カレン・ソウサ

2023年9月12日 (火)

カレン・ソウサ Karen Souza 「Suddenly Lovers」

相変わらずで、ソウサ節は健在だ !

<Jazz>

Karen Souza 「Suddenly Lovers」
VICTOR ENTERTMENT / JPN / VICJ-61792 / 2023

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Karen Souza : Vocals

  その妖艶なヴォーカルで、熱心なファンというわけではないが、新作となるとなんとなく聴きたくなるのが、どちらかというとオールド・ファッションなスタイルのアルゼンチンのカレン・ソウサ。ここに3年ぶりのニューアルバムの登場である。彼女は1980年代生まれという事なので40歳代そこそこ、なんとなくもう少し歳はとっているのかと思いきや意外に若い。
 過去に2009年に自身のカルテットでブラジル・ツアーを行い大成功する。これを契機にアーティストとして 活動をすべくロサンゼルスに渡りホイットニー・ヒューストン、アレサ・フランクリンらのソングライターであるパム・オーランドに師事し作曲、作詞についても学ぶ。

 今回は、自己のオリジナル曲を中心に(7曲)、ジャズ、ボサノヴァからボレロ、ワルツまで、多様なスタイルで例の低音・ハスキーボイスで迫ってくる。これは自身の完全プロデュース作だ。
 特徴は、アメリカ、メキシコ、エストニア、そして母国アルゼンチンでレコーディングされた本作。Uenso Symphonic Orchestraほか30名以上のアーティストが参加し制作されたとか、ストリングス・オーケストラのバック演奏が目立つ。カレンの良き理解者であるソングライターPamela Phillips OlandやDany Tomasその他の名前が共作者として見られる。

 日本盤のみボーナス・トラックが加わる。セルジュ・ゲンズブール作曲、フランス・ギャルが歌った名曲「娘たちにかまわないで (原題:Laisse tomber les filles)」と、映画の主題歌で、多くに歌われてきたスタンダードナンバー「今宵の君は (原題:The Way You Look Tonight)」の2曲が収録されている。

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01. Love is Never Too Late
02. One""Night In New York
03. My Amor
04. I Am Naked
05. Morning Coffee
06. On A Clear Day
07. Embrujo
08. How Did You Get In My Dreams
09. Suddenly Lovers
10. Show Me The Way To Go Home
11. The Way You Look Tonight ※
12. Laisse tomber ※
 (※=国内盤CDボーナストラック)

  オープニングから、さっそく久しぶりの彼女のややハスキーな低音とそれが鼻にかかった特徴ある歌声が前面に出てのセクシー度もたっぷりでの曲が始まる。
 M01."Love is Never Too Late" は、バックにストリングス・オーケストラの演奏が、ギターやピアノのカルテットの演奏と共に流れ、なんとなく優美にはじまるが、彼女の妖艶と評される歌声は失われていない。究極のスタイルは今までと同じである。
 しかし、M03." My Amor", M05."Morning Coffee"はストリングスなしで演じられる。私的にはこのスタイルの方が好きだが、まあそれはそれ難しいことなしで聴いた方がいいだろう。
 又 M04., M08., M09.などは、サックスやトランペット、クラリネット、トロンボーンなども加わってのバックは豪勢だ。
 特にM09."Suddenly Lovers"はアルバム・タイトル曲でどんな世界を狙ったか興味があったが、意外に素直なところで歌い上げている。
 M10."Show Me The Way To Go Home"はギターが生きての小編成トリオ・バツクでなかなか味わい深い。やはりこのパターンが良いですね。

 いずれにしても、今作も相変わらずの彼女の世界が聴くことが出来る。こんなスタイルのジャズ・ヴォーカルものも時には良いもので、いろいろ言うことなしに聴くのが一番いいと思う次第だ(笑)。

(評価)
□ 曲・歌  87/100
□ 録音   87/100
(試聴)

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2020年3月10日 (火)

カレン・ソウザ Karen Souza 「LANGUAGE OF LOVE 愛の囁き」

オリジナル曲を中心に・・相変わらずのセクシー・ヴォイス

<Jazz>
KAREN SOUZA 「LANGUAGE OF LOVE」
JVCCKENWOOD / JPN / VICJ-61784 / 2020

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KAREN SOUZA カレン・ソウサ (VOCAL)

  アルゼンチン ブエノスアイレス出身、ジャズをベースととして、セクシー度満点で歌い上げることで話題になってはや9年、ジャズ・シンガー=カレン・ソウサの約2年ぶりとなる通算でもう5作目となる新作アルバムの登場。こうしたアルバムはなんだかんだと言っても買ってしまうところが哀しい性(さが)といったところ。
 今アルバムは、オリジナル曲10曲を中心していて意気込みのわかるところと、レオン・ラッセルの「マスカレード」、レナルド・コーエン「哀しみのダンス」や、「枯葉」などのスタンダード・ナンバーも編曲をこらして収録している。

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(Tracklist)

1 マスカレード THIS MASQUERADE
2 エヴリバディ・ノウズ EVERYBODY KNOWS
3 ラヴズ・ノット・フェア LOVE'S NOT FAIR
4 愛の囁き LANGUAGE OF LOVE
5 レス・イズ・モア LESS IS MORE
6 サムワン・ブロート・ミー・ワイン SOMEONE BROUGHT ME WINE
7 ゼア・ユー・アー(セカンド・チャンス)THERE YOU ARE (SECOND CHANCE)
8 リズム・アンド・ブルース RHYTHM AND BLUES
9 イッツ・ゴナ・ハプン・トゥナイト IT'S GONNA HAPPEN TONIGHT
10 イット・ウィル・オール・ワーク・アウト IT WILL ALL WORK OUT
11 枯葉/哀しみのダンス1AUTUMN LEAVES / DANCE ME TILL THE END OF LOVE
(日本盤ボーナス・トラック)
12 ウェイティング・フォー・ア・トレイン WAITING FOR A TRAIN

Press_conference_of_karenw   ジャズ、女性ヴォーカルとなると、やっぱりこのセクシー・ムードのパターンは無くなりませんね。近年では最もその最右翼の彼女のアルバムだけあって、スリーブ・デザインもその世界だ。
 そしてその中身、スタートのレオン・ラッセルのM1."THIS MASQUERADE"からストリングスの入った豪勢なバック演奏だ。そしてあの物憂いいつもの低音を生かした彼女の歌声が響く。そんな意味ではM9." IT'S GONNA HAPPEN TONIGHT"も同様だ。
 二曲目からはずーとオリジナル曲が続くが、やや軽快なM2."EVERYBODY KNOWS"でもセクシーな歌い方はお見事と言いたいところだ。
  M4." 愛の囁き LANGUAGE OF LOVE"は何となくどこかで聴いたことがあるメロディーでなかなかいいです、途中ちょっと変調するところがニクイ。
 しかし曲は多彩です、M5." LESS IS MORE"はピアノをバックにバラード調で少々暗いが、M6."SOMEONE BROUGHT ME WINE"は、一変してサンバ風となるといった具合。
 M11."AUTUMN LEAVES / DANCE ME TILL THE END OF LOVE "はピアノだけをバックに彼女のしっとり歌い上げるところが聴け、この2曲を組み合わせたのもにくいところ。これがアルバムの締めくくりになっている。まあファンにしてはたまらないところだろう。

 こうして聴いてみると、今やジャズ・ヴォーカル界のベテランの雰囲気すら感ずる世界を構築している。ニューヨークが主たる活躍の場としている彼女も、ジャズ・ヴォーカル世界をリードした存在になっていることは事実であり益々の健闘を期待したいところだ。

(評価)
▢ 曲・歌・演奏 :    ★★★★★☆ 90/100
▢ 録音              :  ★★★★★☆ 90/100

(試聴)

 

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2018年4月11日 (水)

アルゼンチンからの女性ジャズ・コンピレーション盤「JAZZ SEXIEST LADIES VOLUME Ⅲ」

[My Photo Album (瞬光残像)]  四月の高原

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「融雪の時・・・」-3-

いやはやセクシー・ム-ドを売り物に三巻目だ

<Jazz, Rock, Pops>
「JAZZ SEXIEST LADIES  VOLUME Ⅲ」
Mudic Brokers / South America / MBB7264 / 2018

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 アルゼンチンMusic Brokersレーベルの女性ジャズ・ヴォーカル・コンピレーション『JAZZ SEXIEST LADIES』(MBB7238/2017)を紹介したのは2017年6月、それからなんとこれでもう第3巻目の登場だ。今回もKaren Souzaを筆頭にFlora Martinez, Michelle Simonal, jazzystics, Stella Starlight Trio, Amazonicsなどが登場、CD3枚組36曲。
  こう早く矢継ぎ早のリリースは、やっぱりVOLUMEⅠ(MBB7238/2017)、VOLUMEⅡ(MBB7249/2017)が結構売れたということなのでしょうね。

Pp61_2  私には、このところ人気があるアルゼンチンが誇る歌姫カレン・ソウサ(→)や映画女優フローラ・マルチネスぐらいが馴染みのあるところだが、ついこの間のソウサのニューアルバム『Velvet Vault』MBB9337/2017)からもう"Don't Let The Sun Go Down On Me"、"I Fall In Love Too Easily"、"I'm Not In Love"、"Valerie"の4曲が収録されている。
  値段もお手頃で、シャズ/ポップス/ロックの世界的ヒット曲をカヴァーして、結構女性の雰囲気を大事にしてのヴォーカル・アルバムであって、人気もそれなりだろうと推測する。

(Tracklist)

 [CD 1] - SEXY NIGHTS
1. Don't Let the Sun Go Down On Me / Karen Souza
2. Take My Breath Away / Flora Martinez
3. Forever Young / Jazzystics
4. She Used To Be Mine / Anakelly
5. I Fall In Love Too Easily / Karen Souza
6. Black Hole Sun / Stella Starlight Trio
7. Ain't Nobody (Loves Me Better) / The Cooltrane Quartet
8. Is This Love / Jazzystics Feat. Shelly Sony
9. Love Is Love / 48th St. Collective
10. Sugar / Stella Starlight Trio
11. Enjoy The Silence / Dinah York
12. Castle On The Hill / George White Group

Fmartinez2[CD 2] - BOSSA NOVA MOODS
1. Lovin' You / Amazonics
2. I'm Not in Love / Karen Souza
3. This Is What You Came For / Michelle Simonal
4. New Rules / Shelly Sony
5. Someone Like You / Sao Vicente Feat. Shelly Sony
6. Sugar / Dinah Eastwood
7. Garota de Ipanema (The Girl From Ipanema) / Ituana
8. Come Undone / Urban Love
9. Your Love Is King / Amazonics
10. Losing My Religion / Banda So Sul
11. Loving You / Dual Sessions
12. She Will Be Loved / Urselle

[CD 3] - COCKTAIL CLASSICS
1. Is This Love / Groove Da Praia
2. 2u / Shelly Sony
3. Valerie / Karen Souza
4. Skyfall / Sixth Finger Feay. Natalie Renoir
5. Don't Stop 'Till You Get Enough / Scubba Feat. Alanah
6. Heavy / Os Digitalistas
7. Hello / Amazonics
8. I Can Feel Your Voice / Jazzystics
9. Together In Electric Dreams / Stella Starlight Trio
10. Say It Isn't So / Nikki Ocean
11. Can't Feel My Face / Stella Starlight Trio
12. Strangers In The Night / Lud Marceau

 まあ、Ⅰ、Ⅱと大きな違いも無く、ちょっと流しておくにはそう邪魔にも成らず、あまり気にしないで聴いていれば、それはそれで良いと言ったところ。
  カレン・ソウザのこのところの奮闘で、その結果導かれたようなアルバムだが、Mudic Brokersでは、自己のレーベルを宣伝にも有効で、おそらくその為廉価でリリースしているのだろう。
 全体にセクシーさも売り物にしているところであるが、カレン・ソウサがその筆頭で、全てが・・・と言うわけでも無い。つまりいやにセクシーなところが狙いという代物でも無いのである。ただし目的が違うので、アルゼンチン様のリズムと明るさはそう感じないアルバム仕立てになっている。それでもお国柄、ボサノバの流れはやはりその締めるウエイトは高いところであった。

(評価)
□ 演奏、ヴォーカル ★★★☆☆
□ 録音         ★★★☆☆ 

(試聴)

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2017年12月 8日 (金)

カレン・ソウサKaren Souzaのニュー・アルバム 「VELVET VAULT」

相変わらずの物憂いムード満開で・・・・

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<Jazz>
Karen Souza 「VELVET VAULT」
Music Brokers / Argentina / MBB9337 / 2017

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Karen Suza : Vocals
Jose Reinoso : Piano
Refael Barata : Drums
Julian Gomez : Bass          etc.


 とにかく女性ジャズ・シンガーでのセクシーどころではNo.1を競うアルゼンチンのカレン・ソウサの新作だ。前作も”やっぱり買ってしまった”と思ったのだが、今作もやっぱり結局のところ”買ってしまった”という結果である。やっぱり妖艶な魅力を発揮しつつ、物憂い唄い心はそのままだ。女性ジャズ・ヴォーカルものとしては、やっぱりこれも醍醐味の一つと言うところでしょう。私はぞっこん惚れていると言うので無いのだが・・・それでも聴かざぁ~~なるまいという存在である。

(Tracklist)
1. I Fall in Love Too Easily
2. Don't Let The Sun Go Down On Me
3. I'm Beginning To See The Light
4. Valerie
5. I'm Not In Love
6. You Got That Something (feat. TOKU)
7. In Between Days
8. In The Blink of an Eye
9. Walk On The Wild Side
10. Angel Eyes
11. Kids

Pp61  しかし考えて見ると彼女のニュー・アルバムは久しぶりである。 『Essentials』 (2011)『Hotel SOUZA』(2012年)『Essentials II』(2014)に続くもので、主としてカヴァー曲のアルバムというタイプのもので3年ぶりになる。
 彼女の魅力は、ハスキーにしてソフトな中低音を中心とした物憂いムードの歌声でセクシーさを訴えるというところであろう。ジャズ・スタンダードのカヴァー曲が中心なんだが、それがカレン・ソウサ節に仕上げるために二番煎じという感じがないところがお見事です。あまり昼間から聴くというモノでなく、やっぱり夜のムードでしょうね、特にM10. "Angel Eyes"、M11." Kids"あたりは。
 今回も美的感覚ある彼女の姿のフォトのデジパックのアルバムで人気者の作品というところはしっかりファン心を掴んでいる。
 曲は結構古いところをカヴァーしているが、彼女のオリジナル曲が2曲お目見えして、特に異色はM6. "You Got That Something" (feat. TOKU)で、ゲストに迎えた日本人ジャズ・トランペッター、ヴォーカリストTOKUとのデュエット曲となっていて、おやっと思わせるところが、アルバムにアクセントを付けていて成る程と納得するのである。

 カレン・ソウサはアルゼンチン、ブエノスアイレス出身、もともとエレクトロ系のシンガーであったが、2006年に発表された80年代ロックのジャズ・アレンジ・アルバム『JAZZ AND 80’』が評判でジャズに転向した経過らしい。その後はロサンゼルスを拠点にジャズを学びつつ活動した。なんとなく解るのだが、ビリー・ホリディーやペギー・リーを敬愛しているとか。
  私が初めて知ったのはアルバム『Hotel SOUZA』(2012年)であった。現在ソロ・シンガーとしてのメイン活動の他、"THE COOL TRAIN QUARTET"のリード・シンガーとしても活躍しているという。

(視聴) New Albumからのものは無いため過去のモノを・・・・

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2017年6月 2日 (金)

やりますね!輸入企画盤 「JAZZ SEXIEST LADIES」

いやはや驚きの女性ヴォーカル・オンパレード
~ CD3枚組の企画物 ~ ピンク・フロイドの3曲も

<Jazz, Lounge, Rock>
V.A  「JAZZ  SEXIEST LADIES」
Music Brokers / Argentina / MBB7238 / 2017

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 まずこの不思議な企画盤、"Music Brokers"というレーベルはアルゼンチンのポピュラー盤の再発メーカーのようだが、とにかくカレン・ソウザが看板シンガーみたいなところ。ロック系のリリースが多い。
 それはそれとしてえらいもんですね、こうゆう企画は。私は全く知らないのですが、なんと世界の美女狩りを得意とする我が友人がどこからか仕入れて紹介してくれた。

Xatl00000656w  中身はジャズ系のバック演奏で意外にオーソドックス。小編成でのコンボから、ビッグバンド、ストリングスなるオーケストラも時に入る。
 なにせ女性ヴォーカル陣があれやこれやと登場する。それぞれ何となくセクシーなムードを醸し出すは出すんだが、意外にあっさりしている。まあ、私にとってはカレン・ソウザ(→)がなんと言っても注目。全体で5曲登場する。

 しかし不思議なのはロック系からの選曲が多いことだ。どうも聴いていくと曲のジャジーな編曲がなされているが、ヴァン・ヘイレン、U2、メタリカ、ストーンズなども登場している。

Shirleyadamsonw 更に驚きはピンク・フロイド「狂気」からなんと3曲も登場。CD-1には、驚きの”Us and Them”とくるからビックリだ。そしてそれも知らないShirley Adamson という女性(→)のヴォーカル(V.A.の「Jazz and Floyd」(BSMF Records/ JPN/ BSMF-5033/2015)と言うアルバムに納められているもの)。これが何となくため息交じりだが、結構軽快に唄って魅力的で降参だ。ついでにピンク・フロイドの曲を紹介するとCD-2には、”Time”( Michelle Simonal)とくるからこれも恐れ入った。ロジャー・ウォータースが聴けばビックリの編曲。更にCD-3には、なんと”Breathe(in the air)”(Lyle Hunter Feat The Cooltrane Quartet )です。それがなんとも洗練されてセクシー。こうゆうのはピンク・フロイド派の私でも初お目見えに与った。

Sarahmenescalw_2 そうそう忘れてはいけないオープニングは、New Bossaの歌い手と言われている Sarah Menescal (←)という女性の登場。なかなか曲の唄い回しもセンスを感じさせる。・・・と、言った調子に多彩な女性軍のオンパレードだ。まあいろいろと語る前にとにかく聴いてみるが一番。それぞれ個性を生かしてのヴォーカルで飽きない。又過去にあまり縁の無かったシンガーであるだけ新鮮で興味も湧きます。そんなところだが、まあ聴き慣れたカレン・ソウザが貫禄の主役ですがね。

 その他、スーパー・トランプとか、ワム、ファレル、フリートヴッド・マーク、マドンナなどなどの曲群も登場して多彩。

 とにかく、絶賛するというので無いのだが、こうゆうものを企画するという発想に私は降参したといういやはや恐れ入った女性ヴォーカル集である。ここに登場するは、それぞれ多分過去といっても近年のリリースされたアルバムから選び込んだものと思われる。
 いずれにせよ、バック演奏共々意外に嫌みが無く、もっとセクシーかと思ったがそうではなく、ソフトに歌いあげてくれるので、BGMとしても成り立つ代物として面白かったというところであった。

(Tracklist)

 CD-1 GLAMOUR DIVAS
01. The Game Of Love - Sarah Menescal

02. Jump - Cassandra Beck
03. New Year´s Day - Karen Souza
04. Wonderwall - The Cooltrane Quartet
05. Skin Trade - Anakelly
06. Live Forever - Ivette Moraes
07. Us And Them - Shirley Adamson
08. Sgt.pepper´s Lonely Hearts Club Band - Astrid Bergman
09. Happy - Flora Martinez
10. Time After Time - Sarah Menescal
11. Amazing - Stella Starlight Trio
12. Breakfast In America - 48st Collective
13. My Foolish Heart - Karen Souza
14. Hungry Like The Wolf - Dinah Eastwood


CD-2 QUIET NIGHT
01. Moves Like Jagger - The Cooltrane Quartet
02. Gypsy Woman (She´s Homeless) - George White Group
03. Missing - 48th Street Collective
04. I Heard It Through The Grapevine - Karen Souza
05. Something - Sarah Menescal
06. Wake Me Up Before You Go-go - Urselle
07. Blame It On The Boogie - Eve St.jones
08. Firework - The Cooltrane Quartet
09. Time - Michelle Simonal
10. Let´s Stay Together - Flora Martinez
11. The Unforgettable Fire - The Noir Horns Feat Eva Wilson
12. Every Breath You Take - Karen Souza

13. Unfinished Sympathy - Anakelly
14. Porcelain - 48st Collective


CD-3 COCKTAIL CLASSICS
01. Don't stop - Jazzystics feat. Cassandra Beck

02. Breathe (In The Air) - Lyle Hunter Feat The Cooltrane Quartet
03. Never Tear Us Apart - Karen Souza
04. Can´t Buy Me Love - Stella Starlight Trio Feat Lizette
05. Lovefool - Urselle
06. A Sky Full Of Stars - The Cooltrane Quartet
07. Enter Sandman - Jazzystics
08. Material Girl - Cassandra Beck
09. Vertigo - Dinah York & The Swing Ensemble
10. Nothing Compares 2 U - George White Group
11. Revolution - Celso Mendez Feat Lua
12. Peperback Writer - Mandy Jones
13. …baby One More Time - The Cooltrane Quartet
14. Purple Rain - Urselle

(試聴)

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2014年12月23日 (火)

カレン・ソウサKaren Souza のニューアルバム~「Essentials II」

前作よりはちょっと毒気が抜けてますが・・・・

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       <Jazz>

      Karen Souza 「Essentials II」
       MUSIC BROKERS / MBB9321 / 2014

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 とにかく気だるい物憂いさと色気、ハスキー・ウィスパー・ヴォイスで評判だったなんとも悩ましいアルゼンチン出身のカレン・ソウサ、彼女の3rdアルバムが登場した。それも1stアルバム「Essentials」の続編ということで、「Essentials II」というから何となく聴きたくなるんですね。

 昨年春に彼女の2ndアルバム「Hotel Souza」を紹介したところだが、それがつい先日のような気がしたんですがもう1年半以上立経っていたんですね。まあ順当なところのニュー・アルバムといったところです。
 そしてあの2ndの悩ましさはどうなったかと気になるところですが、今回は若干毒気が抜けてますが、それでも低音のハスキー・ヴォイスは相変わらずでやっぱりソウサ節です。 「Essentials II」というところで、あの1st「Essentials」のように、ポップス、ロックなどをジャージーに、そしてセクシーに歌い上げる。

(参考)①「Essentials」(http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/karen-souzaesse.html )                        ②「Hotel Souza」(http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/karen-souza.html )

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<tracklist>    ( )内はオリジナル・アーティスト
1. The Way It Is (Bruce Hornsby)
2. Wicked Game (Chris Isaaks)
3. Everyday Is Like Sunday (Morrisey)
4. Dreams (Fleetwood Mac)
5. Think For A Minute (Housemartins)
6. Skin Trade (Duran Duran)
7. Can't Help Falling In Love (Elvis Presley)
8. Everybody Hurts (R.E.M.)
9. Never Tear Us Apart (INXS)
10. Twist In My Sobriety (Tanita Tikaram)
11. The Sound Of Violence (Cassius)
12. Shape Of My Heart (Sting)

 収録曲は、こんなところでエルヴィス・プレスリーの”好きにならずにはいられないCan't Help Falling In Love ”の登場には驚きましたね。これはエルヴィスのライブ・ショーではエンディング・テーマ曲と言って良いもので、私は好きな曲でした。懐かしのブレンダ・リーも歌っていて愛着があるのですが、それが又ソウサ節でこんなパターンになるとは・・・いやはや。
 そしてフリートウッド・マック、スティング、モリッシー、デュラン・デュラン、R.E.M.と幅広くこなしてます。スティングの” Shape Of My Heart ”はなかなか良い出來に仕上がってます。
 今作は、選曲がロック系が優位で、トータルに言って物憂いさと色気というところの毒気の部分は若干前作よりは後退して、意外に素直に歌っています。そんな意味で前作と比較すると若干物足りなさを感じてしまうのですが(笑)、しかしあのハスキー・ウィスパー・ヴォイスですから当然その世界は聴く者には堪能させてくれます。

    ブレンダ・リー http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/brenda-leeelvis.html

(試聴)

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2013年10月18日 (金)

やっぱり聴いてしまったカレン・ソウサKaren Souza「Essentials」

お見事な・・・・ハスキー・ウィスパー・ヴォイス

<Jazz> Karen Souza 「Essentials」
              MusicBROCKERS  MBB10136 ,  2011

Essentials
 とにかく気だるい物憂いさと色気、ハスキー・ウィスパー・ヴォイスで評判だった彼女の2012年のアルバム「Hotel Souza」が意外に売れて注目を浴びたのだったが・・・(参照:"カレン・ソウサのムーディーなアルバム「Hotel Souza」2013.5.21"=http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/karen-souza.html )、そんな中で私が当初思ったよりは意外に評判が良い。それならもっと褒めておけば良かったと今になって思っているのだが・・・・、それならばと彼女の前作(2011年)のこのアルバムを聴いてみたいと言うことになったのだ。世間を見渡すと、やっぱりそんな輩が多かったようだ。つまり私も物好きなそのお仲間と言うことである。

Essentialslist
 このアルバムは2011年にリリースされていて、Tracklistは左のようになっている。全12曲、彼女のオリジナルはなく全てがカヴァー曲であるが、それが又結構面白い。それが何がと言うと、ビートルス”Strowberry Fields forever”が、マイケル・ジャクソン”Billie Jean”が、スティング”Every breath you take”が・・・・などなど、全く別物に変身、つまりカレン・ソウサ節で別世界に引っ張り込まれるからたまらない。
 又Antonio Carlos Jobinの”Corcovado”などは是非聴いて頂きたいところです。いっやー、しかしよくここまでけだるさを持ってうたえるなぁ~~と思うところしきりというところなのだ。いやはや、先日の「Hotel Souza」だけでなく、こっちもそのパターンは貫通しているのだ。

545156_299907906748692_2111425196_n 当初、こっちのアルバムには手を付けないつもりだったのが、こうして付けてしまうと、これもなかなかその道の価値ありといったところなのである。(左の写真は是非クリックして拡大して見て下さい~笑)
 やっぱりバックはそれぞれジャズものとしての味付けは良く、ピアノ・トリオを中心に、ギター、サックス、トランペット、ボンゴ、コンガなども登場してオーソドックスな演奏を展開して結構楽しませてくれる。その上に彼女の物憂いセクシーなヴォーカルが乗ってくるのである。

 とにかく向きになって聴かずに、ちょっと夜に流しておくには意外にいけますですよ。

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=UPLFM5s077I

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2013年5月21日 (火)

カレン・ソウサKaren Souzaのムーディーなアルバム「HOTEL SOUZA」

アルゼンチン出身の美貌とクールな歌声と評判の歌姫だが・・・・??

 アルゼンチン出身というカレン・ソウサ、まだまだニュー・フェースと言っていいだろうが、1stアルバム「Essentials」(2011)が比較的好評で、この4月には日本公演も行われ、少々話題性のある歌姫である。そして昨年末にリリースされた2ndアルバム「Hotel Souza」が、美人狩りの得意な友人から私の元に届いた(感謝)。

<JAZZ> KAREN SOUZA 「HOTEL SOUZA」
               Music Brokers Records /ARG/ MBB9997  ,  2012

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  なかなかジャケ買いを誘うようなアルバムですね。典型的な女性ヴォーカル・ジャズ・アルバムというところで、その手のスジも気合いが入っていたようですが、中身は全11曲である。彼女のオリジナルが多い中で、下のTracklistにみるようにまさにスタンダード中のスタンダード”3. My Foolish Heart”や、”6.I heart it though the grapevine (悲しいうわさ)”、Antonio Carlos Jobim の”10. Dindi”などの有名曲も唄われている。
 しかしスタンダード曲以外をよく見ると 曲のComposer に、ソング・ライターのDany Tomas の名が見えるところから、多分これは彼の曲でカレンに唄わせているといってよいのかも知れない。

( Tracklist / Composer )
01. Paris -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]
02. Night Demon -- [Karen Souza, Joel McNeely, Maxima Pera Renauld]
03. My Foolish Heart -- [Ned Washington, Victor Young]
04. Delectable You -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland, Marcelo Caceres]
05. Break My Heart -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]
06. I Heard It Through The Grapevine -- [Norman Whitfield, Barrett Strong]
07. Wake Up -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]
08. I'Ve Got It Bad -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]
09. Full Moon -- [Karen Souza, Dany Tomas, Ferras AlQaisi]
10. Dindi -- [Ray Gilbert, Antonio Carlos Jobim]
11. Lie To Me -- [Karen Souza, Dany Tomas, Pamera Phillips Oland]

Karen1j  とにかくスタートから終わりまで全曲、セクシーヴォイスと言うか声は全く張り上げずにややハスキーで、そしてなんとなくけだるさを感じさせる唄である。
 バックはオーケストラによる演奏であるが、ジャズらしく比較的ピアノ・トリオが前面に出ている。時にギター、パーカッション、サックスやトランペットが出たりしているが、しかしやはりピアノの占める位置が多く、この演奏パターンはダイアナ・クラールのアルバムの構成に似ている(多分意識しての事でしょう)。
 取り敢えず、全てスロー・ペースで展開して、彼女のヴォーカルは弱音もしっかり聴き取れるパターンで録音され聴きやすい。はっきり言うと、なんとなく無事歌い上げたという感じはあるが、このパターンで売ろうとしているところは良くわかる。しかしこれから彼女の個性がもう少し出てくるのでは?と思うところ。
 
 これだけ一枚通して同じパターンで流されると、若干ちょっと抵抗感もあるが、まあその筋の人で、夜のホテルのムードを好むパターンとしては、これで良いのかもと、取り敢えず聴きやすいアルバムとして評価は出来るのではと・・・・・・。
 とにかくハスキー・ウィスパー・ヴォイスが評判で、その上に”妖艶な美貌”が売り物のようであるが、まあその点はそう大騒ぎするほどでは無い事を付け加えておく(笑)。

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=FM3wh3F09oc

          [PHOTO  今日の一枚]

Dsc_0711trblog_3 (NIKON D800   AF-S NIKKOR 50mm  1:1.4G)

 

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