて短く何か異様で、突然旧来のサンタナ節のM02."Santana Celebration"が女房のシンディのドラムスで、カルロスのギターが泣きまくり、パーカッション群とオルガンが凶暴な乱打で迫る。
   ところがM07."Break"では、28歳の若き女性アリー・ブルック(上中央)の歌うしっとりバラードもアルバム中盤に聴かせるところもヒット作の条件を備えている。
   M08."She's Fire"コリー・グロヴァーはよく知らないが、これもソウフルで聴き応えたっぷり。
 驚きはM10."America For Sale "だ。ええ!メタリカのギタリストKirk HammettとCarlosがギターか、そしてMark Oseguedaが歌うはヘビメタ・ヴォーカルだ。サンタナではまさに異色のかっこよさ。
 続くM11." Breath ing Underwater"は、カルロスの娘のステラ・サンタナ(上右)のヴォーカル、結構聴けるじゃないか。そうそう、息子のサルヴァトール・サンタナのキーボードもM03" Rumbalero"に登場している。
 もう一つ驚きはM14." AngelChoir/All Together"の亡くなったチック・コリアとその妻ゲイル・モランとの共演共作が収録されている。

 カルロス・サンタナがアルバム『Supernatural』で開拓した彼のギターのオールマイティーの技を、このアルバムでも三度生かしている。ラテン・ロックに止まらず、ロックの多様性に挑戦しつつも自己のミュージックに生かしているところは、それなりに彼の達観した一つの世界なのであろう。
 こんな楽しさや、お祭り騒ぎも、その道ポピュラー・ミュージックの一つの世界として歓迎しておこう。

(評価) 
□ 曲・演奏・歌  90/100
□ 録音      88/100

(視聴)

"Move"

*
"A Whiter Shade Of Pale"

*
"She's Fire "

 

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2019年6月30日 (日)

サンタナのニュー・アルバム SANTANA「AFRICA SPEAKS」

久しぶりの新作はアフリカン・ビート、そしてフュージョンの復活

<Latin Rock, Fusion>
SANTANA 「AFRICA SPEAKS」
ConcordRecords / IMPORT / 00888072100541 / 2019

Africaspeaks

Santana Bands
Buika (vocals)
Laura Mvula (vocals)

Conchabuika2a110116  サンタナの流れは我々にとっては人生の歴史の一幕であった為、なんといっても注目してしまう。そして原点回帰の「SANTANA Ⅳ」(2016)以来の3年ぶりのサンタナのニュー・アルバム。一時は「Super Natural」(1999)以来、多くのミュージシャンの共演をネタにしてのアルバム作りであったが、前作からサンタナCarlos Santana流を前面に出してきた。そしてそれからがバンド・サンタナが如何様に展開してゆくかは実は興味のあるところでもあった。そんな中で、ここに登場は、なんとアフリカン・ミュージックにインスパイアされたと思われるの作品の登場をみたのだ。
 そして共演リード・ヴォーカリストにスペイン・マヨルカ島出身の女性シンガーのブイカBuika(→)が選ばれた。彼女はアメリカ公共放送局NPR"The Voice of Freedom"(自由の声)と表され世界的にも認められる存在。
 とにかく全編サンタナの懐かしのギターが炸裂する。しかしそこには更なるサンタナの姿の再確認も出来ることとなった。

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(Tracklist)
1. Africa Speaks
2. Batonga
3. Oye este Mi Canto
4. Yo Me Lo Merezco
5. Blue Skies
6. Paraisos Quemados
7. Breaking Down The Door
8. Los Invisibles
9. Luna Hechicera
10. Bembele
11. Candombe Cumbele

Cindybio   冒頭M1."Africa Speaks"は、ボンゴ、コンガの音から出発して、サンタナの語り、ギターの語りと泣き、ブイカの歌、そしてなるほど今回のアルバムはかっての「不死蝶」の頃のフュージョン・スタイルの復活を思わせる音が聴こえてくる。 これはある意味で私は歓迎なのだ。
  バンド構成は、ドラムスはサンタナの女房Cidy Brackman Santana(→)が務めていて、例の総勢8人のバンド。
 もともとサンタナは、ロック、ラテン、ジャズ・ブルースのミックス・ミュージックだ。中でも「キャラバンサライ」(1972), 「ウェルカム」(1973), 「不死蝶」(1974)の頃はフュージン・バンドとしての印象の強いときがあった。私は当時は一種のプログレッシブ・ロックでもあると言っていたものです。
 M5."Blue Skies" は、サンタナのギターから流れ、女性ヴォーカルにカリビアン・ルーツのLaura Mvulaも加わって、完全にサンタナ・フュージョン・ミュージックの復活。これはロックというよりはジャズの世界と言ってもいい。このアルバムでは最長の9分を超える曲で私は最もこのアルバムではお気に入り。後半に流れるサンタナの静かなギターも聴きところ。やっぱりカルロス・サンタナ自身には、あの45年前の頃の音楽世界がしっかり残っていることが確信できて、今回は嬉しさを隠せなかった。
 M6."Paraisos Quemados"もアフリカン・ミュージックというよりは、サンタナ・フュージョン世界。ここでもサンタナの泣きギターがいいですね。

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 このアルバムは、勿論主題のアフリカン・ミュージックのリズムカルにしてパワーフルな曲による世界がしっかり描かれているのだが、私の好みのサンタナのフュージョン世界が見事に織り込まれていたことに大歓迎したアルバムだった。

(評価)
□ 曲、演奏 : ★★★★☆
□ 録音   : ★★★★☆

(視聴)

 

 

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2017年8月30日 (水)

サンタナ&アイズレー・ブラザーズThe Isley Brothers ・ Santana 「Power of Peace」

世界の平和と愛を歌いあげる~期待を超えた注目盤

<Soul, Funk,  R&B, Rock>
The Isley Brothers ・ Santana  「Power of Peace」
Legacy Recordings / USA / 88985448512 / 2017

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 Produced & Arranged by Carlos Santana
 
   ジャズ・ピアノ・トリオの抒情的プレイに浸ったり、時にプログレッシブなロックに入れ込んだり、はたまたクラシックのオーケストラ演奏に没頭したりと・・・音楽生活も多種多彩で異常ではないかと言われるのであるが、一向に疑問すら持たない私なのである。そんな流れの中で、ふとこんなソウル・ファンクといった世界にも魅力を感じてしまう。

 今回は、あのサンタナが導入源であった。そう、あっと驚きのサンタナ・バンドの大集合で、昔のラテン・ロックの華を思い起こしてくれた「サンタナⅣ」であったが、あれにゲスト参加したロナルド・アイズレーが今回の話題。どこでどう結びついたかは知らないが、40年、50年という歴史の中で、なんとサンタナ合流でのアイズレー・ブラザーズのアルバムがリリースされたのだ。
 まあ、そんな事になったので、なにはともあれ聴くと言うことになるのである。主力メンバーは下のようになる。

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  このメンバーを見ても、やっぱりアルバム・タイトルどおり「平和」がテーマなんだろうと思う。中身はなんだかんだと言ってもソウル、ファンク、ブルース、ジャズ、ポップスからの彼らが選んだ名曲群、今世界はつまらぬ抗争を繰り返している中に、もっと「平和と愛の心」に想いを馳せろと言わんばかしのアルバムなのである。トランプにも是非聴いて欲しいと言うところだ。
 アイズレー・ブラザース(ロナルド・アイズレー(Vo)、アーニー・アイズレー(G))にサンタナが合流と言うことは、当然女房のシンディ・ブラックマン・サンタナ(Dr)も参加している。そして更にベース、パーカッション、ヴォーカル等で10人以上のミュージシャンが、曲によって必要度で参加している豪華版。なにせロック界とR&B界双方で半世紀以上頑張ってきたこの連中のジョイント版は、やっぱりこの時代にこそ注目しておかねばならないし、どんな演奏や歌を聴かせるかは興味が湧くところである記念盤なのである。

     Absence of conflict is PEACE  --Carlos Santana !

Theisleybrothersandcarlossantana(Tracklist)
“Are You Ready”
“Total Destruction To Your Mind”
“Higher Ground”
“God Bless The Child”
“I Remember”
“Body Talk”
“Gypsy Woman”
“I Just Want To Make Love To You”
“Love, Peace, Happiness”
“What The World Needs Now is Love Sweet love”
“Mercy Mercy Me (The Ecology)”
“Let The Rain Fall On Me”
“Let There Be Peace On Earth”


 いっやーー、やっぱりツイン・ギターのハイパワー・バンドが聴かれる。サンタナ・バンドとは一味違ったところが聴きどころである。
 スタートはKarl Parazzoのパーカッションが鳴り響くところはサンタナ効果だねぇ~。そしてラテン・ロック調に染められたハイパワー曲がエネルギッシュなロナルド・アイズレーのヴォーカルで色づけられる。ギターもかなり騒ぎます。そしてベースにはやっぱりサンタナ・バンドからBenny Rietveldが加わっている。
 5曲目の“I Remember”が異色だ。これはシンディ・ブラックマン・サンタナの曲で、彼女のヴォーカルが聴かれる。いや~~知らなかったが、彼女のヴォーカルはなかなか魅力的。
 Billie Holidayの“God Bless The Child”、Curtis Mayfieldの“Gypsy Woman”の2曲では、情緒ゆたかな味わいあるロナルドのヴォーカル、そして美しいサンタナのギターと納得の曲。
 “Body Talk”のリズムは快調ですな。
 “Let The Rain Fall On Me”は、ピアノ・トリオ・ジャズそのもの。バラード調でそれに説得力十分のヴォーカル。これは期待しなかった意外性の良い曲仕上げ。
 最後の“Let There Be Peace On Earth”では、美しい女性合唱を聴かせ、平和を訴えるのだ。

 意外性のアルバムの出現に、ちょっとご機嫌な私なのであった。

(視聴)

”Gypsy Woman”

”I Remember”

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2017年3月20日 (月)

サンタナⅣライブ映像版 「LIVE AT THE HOUSE OF BLUES LAS VEGAS」

夢にも思わなかった奇跡的結合映像

<Rock>
SANTANA Ⅳ 「LIVE AT THE HOUSE OF BLUES LAS VEGAS」
 Ward Records / JPN /GQXS-90186 / 2016

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54919125Carlos Santana (vocals, guitar)
Neal Schon(vocals, guitar)
Gregg Rolie (vocals, Hammond b-3 organ, keyboards)
Karl Perazzo (vocals, timbales, percussion)
David K. Matthews (keyboards)
Michael Shrieve (drums)
Michael Carabello (congas, percussion, background vocals)
Benny Rietveld(Bass)

A しかしこんな事も起こるんですね・・・・ほんとに奇跡かと思う昨年4月にリリースされた『サンタナIV』 。なにせ45年ぶりの集合ですから信じがたい出来事だった。
 そしてそのお披露目ライブが実現し、ここにその模様を収録した映像版がオフィシャルに登場しているのだ。

 オリジナル・メンバーのカルロス・サンタナ(G)、グレッグ・ローリー(Key)、マイケル・シュリーヴ(Ds)、マイケル・カラベロ(Per)、71年から参加したニール・ショーン(G)、そして現メンバーのカール・ベラッツォ(Per)、ベニー・リートヴェルド(B)、デヴィット・K・マシューズ(Key)という8人編成。
 そして演ずるは、かっての懐かしのサンタナの曲、そして今回の「サンタナⅣ」からの新曲とゴージャスそのもの。
 そしてそれはラスヴェガスのマンダレイベイ・ホテルにある“ハウス・オブ・ブルーズ”のステージで、繰り広げられたお披露目ライヴ(2016年3月)の映像化。

B このかってのメンバーの集結話が実現する切っ掛けは、「サンタナ」にわずか17歳で加入しギター天才少年と騒がれたニール・ショーンの働きによるものであったらしい。

 あの「サンタナ」が実際には世に知られたのは1969年の「ウッドストック」であったが、あの時の感動ドラマー、マイケル・シュリーブの姿が45年以上経って「サンタナ」として見れるとはほんとに夢にも思わなかったわけで、私はもう中身よりこの姿だけで満足してしまう。それが何々、グレッグ・ローリーのヴォーカルもまだまだ若々しく、マイケル・カラベロもパーカッションを軽々と演じてくれた。
 まあカルロスとニールの超絶的なギター・バトルの再現は見応え有りで、”ブラック・マジック・ウーマン”始め、サンタナの歴史とあのラテン・ロックの魅力がたっぷりと良好な映像とサウンドで 納められていて、これは貴重盤であることには間違いない。

【Blu-ray収録内容】
01. ソウル・サクリファイス
02. ジンゴー
03. イヴィル・ウェイズ
04. エヴリバディーズ・エヴリシング(新しい世界)
05. シェイク・イット
06. エニウェア・ユー・ウォント・トゥ・ゴー
07. チュー・チュー
08. オール・アボード
09. サンバ・パ・ティ(君に捧げるサンバ)
10. バトゥーカ
11. ノー・ワン・トゥ・ディペンド・オン(孤独のリズム)
12. リーヴ・ミー・アローン
13. スウェニョス
14. カミナンド
15. ブルーズ・マジック
16. エチゾ
17. カム・アズ・ユー・アー
18. ヤンブー
19. ブラック・マジック・ウーマン/ジプシー・クイーン
20. オエ・コモ・ヴァ(僕のリズムを聞いとくれ)
21. ロナルド・アイズレー・イントロ
22. ラヴ・メイクス・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド
23. フリーダム・イン・ユア・マインド
24. トゥーサン・ルーヴェルチュール(祭典)
<ボーナス映像>
バンド・メンバー インタビュー

 演ずる曲は、やはりⅠから勿論”Soul Sacrifice”、”Jinco”と演じられ、 Ⅱ(「Santana ABRAXAS」)からは、当然”Black Magic Woman”、”Samba Pa Ti”など、Ⅲからは”Toussaint L'overture”、”No One to Depend On”などと登場する。
 Ⅳの新曲はしっかりと盛り込まれていて、とにかく楽しめる。
 まあ、ニール・ショーンと言うことで、「CARAVANSERAI」からも”Song of The Wind”あたりは入れて欲しかったのだが、残念ながら収録されていない。この日は演じていなかったのかもしれないが、後のライブでは登場していたはずである。

 とにかく、実際のところはよく解らないが、カルロスの宗教的な指向とジャズへの傾倒が原因かと言われることにより、ショーンとローリーの「ジャーニー」への分裂となった「サンタナ」であったが、今となれば彼らにとっては人生の一コマでしか無いのかも知れない。こうして若き時代の志を一にした時の気分に戻れたのは、彼らもそうだと思うが、聴く我々も嬉しい限りであった。

(視聴)

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2016年5月 3日 (火)

例年より早い「春の花」も一段落 / サンタナSANTANA 原点回顧

もう木蓮も咲き誇って散りました・・・・・・・・・・・

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           「くれはもくれん」 Nikon D800 AF-S NIKKOR 50mm 1:1.4G 

                                             *                  *

牡丹も満開を過ぎました・・・・・・

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<今日のミュージック>

サンタナSANTANA原点回顧の3アルバム~オフィシャル盤

 サンタナの原点回帰のReunionによって、懐かしの45年前に気分を運んでいってくれた。おかげで若き気分でこのところ頑張らせて頂いてます・・・単純なもんですね(笑)。

1 Santana「Live At The Fillmore'68」
  Sony Records / SRCS8300-1 / 1997

カルロス・サンタナとグレック・ローリーが中心となっての6人編成「サンタナ・ブルース・バンド」としてスタートしたのが1966年。その後ブルース・バンドからロック・バンドに体制変化をしてのウッド・ストックへのデビュー前の1968年のライブ記録盤。
(参照)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/santana-d610.html

2SANTANA 「On the road to Woodstock」
Rokarda Records / 250283 / 2011


 1967年にオーナーからの指示でラテン・ロックへ方向転換後の彼らのスタジオ録音版を収録している。
 ブルース・バンドの余韻の残っている曲群が収録されていて興味深い。特に14分に及ぶ”Santana Jam”などが聴きどころ。今となっては確かにこれは貴重盤。
(参照)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/santana-on-the-.html

3SANTANA 「THE WOODSTOCK EXPERIENCE」
Columbia / Legacy 88697 48242 2 / 2009


ウッドストックでの彼らのプレイを全て収録している。ここまで良質な録音であれば納得もの。
 なお、これにはオリジナルのデビュー・アルバム「SANTANA」がCD版として付いてくる。
(参照)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/santana-santana.html

(参考視聴)

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2016年4月24日 (日)

「サンタナⅣ」 VS 「King Crimson : Live in Tronto」

懐かしの60年代両雄の全く相反する復活劇

今日は雑談・・・・・・サンタナに軍配か?


「サンタナⅣ」 Santana 4 Records / S4007 / 2016

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 ニールショーンがカルロス・サンタナをくどいてサンタナⅠ、Ⅱ、Ⅲのメンバー5人が45年ぶりに勢揃いした。
 驚きは懐かしの曲群のオンパレードで”昔の名前で出ています”スタイルでなく、メンバー全員でのニュー・オリジナル曲での完全なニュー・アルバムを作り上げたことだ。

                    VS

「King Crimson :  Live in Tronto」 PANEGYRIC/DGM5013/2016

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新キング・クリムゾンは7人バンドとしてお目見えした。これはかってのメンバーのメル・コリンズもいるが、完全な新メンバーと言って良い構成で、サンタナとは逆に昔からのヒット曲を中心のライブ録音盤。メル・コリンズのサックスによって曲のニュー・バージョンと言う衣装替えは評価できる。

           サンタナ                キング・クリムゾン

 ①メンバー  オリジナル・メンバー      ←→   新メンバー(どちらかと言えば
②構成     7人構成(
現バンド2人協力)   ←→      7人構成
③構成特徴  ドラムス・パーカッション3人  ←→    ドラムス3人
         キーボード            ←→    サックス                   
④演奏・録音 スタジオ録音          ←→   ライブ録音
⑤録音の質  優                 ←→    良
⑥曲      ニュー・オリジナル曲(
共作)  ←→   過去のヒット曲(フリップまかせ
⑦曲内容   ラテン・ロック          ←→     プログレ、メタリック・ハード
⑧話題性   100                 ←→     100
⑨盤      CD , LP , Blu-specCD     ←→    CD , 2UHQCD
⑩来日公演  無                ←→     有
⑪意気込み 郷愁ではなく、情熱       ←→    フリップの逆襲
⑫ジャケ   Ⅰの発展系の迫力       ←→        単なるステージ・スナップ

 サンタナは、めくるめく怒涛のラテンロックワールドをエネルギッシュに新曲で展開している。45年の経過でも、当時の心意気が伝わってくる。既に”Anywhere You Want To Go”はヒットしている。私は”Fillmore East”が注目曲。
 キング・クリムゾンは3ドラムスのパワーとサックスによる色づけ変化を見せつけ、中身はファンにとっては涙ものの懐かしの曲のオンパレード・・・・と、言うところだが。ちょっと過去のファンにとってはJakkoのヴォーカルの線が少々細いか?。
 やっぱり勝負は新曲を作り上げたサンタナが優勢。
 それとオフィシャル・アルバムであるから、最高の音質を期待するわけだが、サンタナの優良音質は高評価。一方キング・クリムゾンはやはり一歩後退。しかも大阪もののブートSylph盤よりもそれぞれの楽器の鮮明さと低音部の迫力に一歩譲っている点も納得出来ない(ステレオの左右広がりという点ではSylphより勝っていた)まあ並の良録音レベル。

 こんなところだが、これからは現在の逆で、クリムゾンは"新曲によるニュー・アルバム"が出るかも知れない・・・むしろ出して欲しい、それによって逆転ありか?。サンタナは今年のこのメンバーによる"ライブ録音モノ"が出るかも知れない。それはライブでは”soul sacrifice”始め”black magic woman”など懐かしのヒット曲をも演じているので。
 いずれにしてもそれに加え両者には又ライブ映像モノも期待するところだ。

 余談ですが、まあしかしサンタナの元気には脱帽、この後更にニュー・セッション・バンドの企画有り。それは女房のドラマー・シンディ・ブラックマンの企画で、「Supernova」の結成、これにはギターのサンタナにウェン・ショーター、ハービー・ハンコック、ジョン・マクラフリンそしてもちろんシンディのドラムスという布陣。こちらのジャズ、フュージョン・サウンドも期待度大だ。

(試聴) SANTANA Ⅳ

                           *           *          *          *

(試聴) King Crimson

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2016年4月20日 (水)

(衝撃)驚きのサンタナ「SANTANA Ⅳ」 登場           ~サンタナ万々歳!!

とにかくビックリのサンタナ・オリジナル・メンバーの再結成

 サンタナの最新アルバム(通算24作目)『サンタナⅣ』が発売された。これがなんとサンタナの最初期メンバーである1969年のGREGG ROLIE (Key/Vo/元ジャーニー)、MICHAEL CARABELLO(Per)、MICHAEL SHRIEVE (Dr)、そして1971年の『サンタナⅢ』から参加した現ジャーニーのギタリスト、NEAL SCHON が45年ぶりにCARLOS SANTANAの下に集まってレコーディング。 (これは既にラス・ベガスで”Original Santana Reunion”でお目見えしたセッション・メンバー。現サンタナ・バンドは別に存在している)

    <Latin Rock> 
      「SANTANA Ⅳ」
       Santana Ⅳ Records / US / 69685996949 / 2016

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(収録 全16曲)
1.ヤンビュ  2.シェイク・イット  3.エニウェア・ユー・ウォント・トゥ・ゴー  4.フィルモア・イースト  5.ラヴ・メイクス・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド(feat.ロナルド・アイズレー)  6.フリーダム・イン・ユア・マインド(feat.ロナルド・アイズレー)  7.チュー・チュー  8.オール・アボード  9.スエニョス  10.カミナンド  11.ブルーズ・マジック  12.エチゾ  13.リーヴ・ミー・アローン  14.ユー・アンド・アイ  15.カム・アズ・ユー・アー 16.フォギヴネス

 収録曲は上の16曲。現サンタナ・バンドのカール・ペラッツォ(パーカッション)、ベニー・リートヴェルト(ベース)も協力参加している。
 とにかく私の愛する4thアルバム『CARAVANSERAI』からは、音楽的変更が見えているため、その前の『Ⅲ』の続きと言うことで『Ⅳ』としたことが洒落ている。(実のところ、良く聴いてみると「CARAVANSERAI」をちょっと思い起こす全員合作の”Fillmore East”というインスト曲などもある)
 ヴォーカルはグレック・ローリーが担当、さらにアイズレー・ブラザーズのRONALD ISLEYがゲスト参加し「ラヴ・メイクス・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド」「フリーダム・イン・ユア・マインド」の2曲でリード・ヴォーカルを担当している。そしてインスト曲5曲。とにかく懐かしのメンバー全員でソングライティングした。つまり懐かしの曲のオンパレードでなく、新曲をぶち上げたところが立派。サンタナ・ファンにとっては盆と正月が一緒に来たような衝撃である。
 当にサンタナ原点回帰のサウンドが圧倒してくる。とにかく聴いてのお楽しみ。

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 我々にとっては、ロックの歴史でもある'69年の「ウッドストック・フェスティヴァル」でのデビューは衝撃的であったサンタナ。そして1stアルバム『SANTANA(サンタナ)』(69年)、2ndアルバム『ABRAXAS(天の守護神)』(70年)と3rdアルバム『SANTANA III(サンタナIII)』(71年)の初期3作品のメンバーが今となって集結、これは信じられない衝撃。誰が聴いても新しいラテン・ミュージックの加味したロック・サウンドで当時は圧巻であった。それがここに来て同メンバーで再現されたわけで、とにかく凄いの一言。今年の一大エポック。

(視聴) 「SANTANA Ⅳ」

           *     *     *     *     *     *     *     *     *     *

(ついでに・・・・こちらはブート)  
現サンタナSANTANAバンドの2015ライブBlu-ray盤「Montreux Jazz Fsstival 2015」も登場

汗びっしょり熱演のサンタナに喝采

 <Latin Rock>
SANTANA 「MONTREUX JAZZ FESTIVAL 2015」
     Live at Auditorium Stravinski, Montreux, Switzerland 2015
     VIDEOSMASH / VS-267BDR (Blu-ray Version) / 2016

Montreux2015

  SANTANA Bands  &  John McLaughlin

  こちらは現サンタナ・バンドもの。これもブートと言えばブートなんだが、プロショット映像であり、その出来の良さを見せつけるところのBlu-ray盤でのリリースもの。

Montreux2015list_2 スイス・モントルーで毎年恒例となっている”モントルー・ジャズ・フェスティバル”に昨年2015年の夏に出演した現サンタナ・バンドのライブ映像で、高画質HDクオリティでで登場!。収録Listsは左のごとくである。

 2015年7月14日この日は”魂の兄弟John McLaughlin”もゲスト参加。「至上の愛」等3曲で共演。
 サンタナは近年このフェスティバルには何回か出演しているので、多くの映像盤がオフィシャル、ブート含めてリリースされてきた。今回はJohn McLaughlin との3曲以外は、特別新しい試みは無いが、それでもブートとしては映像はオフィシャルものに負けて居らず文句ない。演奏内容も例の如く熱気があって楽しめる。
 真夏であって、会場も多分ムンムンしていたんでしょうね、サンタナは白いシャツであったが汗でびっしょり濡れてしまっている。でもこの歳になって手を抜かない演奏はやはりプロですね。
 M12.”Cill Out”でのトランペッターBill Ortizとサンタナのギターとの掛け合いがJazzyでみどころ。
 
 私は昔からの習慣で、サンタナ映像版となると、取り敢えずは手に入れるというところ。これは驚きの良質ブートである。
  そんな中で、サンタナの”Montreux Jazz Festivalもの”として過去にここで取りあげたのはこれらであり、参照して欲しい(↓)。

(参照1)「平和の賛歌Hymns For Peace」、「Plays BLUES」 2004年
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/santana-4-2004-.html

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2014年11月21日 (金)

圧巻のラテン・ロック~サンタナSantana 「LIVE FROM MEXICO」

見よ!このヲジさんのラテン・ロック・パワー!

 最新作アルバム『コラソンCORAZÓN』が世界24ヶ国で1位という快挙、ビルボード・ラテン・アルバム・チャートでも4週連続1位を獲得したサンタナの発売直前のライヴ映像が登場した!

  <Latin Rock>

       SANTANA 「CORAZÓN~LIVE FROM MÉXICO~Live it to Believe it」
       Blu-ray Disc / RCA records & Sony Music Latin / 88843-09689-9 / 2014

Livefrommexico

 今年5月にカルロス・サンタナの37枚目、サンタナ名義としては23枚目となるニュー・アルバム『Corazón』をリリースしたサンタナ(参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/santana-corazn-.html)の映像だ。
 アルバム発売前の2013年12月に地元メキシコで行われた『Corazón』参加ヴォーリカスト達をスペシャル・ゲストに迎えた圧巻のステージの模様を収録したものがリリースされた。
  とにかくアルバムがヒットしてその後なら解るが、リリース前にこれだけのパワーをステージで発揮できるサンタナ・ヲジさんに敬意を表したい。そうですロックをやってきたならやっぱりアグレッシブに攻めなければ。そんな意味ではお見事と言わざるを得ない。
  まあカルロス・サンタナの血は”ラテン”てすから、こうして時に自己の世界に戻ってパワー・アップするのは大歓迎である。

Santanaxyz 私はあの1969年、ウッドストックで圧巻だった”Soul Sacrifice”と、アルバムの”Black Magic Woman”で虜になってもう45年、お付き合いをしてきたサンタナであるが、ここに来てのこのエネルギーには脱帽である。
  このステージ・ライブ映像は、一つのロックの歴史でも有りそして結果でも有り、常に過去にのみ依存しない姿がある。かってはプログレッシブ・ロックと言ってもよいアルバム作りをしたり、精神主義に没頭、又々フュージョンの世界に足を入れたり、彼の歴史は決して単なるラテン・ロックではなかった。そんな歴史に生きて、そして今、時代に反応してのアグレッシブな姿であって、これこそラテンを演じようが、ブルースを演じようがロック心なのである。

 今回の今時のラテン・スペシャル・ゲストに対して、サンタナの関わりには、あの「スーパーナチュラル」のゲスト達以上に緊密になっているところがミソ。私好みのグロリア・エステファンとの”Besos de Lejos”などもサンタナが輝いていて嬉しい限り。ちょっと余談だが、この曲のバッキング・ヴォーカル3人の中央に巨大な体格の女性がいて、これまた顔が可愛いのでちょっと気になっちゃいました。
 又”Jingo”、” Black Magic Woman”、” Gypsy Queen”、” Oye Como Va”等々、”Soul Sacrifice”も演じられサンタナ・バンドの健在さを見せてくれる。更に女房のCindy Blackman Santanaのドラム・ソロも登場して、圧巻。楽しいことも大事だと言うことを教えてくれる。先ずは過去に溺れず現在に何をするかが明快であるだけサンタナは評価に値する。

 今回のライブ映像とサウンドは、なかなか上質でカメラ・ワークも適切で、そんな意味でも評価は高くしておきたい。

[Blu-ray]-Tracklist
1. Our Prayer
2. Jingo
3. Iron Lion Zion
4. La Flaca
5. Black Magic Woman
6. Gypsy Queen
7. Oye Como Va
8. Samba Pa Ti
9. Amor Correspondido
10. Margarita
11. Indy
12. Maria Maria
13. Evil Ways
14. Europa
15. Una Noche en Napoles
16. Besos de Lejos
17. Kyoto, November 5, 1976, Part 1 as Performed by Salvador Santana
18. Corazon Espinado
19. Cindy Blackman Santana Drum and Benny Bass Solo
20. Smooth
21. Soul Sacrifice
22. Saideira
23. Cielito Lindo/Descarga Divine Explosion
24. End Credits

1. アワ・プレイヤー
2. ジンゴー
3. アイアン・ライオン・ザイオン feat. チョッキブタウン&エラン・アティアス
4. ラ・フラカ feat. フアネス
5. ブラック・マジック・ウーマン
6. ジプシー・クイーン
7. 僕のリズムを聞いとくれ
8. 君に捧げるサンバ
9. アモール・コレスポンディード feat. ディエゴ・トーレス
10. 愛しのマルガリータ feat. ロメオ・サントス
11. インディ feat. ミゲル
12. マリア・マリア feat. ミゲル
13. イーヴル・ウェイズ
14. 哀愁のヨーロッパ
15. ナポリの夜 feat. リラ・ダウンズ、ニーニャ・パストーリ&ソレダー
16. 彼方への口づけ feat. グロリア・エステファン
17. 京都1976年11月5日パート1 パフォームド・バイ・サルヴァドール・サンタナ
18. コラソン・エスピナード feat. フェール・オルヴェーラ&シンディ・ブラックマン・サンタナ
19. シンディ・ブラックマン・サンタナ・ドラム&ベニー・ベース・ソロ
20. スムーズ
21. ソウル・サクリファイス
22. サイデイラ feat. サムエル・ロサ
23. シエリート・リンド/デスカルガ・ディヴァイン・エクスプロージョン
24. エンド・クレジット
  こうしたライブ映像盤は、いろいろと語ってもしょうがない。一見一聴に勝るものなし・・・・ということで、多くを語らず万歳しておくのが正解だ。
(試聴)

   

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