女性ヴォーカル

2018年1月 8日 (月)

ステイシー・ケントStacey Kent 「I know I dream」

(2017年に聴いて印象に残ったアルバムを-7)

ストリングス・オーケストラをバックに、とにかく優美なアルバム

 今年も美女狩りシリーズは相変わらず続きそうですが・・・・

<Jazz>
Stacey Kent 「I know I dream」
Okeh / IMPORT / 88985462882 / 2017

Iknowidream

Stacey Kent : Vocals
Jim Tominson : Saxophones
Graham Harvey : Piano
John Pericelli : Guitars
Jeremy Brown : Bass
Joshua Morrison : Drums      
Adrian Bending : Orchestra Contractor

etc.

 ステイシー・ケントはデビューは1997年と言うことで、20年のキャリアーでのニュー・アルバム登場。それも今回は初めてオーケストラとの共演と言うことで、彼女としてはかなりジャズ一点張りというのでなく広く対象を求めた感のある作品となった。
  彼女は、米国ニューヨーク生まれの女性ヴォーカリスト。サラ・ローレンス大学では文学を専攻したという(その為か、英語、フランス語、ポルトガル語がお見事)。91年のヨーロッパ旅行の際、ロンドンで英国のミュージシャンと交流を深めて以降、ロンドンを拠点に活動中ということだ。
  過去のアルバムはここでも何度か取り上げてきたが、前作は『Tenderly』(Okeh/88875156772/2015)で、これはそれからの2年ぶりの新作。
  こうして彼女もベテランとなってきているが、しかしなんとこのアルバムでも相変わらずその歌声はキュートで愛着あるところは昔と同じで、ファンも納得のところだろう。
 プロデュースはなんと彼女の夫でサックス奏者のジム・トムリンソン。Jazzy not Jazzを前面に出したのは、多分広く彼女を売って行こうという企み(笑)なんでしょうね。
 

Gallerietrw(Tracklist)
1. Double Rainbow
2. Photograph
3. Les amours perdues
4. Bullet Train
5. To Say Goodbye
6. Make It Up
7. Avec le temps
8. I Know I Dream
9. La Rua Madureira
10. Mais Uma Vez
11. That's All
12. The Changing Lights

 オープニング曲はカルロス・ジョビンの"Double Rainbow"で、冒頭からフルートそしてストリングス・オーケストラの響きが流れ中盤ではサックスが響く、なるほどこれは所謂ジャズ・アルバムとは違って、Jazzy not Jazzの世界だ。M2. "Photograph"でも彼女のヴォーカルはひときわ丁寧に優しく美しく唄う。
 驚きはM4."Bullet Train"だ。これは”弾丸列車”と訳せば良いのか、なんと日本の新幹線のことだ。ここでは名古屋駅でのアナウンスがSEとして流れ、新幹線をテーマにした昨年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロが歌詞を手掛けたと言う新曲の登場である。なかなか軽めに歌いあげて聴く方も何というか不思議な感覚になる。
 M5. "To Say Goodbye"もストリングスの流れが優美で、それとともに美しく歌いあげる。後半はサックスも歌いあげて曲の仕上げは美しさ一本に迫るものだ。
 M7. "Avec le temps"は、これはフランス語か、とにかく哀愁を持って歌いあげて聴かせる技も見事。彼女は意外にフランス語がなかなか合いますね。
 M8. "I Know I Dream"はタイトル曲だが、新曲のようでしっとりと聴かせてくれる。
 最後のM12. "The Changing Lights"は過去のアルバムからのストリングス・バージョン。

 とにかく、ジャズに捕らわれず彼女の魅力をたっぷりと多くの者に聴かせようとしたジャケのとおりの優美なアルバムであった。

(視聴)

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2017年12月23日 (土)

ニコレッタ・セーケNikoletta Szőke のニュー・アルバム「MOONGLOW」

ジャズの楽しさを広く味わえる無難な大衆版

10866150w

<Jazz>
Nikoletta Szőke「MOONGLOW」
Nood Record / NR001 / 2017

Moonglow

Nikoletta Szőke (vocal)
Róbert Lakatos (piano)
József Horváth Barcza (double bass)
Gregory Hutchinson (drums)

guest artists:
Kornel Fekete-Kovacs (trumpet on 1,4,9) (brass arrangement on 1,9)
Attila Korb (trombone on 1,9)
Nico Gori (clarinet on 3)
Kristof Bacso (saxophone on 1,9)
Mathias Heise (harmonica on 7)
Istvan Gyarfas (electric guitar on 1,3,7,9,10)
Istvan Toth Jr. (acoustic guitar on 4,6)
Jonathan Zwartz (strings arrangement on 4,6,12)
Hungarian Studio Orchestra (on 4,6,12)

Recorded at Super Size Recording,Budapest in 2016 December

  ハンガリーの若き美人歌手ニコレッタ・セーケ(1983年生まれ)の、Roberto Lakatos Trio を中心に、上のような豪華ゲスト・ミュージシャンを配し、オーケストラやホーンアレンジまで配してのポピュラーなスタンダード曲を中心のセルフ・プロデュース作品の登場。
71lq10sg0olw ニコレッタに関しては、当初澤野工房からリリースされたアルバムからスタートしたのだが( 『Shape of My Heart』 (2011年)→)、なんとなくジャケに描かれる彼女の姿に魅了されて、それにつられて今日までこれで4枚目であろうか買ってしまうと言う私のだらしなさである(あどけない顔に反して体格は凄いですけど(笑))。
 それも実のところは、バックのロバート・ラカトシュのピアノにも釣られて・・・と言うところもあるのだが。

22424431w(Tracklist)
1. I Wish You Love
2. My Baby Just Cares For Me
3. Moonglow
4. Eu Sei Que Vou Te Amar
5. So Many Stars
6. What Are You Doing The Rest Of Your Life?
7. Smile
8. Someone To Watch Over Me
9. All The Good Life
10. Day In, Day Out
11. Teach Me Tonight
12. Let There Be Love

  ホーン・セッション入りの豪華なバックで”スウィングしてのジャズだ”と言ったパターンでスタートする。これは私の期待のユーロ系のしっとりとしたピアノ・トリオ・バック演奏とはちょっと違っている。まあオープニングだから派手にと言うところなのだろうが・・・。
 以前からちょっと気になったのだが、やっぱりニコレッタのヴォーカルは、これと言って特徴はないのだが、なんとなく音程が外れていそうな風に聴こえるところがあってと、これがハンガリー語社会の英語のためかとも思って聴いていたんですが、相変わらずこのアルバムでもそんなところがある。全体にユーロ系の暗さはなく、彼女のヴォーカルはむしろ快活・明瞭というところだ。

 M4. "Eu Sei Que Vou Te Amar "になって、スロー・バラードのムードある流れになる。ストリングス・オーケストラもバックに流れ、パーカッションも快いという曲だが、英語から離れたアントニオ・カルロス・ジョビンの曲だった。
 M5. "So Many Stars "でようやくラカトシュのピアノ・ムードも盛り上がる。これはなんとSergio Mendesの曲だ。
 M6. " What Are You Doing The Rest Of Your Life? "は、ムード派Mishel Legrandの曲で、バックのアコースティック・ギターとピアノで、しっとりと美しく歌いあげて私なりに納得。
  続いてなんとChaplinのM7. "Smile"も登場。これが実は私がこのアルバムの中でも結構興味を持ちました。それは実は今まで聴いたものより、編曲が洒落ているんですね。ちょっとイメージの変わった"Smile"なんですね。これがこのアルバムの価値を上げてます。
 M8. " Someone To Watch Over Me "は、私好みにピアノ・トリオらしいところを味わいながら聴ける曲。
 M9. "All The Good Life "  エレクトリック・ギターとピアノのバックがジャジィーで楽しい上に、それだけでも良かったのだが、その後ホーンも入ってきて、豪華ジャズ演奏。

  と、言った具合で、ハンガリーという特徴的印象でなくて、まあ難しい事無くジャズの豪華さと、ムーディーな世界の両方を楽しめる誰もが無難に聴けるアルバムである。

(視聴)

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2017年12月19日 (火)

ケイティ・メルアKatie Melua 「IN WINTER」(Special Edition)

(今年聴いて印象に残ったアルバムを-6)

究極の癒やしの世界にみえるグルジアへの郷愁

<Jazz, Pop>

Katie Melua 「IN WINTER」(Special Edition)
BMG/ADA / EU / 538339070 / 2017


Inwinter1

Katie Melua : Vocals, Guitar
Gori Women's Choir

Katie1w ケイティ・メルアのアルバムも久しぶりのような気がする。もともとこのアルバムは2016年の冬にリリースされたものであるが、ここにライブ盤も同梱されてのスペシャル・エディションの登場だ。
  彼女はここでは何回と取りあげているのだが、ジョージア(旧グルジア)で生まれ、イギリスを拠点に活動するシンガー・ソングライター。幼少期は悲劇の紛争のグルジアからイギリスへ避難。そんな経歴から彼女の美しい透明感のある歌声には、どこか陰影もあってそれが又一つの魅力でもある。(参照:ケイティ・メルア

 さて、このアルバムは「冬」がテーマなのだが、彼女の冬にこだわった旧グルジアに想いを馳せたところが、しみじみと感じ取れる。それにはグルジアのゴリという小さな街の24人編成の女声聖歌隊、ゴリ・ウィメンズ・クワイアを迎えてアルバムのレコーディングを行ったところにも見て取れる。なんとこの地の文化コミュニティ・センターにお手製のレコーディング・スタジオを作り、そこで録音したという気合いの入れ方であった。
 前作『KETEVAN』 (2013年)も、彼女のグルジア生まれのバース・ネームをアルバム・タイトルに持ってきた作品であったが、過去のポップな因子の強いアルバムで彼女は一つのアーティストとしての地位を獲得すると、自己の原点に目を向ける因子が年と共に深まっていることが解る。そんな意味でもこのアルバムはその頂点に位置しそうである。

Katie_melua_zmf_2016w【CD1 - In Winter】 
1. The Little Swallow 
2. River 
3. Perfect World*
4. Cradle Song 
5. A Time to Buy* 
6. Plane Song *
7. If You Are so Beautiful 
8. Dreams on Fire*
9. All-Night Vigil - Nunc Dimittis 
10. O Holy Night   


 曲は上のように10曲。彼女自身の曲は4曲(*印)、そしてその他の一つは、彼女の思い入れの冒頭の曲はウクライナのトラディッショナル聖歌「The Little Swallow (Shchedryk)」であり、ウクライナ語で唄われている。オープニンクから並のポップ・アルバムではないぞと思わせる。
 又、ロシア革命(1917年)の2年前にラフマニノフが作曲した「All-Night Vigil(徹夜祷)」の「Nunc Dimittis(聖抱神者シメオンの祝文)」という曲は、紹介によるとケイティにとって一つの挑戦でもあると同時に、どうしても入れたかった曲だという。美しいバック・コーラスとケイティの美しい声によって描くところは深遠な大自然を描くがごとくの美世界。敬虔な気持ちになる。
 彼女のオリジナル曲「Perfect World」や、共作のなんとグルジア語のナンバー「If You Are so Beautiful」も登場、そして最後に収録されているケイティが初めて出演したベルファストの学校でのコンサートで披露したと言う「O Holy Night」などが『IN WINTER』に収録されている。 ここには彼女の冬の雪の日の”心の癒やしの世界”の展開が聴く者の心に響いてくるのである。

 そしてこの「Special Edition」には、彼女のライブ版をカップリングされている(↓)。これには、この『IN WINTER』の全曲のライブ・バージョンと、彼女の過去のヒット曲を完全にこのアルバムに相応しい編曲を施して、彼女のアコースティック・ギターでしっとりと聴かせてくれるのである。いやはや大人のケイティといったところだ。
 透明感と癒やしのケイティの声と、ゴリ・ウィメンズ・クワイアの聖なるコーラスが織りなす深遠なる聖なる世界は素晴らしい。

【CD2 - Live from Admiralspalast, Berlin】 
1. The Little Swallow
2. River   
3. Perfect World   
4. Cradle Song   
5. A Time To Buy   
6. Plane Song   
7. If You Are So Beautiful   
8. Dreams On Fire   
9. All-Night Vigil - Nunc Dimittis   
10. Holy Night   
11. Belfast   
12. Bridge Over Troubled Water   
13. Wonderful Life   
14. Nine Million Bicycles   
15. Closest Thing To Crazy   
16. Satrpialo 
17. I Cried For You 
18. Fields Of Gold (Bonus Track)

(視聴)

      *               *              *   

 

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2017年12月16日 (土)

ニッキ・パロットNicki Parrott 「Close To You」

Venus盤ですから・・・Jazzy not Jazzの世界

<Jazz>
Nicki Parrott 「Close To You~Burt Bacharach Song Book
Venus Records / JPN / VHCD-1222 / 2017

Closetoyouw

ニッキ・パロット NICKI PARROTT (vocals & bass)
ジョン・ディ・マルティーノ JOHN DI MARTINO (piano)
ポール・メイヤーズ PAUL MEYERS (guitar)
ハリー・アレン HARRY ALLEN (tenor sax)
アルヴィン・アトキンソン ALVIN ATKINSON (drums)


Produced by Tetsuo Hara
Engineered by Chris Sulit
Mixed and Mastered by Tetsuo Hara


Recording at Trading 8's Studio,New York on July 4,5&6,2017

 ニッキ・パロットの最新作。いやはや彼女のアルバムは、Arbos盤に加えてこのVenus Records盤があるため、後から後から登場して、ここではそれらを殆ど取りあげているので忙しいくらいである(前作『Dear Blossom』紹介は半年前)。
 実際のところ昨年2016年のアルバム『Yeaterday Once More~The Carpenters Song Book』(Venus)は、カーペンターズThe Carpentersのトリビュート・アルバムであったが、このアルバムのタイトル曲"Close To You"が登場しているといったところだ。
  とにかく女性ベーシストとしてそれなりの実績があるのだが、ヴォーカルも支持を得たため、Venusでは今や看板シンガーといったムードである。
 そして一連のVenus盤は、ジャズといっても一般受けを狙ってのポピュラーに近い体裁を施したモノで、彼女の演奏よりはやっぱりヴォーカルものに特化している。

20638259_1832527607062393_809255672(Tracklist)
1. ウォーク・オン・バイ
2. アルフィー
3. 遥かなる影 Close To You
4. 雨にぬれても Raindrops Keep Fallin'On My Head
5. ウイッシン・アンド・ホーピン
6. ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
7. 遠い天国 You'll Never Get To Heaven
8. 素晴らしき恋人たち Wives and Lovers
9. 幸せはパリで The April Fools
10. 僕はこんなに恋する心
11. 涙でさよなら Make It Easy On Yourself
12. サンホセへの道
13. 貴方に恋して This Girls In Love With You
14. 小さな願い I Say A Little Prayer
15. 世界は愛を求めている

  さて、今回のアルバムは、なんと1960年代の作曲家バート・バカラックの名曲をカヴァーしている。バカラックの曲は今や広くジャズ界でも多々カヴァーされていて、我々に極めて人間的なところを刺激してくれるのだが、このアルバムは全15曲バカラックのオンパレード。
 そしてジャジーなムードで、パロットはあの癖のない刺激のないそして極めて悪の少ないマイルドにしてソフトなヴォーカルを聴かせてくれるのである。と言うことは、逆にジャズ・アルバムとしては若干寂しいというか、ちょっと面白みに欠けると言うか・・・・そんな事にもなりかねい(それでも今回のアルバムは、”Jazzy not jazz”と言っても、決して”not jazz”ではなくて、やっぱり”Jazz”ではありますね)。
 しかしまああまり難しい事を言わずに、えらい多くを求めずにごく適当に聴くには快感の世界で、その意味でベストというところで納得する私なのである。

 余計な話かも知れないが・・・今年約半年前には、ニューアルバムのArbos盤の『Dear Blossom』(ARBO194532)を取りあげたが、あの方は、往年の米国ジャズ・シンガーBlossom Dearieのトリビュート盤で、結構本格的ジャズ・ヴォーカルの世界に踏み込もうという意志を感じながら聴かせてもらっている。しかしこちらのVenus盤はどちらかというとポピュラー系にも近い作曲家Burt Bacharach を取り上げているわけで、その両者の違いがArbos盤とVenus盤の違いみたいなものである。そしてその好みはこれ又それぞれであろうから、それを知って聴くと極めて楽しくなれるのである。多分まだまだこれからもニッキ・パロットはこの両者を使い分けてのアルバム造りに挑戦して行くのだろうと思うのだ。

(視聴) Nicki ParrottのJazz Live

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2017年12月 8日 (金)

カレン・ソウサKaren Souzaのニュー・アルバム 「VELVET VAULT」

相変わらずの物憂いムード満開で・・・・

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<Jazz>
Karen Souza 「VELVET VAULT」
Music Brokers / Argentina / MBB9337 / 2017

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Karen Suza : Vocals
Jose Reinoso : Piano
Refael Barata : Drums
Julian Gomez : Bass          etc.


 とにかく女性ジャズ・シンガーでのセクシーどころではNo.1を競うアルゼンチンのカレン・ソウサの新作だ。前作も”やっぱり買ってしまった”と思ったのだが、今作もやっぱり結局のところ”買ってしまった”という結果である。やっぱり妖艶な魅力を発揮しつつ、物憂い唄い心はそのままだ。女性ジャズ・ヴォーカルものとしては、やっぱりこれも醍醐味の一つと言うところでしょう。私はぞっこん惚れていると言うので無いのだが・・・それでも聴かざぁ~~なるまいという存在である。

(Tracklist)
1. I Fall in Love Too Easily
2. Don't Let The Sun Go Down On Me
3. I'm Beginning To See The Light
4. Valerie
5. I'm Not In Love
6. You Got That Something (feat. TOKU)
7. In Between Days
8. In The Blink of an Eye
9. Walk On The Wild Side
10. Angel Eyes
11. Kids

Pp61  しかし考えて見ると彼女のニュー・アルバムは久しぶりである。 『Essentials』 (2011)『Hotel SOUZA』(2012年)『Essentials II』(2014)に続くもので、主としてカヴァー曲のアルバムというタイプのもので3年ぶりになる。
 彼女の魅力は、ハスキーにしてソフトな中低音を中心とした物憂いムードの歌声でセクシーさを訴えるというところであろう。ジャズ・スタンダードのカヴァー曲が中心なんだが、それがカレン・ソウサ節に仕上げるために二番煎じという感じがないところがお見事です。あまり昼間から聴くというモノでなく、やっぱり夜のムードでしょうね、特にM10. "Angel Eyes"、M11." Kids"あたりは。
 今回も美的感覚ある彼女の姿のフォトのデジパックのアルバムで人気者の作品というところはしっかりファン心を掴んでいる。
 曲は結構古いところをカヴァーしているが、彼女のオリジナル曲が2曲お目見えして、特に異色はM6. "You Got That Something" (feat. TOKU)で、ゲストに迎えた日本人ジャズ・トランペッター、ヴォーカリストTOKUとのデュエット曲となっていて、おやっと思わせるところが、アルバムにアクセントを付けていて成る程と納得するのである。

 カレン・ソウサはアルゼンチン、ブエノスアイレス出身、もともとエレクトロ系のシンガーであったが、2006年に発表された80年代ロックのジャズ・アレンジ・アルバム『JAZZ AND 80’』が評判でジャズに転向した経過らしい。その後はロサンゼルスを拠点にジャズを学びつつ活動した。なんとなく解るのだが、ビリー・ホリディーやペギー・リーを敬愛しているとか。
  私が初めて知ったのはアルバム『Hotel SOUZA』(2012年)であった。現在ソロ・シンガーとしてのメイン活動の他、"THE COOL TRAIN QUARTET"のリード・シンガーとしても活躍しているという。

(視聴) New Albumからのものは無いため過去のモノを・・・・

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2017年12月 5日 (火)

シーネ・エイSinne Eegのニュー・アルバム「DREAMS」

北欧美人がしっとりと描くジャズ世界

<Jazz>
Sinne Eeg 「DREAMS」
Victor Entertainment / JPN / VICJ-61764 / 2017

Dreams

Sinne Eeg シーネ・エイ(vocal)
Jacob Christoffersen ヤコブ・クリストファーセン(piano)
Larry Koones ラリー・クーンズ(guitar)
Scott Colley スコット・コリー(bass)
Joey Baron ジョーイ・バロン(drums)
Add.Vocals:Sinne Eeg,Warny Mandrup,Lasse Nlsson,Jenny Nilsson

  デンマークの人気美人歌手シーネ・エイのニュー・アルバムの登場だ。彼女は10年前に2007年の『Waiting For Dawn』と2010年の『Don't Be So Blue』でデニッシュ・ミュージック・アワード「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を受賞して、自国のデンマークでは既に押しも押されぬ人気歌手。そして世界で注目されることとなるのだが、そして今やベテランの雰囲気すらある(体格もネ)。日本でも人気ジャズ歌手だ。
 私の印象では、意外に北欧にしては不思議にアメリカ風のジャズを展開する彼女だが、このアルバムも私にはそんな印象の部分が多く聴かれる。彼女を支える演奏人は、お決まりのピアニストはデンマークのヤコブ・クリストファーセンで、残るクインテットのメンバーは、ラリー・クーンズ(g)、スコット・コリー(b)、ジョーイ・バロン(ds)などアメリカのミュージシャンである。

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 そして収録曲は、シーネ作詞作曲のオリジナルが6曲登場するというなかなかの才女ぶりを発揮している。その他はジャズ・スタンダード5曲が演じられる。

(Tracklist)
1 ビター・エンド *
2 ヘッド・オーヴァー・ハイ・ヒールズ*
3 ラヴ・ソング *
4 恋とは何でしょう
5 フォーリング・イン・ラヴ
6 ドリームス *
7  アレッポ *
8  タイム・トゥ・ゴー *
9 四月の思い出
10 エニシング・ゴーズ
11 オン・ア・クリア・デイ(日本盤ボーナス・トラック) 
           (*印:Sinne Eagのオリジナル曲)

Sinneeegprisw3 オープニングから米国ムードが漂うのだが、刺激的と言うよりは優しくじわっと感じさせるタイプは相変わらずだ。年齢も多分中年になっていてその声質も重みが増してきた。中盤のアルバム・タイトル曲のM6."Dreams"、そして続くM7."Aleppo"、M8"Time To Go"の一連の彼女のオリジナル曲を聴くと、そうはいってもやっぱり何となく物思いの世界に導く北欧ならではの雰囲気が溢れている。このあたりが彼女の一つの聴かせどころなんだろうか。
 とにかく全編を通して、しっとりとした女性独特の世界が感じられる。そんなアルバムであってやっぱり日本人にはこれからもかなり支持を得て行く事は間違いない。しかしファンには叱られそうだが、私には意外に迫るモノを感じないのですね。セクシーという面が弱いのかなぁ~~、しかし北欧美人であるし更にその辺りが相乗効果を発揮して今後も多分手堅くファンを獲得して行くだろう事は間違いないと思う。

(視聴)

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2017年12月 1日 (金)

アリエル・ポカックAriel Pocock「LIVING IN TWILIGHT」

若き女性ピアニストのジャズ心での挑戦作

<Jazz>
Ariel Pocock「LIVING IN TWILIGHT」
Justin Time Records / CAN / 6894402612 / 2017


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Ariel Pocock アリエル・ポカック (piano, Rhodes piano, vocals)
Adrian Vedady アドリアン・ヴェダディ(bass)
Jim Doxas ジム・ダクサス (drums)
Chico Pinheiro シコ・ピニェイロ (guitar #2,5-7,10)


 私の初聴き女性ヴォーカルものだが、1992年生まれ(25歳)の若き女性のピアノ弾き語りジャズ・アーティストが立派に作り上げたアルバムだ。彼女は北米中心に多くのジャズ・フェスティバルに出演しての注目株。あのヘイリー・ロレンをサポートするピアニストとしての業績もあるようだ。これは単に美人というだけでなく、なかなかの実力派とみて良いのだろう。
 なんと驚きは、YouTubeに彼女の14歳時のジャズ・ピアノ・プレイがアップされている。
 このアルバムも我が美女狩りを得意とする友人の手にかかったものの一枚だ(笑)。

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(Tracklist)
1. The Very Thought of You
2. 500 Miles High
3. Living in Twilight
4. So in Love
5. Someone Like You
6. Saudações
7. So Long
8. I Love You
9. To Be Alone With You
10. Gonzalo's Melody
11. When You Wish Upon a Star
12. Hymn
13. Go Leave

 とにかく聴きやすい疲労感なしの曲作りが第一印象。そして彼女の声質はその発音からいって、なんとあどけなさたっぷりというパターン。ふとダイアナ・パントンを連想してしまった。唄い方がよく似ている。そして若いだけあって、これはいやにポップぽいと思う曲も登場するのだが、なんとそれはアデルの"Someone Like You"(M5)であった。いやはや驚かされたのだが、歌声はやっぱりアデルのパワーには及ばない。しかしまあ彼女らしい若い女性のムードはしっかり描いている。
 しかしどうも彼女の唄は、ただ下手というところではないのだが、そうかと言って上手いとは言えない。単調で抑揚も少なく、多分ピアニストから弾き語りへと発展させたのであろうが、まだまだその道は半ばと言ったところだ。しかし独特の雰囲気を持っていて、面白いと言えば面白い。特に締めの曲"Go Leave"(M13)は、ジャズとは言えないのだろうが、興味深い仕上げである。

Ariel20pocockp600 それはそれとして一方立派に演ずるピアノは見事にジャズなんですね。 "So in Love"(M4)はじめ"I Love You"(M8)などのスタンダード曲演奏の大半は、中盤から演奏中心になるパターンが多いが、基本的にはピアノ・トリオの演奏で、その方がギターを加味してのバックによるヴォーカル中心曲より明らかに仕上げは良い。ダイアナ・クラールとかいろいろと彼女から見れば弾き語りへの魅力があるのだろうが、ピアノ・トリオでもっともっと極めてゆくことが良いのではとふと思うのである(余計なお世話か?)。
 アルバム後半の"To Be Alone With You"(M9) 、"Gonzalo's Melody"(M10)、 "When You Wish Upon a Star"(M11)、Hymn(M12)はヴォーカル抜きのインスト演奏。特に"星に願いを"あたりを演ずるところは若い女性っぽいところだが、結構編曲はそれなりに面白く良かったです。

(視聴)

○ "Go Leave"

○ 14歳時のArielのジャズ・ピアノ・プレイ

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2017年11月27日 (月)

寺島靖国選曲シリーズ「For Jazz Vocal Fans Only Vol.2」

(今年聴いて印象に残ったアルバムを-4)

これもシリーズ化でこれからも楽しめそう

<Jazz>
Yasukuni Terashima Presents
「For Jazz Vocal Fans Only Vol.2」

Terashima Records / JPN / TYR-1059 / 2017

Forjazzvocalfans

 いつの間にか、なんとなく気になって、そして楽しみに待っているシリーズと化した寺島靖国の選曲シリーズ『Jazz Bar』『For Jazz Audio Fans Only』に続いてこの『For Jazz Vocal Fans Only 』は、昨年登場して今年遂に[Vol.2]がリリースされて、いよいよ本格的シリーズ化なんでしょうね。
 とにかく近年、ジャズ畑に於けるアルバム・リリースは殆どがヴォーカリストは女性となってしまっている。まぁそれはそれで悪いことではないが・・・・従ってこのシリーズも「Female Vocal」と言ったパターンなんですね。そして一度聴いて二度三度と聴きたくなるかが・・・そこが問題で、確かに一度目でボツになったらそれはもうダメでしょうね。そんなところを指摘している寺島靖国だが、「女性ヴォーカルの魅力とは?」と自問しながら(無駄なことですね)聴いている次第である。

(Tracklist)
01.Wild is The Wind[Polly Gibbons]
02.Savanna Woman [Woong San]
03.The Party's Over [Carla Helmbrecht]
04.Fragile [Sonia Spinello Quartet]
05.Walkin After Midnight [Madeleine Peyroux]
06.What Is This Thing Called Love [Joan Viskant]
07.Devil May Care [Karen Lane]
08.Little Girl Blue [Madeleine & Salomon]
09.I Hear Music [Rebecca Kilgore]
10.My Favorite Things [Thisbe Vos]
11.Moon And Sand [Anne Ducros]
12.Do Nothin Till You Hear From Me [Nancy Harms]
13.Wouldnt It Lovely - Living Room [Kelley Johnson]
14.It Never Entered My Mind [Kristen Lee Sergeant]
15.Trouble Is A Man [Abigail Rockwell]


Polly_gibbonsM1."Wild is The Wind"はUK出身のなかなかソウフルな唄い回しのポリー・ギボンズPolly Gibbons(→)、好きか嫌いかは別にしてこのところの注目株。スタートからジャズ・ヴォーカルはこれだと言わんばかしの歌で、なかなか迫力ありますね。アルバム『Is It Me ....』(Resoname/KKJ-129)から。
M2."Savanna Woman" ウン・サンWoong Sanの登場。こうして聴くと相変わらずSexyな発声と唄い回しですね。少々前のアルバム『I LOVE YOU』(PCCY-30220)から。昨年デビュー20周年記念ミニ・アルバムVol.1『Jazz Is My Life』をリリースしている。もうベテランというところなんですね。
1919664_1460751347538985_7516762044M4."Fragile" はSonia Spinello Quartet。 ソニアSonia Spinello(→)のヴォーカルをRoberto Olzer Trioが支えるアルバム『Wonderland』(ABEAT FOR JAZZ /ABJZ162)からで、 これは聴き慣れたStingの曲。このカルテットの特徴ある味付けをしっかり作っていてお見事。先日ここで紹介したとおりで、このアルバムでも出色の曲。
M5."Walkin After Midnight" マデリンMadeleine Peyroux も登場ですね。彼女は言うことなしの彼女独特の世界、お見事。これは1996年の彼女のデビュー・アルバム『dreamland』(ATLANTIC/US)からで、もう20年前のモノ。いやは既に貫禄を感じますね。
M7."Devil May Care" カレン・レインKaren Laneの優しくそしてSexyにといったジャズ心たっぷりの曲。
Anne_ducrosM11."Moon And Sand"やっぱり アンヌAnne Ducros(→)は良いですね。実力派そのもので声も美しいし曲のムードもしっとりと聴かせてくれる。アルバム『Piano,Piano』(Dreytus/No.36674)から。
M13."Wouldnt It Lovely - Living Room"これは知らなかったKelley Johnsonの2008年のアルバム『HOME』(SAPPHIRE/US)から。結構キャリア十分の実力の歌い込み派のようだ。寺島氏は今回結構掘り下げてますね、

 まあ、ジャズ・ヴォーカルとして歌姫シリーズをこうしてメジャーに捕らわれず作り上げる寺島靖国の選曲に万歳をして、又来年の「Vol.3」に期待するのである。

(視聴)

1  Polly Gibbons

2  Madeleine Peyroux

3    Kelley Johnson

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2017年11月20日 (月)

キアラ・パンカルディChiara Pancaldiのニュー・アルバムはトリオ作品「WHAT IS THERE TO SAY」

ジャズ心満載のアルバム

<Jazz

Chiara Pancaldi「WHAT IS THERE TO SAY」

CHALLENGE Records / AUSTRIA / CR3435 / 2017

3rdw

Chiara Pancaldi(vo), Kirk Lightsey(p), Darryl Hall(b)
Special Guest: Jeremy Pelt(tp / M.4), Laurent Maur(harmonica / M.6)

Recording Date:2017年3月28日、
Recording Location:Studio de Meudon(パリ、フランス)


 イタリアの歌姫、キアラ・パンカルディChiara Pancaldiの今年録音の3rdアルバムがChallenge Recordsから、今度は当然彼女のヴォーカルとカーク・ライトシーKirk Lightsey(p)、ダリル・ホールDarryl Hall(b)のドラムレス・トリオで登場だ(2曲は、トランペット、ハーモニカが入る)。
 「ジャズ批評」で2ndアルバム『I Walk a Little Faster』は「ジャズオーディオ・ディスク大賞2015」で、"ヴォーカル部門金賞"を受賞し、あっという間に日本で知れ渡ったんでしたね、私もその口ですが・・・。そしてジャケも魅力的でした。
 ボローニャに生まれで、紹介ではクラシック、ジャズからブラジル音楽、インド古典音楽まで、多種の音楽を学んだと言うキアラ・パンカルディ。実力も当然なんでしょうが、美貌も相まっていやはや人気ジャズ歌手の座にしっかり付いていて、このニュー・アルバムも注目の作品だが、スタンダード集ですね。

Chiara_01w(Tracklist)
1.  Everything I Love
2.  Black is the Color Of My True Love’s Hair
3.  Born To Be Blue
4.  What Is There To Say
5.  I Don’t Mind
6.  A Timeless Place
7.  Reverse the Charges
8.  Medley - When You’re Smiling - On the Sunny Side of the Street
9.  Love Came
10.  Since I Fell For You

 まず印象は前作同様イタリア的ではないですね。つまりNY本場ジャズの様相だ。それはトリオとしてお互いのインプロヴィゼーションがしっかり盛り込まれていて、トリオのインタープレイが如何にもジャズなんですね。スタンダードをしっかり歌い熟してのどこかジャズ・クラブを感じさせるムードです。でもしっかりスタジオ録音なんですね。

 M2. "Black is the Color Of My True Love’s Hair"などは、しっとりとした歌い込みと演奏で始まり、中盤はスウィングしての洒落た展開。
 M4. "What Is There To Say"は、アルバム・タイトル曲で、トランペットが入る。これはクラシック・ジャズの雰囲気でやっぱり夜のムードで聴かせてくれます。
 M.6  "A Timeless Place" このアルバムのスウィング・ジャズ曲の中にあって、これもしっしりとしたなかなか異色の質の高い曲だ。ハーモニカの独特のムードとかみ合ってピアノも美しく、彼女の歌声も不思議な世界に導いてくれる。
  M8. "Medley - When You’re Smiling - On the Sunny Side of the Street"を聴くと、スタンダード曲と言っても、このトリオなりきの感覚によるセンスが、アドリブ・編曲を見事に展開していることが解る。

 彼女のヴォーカルは結構高音が主力なんですね。私好みからすると、ちょっとイマイチなんですが、しかしその彼女のアカペラも聴かれるし堂々の歌唱です。そしてベース、ピアノがしっかりスウィングしていて、曲によってはソロに近い演奏を聴かせてくれながら、トリオとしての味を盛り上げているところがお見事。
 いやはや3rdアルバムとは思えない円熟を感じ取れる。抒情的な哀愁の世界とは全く別のジャジィーな魅力を感ずるにはピッタリです。

(試聴)

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2017年11月16日 (木)

ソニア・スピネロSonia Spinello Quartet 「WONDERland」

(今年聴いて印象に残ったアルバムを-3)

やや陰影のある優しさのヴォーカルとロベルト・オルサー・トリオの美が聴きどころ

<Jazz>
Sonia Spinello Quartet「WONDERland」
ABEAT Records / ITA / AB JZ162 / 2016

Wonderland1
Wonderland2_4
Sonia Spinello(vo)
Roberto Olzer(p)
Yuri Goloubev(b)
Mauro Beggio(ds)
featuring
Bebo Ferra(g)
Fabio Buonarota(flh)

 なんといってもRoberto Olzer Trioをバックにしての女性ヴォーカル・アルバムと言うことで、取り敢えずは聴いたものだ。ヴォーカリストはソニア・スピネロSonia Spinelloで、「ジャズ批評」で2016年の「JAZZ AUDIO DISC AWARD 2016-VOCAL」の金賞を取っている。「ジャズ批評」もちょっと新しもの好きのような気もしましたけど。この女性は私はこのアルバムで初めて知ったもので、イタリアの歌手だがそんなに若くはなさそうだが詳しいことは解らない。彼女名義のアルバムはこれが最初ではないかと思われる。

Wonderlandlist

  これも何故だか解らないが、スティーヴィー・ワンダーの曲がずら~と並んでいる(何ででしょうね?)、10曲中5曲もだ。だからアルバム・タイトルは「WONDERland」となっているのかも知れない。あとは彼女自身の曲3曲とスティングとベーシストのゴロウベフY.Goloubevの曲1曲づつである。
 ヴォーカルの質はどちらかというと陰性、明るいというものでは無い。それはこのアルバムとしての表現なのか、もともと彼女の素質なのかこれも実は知らないのだ。又彼女の発声の高音部は私の好みとは少々異なっているが、中・低音に魅力を持っている。

13600294_1749377958676321_822137421  M1."Visions"の出来が良いですね。この仕上げはスピネロのヴォーカルとのマッチングも良く、オルサーのピアノ、ゴロウベフのベースが又退廃的なムードに抒情的な美しさを盛り上げますね。これはなかなかとスタートでこのアルバムではトップ・クラスの出来。
 M3."Fragile"はStingのポピュラーな曲。なかなか味なフィーリングで聴き応えがある。この曲は良く聴くのだが、彼女らしさというか、彼女の特徴をしっかり出して唄われている。これは寺島靖国の今年の『for Jazz Vocal Fans Only Vol.2 』(TYR1059)にも選ばれている。
 M4."Sorry"は、スピネロ自身のオリジナルの曲で、哀感があって良いです。このアルバムでの彼女の曲では出色。Flugelhornが生きています。
 M2.、M5.、M6.ではギターが入るが、どうもこのアルバムでは彼女とのマッチングに魅力が発揮出来ていない印象を受け、感動の仕上げは至っていなかった。
  M7."Too shy to say"は、ベース・ソロから始まって、彼女の優しさのヴォーカルが入り、するとピアノがそれを支えるという流れで、シンバル音とピアノの力まない繊細な流れは聴きどころ。

 こうした女性ヴォーカル・アルバムでのロベルト・オルサー・トリオの優しさの漲ったバック演奏の美しさは、聴きどころであったもの。

(視聴)

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