ノーサウンドnosoundのニュー・アルバム 「Scintilla」
Blu-ray 5.1surround 24bit/96kHz イメージ映像付きで登場!!
<Progressive Rock>
Nosound 「Scintilla」
CD+DVD Kscope / Poland / KSCOPE327 / 2016
イタリアのマルチ奏者Giancarlo Erra 率いるNosoundは、又もやここに素晴らしいアルバム(5th)をリリースしてくれた。
これも70年代に円熟したプログレッシブ・ロックを基礎にしての現代の一つの流れなんだろうなぁ~~と思っている。曲の流れは全体にスローであり、静かにして何か心に響くやや陰鬱さが聴きどころであるが、非常にサウンドは美しい。こうゆう世界を聴くと、ロックというのは単なる若者のミュージックと言うだけで無く、音楽としての大きな貴重な分野を築き上げたと思うのである。
おきまりのギター、ベース、キーボードそしてドラムスの構成に、このアルバムではチェロ、トランペット、フレンチホーン、トロンボーンと曲によって加わるが、基本的には彼らのNosoundサウンドは壊れていない。M5”Sogno E Incendio ”では泣きのギターも聴かれて、う~んやっぱりこれはロックの流れなんだと言うことが実感できる。
ちらっとステーヴン・ウィルソンを思い浮かべる英国的暗さもが感じられるところが、イタリアである彼らの味噌だろうなぁ~~。
そして現在も健闘しているマリリオンMarillionが社会の陰影に迫ろうとするのと違って、彼らはイメージとしては、人間の深層心理に迫ろうとしているのではないかと思うのだ。ピンクロフロイドというかロジャー・ウォーターズの内省的なところに主眼を持って行った頃に若干通ずるところも感じられる。
又このアルバムではAnathemaからVincent Cavanaghの協力を得て、M7”The Perfect Wife ”では非常にヴォーカルによる盛り上がりをみせるところもあり、M8”Love Is Forever ”美しいコーラスも聴かれ、彼らの世界が以前のアルバムよりは少し身近になってきたとも言える。
しかし今日、このNosoundの世界を期待している輩は、知らないこともあって少ないのではないかと思うにつけ、広く聴いて欲しいと願うところである。
ここに来てプログレのニュー・アルバムがいろいろと登場しているが、ユーロ系での廃れない流れに私なんかは大いに歓迎しているところである。
Songs / Tracklist
1. Short Story (2:24)
2. Last Lunch (7:00)
3. Little Man (4:38)
4. In Celebration Of Life (5:34)
5. Sogno E Incendio (4:44)
6. Emily (3:19)
7. The Perfect Wife (7:27)
8. Love Is Forever (2:51)
9. Evil Smile (4:33)
10. Scintilla (6:27)
Musicians
Giancarlo Erra / vocals, guitars, keyboards
Marco Berni / keyboards, vocals
Alessandro Luci / bass, upright bass, keyboards
Paolo Vigliarolo / acoustic & electric guitars
Giulio Caneponi / drums, percussion, vocals
guest musicians:
Marianne De Chastelaine / cello
Vincent Cavanagh / vocals (4,7)
Andrea Chimenti / vocals (5)
(視聴)
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