女性ヴォーカル

2024年4月29日 (月)

ヘオン・ムーン & 山本剛 Moon Haewon & Tsuyoshi Yamamoto 「Midnight Sun」

韓国のジャズ・ディーヴァ=Moon、山本剛トリオと共に満を持して放つスタンダード・ヴォーカル・アルバム

<Jazz>

Moon Haewon & Tsuyoshi Yamamoto 「Midnight Sun」
Somethin'cool / JPN / SCOL 1072 / 2024

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MOON (vo) HAEWON MOON
Tsuyoshi Yamamoto (p) 山本剛
Hiroshi Kagawa (b) 香川裕史
Chicco Soma (ds) チッコソウマ

録音: Studio Tanta&54itstudio  2023.11.27-12.1
エンジニア: Shunroku Hitani

  韓国のMOONと言うよりは、ジャジーポップ・グループ=WINTERPLAYと言ったほうが私は解るのだが、そのヴォーカル担当だつたのMOON (Haewon Moon ヘウォン・ムーン 文慧媛 下右) と言えば知る人ぞ知るというところか。2016年からはソロ活動を開始して、ユニバーサルミュージックからデビュー作『Kiss Me』(2018年)発表すると、日本国内ではiTunes ジャズ・チャートで1位。その後の2nd『Tendary』の好調と香港やアジア諸国でもヒット。しかし、2020年からはコロナ・パンデミックで足踏み、ようやく終息を待って日本に来ての山本剛トリオ(下左)との共演が実現してのジャズ・アルバムがここに完成して、本格的ジャス・ヴォーカルの道を歩むのである。

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 彼女は1984年11月15日生まれ、韓国・全州市出身のジャズ歌手。幼少よりクラシック音楽やポップスに触れ、歌手を志す。TV番組オーディションで優勝した。しかし大学の声楽科でジャズに触れ、ジャズ・クラブで歌い始める。2007年にジャズ・ポップ・グループのWINTERPLAYに参加し、日本では2009年にデビューし、翌年にはロンドンでショウケースを開催。その後、香港のTV番組やバンコクのジャズ・フェスに招かれるなどアジア各地で活躍。2016年末にWINTERPLAYを脱退し、翌年にソロ歌手として始動したという経過だ。
 
 さてこのアルバムは"山本剛のスイングからバラードまで定評のあるトリオ演奏に乗って、Moonの透明感あふれる歌声が駆け巡る"といった構造だ。選曲は彼女のオリジナル一曲にスタンダード曲と言う構成である。

(Tracklist)
01. I Let a Song Go Out of My Heart
02. Midnight Sun
03. In the Middle of a Kiss
04. Autumn Leaves
05. Misty
06. Send in Crowns
07. I Didn't Know Wat Time It Was
08. Girl Talk
09. I Got It Bad That Ain't Good
10. Look to the Moon
11. A Cottage for Sale
12. Twisted

 この選曲は見てわかるように、"Midnight Sun"とか"Misty"更に"Twisted"とくれば、誰と言うことなく山本剛の世界だから当然だろう。ジュリー・ロンドンの"In the Middle of a Kiss"は、MOON自身が選んだという。"Send in Crowns"は山本が選び、 "A Cottage for Sale" はプロデューサーの青野の選択、などなどメンバー同士が互いの魅力を考えつつ選曲してのアルバム造りであったようだ。

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 M1." I Let a Song Go Out of My Heart " デューク・エリントンの曲、スタートは透明感あふれるMOONの歌声が控えめな山本のピアノの前面に出て、彼女が好きだというバラードM2." Midnight Sun "と共にかなり迫ってくる。まさにヴォーカル優先のミックス・マスター造りがされていることが解る。
 M03."In the Middle of a Kiss" ここでは美しいピアノから始まってしっとり演奏され、続いて彼女の歌が乗って聴かせ、これは見事なメロディアスなバラード曲として仕上がっている。なかなかいいムード。
 M04,M05,M08は、あまり特徴の無い標準的な仕上げ。
 M6."Send in Crowns " 寂しさをピアノサウンドと共に歌い上げる。彼女の歌のうまさが光る。
 M7." I Didn't Know Wat Time It Was "(時さえ忘れて)ですね。若き純粋な恋を快活に歌い上げる。
 M9." I Got It Bad That Ain't Good " デューク・エリントンの失恋の曲、ちょっと情感が少ないか。
 M10." Look to the Moon" は彼女のオリジナル、快調なテンポだが意外に哀感がある。
 M11." A Cottage for Sale" 知らなかったが、古いポピュラーソングの様だ。もう二人での利用が無くなった意味のなくなったコテージ、寂しい哀愁がなかなか味わい深くしっとり歌われてこのアルバムでは出色。
 最後のM12"Twisted"ジャズの基礎のスウィングを軽快に歌う

 さて、MOONのジャズ・アルバムとしての出来はどうだったろうか、彼女の透明感ある美声は十分に聴くことが出来る。ただ惜しむらくは、トリオ演奏とのバランスに於いて、引っ込んでいてバック演奏に埋もれてしまうのはまずいが、ちょっと逆に前面に出すぎていて曲として聴くにヴォーカルが強すぎる感があった。彼女の歌を手に取るように聴ければ満足というファンにそれでよいのかもしれないが、私的には演奏を含めての曲仕上げというところではちょっと不自然で残念であった。これはミックス・マスターを担当する録音制作側のセンスだろうと思うが。
 又彼女の歌声が・・・WINTERPLAYのバンドの中のほうがマッチングが良いと感じたことだ。美しい声と共に見事に歌い上げているのだが、どこかのめり込めない・・・彼女の美しい高音が、ジャズとしての世界で演奏の中で情感持って曲を形作るという点において、どうも不自然さを感じたのだ。このところ取り上げたMelody Gardotなどと比較してしまうと、ちょっと要求が多すぎるのかもしれないが・・・・。
 しかしまあ試みとしては、是非ともこれから期待できるところにあると思うので、評価したい。

(評価)
□ 選曲・演奏・歌   85/100
□ 録音        85/100

(試聴)

 

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2024年4月24日 (水)

リズ・ライト Lizz Wright 「Shadow」

人生模様が物語風に展開して充実感たっぷりの世界

<Jazz>

Lizz Wright 「Shadow」
Concord / Import / 6945087 / 2024

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Lizz Wright : Vocal
Adam Levy(g), Chris Bruce(g, key, b, perc)
Lynne Earls(el-p, g, hand perc), Glenn Patscha(p,el-p, org)
Kenny Banks, Sr.(p, org), Rashaan Carter(b)
Deantoni Parks(ds), Abe Rounds(perc)
Trina Basu(vln), Arun Ramamurthy(vln) 
Katherine Hughes(vln), Elizabeth Brathwaite(vln)
Jeff Yang(vla), Melissa Bach(cello)
Brandee Younger (Harp)

Angelique Kidjo : Vocal
Meshell Ndegeocello: Bass

1699042699546_mobilelargew   デビュー・アルバムのリリースから約20年が経ち、高い評価を得ているヴォーカリストのリズ・ライトが8thアルバムをリリースした。彼女に関しては、2017年のアルバム『GRACE』(Ucco-1192)がお気に入りだが、南部出身の彼女は、ゴスペルとソウルのスペシャリストである。1980年1月22日、米、ジョージア州生まれでいよいよ脂が乗ってきた。
 教会の牧師で、音楽監督を務めていた実父の影響でブルース、ジャズに開眼する。ハイ・スクール時代は聖歌隊に参加、ナショナル・コーラル・アウォードという賞を受賞。その後ジョージア州立大学では本格的なバンド活動をスタートし、シンガーとしての頭角を現した彼女は卒業後、2003年、ヴァーヴ・レーベルと契約、アルバム『ソルト』でデビュー。2005年にはクレイグ・ストリートをプロデューサーに迎え、2ndアルバム『ドリーミング・ワイド・アウェイク』をリリース。ゴスペルで培った深みと憂いのあるスピリチュアル・ヴォイスで、オリジナリティ溢れるR&B/ブルースの世界を創り上げている。

 今作はリズ・ライト自身の親族関係(祖母との別れ)の個人的な悲しみの経験から、悲しみを経て人間愛という力で自身の生きる希望への展開を織り交ぜたアルバムと見て取れる。
 そして彼女のオリジナル曲は5曲登場し、それは"Root of Mercy"、"Circling"、"This Way"に加えて、Angelique Kidjoをフィーチャーした"Sparrow"、Meshell Ndegeocelloとの"Your Love"だ。そしてコール・ポーター、ジリアン・ウェルチ&デヴィッド・ローリングス、サンディ・デニー、キャンディ・ステイトン、トシ・リーゴン、ケイトリン・キャンティの曲を彼女の世界に導入し、ジャズやブルースからフォークやソウルまで官能的なボーカルで歌い込んでいる。

(Tracklist)

1. Sparrow (feat. Angelique Kidjo) *
2. Your Love (feat. Meshell Ndegeocello & Brandee Younger) *
3. Root of Mercy *
4. Sweet Feeling
5. This Way *
6. Lost in the Vallet (feat. Trina Basu & Arun Ramamurthy)
7. I Concentrate on You
8. Circling *
9. No More Will I Run
10. Who Knows Where the Time Goes
11. I Made a Lover’s Praye
(*印 彼女のオリジナル曲)

 さすが、NYタイムズ紙がその歌声を「熟成したバーボンや上質なレザーを思わせるようななめらかでダークなアルト・ヴォイス」と称した彼女のヴォーカル世界にたっぷり浸かって、ゴスペルで培った深みと憂いのあるスピリチュアル・ヴォイスが響き渡り、オリジナリティ溢れるR&B/ブルースの世界を創り上げている。
 彼女はこのアルバムについて、「ついに、私の人生を決定づける愛、祖母マーサを失う番がやってきた。彼女が私を愛してくれたおかげで、見知らぬ人たちの前で何年も歌い、決して孤独を感じないというバックボーンが生まれました。彼女は世界を小さく、暖かく見せた。彼女の長い変遷を見ていると、彼女の愛が私に残した印象と、それをどうするかについて考えさせられました。『Shadow』は、悲しみを辛抱強く感じ、探求すると同時に、喪失や不確実性を前にして、より明白で力強い愛を讃えた結果です」と語っている

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M1. "Sparrow" 中音の落ち着いたヴォーカルで不幸から新しい物語の始まりの意欲的情景を描いてスタート。Angelique Kidjoの協力を得ている。
M2. "Your Love"  Meshell Ndegeocelloのベースの活力ある音で進行し、そしてBrandee Youngerの希望に満ちたハープ音とで描く世界。そこには愛の未来への希望が歌われる。
M3. "Root of Mercy" 低音でしっとりとしたヴォーカル。
M4. "Sweet Feeling" Candi Stantonの曲でソウル感あふれたブルースが圧巻。
M5. "This Way" 物憂げではあるが、自分の歩む道に堂々とした展望の雰囲気を見せている見事なスローバラード。 
M6. "Lost in the Vallet" フォークぽい世界
M7. "I Concentrate on You" 迷いのない心を訴える
M8. "Circling" 彼女の曲だが、優しさと明るさがあるところが救われる。
M9. "No More Will I Run" 訴える響きが見事な歌声。
M10. "Who Knows Where the Time Goes" 情景が描かれ見事に心に訴えるが如く歌い上げる
M11. "I Made a Lover’s Praye" アコースティック・ギターの落ち着いた調べて、人生の意欲を見事に力みなく響かせるヴォーカル。

 いっや・・・、感動のアルバムですね。とにかく無駄な曲が無く充実していて、彼女の歌声と共に聴けば聴くほど味わいが出てくる。このアルバムには彼女のステートメントが存在し、それはアメリカ文化の評価と社会の複雑な分断を極めつつの愛と人間性への焦点を当てての世界は深い。アンジェリーク・キジョーとメシェル・ンデゲオチェロが参加した意義も大きい。バック演奏ではアコースティックギターを軸に、弦楽四重奏、ハープ、オルガン、ゴスペル・ヴォーカルなどが厚みを構築している。今年の名盤として推薦できるアルバムである。

(評価)
□ 曲・歌・演奏 :  90/100
□   録音     :  90/100

(試聴)

*

 

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2024年4月19日 (金)

ヘイリー・ロレン Haile Loren 「Dreams Lost and Found」

パンデミックの暗さから新しい展開への意欲の歌

<Jazz>

Haile Loren 「Dreams Lost and Found」
(CD)Victor Entertainment / JPN / VIVJ-61794 / 2024

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Halie Loren : vocal
Taurey Butler : piano
Sam Kirmayer : guitar
Morgan Moore : bass
Jim Doxas : drums

 久々のヘイリー・ロレンのニュー・アルバム登場。アラスカ出身のヴォーカリストの彼女は、Jazzy not Jazz路線でその美貌と相まって日本ではトップ・クラスの人気者。なにせ前作は6年前の『From The Wild Sky』で、原点回帰というかジャズというよりはロック寄りに彼女自身は一つの焦点を持っていて、デビュー作『Full Circle』(2006)同様、彼女の作品集でありロックから進歩したオルタナティブ・ミュージックであつた。
 しかし日本でのヒット『青い影』以来、作られたヘイリー・ロレン像というのは、Jazzy not Jazz路線で、しかもバラード曲が人気を集めているわけであり、彼女のジャズ路線への期待が大きい中での今作の登場である。

 不思議に私が上京する時に彼女は来日公演が行われていて、Cotton clubで2回はライブに参加したのだが、やはり会場の期待度はJazz路線にあって多くのスタンダード曲のカヴァーが人気があった。ロック系は彼女自身のオリジナル曲で浸透していなかったせいもあるかもしれないのだが、しかし日本での人気のスタートは、プロコム・ハレムの"青い影"であり、やっぱりロックとの関係は無視できない。

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 そんな中での今回は、パンデミック経ての久々ということもあり、又前作での彼女の本来のオルタナティブ・ロック路線は十分やりつくしたところもでもあり、期待度の高いJazzy not jazz路線で作り上げられている。ジャジーでしかもポップ,両者の間を自然に行き来する彼女の最新作のテーマは“再生”,“つながり”,“希望”というところにあるようだ。いずれにしてももうデビューから20年で、円熟味を増した表現力,現代シンガーソングライターとしての持ち味,その全てが揃ったヘイリー・ロレンの集大成といえる形での登場である。なおバック演奏では今作ではベースの音が気になったが、そのベーシストのMorgan Moore(上右)の助力が大きく働いての製作であったようだ。

 彼女の言葉・・・「このアルバムでは,内面的な変化に訴えかけるような曲を集めたの。パンデミックを経て私たちは皆,何らかの形で変わり,自身の異なった側面を見つけた。私たちが前進するため,将来に向けて持ち続けるべき新しい夢は,もう以前のものとは異なるかもしれない。今回の曲の多くは,そのような変化について歌っている」

(Tracklist)

1.For All We Know
2.How High The Moon
3.Dance Me To The End Of Love
4.Sabor a Mi
5.All I Want
6.More
7.C’est le printemps (Prelude)
8.It Might As Well Be Spring
9.All Night Long
10.Stop This World
11.Fool On The Hill
12.Under The Same Moon
13.Sukiyaki (You Took Your Love Away)
14.I’ll Be Seeing You
(Bonus Tracks)
15.Sukiyaki (Altenate Version)
16.Sabor a Mi (Altenate Version)

 選曲は、レナード・コーエン、ジョニー・ミッチェル、ビートルズ、坂本九のヒット曲、ジャズ・スタンダードなどと多彩だ。しかし、そこには、パンデミック時の暗い社会の中での苦労や人間関係から一歩脱皮しての希望の展開を歌っているようだ。人の愛情にも女性としての生きざまに光を感じられるようになった様子が歌い込まれてもいるようだ。相変わらずのロレン節が展開されていて楽しい面も十二分に聴くことが出来る。

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M1."For All We Know" 低音の物憂げなヴォーカルでスタート。このしっとり感はロマンティックでもあり悪くない。彼女の今の心境を表現しているようで、未来を見据えているところが納得。そして陽気なジャズ・ギターの印象的なアップテンポの曲M2.へ繋がる。
M3."Dance Me To The End Of Love" コーエンの代表曲。悲しみも喜びも共に人生を歩もうという意欲の湧く曲を歌い込む。Mooreのベースが印象的。
M4."Sabor a Mi" ラテン・ボレロをスペイン語でジャジーにしっとりと歌いこむ。
M5."All I Want" ジョニ・ミッチェルの名曲、節回しが如何にもロレン節。
M6."More" 彼女の曲、切なる想いをピアノのバックと共に歌い上げる。
M7."C’est le printemps" フランス語でのスロー・バラード、なかなか芸達者に。
M8."It Might As Well Be Spring" 活発な曲展開で展望と渇望を歌い上げる
M9."All Night Long" なかなかスロー・ブルースを歌いこんでの心の暴露が聴き応えあり、この世界は彼女の従来のポップさとは別物だが、これからに力を入れてほしいところ。
M10."Stop This World" こちらはアップテンポに変調、ギター・ソロ、ピアノ・ソロと展開が曲を楽しく盛り上げ、彼女もヴォーカルも乗りに乗る。
M11."Fool On The Hill" 昔、セルジオ・メンデスのラテン・タッチが良かったので、つい比較してしまうが・・・まあ、彼女のコンテンポラリな世界を歌い描いていて、これはこれでよく聴くとなかなか面白い。
M12."Under The Same Moon" 切ない想いを歌い、感情の表現がなかなかうまい。
M13."Sukiyaki (You Took Your Love Away)" 上を向いて歩こう"がその軽快なリズムを生かして、悲しみも忘れて未来に展望を歌う
M14."I’ll Be Seeing You" 最後はバラード、しっとりと切ない想いが伝わってくる歌いこみ.
(ボーナス・トラック)
こちらの"Sukiyaki"は、しっとりバラード調。

 ジャージーな面が今作は強くなっていて、おそらくファンの期待度は満足だろうというところ。この6年間のいろいろな想いを彼女としては凝縮させて作り上げたアルバムの様だ。結論的には新しい出発ともいえる心意気が感じたところはよかったと思う。

(最近のヘイリー・ロレンの紹介文・・・ネットより) ヘイリー・ローレンは、国際的に受賞歴のあるジャズシンガーソングライターです。彼女は、昔ながらの音楽の道に新鮮で独創的な視点をもたらし、いくつかの言語で歌い、音楽の境界を越えたつながりについての生来の理解を導き、北米、アジア、ヨーロッパの多様な聴衆との絆を築きます。2008年のデビュー・ジャズCD『They Oughta Write a Song』は、2009年のジャスト・プレイン・フォークス・ミュージック・アワード(当時世界最大のインディペンデント・ミュージック・アワード)で「ベスト・ヴォーカル・ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、アジアでは瞬く間にJVCケンウッド(ビクターエンタテインメント)と契約。その後、ヘイリーはさらに9枚のアルバムをリリースし、シンガーソングライターとして多くの賞を受賞しました。北米や世界各地では、カナダを拠点とするJustin Time Recordsと契約している。レコーディングの成功に加えて、ローレンのライブパフォーマンスは、権威あるインターナショナル・ブリット・フェスト・オーケストラ、ソウルのジャズ・パーク・ビッグ・バンド、シチリアのジャズ・オーケストラ、モンタナのグレイシャー交響楽団、オレゴン州のコーバリス・OSU交響楽団、オレゴン州のユージン交響楽団、ルイジアナ州のモンロー交響楽団との共演にまで拡大している。過去数年間、彼女は米国とカナダ、日本、イタリア、中国、香港、韓国、ハイチ、エジプト、英国、フランスなど、世界の他の地域を東西に旅してきました。ローレンは、米国や他の国を横断するツアーを続けており、彼女のツアーに他の国を追加することを楽しみにしています。ニューアルバム『Dreams Lost and Found』はケベック州モントリオールでレコーディングされ、2024年4月12日にリリース。

(評価)
□ 歌・編曲演奏  88/100
□ 録音      88/100

(試聴)

 

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2024年4月15日 (月)

メロディ・ガルドー Melody Gardot 「Sayonara Meu Amor」

しっとりと物悲しく哀愁の歌を

<Jazz>
Melody Gardot 「Sayonara Meu Amor」
(EP) A Decca Records Release;  Universal Music Operations Limited
FLAC 96.0Khz/24bit

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Melody Gardot : Vocals
Philippe Baden Powell : Guitar, Vocals 

Melodygardotbysophiew  最近のメロディ・ガルドーのアルバムは、2020年の『Sunset in The Blue』、そして2022年『Entre eux deux』といったところであったが、ちょっとニュー・アルバムにはまだ早いのだが、この4月にストリーミング・ダウンロード・アルバムとして6曲32分収録のEP『Sayonara Meu Amor』がリリースされた。時代はCD時代から変わって、こうしたタイプでアルバムのリリースもさらに一般的になってゆくのだろうと思いつつ、聴いている次第である。
  まあ中身はそう大げさなものでなく、次アルバムへの繋ぎのようなもので、2015年のアルバム『CURRECY of MAN』で彼女の生きざまの爆発があった後、前2作では静かに自己を見つめつつ、新たにミュージックに対峙してきた経過から、このEPはその流れの中にあるものと捉えられるが、なぜか過去のアルバムのしっとりと歌いこんだものが並んでいる。

(Tracklist)

1 La Chanson de vieux amants 6:55
2 Once I Was Loved 4:49
3 Get Out of Town (Acoustic Version) 3:01
4 Se Voce Me Ama 4:54
5 So Long (Live) (So Long (Live) (So Long (Live) 5:35
6 Samba Em Prelúdio (Un Jour Sans Toi) M.Gardot & Philippe Baden 7:14

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 M1."La Chanson de vieux amants"は、"懐かしき恋人たちの歌"としてストリングス・オーケストラをバックに、情感豊かに心にしみる歌として聴ける。まさにガルドー節だ。
 M2."Once I Loved" いっそうしっとりとして・・・・
 M3."Get Out of Town"は、Acoustic Versionとして、ギターをバックに哀感込めて歌いこんでくれてなかなか良い。彼女は歌がうまいので、バックはいろいろと頑張らなくともよいぐらいなので、私はストリングス・オーケストラのバックよりはこの方がお気に入りだ。
 M4."Se Voce Me Ama" アルバム『The Absence』から、Heitor Pereiraだろうか、ギターとヴォーカルが入って、ガルドーのヴォーカルが追いかけデュエットとなり、ムードは味わい深い。
   M5."So Long" ライブものだが、やはり情感たっぷりの魅力。
   M6." Samba Em Prelúdio " アルバム『Entre eux deux』に登場したフィリップ・パウエルの父親のバーデン・パウエルの残した名曲だ。ここでもガルドーとパウエルの歌が美しいピアノをバックに物哀しく美しく聴くことができる。

 ちょっとした花の咲く華やかな春の夜に、逆にしっとりと物悲しく諸々回顧して聴くのもいいものである。難しいことは抜きにしてふと聴くには手ごろに仕上げたアルバムであった。

(評価)
□  曲・歌  90/100
□  録音   88/100

(試聴)

"La Chanson de vieux amants"

 

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2024年4月11日 (木)

インガー・マリエ Inger Marie 「Five Minutes」

ぐっと落ち着いたヴォーカル・アルバム

<Jazz>
Inger Marie 「Five Minutes」
Stunt Records / Import / STUCD23082 / 2024

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Inger Marie Gundersen(vocal),
Espen Lind(guitar, keyboards, and backing vocals),
Torjus Vierli(piano, organ, and keyboards),
Tom Frode Tveita(bass),
Martin Windstad(drums and percussion),
Kristian Frostad(pedal steel, lap steel, and guitar),
Erlend Viken(fiddle),
Tore Johansen(trumpet)

 北欧を代表するディーヴァの一人として幅広い人気を誇るシンガー、インゲル・マリエ・グンデシェン(Inger Marie Gundersen インガー・マリエ 下左)の、5年ぶり、そしてパンデミック以来のニュー・アルバム。彼女は1957年ノルウェー南岸のアレンダール生まれで、約40年ロック、ジャズのシンガーとして活動してきて、2004年に遅咲きアルバム・デビュー(『Make This Moment』)で人気者に、既に60歳代後半だ。それにつけても頑張ってますね。

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 このアルバムは、母国ノルウェーのマルチ鍵盤楽器奏者、作曲家のエスペン・リンド(Espen Lind (born 13 May 1971) 上右)が共演・プロデュースしている。彼はテレビ・パーソナリティとしてのキャリアに加えてテイラー・スウィフトやビヨンセなどと仕事してきた国際的に評価を得ているノルウェーのレジェンド。そしてその他、スウェーデンのトム・フルーデ・トヴェイタ(Bass)以外すべてノルウェーのミュージシャン達が共演している。

(Tracklist)
01. Five Minutes(Gretchen Peters)
02. Sailing(Iain & Gavin Sutherland)
03. My Valentine(Paul McCartney)
04. We Kiss in a Shadow(Oscar Hammerstein II/Richard Rodgers)
05. Wild Horses(Mick Jagger/Keith Richards)
06. Thank You Lord(Bill Fay)
07. Why Worry(Mark Knopfler)
08. Litter Person(Jon Brion)
09. Narrow Daylight(Diana Krall/Elvis Costello)

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 彼女の息を呑むような歌声を聴かせつつ、ロックの流れやフォークぽい展開があったりの彼女なりのジャズの独特のサウンド世界が作られる。それは温かく、軽くなく、誠実で、過去に聴いてきた曲も共感を誘う新しい意味をもたらして迫ってくる。

 Torjus Vierli(ピアノ、オルガン、キーボード)の彼女のヴォーカルを支える技量も素晴らしく、彼女の描く曲の展開に大きく寄与している。何につけてもEspen Lind(ギター)が、彼のサウンドを上品に全体に乗せていて品格あるアルバムに作り上げているのは見事である。

M01."Five Minutes" 心を落ち着かせ思い描くことの為にタバコを吸うには5分間あればいいと、静かなしっとりとした説得力ある控えめのヴォーカルでスタート。
M02."Sailing" 愛しい人を求め大西洋を渡る歌と解釈されつつ、実はこれは自由と神の成就へと至る人類の精神的なクリスチャン・ソングとロッド・スチュアートがカヴァーした歌。そんな心深くに染みてくるマリエの歌。
M03." My Valentine" 多くの有名どころがカヴァーしている名曲。ささやかな愛が情感豊かに歌われる。
M04."We Kiss in a Shadow" 秘密裏の恋の喜び、歌声とピアノの相乗的効果の美しさが見事。
M05." Wild Horses" ストーンズの解釈がいろいろと言われる曲だが、マリエは何かを心に描いて訴えてくる。
M06." Thank You Lord" 低音でのリズムにのつて、ギターの響きと共にスロー・ロックの味わいを感じさせちょっと異色の曲で私のお気に入り。内容は"主に感謝の心を訴える・・・"といったところか。
M07."Why Worry" 暗い中に光明を見出して慰めてくれるような世界。
M08."Litter Person" 小さな人間の大切なものをしっとりと訴える。
M09."Narrow Daylight" 冬が終わって夏に向かう・・そこには展望か、Diana Krallの歌だが、なかなか味わい深く歌い上げている。

 人生の経験を歌い込んだような選曲と歌い込み、年齢的声量低下はエコーで若干補足はしているが、彼女の真骨頂の控えめな詩情ゆたかな世界をしっとりと聴くことが出来る。

(評価)
□ 選曲・歌 90/100
□ 録音   88/100

(試聴)


*



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2024年4月 6日 (土)

アンナ・グレタ Anna Greta「Star of Spring」

待望のACTからの2ndの登場・・・神秘的で感動的な世界

<Jazz>

Anna Greta「Star of Spring」
(CD) ACT MUSIC / Import / ACT 9748 / 2024

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Anna Gréta (piano, vocals, backing vocals, keys, organ),
Einar Scheving (drums & percussion),
Skúli Sverrisson (electric bass),
Þorleifur Gaukur Davíðsson(guitar and pedal steel),
Birgir Steinn Theodórsson(double bass),
Magnús Trygvason Eliassen(drums),
Sigurður Flosason(bass clarinet),
Albert Finnbogason(synthesizer)
Recorded at Sundlaugin Studio, Iceland during May 2023 and at Studio 1001 in Stockholm
during July - September 2023.

 前作2021 年のACTデビュー作『Nightjar in the Northern Sky』のアイスランド出身ジャズSSW、ピアニストのアンナ・グレタAnna Greta(下左)のアルバムは、久々の注目株としてここで一昨年前に取り上げたのだが、2年半の経過で待望の続編ともいえる2ndの登場で喜んでいるのである。
 最新北欧ジャズサウンドと神秘的でメランコリックな歌声に魅了されるアルバムだ。アイスランド出身のベテラン・ベーシスト・作曲家のスクーリ・スヴェリソン(下右 1966年生まれ、ルー・リード、デヴィッド・シルビアン、坂本龍一などとの共演)が今回もサポート。

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 アンナ・グレタは 2014 年からストックホルムに拠点を移しているが、生まれ故郷であるアイスランドの自然の風景の美しさと力強さからインスピレーションを得ている。2021 年の ACTデビューの前作は"鳥"にちなんでのアルバム・タイトルだったが、続編となる本作は、冬の終わりと春の到来を象徴する「春の星」とも呼ばれる"雪の輝き"という花をモチーフに選んだのだという。彼女は語るところ「春になると草原を覆い尽くし、緑から青へと変えていく姿にインスパイアされただけでなく、そうせざるを得ないから咲くという事実にもインスパイアされた」こんな意味深な言葉からも、彼女はアイスランドの美しさに留まっていない一つのコンセプトを持って曲を造り歌っていることが推測される。それは下に紹介する彼女の芸術作品からもうかがい知れるところである。

(Tracklist)

01 Her House 4:25
02 She Moves 2:23
03 Star Of Spring 3:05
04 Catching Shadows 3:47
05 Metamorphoses of the Moon 3:44
06 Spacetime 4:07
07 The Body Remembers 5:13
08 Mother Of Dreams 3:39
09 Imaginary Unit 3:27
10 Nowhere 3:53
11 Denouement 3:21

 全編美しさに魅了されるヴォーカルに満ちている

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  M1."彼女の家" 厳寒の地に春が訪れ、そこに単なる明るさでない厳しさの解放の複雑な気持ちが感じられる落ち着いた美しいヴォーカル。
  M2."彼女は移動" 開放された展開を描いているのか。
  タイトル曲のM3."春の星"は、何とも言えない独特のエレガントと言える世界、単なる明るさでなくそこには厳しいアイスランドのやや陰鬱な冬のイメージがあってのその雪の輝きの美しさの花の美を訴える。この後のM4.と共に、彼女自身のバックの高音のヴォーカルとハモって一層訴えを増す歌。
 M5."月の変身" 彼女の美しいピアノが中盤で神秘的情景を描く
 M6."時空" 珍しくちょっと陽気さが逆に気になる展開の曲。
 M7."肉体は覚えている" 60 年代から70 年代にかけてグリーンランドで起こった女性の強制出産管理をトピックにした暗部に切り込む。曲は美しいが哀しさが前に出ている。
 M8."夢の母" 郷愁の歌。
   M9."想像上の一人" 珍しいリズムカルな展開。
   M10."どこにもない" 感動的な美を神秘的に歌い上げる。後半の盛り上がりの意味を理解したい。
   N11."終局"でも、美しくしっとりと歌われるが決して明るいというものではない。自然の厳しさの中から生まれるものに深く思い入れているとしか思えない。メランコリックな中に未来を見据えた希望も感じられるところが救いである。

 とにかく彼女の素晴らしピアノ・テクニックの下、独特のヴォーカル・ラインは非常に神秘性をもって印象的に響いてくる。テーマが明るい世界ではないのであるが、なんとか美しさを求めているけなげな姿を想像させる。大自然と厳しさと美に人間性を求めて描く世界は非常に感動的で稀有な世界である。ジャズ因子はしっかり感じられる中での彼女の独特な音楽が感じられる。スカンジナビア・ジャズとしても重要なお勧めアルバムだ。

(参考)アンナ・グレタの芸術 =  「絵画」

 アンナ・グレタの話「私はいつも視覚芸術に興味を持っていましたが、私たちの多くが以前よりも少し時間を持っていることに気づいたCOVID中に自分自身を描き始めました。絵を描くことは私にとってです。自由な表現、手放しの方法、そして境界のない創造の方法。」
左から 「ブラックレイン」「すべての人の心の内側」「暗闇に唄う」(クリック拡大)

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(評価)
□ 曲・歌  88/100
□ 録音   88/100

(試聴)

 

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2024年3月 7日 (木)

ヴィクトリア・トルストイ Viktoria Tolstoy「STEALING MOMENTS」

清々しいテンダーにしてロマンティックな好印象のアルバム

<Jazz>

VIKTORIA TOLSTOY 「 STEALING MOMENTS」
ACT MUSIC / Import / ACT97472 /  2024

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Viktoria Tolstoy (vocal) (possibly tambourine? on 03)
Joel Lyssarides (piano except 01) (keyboard on 01, 08, 09, 10) (celeste on 03)
Krister Jonsson (electric guitar except 01) (acoustic guitar on 01)
Mattias Svensson (bass except 01)
Rasmus Kihlberg (drums except 01) (percussion on 06, 08, 09)

Produced by Nils Landgren

Viktoria_tolstoyaw    文豪トルストイが高祖父に当たるということで話題のロシア系スウェーデン人のジャズ歌手ヴィクトリア・トルストイ(1974年スウェーデン-シグトゥーナ地区マーシュタ生まれ)の、今回は、ACTでの第1作『Shining On You』(2004年)から20年になるのを記念しての、ピアノ、ギター、ベース、ドラムのカルテットをバックにした彼女をとりまくファミリーを意識したある意味感謝のアルバムのようだ。もともと彼女は1990年よりの活動で、既に30年以上のベテランということの仲間入りしている。もともとジャズに軸足を置いてはいるが、ポップス、ファンク畑などオールラウンドな適応力もあっての人気ヴォーカリストらしい作品となっている。
   過去にここでは彼女の映画音楽を歌ったアルバム『Meet Me At The Movie』(2017)を取り上げたことがあったが評価はよかった。
 今回のアルバム中身はデビュー作から関係しているアーティスト達の作曲した曲が中心になっている。下の曲リストを見ると解かるが、スウェーデン・ジュズ界の巨匠ニルス・ランドグレンをはじめ、イーダ・サンド、ヴォルフガング・ハフナー、セシリエ・ノルビー、ラース・ダニエルソン、イイロ・ランタラ、ヤン・ルンドグレンといったベテランミュージシャン、長年の友人や仲間たちが、彼女の歌声や造られてきたイメージを新しい曲に盛り込んで書き下ろし、また注目は、故エスビョルン・スヴェンソンのインスト曲であった「Hands Off」も収録されている。

(Tracklist)

1 A Love Song (Nils Landgren)
2 Good and Proper End (Iiro Rantala, Anna Alerstedt)
3 Wherever You're Going (Ida Sand)
4 Hands Off (Esbjörn Svensson, Eva Svensson)
5 Summer Kind Of Love (Jan Lundgren, Hanna Svensson)
6 I Don't Wanna Lose You (Ida Sand)
7 License To Love (Lars Danielsson, Caecile Norby)
8 What Should I Do (Ida Sand)
9 Synchronicity (Wolfgang Haffner, Anna Alerstedt)
10 Stealing Moments (anna alerstedt)

 プロデュサーのニルス・ラングレンの曲M1. "A Love Song" (vo-acg-key)から、オープニングということで、 アコースティック・ギターのバックがムードを盛り上げて、心から感謝をしっとりと歌い込む。
 M3. "Wherever You're Going" (vo/tambourine?-elg-p/celeste-b-ds) ポピュラーっぽい歌が展開。
 M4. "Hands Off" (vo-elg-p-b-ds) 注目のEsbjörn Svenssonのインスト曲。やはりガラっとムードが変わる。中盤のピアノの調べと対比して彼女の歌が説得力のある清々しい歌声で、情緒たっぷりに歌う。
 M5. "Summer Kind Of Love" (vo-elg-p-b-ds) ジャズっぽいエレキのサウンドとピアノの響きとで、難しい旋律をうまくこなして歌い込む。この辺りは見事なジャズに展開。
 M6. "Don't Wanna Lose You" (vo-elg-p-b-ds/per) ぐっとバラード調で、心に染み入るしっとりとしたムードで歌い上げる。時として襲う優しく歌う高音が美しく響く。やさしいギターとピアノの演奏の味付けが良い。
 M7. "License To Love" (vo-elg-p-b-ds) 清々しい歌、彼女の世界に歌う。
   M9. "Synchronicity" (vo-elg-p/key-b-ds/per) 丁寧な歌い込み。
   M10. "Stealing Moments" (vo-elg-p/key-b-ds) エレキ・ギターとの対話的ゆったりとしたヴォーカルが聴きどころ、後半のベースの旋律が効果的。

Gettyimages47017w  やはり彼女の透明感のあるクリーンに澄みきった声は貴重だ。そして歌詞の情感を見事に歌い込みちらっと見せるハスキーな味も魅力がある。又バックの繊細なピアノと優しく描くギターがヴォーカルを生かすべく見事に演じ切る。こうしたヴォーカルものは、大編成バックでないほうがしっとり感が出てよい。そしてなんとなく全編を通して品のある処が見事である。
 そもそもACTデビュー20周年の仲間というかファミリーとして関係諸氏に感謝しているということもあるのか、非常に親近感ある好印象の世界を演じ切っている。若干ポップぽいところも見せながら、非常に丁寧に歌い込むところは貴重。又一方我々にとってもエスビョルン・スヴェンソンの名前が出てくるだけで感動してしまうところがある。
 取り敢えず、お勧めのアルバムだ。

(評価)
□ 曲・演奏・歌  88/100
□ 録音      87/100

(試聴)

 

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2024年2月26日 (月)

アンドレア・モティス Andrea Motis 「Febrero」

中南米曲を中心にアンサンブル演奏をバックに歌うアルバム

<Jazz>

Andrea Motis 「Febrero」
AUTO EDITED / Import / JJAMCD00302 / 2024

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Andrea Motis(vocals & trumpet)
Camerata Papageno(young Chilean classical chamber orchestra)
Christoph Mallinger(violin & mandolin)
Federico Dannemann(guitar & direction)

20190423fbw   スペインはバルセロナ出身の人気歌手でトランペッターのアンドレア・モティス(1995年生まれ、→)の2022年の『Loop Holes』(JJAMLP00101)及び『Colors & Shadows』(kkJ187)に続くニューアルバムということで、さっそく聴いてみた。  チリのクラシック・アンサンブルであるカメラータ・パパゲーノと共演だ。レパートリーは、アンドレア・モティスが、ギタリストでアレンジャーのフェデリコ・ダンネマンとともに選曲。チリ、ペルー、アルゼンチンに由来する中南米の音楽、及び、ブロードウェイのナンバーを、親交のあるクリストフ・マリンガー(vln,mandrin)、フェデリコ・ダンネマン(g)のサポートを得て完成させたと。彼女のパートナーであるオーストリアのヴァイオリニスト、クリストフ・マリンガーとパパゲーノ文化財団とのつながりから生まれたという経過の様だ。

 モティスの言うには「繊細なアレンジと録音の響きを通して録音された曲は、チリでの夏の日々に私たちみんなが一緒に過ごした穏やかさと深い喜びの感覚を思い出させてくれる」と、いうことのようだ。そして彼女は具体的には、「ガーシュウィン兄弟の2つの作品、ピクシングイーニャとジョビンの作曲、2つのメキシコのボレロ、そしてオラシオ・サリナスによるインティ・イリマニのヴァージョンを収録したこのアルバムは、作者、演奏者、未来のリスナーなど、さまざまな世代の時代を超越した瞬間の記録である」と説明している。

(Tracklist)

1.La Pajita (Horacio Salinas / Gabriel Mistral)
2.The Man I Love (George & Ira Gershwin)
3.Carinhoso (Alfredo da Rocha Viana Filho Pixinguinha / João de Barro Braguinha)
4.Noche de ronda (George and Ira Gershwin)
5.Garota de Ipanema (Antonio Carlos Jobim / Vinícius de Morales)
6.Someone to Watch Over Me (Agustín Lara)
7.Sensemayá (Horacio Salinas / Nicolàs Guillén)
8.Perfidia (Alberto Domìnguez Borrás)
9.El Carnaval (Horacio Salinas)

 ちょっと心配したのは、フェデリコ・ダンネマン指揮のカメラータ・パパゲーノの音世界だ。このあたりは私の好みの問題で、おそらくソロ楽器などでしっとり落ち着いた世界というのとは全く別物であろうと踏んでいたが、まさにその通り、ストリングスの美しさもあるが、どちらかというと中南米の独特なホットな世界だ。彼女の前作『Colors & Shadows』もビック・バンドがバックであって、ヴォーカルを聴くには若干期待に反していたのだが・・・・。
 今回のこのアルバムも、アンサンブル主体のカメラータの音とジャズやラテンアメリカのリズムをミックスした作品として聴くのがいいといったところ。彼女のトランペットも勿論入ってくるが、その演奏を聴くのか、ヴォーカルを聴くのか、その役割も気にしているのだが、どうも私の期待とは別の世界に仕上がっている。

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M1."La Pajita " チリでは子供から大人まで広く知られた曲とか、マンドリンと共に相変わらずのちょっと可愛らしさのある歌声で優しく歌って聴かせる、このあたりは期待の世界。
M2."The Man I Love" ストリングスから始まって、更に美しくしっとりと歌いあげる
ここまでは、トランペットの登場もなくファンタジーな物語の始まりのムード。
M3."Carinhoso" ブラジルの愛の有名曲。モティスの優しい歌声。どうもバックのストリングスが私のラテン印象に合わない。
M4."Noche de ronda" これも古いメキシコの歌、彼女の巻き舌の歌は初めて聴いた感じ。
M5."Garota de Ipanema" ここでは、リズムカルな誰もが知っている曲の登場、やっぱりぐっと落ち着いた歌だ。彼女のトランペットもようやく歌い上げる。最後に変わった編曲。
M6."Someone to Watch Over Me" ガーシュウィンの昔の曲、フランク・シナトラとかエラ・フィッツジェラルドの歌、ちょっと時代ものを感ずる歌だが聴き惚れるところもある。
M7."Sensemayá" これは快調のテンポの難しい曲、メキシコの曲でこのカラメータのような多楽器編成向きの曲の様だ。モティスのトランペツトも生き生きと。
M8."Perfidia" メキシコのアルベルト・ドミンゲスの曲。ちょっと変わった編曲でスタート。テンポは快調だが・・・・とにかく超有名曲を楽しくといつたところか。
M9."El Carnaval"民族ダンス・ミュージツクの仕上げ。モティスのトランペットも加わってのお祭り的世界。

 このアルバムは、勿論モティスのヴォーカルものであるが、どうもカラメータ・パパゲーノというアンサンブル演奏集団(チリの非営利団体で、クリスチャン・ボエシュが設立・会長を務めており、この財団は、地方の78の学校に通う6歳から10歳までの約2,000人の子どもたちの才能を音楽を通じて育成することを目指しているもの) の明るい演奏に大きなウエイトがあって、それ自身が私の好むジャズとしての感覚とのズレでどうも手放しに楽しめない。このようなところは聴く者の好みであるから、喝采を浴びせる人もいるのかもしれないが。
 私としてはギター、ピアノなどとのデュオぐらいのほうがかえって彼女の歌を楽しめるような気がするのだ。そんなところで今回も期待とは別世界であった。しかし、トランペッターとしての期待度もあろうから、なかなか難しい、ペットといえどもチェット・ベイカーのような世界も有るし、まだまだ彼女にはヴォーカルの質が好きなので期待はしている。従って演奏と歌をどのように聴かせてゆくかは今後の課題だろう。いずれにしても私としては次回は小編成ものに期待したいところだ。

(評価)

□ 編曲・演奏・歌  85/100
□ 録音       85/100

(視聴)

"Someone to watch over me "

*
"El Carnaval"

 

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2024年2月21日 (水)

ユン・サン・ナ Youn Sun Nah『ELLES』

唯では終わらせないユンの世界が詰まっている

<Jazz>

Youn Sun Nah『ELLES』
VM Germany / Import / 5419781215 / 2024

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Youn Sun Nah: vocal, kalimba, music box
Jon Cowherd: piano, fender Rhodes, wurlitzer

Lachanteusedejazzyounsunnahw   韓国出身、現在はフランスを拠点に活躍するジャズ・シンガー、YOUN SUN NAH(ユン・サン・ナ)の4年ぶりの最新アルバム。これは彼女自身が好み、インスピレーションを受けてきたという女性アーティストの楽曲を取り上げて、あの彼女の独特のヴォーカルと、アメリカ人のジャズ・ポップス、ロックと広い分野で活躍中のジョン・カウハードJon Cowherd(ピアノやフンンダー等)とのデュオによって作り上げた作品。

 彼女は1994年からACT JAZZレーベルで多くの作品をリリースし、2014年のソチ冬季オリンピックの閉会式には、朝鮮民謡「アリラン」を歌い上げ絶賛を浴びた。そしてなんと2019年にはフランス文化省・芸術文化勲章を受章している。

 又2019年にワーナーミュージック・グループのArts Musicへと移籍し、そこからの第1作となる『IMMERSION』(ATSM5873132)をリリースしたが、試みの斬新さもあって評価は高い作品だった。そして4年の経過でここに新アルバムを完成させた。アルバム・タイトルは"彼女たち“ということのようだが、ビヨークからサラ・ヴォーン、グレース・ジョーンズやロバータ・フラック、エディット・ピアフなどなど、時代もジャンルも異なる女性アーティストたちの名曲を取り上げ歌い込んでいる。

(Tracklist)
1.Feeling Good
2.Cocoon
3.I've Seen That Face Before (Libertango)
4.My Funny Valentine
5.White Rabbit
6.Sometimes I Feel Like A Motherless Child
7.Baltimore Oriole
8.Coisas Da Terra
9.La Foule
10.Killing Me Softly With His Song

 彼女のヴォーカルのサウンドスケープは音域の広さを駆使した独特の解釈・編曲に基づいた異色の世界だが、その為か不思議に引き付ける魅力がある。一般的なジャズ・ヴォーカルとは一線を画していて、特に前作『IMMERSION』の出来が新しさを追求する姿勢に満ちた評価を獲得している為、今作は?と思ったところもあるが、多くはかなり標準的仕上げにもってゆき、時として2オクターブも上げる高音部とかアカペラ・スキャット手法などとやはりそれなりに尋常でない気配も感じさせる。それをカウハード(↓)の曲の表現が見事でこのデュオは成功していると感じた。

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M1."Feeling Good"はニーナ・シナモンに迫ってのものだが、常識的な聴きやすい歌に仕上げている。
M3."I've Seen That Face Before "は、異様なスタートだが、歌は極めて軽快なタンゴの世界。しかし後半の高音の世界は聴く方がひびる。
M4."My Funny Valentine" そしてM10."Killing Me Softly With His Song"のポピュラーな原曲以上に、彼女の世界のしっとりムードで訴えてくる、聴き応え十分。
M5."White Rabbit" こうしたロックも、ユン・サン・ナ節で落ち着くところが不思議。
M6."Sometimes I Feel Like A Motherless Child" こうしたソウルフルな世界もなかなか心を込めての歌が見事。
M7."Baltimore Oriole" クリス・コナーの味もそこなわず、彼女の歌に。
M8."Coisas Da Terra" スキャットの凄い処を聴かせる。芸術性は高そうだが、私には向かない。
M9."La Foule" シャンソンの大人っぽさもこなしきっている。

 究極はレベルの高さを感ずるヴォーカル・アルバムだ。バラード好きの私にとっても納得のヴォーカルもあり十分楽しめる。前作のように彼女らしい新世界への試みの革新的・独創的テーマが、今作は古きを回顧するところにとの違いがあって、常に期待度が大きいのでその相違に不満足というところもあるかもしれないが、このアルバムも現ジャズ・ヴォーカル界における異色面が出ていて、ただでは終わらないスタイルは見えていた。面白いアルバムだ。

(評価)
□ 編曲・歌  88/100
□ 録音    87/100
(試聴)
"Killing Me Softly With His Song"

*
"I've Seen That Face Before "

 

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2024年1月12日 (金)

ジョージー・ブラウン Georgie Brown 「My Gramps Was A Jazzman」

初のお目見えアルバム、中身は多種・多芸なジャズ

<Jazz>

Georgie Brown 「My Gramps Was A Jazzman」
Bam Productions / Import / CD1299GEOMY / 2023

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Channels4_profile Georgina Brown (vo)
Oliver Oliver (p)
Jean-Hugues Billmann (b)
Eric Bourciquot (ds,per)

Geraldine Laurent (as)
Sebastian Munoz (ts)
Varery Bertrand (g)
Lionel Berthomes (congas)

  ジャズ・ヴォーカルは今や圧倒的に女性の世界ですね、これはフランス系英国人女性シンガーソングライター・ジョージー・ブラウンの初のジャズ・アルバムで、彼女自身はかなりの実績を積み上げてきたようで、両親からも音楽の影響を受け、13歳でスウィング・ジャズ・バンドのメンバーになり初めてジャズを歌い始めた。その後新しいジャンルを探求することに情熱を注ぎ、兄とEDMトラックに取り組み始め、2020年にはロンドン・グラマーのサウンドにインスパイアされた初のエレクトロニック・ポップ・ソング「Free」をリリースした。
 しかし現在、パリでジャズを学んでいる彼女は、初のジャズ作品アルバムをここにリリースにこぎつけ、単なる新人という感じではなく、これまでの彼女の人生から得たインスピレーションをもとに、書き上げられたオリジナル曲で独自の個性を発揮したアルバムとなっている。
 演奏陣はピアノ・トリオを中心に、曲によってサックス、ギター、コンガなどの数人のゲストアーティストが加わるスタイル。一貫したコンセプトのある作品というよりは、私はこんなジャズを歌いますといったてんこ盛り的アルバムだ。

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1.I Can Try
2.Entre deux
3.The River
4.My Gramps Was A Jazzman
5.Conmigo
6.Not In My Arms
7.Le temps est changeant
8.Rêve d'un inconnu
9.Valentine
10.Music To Me 

 彼女の歌声は、中低音部が深く充実したところにある。バック演奏はゲスト・ミュージシャンとしてはサックスの因子が大きいスタイルの印象が強い。曲は極めて多様、伝統ジャズの世界から、現代的しっとりムードのフィーリングを取り入れたり、ボサ・ノヴァの世界などと多様に楽しめる作品に仕上げている。又言語も英語、フランス語など曲により使い分けているところも多芸ぶりを発揮している。

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 M1."I Can Try"は、静かなピアノからスタートし、ゆったりと充実感たっぷりのややハスキーの低音で歌いはじめ、ジャズ・ミュージシャンの意気込みを力みなくサックスの間奏を挟んで歌い上げる。なかなかジャズ向きの感あり。
 M2."Entre deux" ぐっとリズムは軽快、言語もフランス語で軽く・・・、流れはオールド・ジャズ調。
 M3."The River" ピアノとサックスがしっとりと演じて、歌声もバラード調でぐっと迫ってくる、ここでは高音も優しくのびる。このあたりが本領発揮なのだろう。彼女は初お目見えと言っても場数は踏んでいると推測する。
 M4."My Gramps Was A Jazzman" オリジナルのアルバム・タイトル曲。全曲から一転して古き良き時代の速攻ジャズ。彼女は家系的にジャズとの付き合いのある事を訴えているのか、後半にスロー転調をみせるところは旨い。
   M5."Conmigo" ギター、コンガなどでボサノバ・スタイルでムードを一変。
 M6."Not In My Arms" 自分の世界をしっとりと訴える。切なさの心情を訴えているように。
 M7."Le temps est changeant" ここでもサンバ調。
   M8."Reve d'un inconnu" スローな展開も結構旨い。
   M9."Valentine" 憧れ的訴えを歌い上げているのか。
   M10."Music To Me" 最後は明るい軽快な曲で。

 まあ、彼女としては自己のキャリアの中で、これだけジャズを歌ってきましたという自己アッピールの作品で、Facebookを見てもアルバムが出来たことを喜んでいる姿が見れる。ヴォーカルとしては、ダイアナ・クラールなどが目標のようだが、さあ、どこまで迫れるかはこれからだろう。声の質は高音美声というよりは中低音で聴かせるところに魅力があるといったタイプ。
 陽気な軽快なジャズ歌唱もこなしているが、一方バラードものをしっとりとした歌いまわしで郷愁、思慕、切なさの心情を深く歌うというところも聴かせて、なかなか芸は広く期待株。

(評価)
□ 曲・歌  87/100
□ 録音   87/100

(試聴)

*

 

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