ターヤTarja のニュー・アルバム「COLOURS IN THE DARK」
”The Queen of Heavy Rock” の3rdアルバム登場 & (別話題)Within Temptationとの共演
Nightwishを離れてのフィンランドのターヤ・トゥルネン、「WHAT LIES BENEATH」以来2年ぶり3rdアルバムが登場。
<Rock> Tarja 「COLOURS IN THE DARK」
ARMOURT Records ARM251092 , 2013
クラシック・アルバムとは別に、前作から完全にシンフォニック・ヘヴィ・メタルに復帰しての今回3作目。これも彼女のナイトウィッシュ時代に築き上げた世界の延長とみる。彼女自身はクラシックにも未練があるようだが、やはりアルバム・リリースとなれば大衆受けはこのパターンであろう。そして彼女はこのヘヴィ・ロックには”Tarja”で通していて、クラシック・アルバムは”Tarja Turunen”を使い分けている。
私としては、やっぱりナイトウィッシュ時代に未練があるが、近作のライブ映像アルバム(「ActⅠ」)をみると、彼女はフリーになって、やりたいことを楽しんでやっているようで、それで良かったのかも知れない。
私の予想としては、ナイトウィッシュもターヤも、それぞれ離れてからは低空飛行になって、結局のところ又もとの鞘に戻るのではと踏んでいたのだが・・・・、意外にそれぞれいろいろとあるが、結局のところ健闘していて、どうやらそのパターンは目下なさそうだ。
さてさてその内容だが、左の如く10曲。ターヤのバックには10人以上のロック・バンド+オーケストラなどなどかなりの重装備で、その力の入れようも感じ取れる。
シングル・リリースした”VICTIM OF RITUAL”からスタート、まさにラヴェルの”ボレロ”のメタル盤(笑)。まあこれもご愛敬というところで・・・・。
ターヤのヴォーカルは、相変わらずソプラノ歌手の面目躍如で、クラシック調に唄ったり、ゆったりささやく調であったり芸達者というか聴き応えは十分。
しかしベースはシンフォニック・ヘヴィ・メタルであって、十分迫力と疾走感とを描ききっている。とにもかくにも彼女の歌唱力がドラマチックに仕上げた曲を一層壮大に仕上げていて魅力あるアルバムとなった。
しかも中盤の”Mystique voyage”、”Darkness”はスローチューンで、彼女の説得あるヴォーカルが聴けるところも嬉しい。
曲としては、ナイトウィッシュのツォーマスTuomas Holopainenによる作品の魅力に軍配は上がるが、これはこれとして十分な出來である事は事実。やはりこうしたヘヴィなサウンドがバックにあって、そこで彼女のミスマッチと思えるクラシック発声法が、実は曲を面白くしているのだ。まだまだ頑張って欲しいターヤであった。
そうそう最近オランダのウィズイン・テンプテーションWithin TemptationのシャロンSharon Den Adelとも共演して話題を振り舞いている。かってのゴシック・メタルの二大女王が頑張ってくれているのである(日本限定CD : Within Temptation 「PARADISE」)。
(試聴) "Victim of Ritual"http://www.youtube.com/watch?v=7PHr2NHfCjo
"Darkness"http://www.youtube.com/watch?v=B1unpJ4C2yQ
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