ポーキュパイン・ツリー

2013年8月11日 (日)

スティーヴン・ウィルソンのライブ映像盤(BD)2枚:「Anesthetize」「Get All You Deserve」

まさに70年代から現代、そして未来へのプログレッシブな総集編
    ~ロックは、やはりステージ・ライブだ!~

 スティーヴン・ウィルソンの音楽エンジニアの活動はさておき、演奏家としての活動は目下「ポーキュパイン・ツリー」から「ソロ・ユニット」への2面に遭遇するが、その両者の映像盤である。

<Progressive ROCK> Stoeven Wilson 「get all you deserve」
                           Blu-ray   Kscope     Ksope514 ,   2012

Bdgetall

 スティーヴン・ウィルソンのソロ・ユニット・ライブ映像。主として近年「Porcupain Tree」から離れての2011年の彼の2ndソロアルバム「Grace for Drowing」リリース直後の2012年4月のメキシコ・ツアー映像。
 従ってメンバーはアルバム制作群:Steve Wilson(Vocals,guitar,keybords), Marco Minnemann (drums), Nick Beggs (bass), Theo Travis (flute and sax), Adam Holzman (keys) and Niko Tsonev (guitars)。

 List は下記、明らかにクリムゾン・タイプのウィルソン世界。6人バンドとしてそれぞれの楽器の繊細さとダイナミックさを見事に取り混ぜての迫力と説得力は素晴らしい。各メンバーの演奏力も高く、ウィルソンにとっては納得ユニットと思われる。はっきり言って全体的には暗い、しかしその暗さが深遠さを増して素晴らしい。”Veneo Para Las Hadas”のようにスローな説得力がある曲、”raidderII”の各演奏陣との連携プレイの妙と静粛な音の間の取り方、一転しての激しさの展開、この大会場の聴衆を彼等に惹きつけてしまう。なかなかプログレッシブなステージは感動もの。彼はこの世界で次のアルバム作りにも進むわけだ(「The Raven That refused to sing 」(2003) 参照①)

Bdgetallstage

1. Intro ('Citadel')
2. No Twilight Within the Courts of the Sun
3. Index
4. Deform to Form a Star
5. Sectarian
6. Postcard
7. Remainder the Black Dog
8. Harmony Korine
9. Abandoner
10. Like Dust I Have Cleared From My Eye
11. Luminol
12. Veneno Para Las Hadas
13. No Part of Me
14. Raider II
15. Get All You Deserve
16. Outro ('Litany')

<progressive ROCK> Porcupine Tree 「anesthetize」
                        DVD+Blu-ray   Kscope     Kscope506  , 2010

Anesthetize

 こちらは2008年のスティーヴン・ウィルソン率いる「Porcupine Tree」 の”Fear of a Blank Planet-Tour”のNetherlandsのステージ模様だ。4人のメンバー(Steven Wilson(v, g,key)、Richard Barbieri(key)、Colin Edwin(bass)、Gavin Harrison(dr.))にお馴染みJohn Wesleyが、Guitarとbacking Vocalsで加わっての5人バンド。
 この後の2009年に彼等のスタジオ・アルバム「The Incident」、ライブ・アルバム「Octane Twisted」(2012年)がリリースされたが、目下活動はそれ止まり、映像はこれが近作。

Anesthetizetracklist
 ステージ演奏はアルバム「Fear of a Blank Planet」全曲+αで135分に及ぶ。彼等のベースにはヘヴィ・ロックのビートをもっていることが解るが、元ジャパンのリチャード・バルビエリのキーボードが重要な役割を果たしている結果、クリムゾン的要素を持っているスティーヴン・ウィルソンでありながら、このバンドはどちらかというとピンク・フロイド、マリリオン流の曲展開をする(参照②)。曲の印象も内省的であるが、意外にウィルソンのギター音はエコーを効かせた方向に行かずやや乾燥感のあるデジタル・ロック傾向にある。しかしJohn Wesleyがなかなか泣きとヘヴィ・メタル両面のギターを効かせて貢献度大(18分に及ぼうとする物語を感ずる”Anesthetize”がたっぷり堪能できる)。
 多分、ウィルソンは、もう少しヘヴィーで攻撃的、クリムゾン的アプローチを期していたのであろう。この後のアルバム「The Incident」にはその方向が見えたし、その後の彼のソロ・ユニットの流れをみるとそんな点が明瞭だ。ウィルソンはこのバンドの20年の歴史をこれからどう生かして行くのであろうか?。

(参照) ① http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/steven-wilson-t.html
           ② http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/porcupine-tree-.html

(試聴)"Luminol"http://www.youtube.com/watch?v=E3MpGBwGdVk
         "Anestthetize"http://www.youtube.com/watch?v=AKeTD8E8Nkg

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2013年8月 2日 (金)

プログレの求道者=スティーヴン・ウィルソンSTEVEN WILSON :ソロ・アルバム 「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING」

何故ソロ・アルバムが必要か?~プログレの道を究める手段?

<Progressive Rock> STEVEN WILSON 「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING and other stories レイヴンは歌わない
                           (Blu-ray Disc)    Kscope     KSOPE516  ,   2013

Swsolotheraven

 ポーキュパイン・ツリーPorcupine Treeのリーダー"スティーヴン・ウィルソンSteven Wilson"がソロ・アルバムを今年もリリースしている。ポーキュパイン・ツリーとしては、目下近作のスタジオ・アルバムは2009年の「The Incident」であり、そろそろニュー・アルバムが当然リリースされてよさそうであるが、昨年(2012年)ライブ盤「Octane Twisted」が出たのみで目下休息状態。そんなところに今年彼のこのソロ・アルバム3作目がリリースされたわけだ。

 とにかく、目下ブリティッシュ・プログレッシブ・ロック界きっての重要人物、彼の作り出すミュージック世界は単純にこれだと言い切れない。サイケデリック、プログレッシブというところは当然としても、ややヘビー・メタルっぽい音をだしたり、アンビエントの世界がみえたり、インダストリアルと言われたり、エクスペリメンタル・ロックとしての評価もある。又彼自身がミュージック・エンジニアとしてアルバム作りに関わっている(KING CRIMSON、E.L.Pなどのリマスター)など、その才能はずば抜けている。

Steven Wilson (vocals, guitar, keyboards, bass)
Marco Minnemann (drums)
Guthrie Govan (lead guitar)

Nick Beggs (bass)
Theo Travis (flute, sax)
Adam Holzman ( Fender Rhodes, organ, piano)

Stevenwilson27_2
 このウィルソンのソロ・ユニットは、ツアー・メンバーが主力(既にオフィシャル映像がある「Gett All You Deserve」)。面白いことにアラン・パーソンズが関わっていることだ。さて作り出された世界は?・・・・と言うと、これぞ70年代から40年経ての”今時のプログレ”だ。このメンバーは聴いてゆくとそれぞれ恐ろしい強者集団だということが解る。ロバート・フリップが彼を支えてきた因子がここに結実していると言えばそんなところだ。つまりクリムゾンの派生系であって、あのポーキュパイン・ツリーが描く世界よりは、スリリングにしてエネルギッシュで、ジャズィでアヴァンギャルドで、フルートが美しく、一方ベースはロジャー・ウォーターズ風の柔らかく太い音でなく金属音でリズムを叩き刻んでくる。
 私が何時も言うところの「現代プログレ」の中では、ミュージックとサウンドの探求派のプログレだ。キング・クリムゾンの歩んだ道のウィルソン的世界。かなり暴力的な面を持つ、しかしそこはウィルソン、決してそれに終わらず心憎い叙情サウンドもみせるのである。しかし過去のピンク・フロイドを始めとしてのあの時代の音を回顧させてくれる泣きギターを伴っての心に哀愁を引き起こすというパターンの範疇のものでは無い。

Swsolotracklist Track-Listは左。とにかく6曲立て続けに流れる実験的サウンドを織り交ぜての流れは圧巻である。”Luminol”はその代表格。そして最後の”The Raven that refused to sing”は美しさ故の暗さで(Ravenとは、わたり烏(カラス)で不吉の兆とか)一度聴くと忘れられない名曲、最後の数秒のピアノの音が救い。

 これによって、もともとポーキュパイン・ツリーも彼の実験ユニットから始まったのであるが、バンドとして一つの形が出来上がって来ている現在、彼は更に一歩殻を破って一つのプログレッシブな道を探求している結果がこのソロ・ユニットで仕上げたアルバムだと言うことが理解できる。

 しかし彼にとってポーキュパイン・ツリーは、やはり大切な一つの世界、時にソロ・ユニットで実験を繰り返しつつも、あの世界はおそらく続けてゆくものと思う。私のような70年代の歴史的サウンドに染まってきているものにとっては、ポーキュパイン・ツリーにその世界を感ずることが出來、しかも現在のロック・サウンドも聴けるという欲張りバンドなのだ。それゆえに、このソロ・ユニットとは別の意味でやはり期待をしているのである。

 
 さてこのアルバム、私はBlu-ray盤で買ったのだが、それはまさに正解であった。まずサウンドにうるさいウィルソンだけあって、ここにはCD盤の音を遙かに超えるLPCM 24bit/96kHz のステレオと5.1サラウンド 及び5.1DTS HD MASTER AUDIO で収録されている(残念ながら最近のブルーレイ・オーディオ2.0 LPCM 24bit/192kHzのハイレゾ音源ではないが)。又ボーナス・トラックとして、2012年9月15-21日にロスのEast West Studio にての録音風景がみれる。これはなかなかリアルである。
 又なんとその最後にキング・クリムゾンが、1969年に「In The Court of the Crimson King」を録音した際に使われたOriginal King Crimson MK2 Mellotronをウイルソンが弾いてみせる映像があるのである。これは感動ものだ。
 

(試聴) ①アルバム http://www.youtube.com/watch?v=9XmhD15azO0
           ②ライブ映像 http://www.youtube.com/watch?v=E3MpGBwGdVk

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2013年7月28日 (日)

ポーキュパイン・ツリーPorcupine Tree(2):日本盤初登場のネオ・プログレ・アルバム「DEADWING」

日本盤として初登場のヘビー・メタル色とサイケと叙情とネオ・プログレの世界

<progressive Rock> PORCUPINE TREE 「DEADWING」
                         LAVA Records  93812-2  ,  2005

Deadwing 

 ポーキュパイン・ツリーPorcupine Tree についてはここに連続登場である。それは日本に於けるポイントはこのアルバムであるからだ。彼等の過去のアルバムのリリース活動とは裏腹に、日本盤の登場がなく、考えてみれば日本盤初登場は2006年でこのアルバムだった。つまりバンドとしての活動から10年以上の経過でようやく日本でお目見えしたわけだ。しかしここまでのスティーヴン・ウィルソン自身もバンドと共に変化を遂げてきたわけで、このアルバムになると、どちらかというとヘビー・メタルよりのサウンドで迫ってきたところから、むしろそれは一般ロック・ファンにはうまく入り込めたのではなかったかと思う。
 まあそんなことからこのアルバムは印象深いものであるし、この年には彼等の姿がみれるライブ映像も出現して、それまでの10年の積み重ねは嘘のごとく、あっという間に日本でもファンを獲得した。

Deadwinglist
 このアルバムは左のように9曲収録されているが、隠しトラックがある。1曲目がアルバム・タイトル曲の”Deadwing”で、最初から叩きつけるメタリックなサウンドに驚いたものだ。この曲にはキング・クリムゾンのAdrian Belewがゲスト参加している。しかし後半には例の如く彼等の静の部分も見えて、相変わらずの起伏豊かな曲作りに圧倒されるのだ。
 いずれにしてもこのアルバムにおいても多彩そのもの。ウィルソンは完全にアルバム一枚をトータルに一つの世界と考えており、3曲目”Lazarus”優しいヴォーカルに美しさも聴かせ、中盤からは古典的ハード・ロック・スタイルから、アンビエントなサウンドも、そして”Arriving somewere but not here”では前半プログレ、後半ヘビー・メタルそして又そのあと美しいギターの調べと圧巻。
 ”The start of something beautiful”は、このバンドの重要メンバー元Japanのリチャード・バルビエリのキー・ボード、シンセサイザーも効果をあげ、泣きのギターとフロイド流のプログレ色の濃い曲も登場させる。とにかくウィルソンのサウンドを重視してのアルバム構成は見事で完成度が高く飽きるところを知らない。(メンバーなどは「The Sky Moves Sideways」紹介記事参照)

<DVD> PORCUPINE TREE 「Arriving somewhere...」
   ~Filmed at The Park West, Chicago, USA, 11-12.Oct.2005~
               WHD Entertainment  IEBP-10007/8  ,   2005

Dvdarrivingsomewhere
 これはポーキュパイン・ツリーのライブ映像盤。丁度上のアルバム「DEADWING」リリース時のステージが観れる2005年シカゴのライブ。演奏内容も、このアルバムから5曲が登場する。

 ライブではこのバンドの4人のメンバーに加えてその後も起用される第2リード・ギターのJohn Wesley が加わってツイン・ギター体制。スティーヴン・ウィルソンはアルバムを仕上げる技術師だから、自己のマルチ・プレイヤーの能力発揮にも、オーバー・ダビング等も当然行っており、そんな意味でもステージではサポート・ギタリストは必要である事は想像に難くない。
 このライブ映像盤も、彼等のものだけあって、映像はかなり凝っている。モノクロや疑似フィルムもののタイプを交錯させて仕上げて、単なるステージ撮影というものでなく、これは映像世界としての彼のこだわりも見て取れる。このあたりは彼等の演奏をしっかり見たいという面からは賛否両論あろうが、これはこれ一つの作品として成り立っている。(参考までに、2010年の映像盤「anesthetize」はブルー・レイでじっくり彼等を美しい画像とサウンドで観れる)

Dvdarrivingsomewherelist
左にこの映像盤の収録曲を示す。

 なおDisc2もあり、そこにはメンバーの諸々の映像、Photoなどや、プロモフィルムも登場させ、サービスたっぷり。

Porcupinephoto4b

(試聴) "Arriving Somewhere but not here" http://www.youtube.com/watch?v=ug8CWIasWi8   
           "Deadwing"  http://www.youtube.com/watch?v=GMEwM3YHiME

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2013年7月25日 (木)

ポーキュパイン・ツリーPorcupine Tree 「The Sky Moves Sideways」~ご本家ブリティッシュ・プログレの迫力

クリムゾンからピンク・フロイドまでを凌駕する

 久々にご本家ブリティッシュ・プログレッシブ・ロックに目を向けたい。嬉しいことに70年代プログレの波は世界各地でそれなりに現代においても、脈々と流れ繋がっていることで、特に東欧・北欧に注目することが多いというところ。そんな中で意外にご本家ブリティッシュ・プログレの重要なところをご粗末にしていて叱られそうであるので、ちょっと恰好付けに「ポーキュパイン・ツリー」でお茶を濁すという始末であります。

<Prigressive Rock> PORCUPINE TREE 「The Sky Moves Sideways」
              KSCOPE   KSCOPE124  ,     (originai  1995)

Theskymovessideways

 ご存じスティーヴン・ウィルソンSteven Wilson 率いるブリティッシュ・プログレの今や重鎮バンドのポーキュパイン・ツリーpocupine tree。ここで登場させるは、彼等の20年の歴史の多くのアルバムの中から、バンド結成2年後1995年リリースの3rdアルバムである。もう18年前にならんとしているこのアルバムをここで取り上げるのは、彼等の近作(2009年)の「THE INCIDENT」がそれほど評判良くなかったといことでなく(私は結構気に入ってますけど)、これは当時ギルモア・ピンク・フロイドが進歩なしの「対 DIVISION BELL」をリリースした翌年のリリースであり(実は私はこの3rdは、リリース当時は日本盤のリリースはなく、まだ知らずに少々遅れて知ったのであるが)、なんと言ってもプログレの暗黒時代にユーロ・ロックの発掘で欲求不満を解消し、それも種尽きの頃に、なんと英国にこんなプログレッシブな現代版ピンク・フロイドと言って良いアルバムがある事を知って歓喜したものだった。当時、ネオ・サイケデリック・プログレッシブ・ロックなんて言ったりして感激し万歳したのである。そんなところから彼等の話になると、どうしても先ずはこのアルバムを登場させたいわけである。
 そしてここに紹介したアルバムは後に再発した2枚組豪華盤。若干曲の配列が変わり、又alternate version とbonus track が加わっておりお勧め盤。

Wilson
 ピンク・フロイド系サウンドであるのだが、皮肉にもリーダーのスティーヴン・ウィルソンにはクリムゾン系が支えているから面白い。彼は多彩なギターのサウンドを聴かせてくれるが、時にギターのゲストを加えツイン・ギターにしてサウンドを現代風にも変化させる。又この作品には、Gavin Harrisonが参加して、攻撃的なサウンドを展開しているし、この後のアルバムにはRobert Frippがゲストで登場したり、更にAdrian Belewもギターで参加したアルバムもある。そして後にウィルソン自身エンジニアとして、クリムゾンの作品のリマスターに手を付けている。
 面白いのは、このバンドによるアルバムは一枚一枚性格を異にするのでプログレッシブと言えばプログレッシブであり、フロイド系好みならまずはこのアルバムでしょうね。しかし最近のメタル色のあるアルバムもドリーム・シアターとは一味違う”フロイドのメタル版”みたいで楽しいのだ。
 とにかく多芸な彼だが、2010年にはスウェーデンのプログレ・バンドOpethとStorm Corrosionを結成したりしている。

さて話はもどってこのアルバム・・・・・
members
   *Steve Wilson : guitars, key, vocals
   *Richard Barbieri : synthesizers, key
   *Gavin Harrison : drums
   *Cris Maitland : percussion
   *Colin Edwin : bass
    Suzanne Barbieli : vocals
    Rick Edwards : percussion
    Theo Travis : flute            

  (*印 中心メンバー)

Theskylist
 こちらの再発豪華盤は左のようなCD2枚組、とくにアルバム・タイトル曲”The Sky Moves Sideways”は組曲になっていて、当初6曲より成り立っていた。従って35分の長曲。かってのピンク・フロイドの”Shine On You Crazy Diamond”のように二分割してスタートと締めくくりに分けている。この曲は山あり谷あり、深遠な海有り水平線有りで満足のピンク・フロイド世界を知らされる。
 ”The Moon Touches Your Shoulder”はアコギと静かなヴォーカルで始まり、そしてエレキ・サウンドを堪能させまさにピンク・フロイド。
 バンドになっての2作目であるが、曲によってメンバーが異なるのもまだまだウィルソンのユニット色が強いところ。特に”Dislocated Day”は彼のマルチ・プレイにGavin Harrisontが効果をあげているのか?攻撃的で刺激的で面白い。いずれにしても、フロイドとクリムゾンを聴く感じで欲張り向きだ。この曲の効果によりアルバムの味付けが素晴らしい。

Porcupinetreemembersb

 いまでも、このポーキュパイン・ツリーはプログレッシブな変化を遂げつつある。曲も攻撃性と抒情性の織り交ぜが巧み、ギターもヘヴィーであったりアコギの美しさがあったり、そして不思議とフロイド色が必ず見えるところが私を泣かせるのである。まずはこの私にとっての感動の3rdアルバムを紹介したのだが、この後の彼等の多彩な変化も注目度が高い。当然そのあたりにも機会をみて焦点を当てるつもりだ。

(試聴 ) http://www.youtube.com/watch?v=yGc66wTvmVE

 

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