ルーマー

2017年2月 8日 (水)

ルーマーRUMER バカラックを唄う 「THIS GIRL'S IN LOVE」

とにかく疲れないマシュマロ・ヴォイス健在なり
    
  

<Pops Music>
RUMER 「THIS GIRL'S IN LOVE a Bacharach & David Songbook」
East West Records / EU / 0825646482313 / 2016


Thisgirls_2

Vocals : Rumer

 All Tracks Words & Music by Burt Bacharach & Hal David
Produced, Arrangement & Conducted by Rob Shirakbari

  誰が名付けたか?マシュマロ・ヴォイスと言われるルーマーRumer(パキスタン生まれの英国歌手)の2年ぶりとなる4作目のニュー・アルバム『ディス・ガール ~バカラック&デヴィッド・ソングブック』。ちょっと頂けないダサいジャケですが、取り敢えずは我慢しておきましよう。
 アルバム・タイトルにあるように、バート・バカラックとハル・デヴィッドの名コンビによる名曲を歌ったカヴァー・アルバムで、いやはや御年88歳のバート・バカラックご本人もアルバム・タイトル曲M11. "This Girl's In Love "にピアノ&ヴォーカルで参加しているという大変なアルバム。
  ルーマーって私にとっては是非とも聴きたいというところでもなく、そうは言ってもニュー・アルバムということになれば、取り敢えずは聴いてはおきたいと言ったところに位置するのですね。そんなところからこのアルバムも手に入れてます(笑)。

Rumer1
 いろいろな意味で聴き慣れているM1. "The Look Of Love" 、 M 5." (They Long To Be) Close To You"、M9. "Walk On By" あたりがやはり一番聴きやすいですね。
  彼女の声は非常にナチュラルにしてソフト、軽くも無く適度な充実感がある。こうしたメロディーを大切にして、適度な情感を込めての歌は、おそらく不快に感ずる者はないだろうと思う。バート・バカラックご推薦のカーペンターズを思い起こす歌声を聴いたのは既に7年ぐらい前でした。1stアルバム『Seasons of My Soul』 は、彼女の多難な人生を経験しての30歳過ぎてのデビューで、オリジナルな曲が主であったが、いよいよここに来てバカラックそのものへのアプローチになった。

 まあこんな優しいロマンティック演唱は特に何を言うことも無く聴いているのであります。

(Tracklist)
1. The Look Of Love
2. Balance Of Nature
3. One Less Bell To Answer
4. Are You There (With Another Girl)
5. (They Long To Be) Close To You
6. You'll Never Get To Heaven (If You Break My Heart)
7. Land Of Make Believe
8. A House Is Not A Home
9. Walk On By
10. The Last One To Be Loved
11. This Girl's In Love
12. What The World Needs Now Is Love

         ---------------

(参考)
Trainchajpg TRAINCHA『THE LOOK OF LOVE-Burt Bacharach Songbook-』(EMI / JPN / TOCP70171 / 2007)
 
 そうそう、そう言えば、これもバカラックが関係してのオランダのジャズ・ポップ歌姫トレインチャTraincha(Trijntje Oosterhuis)によるバカラック曲集(全14曲)。遅まきながら最近聴いたところでした。ルーマーの今回のアルバムと曲は数曲重なってますが、彼女も曲によってオーケストラがバックであったり、ギターのシンプルなバックであったりと趣向をこらしつつ、無難に落ち着いた雰囲気で唄ってます。そうですね、"Close To You (遙かなる影)"なんかはしっとりと唄っていて聴きどころでした。

(視聴) Rumer ”What The World Needs Now Is Love”

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2012年6月 8日 (金)

ルーマーRumer のニュー・アルバム「BOYS DON'T CRY」

ニュー・アルバムは70年代のカヴァー集だった

Rumer 「BOYS DON'T CRY」
ATLANTIC Records  5053105230853 ,  2012

2nd

 昨年早々に話題になって、あれから約1年でルーマーの2ndアルバムの登場だ。私が彼女の1stアルバム「SEASONS OF MY SOUL」を取り上げたのが昨年の4月(”好評のルーマー”http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/rumer-season-of.html)、実はおやおやもう来たかというのが印象だ。まあ早いことにはこしたことはないが、雑なアルバムであって欲しくないというところでの話。

2ndlist  さて収録曲をみると左のようにボーナス・トラック4曲で16曲。ところが、1stは殆どSarah Joyce (ルーマーの本名)の曲で、彼女の心を歌った見事なアルバムであったが、今回は手抜きと言ってはまずいのかも知れないが、全てカヴァー曲。実はそれだけで私の興味は半減したのだった。
 しかも、付いてきたブックレットを見ると、カヴァーした曲のアルバムを全てジャケ写真入りでズラっと並べてのもの。う~~ん、このあたりは何か一つの目的があってのことなのか?、知る人ぞ知る解説を見てみたいものだ。
 そしてカヴァー曲は1970年代前半のものが圧倒的に多く、全て男性歌手のもの。この時代は実は私が最も夢中になっていろいろと聴いた時代だが、どうも私の世界とは違っていて、意外と知る曲がない。

 それでもアルバムを通して聴いてみると、やっぱりルーマーなんですね、あのカーペンターズを想わせる清楚で心休まる歌声と曲の流れはほんとに安息の世界。なるほど、ルーマーに言わせると、カヴァー集でも、私には私の世界があるのだと言っているのかも知れない。キャチフレーズは”大人のための子守歌”と・・・・・・。
 このアルバムの一つ一つの曲はなかなか出来はいいのである。締めの曲”we will”なんかは結構聴き応えあり。

20110603_rumerb_2  さてさて、いずれにしてもこのアルバムは、全体を通して、なんと言ってもインパクトのある山とか谷がない。なんとなく始まってなんとなく終わってしまう。これはこれで良いのだと言えば良いのかも知れないが・・・・ちょっと刺激がなさ過ぎる?。それを期待してはいけないのかも・・・と言うところで、まあ評価は聴く人にお任せという結末になる。
 
 しかし、結論として私としては1stの彼女自身の世界を見事に唄った曲の詰まった中身の濃さというものは、このアルバムには感じられなかった。収録の歌は、安らぎを導くうまさは感ずるがただそれだけ。それは昨年1stを聴いて、ここまで”自己の歩み”と”心”を自分の曲で集大成すると、2ndアルバムはどうなるのか?と心配したとおりになってしまったと言う印象である。やはりシンガーソングライターとしての彼女の心の歌を聴きたいというのが私なのである。特にネガティブ環境から一転して現在にあってのこれからの世界観を唄って欲しいというところ。

 
Swrnewpopfes  さてここで紹介したいのが、最近ルーマーのライブ映像盤としてブートBootlegではあるが、映像もプロショットで、サウンドも良好盤がある。(左)

Rumer 「SWR3 NEW POP FESTIVAL 2011」 2012

 この映像盤は、2011年9月16日のドイツでのライブSWR3 New Pop Festival 2011(Theater Baden-Baden)を納めたもの。
 1stアルバムからのヒット集と、今回の2ndに登場した”sara smile”他新曲が5曲登場している。

(収録曲)
Come to Me High / Am I Forgiven / Saving Grace / Being at War / Slow / Thankful / Sara Smile / Take Me As I Am / Goodbye Girl / On My Way Home / Driving Wheel / Aretha / Stoned Soul Picnic / Lady Day / Alfie
Bonus Unplugged Session Am I Forgiven / Aretha / Interview 


 とにかくブートとしては下手なオフィシャル盤より出来は良い。バックはキーボード、ギター、ベース、ドラムスにトランペット、サックスという布陣で、バック・コーラスも2人の女性が参加している。そしてライブだけあって彼女の情感のある歌い回しもアルバム以上。
 そして思った通り、会場はかなり大人の雰囲気。そしてほぼ同時時期に話題になったアデルと比べると全くの異なったタイプに思い知らされる。この映像盤はお勧めである。好きな人は探して手に入れて欲しい。
 ただ、これは言っていいかどうか?、外人のいわゆるおばさんタイプの体型の彼女は(そう言えばアデルも若いのに?)、もっと若さを見せて欲しい。現在33歳ということのようだが、もう少し努力しても良いのでは?と思ってしまった。
 

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2011年4月20日 (水)

好評のルーマー Rumer 「SEASON OF MY SOUL」

遅咲きとはいえフレッシュ感あり・・・・・

 単なるポピュラーと言うにはちょっと特異なジャンルになりそうなデビュー・アルバムが登場した。あのカーペンターズを思い起こさせるバート・バカラック推薦の英国からの新人女性ヴォーカリストのお目見えだ。

Seasonsofmy 「Rumer / SEASONS OF MY SOUL」 ATLANTIC 5052498455225 , 2011

 うたい文句は”あなたを包む、イノセントな歌声”というところだ。既に今年32歳になるルーマー Rumer (本名 Sarah Joyce) は、シンガーソングライターで、このアルバム収録11曲の殆どの曲を書いている。
 確かに中・高音部はあのカレンを一瞬想像させるところもあるが、低音部はややハスキーになる。いずれにしても確かに評判どおりの魅力を秘めた声の質であることは事実。

 オープニングの”am i forgiven”を聴くと、ポップスそのものの印象であるが、2曲目”come to me high”から、何となく陰影のある曲に変わる。3曲目はヒット曲の”slow”、この曲あたりからゆったりとそしてじっくりと心に訴えるように聴かせる。
 そしてアルバム中盤の”aretha”あたりは美しく響き、”thankful”に続いて”healer”の2曲は悲しみと幸せの裏腹の2面を聴かせているように感ずる。
 いずれにしても曲の質は、基本的にはポップスであり、しかしややソウルっぽいところもあるも静かにメロディアスに流がして聴かせるテクニックは見事。最後の”goodbye girl”は4thシングルであるが、ビック・ヒットとなっているようだ。広がり感のある唄で好感の持てる仕上がり。

1  簡単に言うとどうも彼女の自叙伝的展開にアルバムは作られている。彼女の人生を語ると多彩な事に驚かされる。そしてそうしたところからのこのアルバムの流れは展開していることが解る。
 ロンドンを活躍の場としていたわけだが、そもそも幼少期は父親の仕事からパキスタンからの人生だとか。7人兄弟姉妹の末っ子で、兄弟から音楽は学んだようだ。
 諸々人間を変えたり作り上げたりする事件はいろいろと多いが、彼女の場合、両親の離婚、真の父親は別人であったとか、更に母親の死など悲観的事実がある中での多種多彩に渡る仕事をこなしたりと、人生の道には語ることが山ほどあるようだ。
 こうしたネガティブ環境であるにもかかわらず、逆に彼女の才能が築かれそして生きて作られた曲群がこのアルバムを構成しているとみていい。

 時には、こうしたあまり普段接していない分野のアルバムを聴いてみるのも悪くはない。その中でのこのルーマーのアルバムは、彼女の30歳過ぎてのデビュー作であるが、ここまで一つの世界を作り上げてしまうと、次作はどうなってしまうのか?なんて余計なことも気になるとある人には言わせるほどの出来の良さであった。しかし遅咲きではあるが、私にとっては印象は結構フレッシュであったと思ったことを付け加えておく。

2
(花の季節 : 「しだれ桜」 = 我が家の庭から・・・・)

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