ウォルター・ラング

2021年8月 4日 (水)

ウォルター・ラング Philipp Schiepek & Walter Lang 「Cathedral」

とにかく優しく包み込むような静かな安らぎを与える演奏

<Jazz>

Philipp Schiepek & Walter Lang 「Cathedral」
ACT MUSIC / Import / ACT9632-2 / 2021

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Philipp Schiepek : Nylon String Guitar
Walter Lang  :  Grand Piano

Recorded and mixed by Uli Fiedler at Flip Top Studio, Wertingen, 13.11.2020

Philippschiepekwalterlangbw  ウォルター・ラングのニュー・アルバムが早々に登場。彼のピアノ・トリオ・アルバムTENS」(ENJA Yellowbird / ENJA9785 / 2020)は約半年前にここに登場させたのだったが、コロナ禍における活動停止中にての、過去の彼なりきの名曲集であった。しかし今回のこのアルバムは彼と同じミュンヘン在住であるという注目の若手で天才ギタリストといわれているフィリップ・シーぺックとのデュオ作品である。

 地元ヨーロッパより日本で“ピアノ詩人”として人気のあるウォルター・ラングが、自国にてのベーシックとの出逢いにより産れたといわれるこのアルバム、ピアノとギターとで、どちらかというとジャズ界では相性が疑問視されているデュオということで、これも又注目点である。
 ウォルター・ラングは現在、還暦を迎えようとしている円熟ピアニスト、一方フィリップ・シーベックは若干26歳にして「未来を約束されたギタリスト」と評される程で、ジャズとクラシック・ギターに通じ、どちらかというと美しく繊細な空間を作り出す今やドイツの人気者。
 まだ続くコロナ禍ということで、このアルバムは書きためられていた二人のオリジナル曲で構成され作り上げられたもの。

 

(Tracklist)

01 Sumniran 7:20
02 Cathedral 6:18
03 Estrela Cadente 6:11
04 Kamo 4:20
05 Pilgrimage 5:13
06 Meditation in Ten 6:32
07 Gliding over Meadows 6:11
08 Prelude to The World is Upside Down 1:50
09 The World is Upside Down 3:52
10 Light at the End of the Tunnel 5:06
11 The Encourager 5:49
Music composed by Walter Lang except 05 & 08 by Philipp Schiepek

 上記のように9曲はラングのオリジナル曲で、シーベックは2曲のみの構成。コロナ禍で書きためられた曲ということで、とにかく静かにして、二人の演奏で派手さは全くない、又盛り上がりという高揚感もそれほどあるわけでなく、静かに二人で向き合い語らい合う安らぎの世界に終始している。まあ、聴きようによってだろうが、残念ながらジャズとしての面白みというところからは、そう大きい訳でもない。

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 M1."Sumniran" ゆったりとした世界、ギターとピアノが交互に旋律を奏でる。どこか優しい思いやりの心が溢れている。
 M2."Cathedral " "大聖堂"と言う意味で良いのか、確かに荘厳さが感じられるが、手法からしてもジャズとしての面白みとは別物。
 M3."Estrela Cadente" 両者の演ずるそれぞれのコード楽器としての音の美しさは、十二分に伝わってくるが、ピアノとギターで演ずる必要があったのだろうか、このあたりは疑問も湧いてくる。この世界もピアノ・トリオでピアノの美音にシンバルの繊細な後押しがあると、もっと楽しいのではなんて考えてしまう。
 M4." Kamo" 静かに語り合いそして歌い上げるピアノそしてギターも。
 つづくM5."Pilgrimage "は、初めてシーペックの曲の登場で、どこか静かなおだやかな田園イメージだが、両者の奏でる世界は確かに極上。
 M6."Meditation in Ten " M9."The World is Upside Down " には、単なる旋律担当の交代でなく、ユニゾンの味付けなども若干加味されデュオの面白さが垣間見える。
 M7."The Encourager " これも牧歌的で和みの世界。
 M8."Prelude to The World is Upside Down " シーベックの二曲目、ほぼギター・ソロで短め、曲の合間の次への導入曲か。
 M10."Light at the End of the Tunnel " 暗さの世界からの一つの光明が・・、コロナ禍における前向きの気持ちの表現か。

 もともとピアノ・トリオにギターが加わった時に、ピアノとギターの両者がコード楽器のとしての役割が同じであるためか、その意義が不明瞭で、場合によっては、調和と言うより片方を抑えて終わってしまったりと、若干欲求不満を感じさせることがある。このアルバムでは、両者が対等に流れているが。
 又ラング自身も、美旋律派としては最右翼であるが、芸達者というピアニストでないだけに、ギターとのユニゾンも難しさを感ずるのだ。このデュオもそれぞれのソロから変化を求めての事と思うが果たして成功であったのか、私としては疑問の残るところでもあるが、面白さもないわけでなく、この優しく包み込むような真摯にして和みの世界は貴重で、これはこれとして評価しておきたい。
 まあ、ドイツ・ミュンヘンの若き注目のギタリストと美旋律派のピアニストとのデュオという話題の方が先行したアルバムの印象。

(評価)
□ 曲・演奏  85/100
□ 録音    85/100

(視聴)

 

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2020年12月29日 (火)

ウォルター・ラング Walter Lang Trio「TENS」

コロナ渦における欧州活動のみの制限から生まれた名曲再演盤

<Jazz>

Walter Lang Trio「TENS」
ENJA Yellowbird / Germ / ENJA9785 / 2020

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Walter Lang : piano
Thomas Markusson : bass
Magnus Öström : drums]

   今年もあとわずかになりました。とにかく今年はCovid-19の世界的流行の年、全てが人類原点に戻っての対応が強いられたような年でした。今だに第三派の波が襲ってきて、本来の活動が取り戻せない環境に甘んじなければならない状態である。これが今年の締めくくりとは情けない現実だ。

 さてそこで今年最後は、そんな事情であるからこそは出来たアルバムを取上げる。それはあの過去の名曲が新しいアレンジで収録で登場した一枚。Covid-19の流行の中、ミュージシャンは活動をいやが上でも制限された。日本でのライブもキャンセル。そこで新生ウォルター・ラング・トリオのセカンド・アルバムとも言えるものの登場なのだ。実はこのウォルター・ラングはなんとドイツ人でありながら、欧州より日本の方に圧倒的に知名度が高い。従って、現在彼は欧州圏内にての活動に制限されたため、まずは今となってドイツにてのプロモーション活動を行わざるを得なかった。そんな事情から、過去の名曲に目を付けここに再出発のような展開をしたわけだ。

 そしてこの2月にドイツにての録音となり、ドイツのジャズ・レーベル enja / Yellowbird Recordsと澤野工房のコラボレーションによるものという結果になったのである。
 又、これもいろいろと私の場合不手際があって、このアルバムの到着が遅れた。従って今になってレビューということになった。
 このメンバーでの前作『PURE』(2019)が良かったため、前作からのドラムスの元E.S.T.のMagnus Ostom もこの刺激の少ない美旋律にどう対応するかも聴きどころだ。

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1. The Beginning And The End
2. Soon
3. Little Brother
4. Meditation in F mi
5. Snow Castle
6. Branduardi
7. Misty Mountains
8. No Moon Night
9. Kansas Skies
10. I Wonder Prelude
11. I Wonder
12. When the day is done

 M1."The Beginning And The End"はアルバム『The Sound of a Rainbow』からだが、タイトルからして何やらこの現状の彼らを物語っている雰囲気ですね。そしてこのアルバムを聴いてみて、アレっこんな曲があったのかと思うのは、彼のトリオ・アルバムというのは刺激の無い優美にして安心感の強い曲だけあって、意外に覚えていないことに気がついた。

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 M2."Soon "のバラッド曲は、アルバム『Translucent Red』からで、私の好きな曲。落ち着いた心の流れを感じ取れる。
 アルバム『PURE』からの2曲、M3."Little Brother "は、7分以上の長曲で、愛情の感じられる曲であり、終盤に高揚してゆくところが聴きどころ。さらにM4."Meditation in F mi"も良いですね。スローな流れの中に、やや不安げな心の描写。
 M5、M6は、いつものラング流の軽い展開。
 アルバム『Starlight Reflections』からは、M7."Misty Mountains "M8."No Moon Night"で、M7.は広大な山岳風景をイメージさせる。M8.は、ちょっと現実離れの不思議な世界に、そして深遠な美しいメロディー。
 M9."Kansas Skies" カントリー・ロックの登場、『FULL CIRCLE』から。
   M10."I Wonder Prelude" ベースの物語からら始まる。なんと不思議な世界へ導かれることか。アルバム『Moonlight Echoes』の締めの曲。

 相変わらず、メロディーとピアノの音からウォルター・ラングと解る優しく何か整った安心感のある世界が展開している。トーマス・マークソンのベースも歌心を展開しているし、マグナス・オストロムもラングの世界にブラシ、スティックなど多彩な音で盛り上げている。特にオストロムはBugge Wesseltoft Trioとの関係もあるので、何かいろいろと微妙なところがありそうだ。かえってラングのもう一つの顔であるTRIO ELFの世界に意外にマッチングが良さそうにも思える、これからラングのトリオもいろいろと変化があるかも知れない。 

 みなさん、良いお年をお迎えください。

(評価)
□ 曲・演奏     85/100
□ 録音       85/100

(視聴)  "Meditation in F MI"

 

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2020年2月13日 (木)

ウォルター・ラング Walter Lang Trio 「PURE」

ラング渾身のピアノ演奏で真摯な美世界を構築

<Jazz>

Walter Lang Trio 「PURE」
Atelier Sawabo / JPN / AS167 / 2019

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Walter Lang (piano)
Thomas Markusson (bass)
Magnus Öström (drums)

  ウォルター・ラング・トリオのニュー・アルバムが澤野工房よりリリースされた(前作『Translucent Red』(AS164/2018)に続いて)。彼は1961年生れのドイツのピアニストだ。これまでにも何枚かのアルバムに聴き寄せられてきたのだが、このアルバムはその魅力の姿をたっぷりと擁して登場した。
  トリオ・メンバーを見ると、Magnus Öströmの名前が見られる。彼はあのE.S.Tでのドラマーとして知ったのだが、最近はBugge Wesseltoftのトリオでも活躍中で、ここではWalter Langと共演していて今や人気者のようだ。
 このアルバム・タイトルの「PURE」は音楽的には"Pure Tone"のことか、はたまた描く世界が"高潔"、"純粋"という意味に使っているのかと思いを馳せるのだが、このアルバムの内容がそんなところに焦点をおいているのかと、収録11曲中8曲が彼のオリジナルとくるからちょっと震えますね。彼には美旋律派とアヴァンギャルド派の二面があって、このアルバムは日本人好みの美旋律派に属するタイプ。

1200pxwalter_lang_pianist_20200215213401 (Tracklist)

01. Branduardi *
02. Always and Forever
03. Little Brother *
04. Meditation in F min *
05. 2 You *
06. Sad Song *
07. You Must Believe in Spring
08. Half Moon Bay *
09. Phases *
10. Who Can I Turn To
11. Meditation in Bb min *

*印 music by Walter Lang jun

  オープニングM1."Branduardi " を聴いて、ええ、これが"PURE"と若干疑いを持つが、Pat Methenyの曲M2." Always and Forever"に入ると、ベースがもの哀しく旋律を演じ、それに続いて美しくも哀しいピアノのメロディーが流れ、ドムスはブラシングで静かにサポート、ウーンこれぞウォルター・ラングと納得し、このアルバムへの期待がぐっと高まる。
 そして彼の曲M3."Little Brother"も、その流れの中で低音のピアノ、高音のベースと繋いで物思いの世界に導き、後半は今度はベースが低音、ピアノが美しい高音の響きで、なんとなく"PURE"な世界に。
 更にM4."Meditation in F min"も、真摯な感情でやや暗めに沈んだ思索的世界に導きながら、落ち着いた美しいピアノの旋律が優しく心を洗う。
 M5."2 You "はM2.3.4.と打って変わって弾む心が演じられる。この軽さは最近彼のアルバムによく顔を出すパターン。
 続くM6."Sad Song"は、一転して美しいピアノの調べにどこか物寂しさが襲ってくる曲。
   そしてM7.M8.は、やはりスローな展開の曲だが、これといった特徴はない。
 M9."Phases"は、なんか不思議な世界に誘われる。ここでもベースが旋律を奏で良い役割を果たしている。
 最後のM11."Meditation in Bb min"は、静かに流れる中に安堵と展望のあるピアノの美しさで包み静かに終わる。

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 これは久々にウォルター・ラングの「心」の曲を聴いた思いである。8曲に及ぶオリジナル曲を駆使して、人間の深層の美しさを信じての世界に相違ない。まさに清水が流れるが如くの美しさである。テクニカルに凄いという世界では無いのだが、"Meditation 瞑想"の付けられた2曲が私にとっては特に印象に残る曲であり、万人に心を打つとして受け入れられるアルバム作りも、それはそれ評価に値すると思うところである。

(評価)
□ 曲・演奏      ★★★★★☆  90/100
□ 録音    ★★★★☆  85/100

(視聴)

 

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2019年1月 1日 (火)

謹賀新年 2019  ウォルター・ラング Walter Lang Trio 「Translucent Red」

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明けましておめでとうごさいます

今年もよろしくお願いします

             平成31年 元旦

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           ◇          ◇          ◇

日本レーベルのリリースも板について・・・日本人好み盤だ

<Jazz>

Walter Lang Trio 「Translucent Red」
Atelier Sawano / JPN / AS164 / 2018

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Walter Lang (piano)
Thomas Markusson (bass)
Sebastian Merk (drums)

 前作に続いて、Atelier Sawanoからのドイツのウォルター・ラングのピアノ・トリオ・ニュー・アルバムの登場。しかしアルバム・ジャケが凄い赤ですね。これを見ると情熱的な激しい内容のアルバムかとしり込みをしていました。そもそもウォルター・ラングは二つの顔を持っていてリリカルなサウンドを持ち味とするこのメンバーのピアノ・トリオと、一方Trio ELFのようなテクノ・サウンドによる世界とがある。
 しかし私好みはこちらのメンバーのトリオであるが、Atelier Sawanoからの前作『Full Circle』(AS-151/2016)は、なんとなく若干不満足であったため、今作の”赤ジャケ”をみると、更に若干尻込みして居たのです。しかしブログ友爵士さんから私のようなタイプは”これを聴かなきゃダメよ”と言う意味と思うが、お薦めが有って聴くに言ったと言う話。
 
  しかしラングは日本との関係に積極的ですね。今や、CD販売流通も世界的には冬の時代。日本はそれでもまだまだ世界から見るとCD派もいて、ミュージシャンにとっては有り難い国であるのかも知れない。さらに曲1曲を聴くというのでなく、アルバム通して聴きたいというところにもあるのかもしれない。

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(Tracklist)
1. Nancy (with the Laughing Face)
2. Afterglow
3. I Wonder
4. Translucent Red
5. La Musa
6. Precious Love
7. Soon
8. I Loves You, Porgy
9. Still Gone
10. They Didn’t Believe Me
11. Any Old Days
12. Sevilla
13. Dawn Song

 M1. "Nancy" これは女の子の名前だろうか、冒頭から優しいピアノの響きが伝わってくる。優しく女の子を見守る姿だろうか。タイトルを見ずに聴いていると、決して夜のムードでなくむしろ新年の静かな朝に通ずる雰囲気。
 M2. "Afterglow" 残照だ。更に優しいピアノの調べからスタート、ベース、シンバルも同様に優しさの溢れた響き。
 M4. "Translucent Red" ”透き通った半透明の赤”ということだろうか、アルバム・タイトル曲だが、その意味すねところは解らないが、これが又メロディーも優しくノスタルジックな抒情性豊かで聴き惚れる。
 M6. "Precious Love" 尊い貴重な愛、こうした曲を聴くと人間の世界が美しく見えてくる。
 M7. "Soon"そしてM9. "Still Gone"、M11." Any Old Days"と、郷愁をさそう。
 M10They Didn’t Believe Me、M12." Sevilla"は珍しく優しさの軽快な曲
 最後はM13. "Dawn Song"夜明け、未来への展望で納めるところがニクイところ。

 いやはや全編通して「優しさ」「懐かしさ」「優美」「叙情」「希望」「愛」など溢れた曲群で一貫している。彼が日本をイメージしているのかその点は解らないが、レーベルAtelier Sawanoの面目躍如たるアルバム作りとなっている。更に技術陣としてイタリアのステファノ・アメリオを起用し、レコーディングから音質まで素晴らしくあのECMアルバムを連想する世界に至っている。
 意外にこのアルバムを評しているブログは少なく、ここに新年早々に是非とも聴いて頂きたいアルバムとして取りあげた。

(参考)ウォルター・ラングWalter Lang
1961年ドイツ・シュヴェービッシュ・グミュント 生まれ。 アコーデオンとピアノを演奏する父と祖父のもとで育った。ボストンのバークリー音楽院とアムステルダム芸術大学でピアノと作曲を学んでいる。トリオは世界中をツアーしており、なんと言っても特に日本のジャズファンから愛されていて、親日家。このところ澤野工房からアルバムをリリース。

(評価)
□ 曲・演奏 : ★★★★★☆
□ 録音   : ★★★★★☆

(試聴)

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2017年8月22日 (火)

ウォルター・ラング・トリオWalter Lang Trio 「FULL CIRCLE」

どこか定まらないムードに若干不満足だが・・・

<Jazz>
Walter Lang Trio 「FULL CIRCLE」
Atelier Sawano / JPN / AS-151 / 2016


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Walter Lang : piano
Thomas Markusson : bass
Sebastian Merk : drums


 ジャズ・ピアニスト=ウォルター・ラングWalter Lang は、1999年から既にピアノ・トリオとして10枚以上のアルバムをリリースしているが、日本では"Swing Journal"を代表に、かなりの高評価を勝ち取って来ている。彼のもう一つのトリオである今年紹介したTRIO ELFは別にすると、ウォルター・ラング・トリオによる近作は、ここでも取りあげてきたが、このアルバムと同メンバーによるStarlight Reflection』2013)そしてMoonlight Echoes』2015)であった。そしてこの2作はいずれも夜の世界を描いてきた。それがなかなか心にしみいる世界でお気に入りだったんだが、今作は少々異なっている。そんな訳でここでの私の感想を書くにもなんとなく少々後回しになって、今、遅くればせながらの登場である。

 登場する曲は、何故か日本の名曲2曲、それとパット・メセニーの曲を代表にその他というところだが、オリジナル曲が多くを占めている。そしてテーマは小島万奈によるライナー・ノーツにあるところの”今回は全編を通して世界の土地や音楽への心を綴った、回想と現実を漂うようなアルバムだ”と言うところなのかも知れない。

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(Tracklist)
1. Minuano
2. Bokka(牧歌:宮澤賢治)
3. Play that Fiddle
4. Mathias
5. Oborozukiyo(おぼろ月夜:岡本禎一)
6. Season of Lent
7. Full Blast
8. Old Folks
9. Bali
10. Full Circle
11. Gipsies in Byzantium
12. Taksim Meydani
13. Kansas Skies

M1. Minuano パット・メセニーの曲。この明るさ、どうも期待したムードでない。
M2. Bokka やはり日本の曲は良いですね。哀感があって思索的な世界に導いてくれて私好み。
M3. Play that Fiddle オリジナル曲だが、この曲に見るような明るいというか軽い旋律がどうもあまり納得しない。
M4. Mathias この曲もあまり意味を感じない曲
M5. Oborozukiyo なんと文部省唱歌ですね。ベースによる旋律が主役をなす曲作りであるが、後半にピアノによる主旋律が演じられる。このような日本の曲が良い仕上げだ。
M8. Old Folks 物思いにふけれる味のある曲。
M10. Full Circle オリジナルとしてはやはりアルバム・タイトルにもなっているこの曲が良い。手頃に美しい中に深遠さのある世界に没頭できる。
M11. Gipsies in Byzantium ドラムスから始まって、美しいピアノ、なかなか宇宙感覚のある聴き応えがあり、こうした世界が私はラングに求めたい。
M13. Kansas Skies これはなんと懐かしくなるフォーク・ロック調で、どこかで聴いたような安堵感のある”カンサスの空”であるが、これはオリジナル曲。

 どうも結論的には、それぞれ曲が独立して聴き所も勿論あるのだが、あまり全編通してどうも充実感ある意味が持てなかった。それは特にオリジナル曲の軽いタッチはあまり私の好むところで無かった為かも知れない(これは前作でも少し覗いて見られる疑問点でもあったのだが)。彼はTRIO ELFのような実験的トリオも試みているので、こちらのトリオではやっぱり抒情的な美しさ、そして思索的世界を深く推し進めて描いて欲しいと思うのだが、それは単なる私の期待なのかも知れない。

Walterl1wウォルター・ラングをちょっと回顧しておこう・・・・・
   
 1961年ドイツ生まれ ボストンのBerklee School of MusicそしてAmsterdam School of Artsを卒業している。1999年Walter Lang Trio結成。主なアルバム(↓)

初期トリオ
    "Walter Lang Trio plays Charles Chaplin" (1999)
    "Across The Universe" (2002)
    "Softly as in a morning Sunrise" (2005)
    "The Sound Of A Rainbow"(2005)

現トリオ Walter Lang (piano),  Thomas Markusson (bass),  Sebastian Merk (drums)
     "Starlight Reflection"  (2013)
     "Moonlight Echoes" (2015)
     "FULL CIRCLE" (2016)

TRIO ELF
     "Music Box Music" (2016)

(視聴)

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2017年1月12日 (木)

ウォルター・ラングのもう一つの顔=TRIO ELF 「MusicBoxMusic 」


新世代感覚のテクノ・サウンドをベースにしたピアノ・トリオ作品

<Jazz>
TRIO ELF 「MusicBoxMusic」

Yellowbird / GER / YEB77652 / 2016

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(TRIO ELF)
Walter Lang : piano
Gerwin Eisenhauer : drums
Peter Cudek : bass

 あの優しく美しく伝統的ピアノ・トリオを演じてくれるドイツのウォルター・ラングWalter Lang 、彼の奏でるピアノの透き通った音色はロマンチシズムに満ちた世界を感じさせてくれる。それは何とも言えない心地よさだ。
 その彼の結成しているウォルター・ラング・トリオ(近作↓参照)とは別に、彼にはもう一つの顔がある。それがTRIO ELFである。

  (参照)ウォルター・ラング・トリオWalter Lang Trio 「Moonlight Echoes」(2015)

Trioelfw_2  このTRIO ELFは、ピアノ・トリオをベースに、ドラムンベースやテクノ的なエレクトロ・サウンドを操るとう超現代的トリオ演奏を展開する意欲作を演ずる(10年前に結成)。

 とにかくあのウォールター・ラングが優しく端正な美的な世界から、一歩発想を変えての一つの創造的挑戦的世界なのである。
 しかしこのアルバムを聴いてみると、ラングの透明性にしてロマンチシズムに溢れた演奏はところどころに顔を出し、何故か聴く者をほっとさせるのではあるが・・・・・?。
 しかしその美しさと対比してのやや緊迫感のある展開を示すM7.” Usain”などは、そのこうする二面性の存在の意味とその目的に簡単には納得するのは難しい。
 M8.”Lullaby for a weaking child”では、そこに聴けるラングのピアノは何時もの彼の特徴の粘質で無いさっぱりとした美的抒情性をもって聴かせてくれる。このあたりは納得だが。
 しかしM10.”Stadium”のピアノの重低音でのスタートで、続く展開はテクノ的リズムでの進行、この意味はあまり解らない。
 M11.” Suq”今度は Bassの重低音でスタートするが、その後の軽い展開が不可思議。あまり魅力が感じられるという曲でない。

 やっぱりおおよそその展開が奇妙で、なんだか目的がよく解らない。この異種の共存があまり彼の演ずるところとの意味づけにどんな位置づけになるのか疑問を感ずるのだ。挑戦は解るがちょっと中途半端と言わざるを得ない。

 結論的には、そんな中にもやっぱりトリオとしての味を追求している事の意義を持っていることは事実だ。そうしたところに興味のある者は聴いてみても価値はある。ただしほんとにこれが、参照として挙げたWalter Lang Trioの「Moonlight Echoesに惚れ込んで聴く人を魅了するのだろうか?ちょっと疑問の世界であった。

(Tracllist)
1. Emptiness
2. Krumm
3. Prléude to ELF Police
4. The ELF Police
5. Tripolis
6. Salutation to the Sun
7. Usain
8. Lullaby for a weaking child
9. Dance da Fita
10. Stadium
11. Suq

(視聴)

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2015年10月13日 (火)

月下の秋の夜に~ウォルター・ラング・トリオWalter Lang Trio:「Moonlight Echoes」

      とにかく優しい世界を・・・・・端正なタッチで

      <Jazz>
  
      Walter Lang Trio 「Moonlight Echoes」
     ATELIER SAWANO / JPN / AS145 / 2015

Moonlight

Recorded on April 27 & 28. 2015 at Bayerisher Rundfunk Studio in Nürnberg

Walter Lang : piano
Thomas Markusson : bass
Sebastian Merk : drums

 ドイツのピアニストのウォルター・ラングのニュー・アルバム。前作の『Starlight Reflection』の好評から、同メンバーにてのトリオ作で、今度は”Moonlightの世界”。丁度秋の静かな夜に月の光の下に聴くには、最も相応しいアルバムの登場である。彼のリリースされているアルバムは結構多いのだが、これは今回も澤野工房からで、二枚目になるもの。なかなか日本人向けの叙情性に富んでいる。
 ウォルター・ラングは1961年生まれ、今が丁度ミュージシャンとしては最も円熟期ですね。それなりに充実していて13曲中オリジナル曲が7曲を占めている。

Moonlightlist_21. Sete Aneis
2. I Didn't Know What Time It Was
3. Every Time We Say Goodbye
4. Danca Da Fita
5. Alone Together
6. Before the Storm
7. What Makes the World Go 'Round
8. Well, I Thought So
9. Alberti
10. I've Got the World on a String
11. Semana Santa
12. Where or When
13. When the Day Is Gone

 過去に彼の紹介はしているので省略するが、彼のピアノは繊細にして美しいメロディーを聴かせてくれるが、イタリア風の纏わり付いてくる哀愁の抒情性とは若干違う。これがドイツというところであろうか、バロック・クラシック調にも聴こえるピアノプレイも交えてのどちらかというと端正というところだ。

(参照)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/walter-lang-tri.html

0clip_image002_med2 さて、このアルバムの収録曲だが・・・
 2曲目”I didn't know what time it was ”では、まさに月下の静かな夜が、夏を過ぎての自己を見つめるに相応しいムードを醸し出す。ベースも、もの哀しいを音を乗せてきて、ドラムスと共にトリオの良さを実感できる。
 5曲目”Alone together”ポピュラーな名曲だが、ここでは結構スウィングしてみせ、ジャズの楽しさも忘れていない。
 7曲目”What makes the world go 'round”はオリジナル曲。ベースからスタートしてピアノは非常に解りやすいメロディを奏でて気楽な気分で聴ける。
 9曲目”Alberti”は、ピアノ、ベースそして優しいシンバルとブラッシの音、詩情そのもののの哀愁の演奏。
 11曲目”Semana santa”のオリジナル曲は、ドラム・ソロも入って快活な曲。このアルバムの中では異色。
  13曲目”When the day is gone”は、まさに郷愁の世界。

 結論的に、ジャズ・ファンならずとも、ミュージック・ファンなら秋の夜に楽しめるアルバムだ。

(参考視聴)

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2015年1月13日 (火)

ウォルター・ラング・トリオWalter Lang Trio : 「the sound of a rainbow」

     <My Photo Album 瞬光残像=南イタリア編>

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ナポリNapoliの夜景(南イタリア~遠くにヴェスヴィオ火山もシルエットとして見える)
  SINY α7 (2014.12)             (クリック拡大)

            *   *   *   *

年末年始に整理していて出てきたCDアルバム~その3

     <Jazz>

        Walter Lang Trio「the sound of a rainbow」
        ponycanyon / MYCJ-30616 / 2011(original-M&I Records 2005)

Thesoundofarainbow2  

  Waiter Lang (p)
    Nicolos Thy (b)
    Rick Hollander(ds)

Img_8759_med_2 このジャケの早春残雪の世界がお気に入りの一つです。私自身も少々ネイチャー撮影に興味があるのですが、特にこの世界が好きなんですね。
 このアルバムのドイツのピアニスト・ウォルター・ラングのトリオついては昨年取り上げたわけですが、(参照:ウォルター・ラング・トリオ「Starlight Reflection」 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/walter-lang-tri.html)このトリオの演奏は、非常に取っつきやすいものであったので、ちょっと過去のアルバムをも聴いてみたいと・・・・・・、振り返って2005年のこのアルバムが、ジャケの良さもあって、手に入れてあったのです。しかし年末へ騒がしさで若干放置状態になっていたので、今年に入って聴き直しているというところ。やはりドイツとは言え、ユーロ系の叙情性もあって、そして聴きやすさはこの当時からそうなんですね、これも大事なことだと思うので、日本でそれほど騒がれるところにはないが、結構評価を与えてもよいと思うのである。

Thesoundofarainbowlist_2  彼のオリジナル曲は2曲で、4曲目”myriad”そして5曲目”The beginning and the end”に登場するが、解りやすいピアノの旋律を生かした曲仕上げで、メロディーが豊かである。聴きどころは”Emmanuel”だ。これはピアノの旋律は叙情的であり、ベースが中盤旋律を奏で、再びピアノの哀愁ある流れにつないでなかなか味のある仕上げで聴き惚れる。
 もう一つの聴きどころはリッチー・バイラークの”ELM”、オリジナルと趣向を変えてややテンポ・アップで聴かせるが、やはり原曲の良さは的確に捉えていて聴き入ることができる。
 チャーリー・ヘイデンの”first song”も登場。このトリオの演奏は録音もあるのかもしれないが、ベースがかなり全面に出ているので、その意味でもこの曲は生きている。
 とにかく美意識で選曲してアルバムにしたといってもよいもので、聴き応えがある。

(試聴) ”First song”

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2014年11月17日 (月)

優しさにつつまれて~ウォルター・ラング・トリオWalter Lang Trio:「Starlight Reflections」

全編優しさいっぱいのピアノ・トリオ・アルバム

       <European Jazz>

           Walter Lang Trio 「Starlight Reflections」
                         Atelier Sawano ,  AS135,  2013

Starlight_reflections

(members)
Walter Lang: piano
Thomas Markusson: bass
Sebastian Merk: drums

(Tracklist)
01. Waltzin’*
02. When Lights Are Low
03. Could We Meet?*
04. In the Wee Small Hours of the Morning
05. Sweet and Lovely
06. No Moon Night*
07. Steppin’ In*
08. I'll Remember Bill*
09. Misty Mountains*
10. Snow Castle*
11. I’m a Fool to Want You
12. Without a Song

 ライナー・ノーツは以下のような感じでスタートする・・・・・・
 ”しんと凍てつく冬の夜、澄みゆく静けさの中に無数の星がまたたく。空からピアノの音粒が舞い降りてくるとベースは低い鐘を鳴らし、シンバルがきらめくような足取りで現れた。なんだか素敵なことが起こりそうな予感! 音楽とイマジネーションがひとつになる、幸せな時間のはじまりだ”
                    ・・・・・・・・ちょっと大袈裟にしても確かこのアルバムは全編優しさいっぱいに包まれるといった感じだ。

Walterlang1 ピアニストのウォルター・ラングはドイツ人で、1961年生まれで、祖父や父のピアノ演奏に包まれた家庭に育ち、ボストンのバークリー音楽学校で、ピアノや作曲を学んでいる。1999年よりトリオを結成して、ピアノ・トリオ作品など日本にも馴染んできている。このアルバムは澤野工房の一作目で、 2013年にリリース。スウェーデンからのベーシスト、トーマス・マークッソンと自国ドイツのドラマー、セバスティアン・メルクが起用されている。

 こうゆうのをロマンチックというのだろうか、とにかく癖がなくて取っ付きやすい。そして誰もが楽しめる演奏群が詰まっている。
 12曲中7曲が彼のオリジナル曲(上のトラックリストの*印)。
 このトリオでは、優しいラングのピアノの調べ、そしてマークッソンのベースもそのムードを大切にしつつメロディーも物語ってくれて快感。そんなところは、”No Moon Night”にクラシック・ムードの中に味わいたっぷりに聴ける。
 又シンバルの音も出すぎることがなく、しかし広がり感も持ってしっかり聴かれ、録音も良好。やはりトリオですからそれぞれの味を感じたいところをうまくカバーして良盤。
 
 ”Misty Mountains”は、珍しくピアノは低音からスタートすねが次第に叙情的な調べとなり、その上三者の盛り上がりも後半に見せ魅力的な曲。
Mycj30616
 ウォルター・ラング・トリオものとして過去のモノには、既に2005年には、左の「THE SOUND OF A RAINBOW」(M&I Records)等もリリースされていて注目もされている。
 これはKeith Jarrett、 Chick Corea、 Charlie Haden などをカヴァーしており、しかもあの私の好きなRochie Beirachの”ELM”なども演奏しているアルバムで、まだ未聴であったので、目下聴いてみたいと思っているところである。
(試聴)

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