「ライカMレンズ」を 今人気の「SONY Eマウント・カメラ」で
・・・オートフォーカス動作させるマウント・スマートアダプター
「TECHART LM-EA7」
(カメラ・レンズ遊び)
上の2枚の写真は、今人気のフルサイズ・ミラーレス・デジタル・カメラ「SONY α7Ⅲ」に世界のトップ・ブランドのドイツのライカ・カメラのMマウントレンズをレンズアダプター「TECHART LM-EA7」(下参照)を介して付けた状態だ。左が「ズミクロンM35mm」、右が「エルマリットM90mm」を付けている。
これがなんと、両者がMF(マニュアル・フォーカス)のレンズであるが、驚きのAF(オート・フォーカス)として機能してしまうという画期的なアダプターなのである。
( F/2.0 , 1/250sec , ISO100)
実はこれは昨年から話題になっていたのだが、大分改良もなされてきたようであり(現在Ver.6である=無線アップデート)、私の場合はここに来て、十数年前に使っていたフィルム・カメラ時代のライカ・レンズの味が忘れられず、それをデジタル機で使いたくなったのである。しかもオートフォーカス機能の無いレンズをオート・フォーカスで使おうという離れ業なのだ。(上がその[作例 1] 「Sony α7Ⅲ + エルマリットM 90mm」で、ガマズミの実にオートで焦点を合わせ撮ったもの)
このアダプターのメーカーのTECHARTというのは中国のメーカーで、日本にこの製品を大量に送込んできている。こうした画期的製品を目下は中国のお家芸化していて、日本でも昔と違って評価も上がって来ている
今年早々に紹介したコンタックスNレンズをSONYα7に付けてオートフォーカスで使えるスマート・アダプターfringer社の「SMART ADAPTAER FR-CNSE Mark Ⅲ」なども性能は良く評価は高いが、それに匹敵する注目製品である。
このように電子接点によりカメラに情報を伝えオートフォーカス機能などがあるものをスマートアダプターというが、ここで取り上げたアダプターは下のようなものである。
この「LM-EA7」は、MF方式のライカMマウントレンズを、どうやってAF動作させるのかと言うと、これはテックアートが独自開発したモーターを内蔵し、Sony Eマウント・カメラからのバッテリーによる電流により、レンズ側のマウント面を前後に動かしてピントを合わせる。繰り出し量は4.5mmで、レンズのピントリングを無限遠にセットしておけば、無限遠から近接までAFでピントが合うという仕掛け。
█ オールドレンズはその大半がMFレンズだ。そしてマウントアダプター経由でデジタルカメラで使う際も当然MF撮影となる。ところがその常識を、これはあっさりと覆す製品として登場したのだった。このテックアートの「LM-EA7」は、ライカMマウントレンズをSony機でAF動作させるマウントアダプターだ。従って、かっての名器コニカのレンジファインダー・カメラのHEXAR RFも実はMマウントであるので、このM-HEXANONレンズも当然使える(右--作例下)のだ。合焦までの時間も思った以上にスムーズで、しかも合焦精度も悪くない。
█ そして更に面白いことに、例えば、ニコンのレンズも実はニコン独特のFマウントであるが、それをライカのMマウントに変えるアダプターもあり(例えば K&F concept NIK-L/M )、それを付けるとこの「LM-EA7」に付けられるので、結局のところSONYのデジタル機に付けられると言うことになる(オールド・レンズNIKKOR 50mm F/1.4を付けた例が右)。その結果、ニコンのオールド・レンズはニコンのカメラではオートフォーカス撮影することが出来ないのに、なんとSONYのカメラではオートフォーカスレンズとして復活できるという珍現象も起きているのだ。
これはSONYは、自己のレンズのEマウントの基本仕様を2011年4月から無償開示していることにより、各社がこのEマウントのレンズを始めアダプターなど制作していることが、こんな現象を起こす源であるようだ。
(作例 2) Sony α7Ⅲ + [TECHART LM-EA7] + Konica M-HEXANON 50mm F2
( F/2.0, 1/1600, -1.3eV, ISO100)
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(作例 3) Sony α7Ⅲ + [TECHART LM-EA7] + [NIK-L/M] + NIKON NIKKOR 50mm F/1.4
( F/1.4, 1/2000, ISO640)
(参考)
[TECHART LM-EA7の概要]
「ライカMマウントレンズ」をソニーα「Eマウント」規格のミラーレスカメラに取り付けるための、AFモーター搭載の電子マウントアダプター。
(特徴)
■TECHART独自開発したAF駆動用モーター搭載、MFレンズのAF動作を実現
■コンティニュアスAF(AF-C)対応
■他社のMマウントアダプターを組み合わせて使用可能
■ヘリコイドで最短撮影距離を延伸、繰り出し量:4.5mm
■レンズデータ(10本まで)の記録可能
■無線で製品アップデートが可能
対応機種
ソニーα9、α7RIII、α7III、ソニーα7R II、α7 II、α6500 およびα6300など、位相差AF搭載のEマウントカメラ
(参考)
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