ゴンザロ・ルバルカバ

2023年3月 6日 (月)

ゴンザロ・ルバルカバ Gonzalo Rubalcaba & Aymee Nuviola 「Live In Marciac」

ピアノと女性ヴォーカルのデュオ・ライブ
圧巻のパフォーマンスで会場をラテン世界に

<Jazz>

Gonzalo Rubalcaba & Aymee Nuviola 「Live In Marciac」
5PASSION / US / 5P076 / 2022

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Gonzalo Rubalcaba : piano
Aymee Nuviola : Vocals

  キューバのその圧倒的なテクニックとセンス、そして独自のアプローチでグラミー賞を受賞の我が愛するピアニストのゴンサロ・ルバルカバ(キューバ・ハバナ出身1963年生まれ:下左)と、同じくラテングラミーを獲得するなど、キューバから羽ばたいている女流歌手アイメー・ヌビオラ(Aymée Regla Nuviola Suárez キューバ・ハバナ出身1973生まれ:下右)のデュオ・ライブ版。
 ラテンのスタンダードからオリジナル曲までを幅広く披露する圧巻のパフォーマンスが聴ける。
 ロックダウン後、2021年ヨーロッパ各都市でのライブ活動が出来るようになって披露された二人のラテンのスタンダードからオリジナル曲までを幅広く披露する圧巻のパフォーマンスが聴ける、更にフランスの南西部で開催されるジャズインマルシアックフェスティバルでの模様をも収めたアルバム。

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(Tracklist)
1. Besame Mucho
2. Lágrimas Negras
3. Mi Mejor Canción
4. Bemba Colorá
5. Dos Gardenias
6. El ratón
7. Nada es para ti
8. El Manisero
9. El Ciego

 透明感たっぷりの情感にあふれたルバルカバのピアノ、時には会場を圧倒するところまで盛り上がり、ヌビオラの歌と共鳴する。歌手とのデュオの方法論は、彼はピアニストとしての立ち位置、いつボーカルをリードするかを経験的深みを持って知り尽くしている。ボーカルの流れを妨げないだけでなく、ヌビオラが流れてゆく道を導いている。彼の左手は、ラテンリズムのリズミカルな流れ作り、右手では、リズムを刻むこともあるがメロディを美しく描いて会場のオーディエンスに語り掛け訴える。共に曲の世界に誘うヌビオラのパフォーマンスも板についていて、歌唱力の高さと相まって、ルバルカバのピアノの音をバックに、歌だけでなく歌と歌の間をピアノ演奏十分楽しませてくれるように導いたり、両者の息のあったところは凄い。パンデミックの間中、ルバルカバとヌビオラはデュオの共同作業を開始していたようで、かなりの充実ぶりが感じられる。

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 パンデミックを乗り越えてのライブが行えるようになって、ルバルカバは「再びライブで演奏することは、生き返ることです。それは私たちがそれを行う方法を知っているように再び生きることであり、アイメと一緒にそれをすることは神聖です」と語っている。

 この二人の関係の紹介を見ると、"もともと二人は生まれ故郷のハバナ出身の幼なじみ、ピアニストで作曲家のゴンサロ・ルバルカバ、歌手、女優、ソングライターのアイメ・ヌビオラは、どちらも音楽コンテンツの高い環境で育ちました。アイミーの母親は確かに歴史の教師であり、ピアノのレッスンを行い、古典的な音楽院の教訓に従い、ゴンサロは地元のクラブの多作なシーンに没頭し、オルケスタアラゴンやロスヴァンヴァン、オマラポルトゥオンド、エレナバーク、アイザックデルガドなどの有名人と肩を並べ、ビル・エヴァンスなどのマスターの和声の概念を研究しました"とある。昔から気ごころを知っての仲という事でその実績は既にベテランの域にある。

 聴き慣れた曲M1."Besame Mucho"では、ここまで歌い込むヌビオラに圧倒される。それはM4."Bemba Colorá"においても同様だ。
 M2."Lágrimas Negras"ではしっかり両者の技法の虜となり、ラテンの世界に会場は引っ張り込まれる。
   M3."Mi Mejor Canción"の心に訴える歌には感動ものだ。
 M5."Dos Gardenias"は、流れるようなルバルカバのピアノの音から始まって、しっとり歌い込むヌビオラ、そして語り聴かせるようなピアノが響き心に迫る。
 M6."El ratón"での跳ねるようにピアノの音とヌビオラのリードによっての会場との拍手と合唱が印象的。彼らのお気に入り曲のM7."Nada es para ti"の情感の入った歌い込みはやはり超一流。 
 最後のルバルカバがチャーリー・ヘイデンとフェデリコ・ブリトと一緒に名盤『Nocturne』で録音したM9."El Ciego"のしっとりとした演奏と歌で幕を閉じる。

 このデュオによる描く世界は、そこには人間の機微を描ききっていて、聴く者をして容赦なく彼らのラテン世界に没入させられる。まさにライブの素晴らしさが凝集している。

(評価)
□ 演奏・歌  90/100
□ 録音    88/100

(試聴)

* (参考)

 

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2021年11月 9日 (火)

ゴンザロ・ルバルカバ R.CATER, J.DEJOHNETTE, G.RUBALCABA 「SKYLINE」

R.カーター、J.ディジョネットとのトリオ・アルバム三部作の第一弾

<Jazz>

R.CATER, J.DEJOHNETTE, G.RUBALCABA 「SKYLINE」
PASSION RECORDS / / DU5P070 / 2021

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Gonzalo Rubalcaba (piano)
Ron Carter (bass except 5)
Jack DeJohnette (drums except 5)

  ここに来て、2021年下半期となるとコロナ禍とは言え、ピアノ・トリオのゴンサロ・ルバルカバ 、 ロン・カーター 、 ジャック・ディジョネットというレジェンド・クラスが集った超強力盤が出現した。
 私はかってのアルバム『DIZ』(1993 Blue Note)からファンとなっているゴンザロ・ルバルカバ(1963年キューバのハバナ生まれ-下左)、このアルバムは、彼の立ち上げている「5 Passion Records」からリリースだ。
 ルバルカバが若き日に師事したジャズメンと再会したいという長年の希望が実現したものという事で、なんとロン・カーター(1937-下中央)、ジャック・ディジョネット(1942-下右)というジャズの歴史を築き上げてきた大御所とのまさに圧巻のトリオ盤。
 
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(Tracklist)

1. Lagrimas Negras (Miguel Matamoros) 6:49
2. Gypsy (Ron Carter) 9:00
3. Silver Hollow (Jack DeJohnette) 6:40
4. Promenade (Gonzalo Rubalcaba) 6:42
5. Novia Mia (José Antonio Méndez) (piano solo)3:26
6. Quite Place (Ron Carter) 4:45
7. Ahmad the Terrible (Jack DeJohnette) 7:34
8. Siempre Maria (Gonzalo Rubalcaba) 7:52
9. RonJackRuba (Ron Carter, Jack DeJohnette & Gonzalo Rubalcaba) 7:35

  曲はほぼトリオ・メンバーの曲で、略6分以上というじっくりの演奏曲で占められていて、M2.が最長で、9分に及ぶロンカーターの作品。
  このアルバムは、ピアノ・トリオの楽しさのお手本みたいな内容で、ビバップ心を下地にしてジャズらしいスイングの流れを忘れず、ダイナミックな中に、繊細に、重厚でありながらも説得力ある歌い上げるようなベース、シャープにしてパンチ力ある攻めのドラムス、そしてゴンザロの生き様のようなラテン・フィーリングを忘れないリズム感と鋭角なパンチ、やや固めの強い音と一方優しさのメロディーとを聴かすピアノと、ピアノ・トリオ・ジャズを改めて見直すような円熟演奏が聴ける。
 聴きようによってはハードボイルド・タッチのニュアンスもみせたり、一方ブルース調の哀愁、ラテン色の楽しさなど三者の年期の入った技が満ち満ちていて、全9曲が楽しさの中であっという間に聴いてしまう。ジャズの心はこんな処にあるんでしょうね。

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   M1." Lagrimas Negras" 軽快にキューバのボレロ、三人の集合を楽しむが如く。
 M2."Gypsy" さて本番だと言わんばかりにカーターの曲、ベースの深く沈む重い余韻を残した音からスタート、そこにクリアな硬質なストーン・タッチのピアノ音がのしかかる。そして軽快なスティック音が現れ一変してリズムカルな世界、後半のバトル感のある演奏が魅力。
   M3."Silver Hollow" かなり深遠さを感ずる世界に空間と音の響きを意識しての世界、ディジョネットの音楽性が滲み出る。カーターのベースが深く流れピアノの美しさを添えるルバルカバの名人芸。深遠で美しい。
 このM2,M3の二曲で質の高さが実感できる。
 M4."Promenade" ベースの音が比較的静かに響き、ブラシ音と共にリズムを刻む。ピアノは強くならないタッチでリズムを添える。途中のドラムス・ソロも激しくない。まさに三者の手慣れた響き合いには品格すら感ずる。
 M5."Novia Mia " バラード調のピアノ・ソロ、やや哀感のある情感たっぷりの流れ、このあたりがレバルカバの真骨頂。
 M6."Quite Place" カーターの優しさ溢るる名曲、ピアノはクリアな音で現代調に響く。
 M7."Ahmad The Terrible" 深遠さから始まって、一転してリズムカルへ、更に次第にスリリングな展開、旋律は難解。
 M9."RonJackRuba" これが面白い。三人の自然発生的に演じられたセッションの録音とか。ルバルカバは中盤でベースとドラムスにリズム・デュオを演じさせ、そこに美しくピアノを添え終わらせる。インプロビゼーションの楽しさで幕を閉じる。

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 ビバップ精神宿るジャズの醍醐味を、ここに内省的な面を見せながらも、パンチ力とリズム展開の華々しさと、リズムが誘う楽しさも混ぜてのトリオ・ジャズを聴かせてくれた。「カーター(b)とディジョネット(ds)の圧倒的神がかりオーラを発しながらアタッキングに迫る猛襲にいささかも臆さず押されず、泰然自若の威風をみなぎらせてタフガイ然たる硬質ロマンの道を力強く歩み続けるルバルカバ(p)の、分厚く不屈の男気に溢れた甘くないアドリブ奮戦が、鋼の入ったような勇壮かつ堅牢な冴え渡り様を見せて、実に痛快だ」という評を見たが、まさにそのとおりであった。
 録音も秀悦で、ベースの重厚感もたっぷりあり、又ステックやシンバル音の繊細さも気持ちが良く、何と言ってもピアノの音がクリアにして美しい。今年の 貴重盤。

(評価)
□ 曲、演奏 :    95/100
□   録音   :    93/100

(視聴)

"Gypsy"

*
"SKYLINE TRIO"

 

 

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2018年9月 7日 (金)

聴き落としていたアルバム(1)~ゴンザロ・ルバルカバGonzalo Rubalcaba「charlie」

*この「聴き落としていたアルバム」シリーズは、諸々の事情で遅まきながら聴いたところ、なかなかの聴きどころのあったものを取りあげている~~~

チャーリー・ヘイデン追悼アルバム
Charlie Haden「Nocturne」の好きな人は聴くべきアルバム

<Jazz>
Gonzalo Rubalcaba「charlie」
5Passion / USA / 5P-050 /2017

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Gonzalo Rubalcaba –Piano
Matt Brewer – Bass
Marcus Gilmore – Drums
Will Vinson – Saxophones
Adam Rogers – Guitar


Arranged and Produced by Gonzalo Rubalcaba
Recorded by Jim Anderson and assistant Thom Beemer at Avatar Studios November 2014


Gonzalorubalcaba2600x600_2 なかなか人並みでないテクニックとリズム感、そこに来て美しいメロディ・ラインを持っていて、私は虜になっているキューバ出身の実力派ピアニスト、ゴンサロ・ルバルカバ。考えて見ると、アンナ・マリア・ヨペクとの共演盤『Minione』Universal Music Polska / 573 9810 8 / 2017)の外、しばらく聴いていないことに気がついて、調べて購入したアルバム。

  2014年録音2016年リリース作(日本では2017年)。タイトルにあるようにチャリー・ヘイデンの追悼盤だけあって、9曲中6曲はチャーリーの曲を演奏している。しかし他にも、パット・メセニーやビル・エヴァンス、それと彼自身の曲も盛り込んだフルラインナップの内容。

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(Tracklist)
01. First Song (5:58)*   
02. Sandino (11:48) * 
03. La Pasionaria (10:06) *   
04. Hermitage (9:20)   
05. Bay City (8:55) * 
06. Blue In Green (4:36)   
07. Nightfall (9:07) * 
08. Transparence (6:03)   
09. Silence (6:51)  *
     ( *印 Charlie Haden の曲)


 実は、ゴンザロのピアノ・ブレイをたっぷりと聴きたかったのだが、このアルバムの演奏内容は完全に参加メンバーのクインテット盤だ。ベース・プレイは当然アルバムの意義から情景をかみしめるが如く演じられ役目を十分果たしている。勿論ゴンザロの流麗なピアノは散りばめられているが、曲によってはSaxやGuitarの締める位置も大きく、ピアノはバックで支え役に徹している曲もある。

71oqbywmhw 上のリストを見て解るとおり、一曲の演奏時間が9分、10分、11分と長めで、ジックリの演奏がたっぷり聴ける。
 思い起こすは、チャーリーとゴンザロの共演のアルバム『Nocturne』(Universal Music / 013 611-2 / 2001)(→)だ。あのアルバムもトリオのパターンに曲によりSax、 Guitar、 Violinなどが加わった私の好きな名演奏の名盤だった。その中の過去からの名曲"Nightfall"もこのアルバムに登場し、加えてゴンザロの曲"Transparence"も演じられる。
  しかし、この盤はただチャーリーを演ずるというので無く、M03."La Pasionaria"はクインテットのお互いの責め合いまで演じて唯では済まさないというプレイヤーの意地も見え隠れして圧巻。

  近年のチャーリーとゴンザロの共演盤は、
『Land of The Sun』(Universal Music/0602498208250/2004)、 
『Tokyo Adagio』(Impulse!/0602547299260/2005)
など記憶に新しい。この二人は意気投合していたことが解る。

 とにかくこの追悼アルバムは、このメンバーによるハイレベルにして情緒たっぷりの世界は、静かにジックリと演じられていて、チャーリーの世界と彼の感ずる音楽感を再現するには十分の演奏となっている。
 特に"Nightfall"のベースは深く深く沈んで行く。最後の曲"Silence"のゴンザロのピアノは追悼詩そのものの響きで感動する。そして静かに幕は閉じるのだ。

(評価)
□演奏:★★★★★☆
□録音:★★★★☆

(My Image Photo)   「記憶に」 

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Sony α7Ⅲ ILCE-7M3,  FE 4/21-105 G OSS, PL  Aug. 2018

(試聴)

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2015年11月10日 (火)

ゴンザロ・ルバルカバGonzalo Rubalcaba のピアノ・ソロ・ライブ・アルバム「Faith」

優しさのメロディーに単に浸るという甘さは無い
 ~これぞルバルカバの
描くミュージック空間~

   <Jazz>
            Gonzalo Rubalcaba Live 「Faith」
       5passion LIC / USA / 040232013621 / 2015

Faithliveblog

 コンザロ・ルバルカバについては、、彼のピアノ・プレイの超越した技巧には定評があるところだが、つい最近のリリース・アルバムは、惜しくも我々の世界から去ってしまったチャーリー・ヘイデンとのデュオ作品「TOKYO ADAGIO」が話題になったところだ(参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/tokyo-adagio-57.html)。そしてここに来て久々にカヴァーとオリジナル曲のソロ・アルバムにお目にかかることが出来た。

Disc 1
1. Derivado / Maferefun
2. Improvisation
3. Con Alma
4. Blue in Green
5. Yolanda
6. Joao

Disc 2
1. El Cadete Constitucional
2. Preludio Corto No.2 (Tu Amor Era Falso)
3. Joan
4. Faro
5. Imagine

Gr2

Solo_2 しかし考えてみると、私は、彼のソロ・ピアノ・アルバムはしっかりと聴いてこなかったため、このアルバムは実は興味津々といっところだったのだ(9年前にソロ・アルバム「Gonzalo Rubalcaba Solo」がある)。若い若いと思っていたが、彼は1963年5月27日キューバ、ハバナ生まれということだから、今年には50歳を超えたところで、いっやーー、まさに近年は絶頂期と言ってもいいと思う。
 そしてもともと技巧派のピアニストとしての評価が高かった訳で、ハバナの音楽学校でクラシックを学んだという実力派であり、グラミー賞の受賞経験もある訳で、彼のジャズ・ピアノ界における存在は既に確固たるところにある。そんな意味でもこのソロ・アルバムを聴いておきたかったというところなのである。

Gr1 さてこのアルバムは2枚組のライブものである。
 まず1枚目(Disc 1)のそのオープニング曲”Derivado / Maferefun”は、硬質の打鍵音からスタート。なるほど一撃にして会場を集中させるにふさわしい方法論だ(ライブでは実際にこの曲からスタートしたかどうかは知らないのだが)。そしてメロディー中心の曲展開でなく、かなり技巧と音の余韻を生かした空間に絵を描くような演奏内容と言っていいだろう。残念なのは、丁度その空間に浸ったところに曲が終了すると拍手が入ることだ。急に現実に戻されてしまうところだ。ライブものと言えども、この拍手は省いて欲しいところだった。
 2曲目”. Improvisation ”は、やはり題名そのものの即興曲。短く纏めてあるからというわけでは無いが、これはそう注目するところでも無い。
 3曲目 ”Con Alma ”、4曲目” Blue in Green ”、5曲目”Yolanda ”と聴いていくが、流麗で美しいメロディ・ラインがふと流れるかと思いきや・・・・・その世界をたっぷりと言う甘さは無く、彼の澄んだピアノの音が次には異空間に導くのだ。そのあたりのテクニックは相当に計算されたスピード感と空間を漂う感覚とが交互に襲ってきて静かな中にも圧倒される。
 続く”Joao ”でも同様で1枚目は終了する。

 そして2枚目(Disc 2)に流れ込んで、浮かれリズムの美旋律が顔を覗かせるが、しかしここでもやや不安な影のある美の世界は、聴く者に簡単には安堵などは与えてくれない。このパターンはDisc1と一向に変わらない。とくに音と音との間のとり方と音の強弱と美しさの混在は絶妙で、少しでも気を休めてくれないといったところ。そしてよく演奏される彼独特の”Imagine ”で全てを納める。なかなか一筋縄に行かないゴンザロ・ルバルカバのソロであった。

(参考視聴)

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2015年6月19日 (金)

チャーリー・ヘイデン & ゴンサロ・ルバルカバ 「TOKYO ADAGIO」

10年ぶりにお目見えのデュオ作品~素晴らしい!

 昨年残念ながら逝去したチャーリー・ヘイデンを偲ぶ意味か?、ここに来て彼の2005年のブルーノート東京公演がimpulse!からCD化、あのゴンサロ・ルバルカバのピアノとのデュオ作品だ。とにもかくにも注目のアルバム。

<Jazz>

    CHARLIE HADEN    GONZALO RUBALCABA
                  「TOKYO ADAGIO」

       Universal Music France (IMPULSE!) / 0602547299260 / 2015

Tokyoadagio
         Recorded Live at Blue Note Tokyo, on March 16th-49th, 2005
            Charlie Haden : bass
            Gonzalo Rubalcaba : piano

 お相手のピアニストがゴンサロ・ルバルカバとなると『Nocturne』(2001年)を思い出しますね、そして『Land of The Sun』(2004年)も。これらはデュオではありませんが。
 チャーリー・ヘイデンのベースとなれば誰もが認めるところだが、ピアニストのキューバのゴンサロ・ルバルカバも私にとっては愛すべきピアニスト、最初に知ったのはアルバム『DIZ』(1994年)で、今でも愛聴盤。
 (参照)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-496c.html

 彼は更に私の愛するポーランドのアンナ・マリヤ・ヨペクのアルバム『POLANNA』でも哀愁のピアノを披露している(2011年)。
 (参照)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/3-4392.html

Charlie_haden21768x1024_2 しかし日本公演って、彼らにとっても気持ちに一つの何かをもたらせてくれるのか?、多くのミュージシャンは良い演奏を残してくれますね。そして一方この公演に参加された者にとっては人一倍に感動でしょう。
 そう言えば昨年は『CHARLIE HADEN  JIM HALL』が、やはり「Impulse!」からリリースされているが、あれは1990年の録音もの。又キース・ジャレットとの『Last Dance』が「ECM」からリリースされ(2007年録音)、これらはデュオものですね。デュオと言えばチャーリーってところだが、まだまだ何処かから出そうな予感・・・・・。

Tokyoadagiolist_2 さてこのアルバムは右のようなリストである。チャーリーとゴンサロがそれぞれ一曲ずつで、その他はスタンダード曲。しかしこれが又チャーリーの十八番のアダージオ演奏曲。どれもこれも納得の演奏だ。そしてライブものであるが、さすが日本人、拍手の入れ方が、しっかり曲が演奏し終わってきちんとするところはまさに録音向き。このアルバムでは曲間に拍手が入っているが、これならアルバム制作時に無理に入れなくとも良いと思うぐらいである。
 この二人は1986年に初めて会ったと言うことであるが、チャーリーはゴンサロを結構お気に入りであったようだ。

Gr2_2 1曲目からお馴染みの曲が、説得力のあるアダージオに変身して聴く者を魅了させる。この曲”En la orilla del mundo”は、2001年のアルバム『Nocturne』にやはり1曲目に登場。更に最後の曲”Transparence”も収録されていたもの。
 しかしこのアルバムの絶妙なコンビは”Solamente una vez”に見るが如くで、ゴンサロが美しくメロディーを流して行くうちに、バックで静かにチャーリーのベースが演じられているが、ピアノが次第に音を下げて行き、いつの間にかバックに回って、ベースが静かであるにも関わらず前面に出て曲を演ずる。そこは心に響く世界が生まれている。そして再びピアノの旋律がよみがえり曲が終了する。こうした流れの味は繊細な両者のデュオ作品であるからこそ一層その美しさに感動してしまうのである(この曲もデュオではないが、アルバム『Land of The Sun』に登場している)。

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 いずれにしてもこのアルバムは誰にでも勧められる良盤。

(試聴)

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2015年3月 3日 (火)

都会の夜をしみじみと・・・チャーリー・ヘイデンCharlie Haden

        <My Photo Album 瞬光残像 = 南イタリア編>

 

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アルベロベツロAlberobelloの夜(6)     (photo 2014.12)

           *    *    *    *

 

<Jazz>

 

チャーリー・ヘイデンCharlie Haden三題

 

A1lmgrey4vl__sl600_ 昨年(2014年)の7月に、76歳で亡くなられた悲報を受けて、ジャズ愛好家の多くのブログで取り上げられ弔辞が述べられたチャーリー・ヘイデン(Charles Edward "Charlie" Haden 1937-2014)であったが、今となると尚更その寂しさが感じられるところだ。
 私の場合は、古くからはジャズ愛好家として多くを聴いてきたという人間ではないのだが、特にキース・ジャレットには入れ込んできたという関係で、彼にはこの上なく愛着を感じてきた(最近の「Jasmine」http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/keith-jarrett-j.html)は当然としても、かってのKeith Jarrett 「 DEATH AND THE FLOWER 生と死の幻想」 impulse 32XD603 , 1974年作品など=参考http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/keith-jarrett-1.html

 ベーシストというのは、なんとなく地味である。そしてそんなところでメロディーを奏でるピアニスト等を支えながらも、人間的な叙情的な自己の世界を貫いてきたところに彼の美学があるように思うのだ。
 そして、彼には1960年代の活動を見ても、反戦という政治的なテーマも見え隠れしたしたが、それはあの時代の中で、もがきながらの彼の人間愛の結果であったと思う。

 さて一方、彼の描く世界はもう一つあると思ってきた。それはなんとなく昼間の雑踏から解放され、ふと自己を見つめる「静かな都会の夜」というイメージを私は持っていた。事実私自身の生活の中でもそんな役割を果たしてくれていたアルバムが多くある。このところもう彼の新作にはありつけないと思うと、なんとなく引っ張り出してきて、再びよく聴いているのである。

    Charlie Haden & John Taylor 「Nightfall」
    The Naim Label / England / naimcd077 /2004

 

Nightfall
NightfalllistRecorded at Roy O Disney Music Hall,  Oct. 2003
Charlie Haden : Double Bass,     John Taylor : Piano


 まずは、タイトルどおりの一日活動のの終わりである「黄昏(たそがれ)」を描いたアルバム。これが私はお気に入りなんですね。これを聴いていると時間が流れて深夜の静けさにまで私の心は及んで行くんです。この両者のデュオはなかなか聴きもの。ヘイデンの演出にテイラーのリリカルそのもののピアノが反応する。もう対ピアニストは百戦錬磨のヘイデンのこと、そこにテイラーのやや冷たさのある澄んだピアノの音を見事に交錯させている。

 

                 *                 *

 

             CHARLIE HADEN   KENNY BARRON  
            
「Night and The City」

               VERVE / VERVE 314 539 961-2 / 1998

 

Nightandthecity
Nightandthecitylist_3
Recorded Live on 1996, at The Iridium, N.Y.C.
CHARLIE HADEN : bass ,    KENNY BARRON : piano

 

 ライブ録音。それもパラパラの拍手、それが又夜のムードたっぷり。深夜もう多くが床につこうとしている時に、極上のピアノとベースのデュオを小さな会場で聴く。これ以上の贅沢はない。チャーリー・ヘイデンのアルバムですから、そりゃベースが響き渡ります。そしてケニー・バロンのピアノは、その一つ一つの音が輝いている。
 とにかく安らぎを、エレガンスであり、色つやがあるバロンのピアノが導いてくれるのである。ただスローでなくスウィング感を夜のムードに仕上げるところは、やっぱり並のミュージシャンでない。 

 

               *                *

 

        Charlie Haden   「Nocturne」
     GITANES / 013 611-2 / 2001 (VERVE /  440 013 611-2 / 2001)

 

Nocturne
      Recoded on August 27-31, 2000  at Miami,FL.
      Charlie Haden : Bass ,  Gonzalo Rubalcaba : Piano,  Ignacio Berroa : Drums 

Trackloist)
1. En La Orilla Del Mundo (At the Edge of the World)
2. Noche de Ronda (Night of Wandering)
3. Nocturnal
4. Moonlight (Claro de Luna)
5. Yo sin Ti (Me Without You)
6. No te Empenes Mas (Don't Try Anymore)
7. Transparence (Gonzalo Rubalcaba)
8. El Ciego (The Blind)
9. Nightfall (Charlie Haden)
10. Tres Palabras (Three Words)
11. Contigo en la Distancia/En Nosostros - (Without You in the Distance/ In Us)

 

 キューバそしてメキシコのボレロを中心として、チャーリー自身の曲2曲(4,9)を盛り込んでマイヤミにて、ピアノにゴンザロ・ルバルカバ、イグナシオ・ベローナのドラムスによるトリオ、それにプラスαのカルテット(曲により、ギター、ヴァイオリン、サックスなど)に近いタイプで演奏している。なんといってもこれ又ラテン・ムードを加味した都会の夜を描いてくれる。(このジャケのムードも気に入っています)
 チャーリーのバラードをリードするベースは録音もよく、聴くもの全身に響いてくるのだが、ルバルカバのピアノが良いですね。静かに落ち着いた中にメロディーを意外に優しく美しく甘く描いてくれる。なにせ「ノクターン」ですから、夜に聴くと最高の一枚。

 

(試聴)

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2012年8月28日 (火)

アンナ・マリヤ・ヨペクの近作3部作アルバム検証:「POLANNA」

Anna4 3部作「POLANNA」・「HAIKU(俳句)」・「SOBREMESA」それぞれの完成度の高さに圧巻

 

 ポーランドの歌姫アンナ・マリア・ヨペクAnna Maria Jopek のアルバムに興味と愛着を持つにつれ、いつの間にか9枚のCDが手元にそろってきた。こうなったらパーフェクトに揃えたいと思っているところだが、その中で、やや長い3年の間を置いてのアルバムリリースであった近作(2011年)は驚きの一気の3連発で、特別な企画性を感ずる。これらのアルバムは、それぞれの性格を異にしていて、その芸術性も高く感じられ素晴らしい。そんな訳でここに取り上げておくことにした。

 

 この3アルバムのうち、”波蘭(ポーランド)”と”和(日本)”の融合による、特に芸術性の高さもピカ一感ずる名盤「HAIKU(俳句)」は、既にここにて取り上げているので残る2作にアプローチする。(参考:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-2332.html ) 
 まずは注目すべきこのアルバム「POLANNA」だ。

 

ANNA MARIA JOPEK 「POLANNA」
AMJMusic , UNIVVERSAL  278 352 2 , 2011

 

Polanna

 

 このアルバムの印象は、アンナ・マリア・ヨペクのホーム・ページにも書いているとおりの、”ポーランドの音楽をルネッサンスから現代まで、古典的な伝統と現代ジャズへの系譜をを見つめ直す”といういささか大それた作業をやってのけた。その為か、このアルバムに限らず他国との融合を計った他の2作に於いても、ポーランド語に徹しているところがニクイと言えばニクイところである。しかし私はこの方法論には賛成である。彼女はインターナショナルなアプローチで、一枚のみ英語盤(「SECRET」)を出しているが、意味は解らなくともポーランド語のほうが如何にも彼女の世界が見えてくるように思えるし、唄い方の感情導入も安心感があり、作品としても充実しているからだ。そして例のごとくややハスキーであるが、深い美を誘う哀愁ある歌声が十分堪能できる。

 

1. Kiedy Ranne Wstają Zorze
2. Uciekaj, Uciekaj
3. Laura i Filon
4. Rdzawe Liście
5. Przychodź Miły, Dzień Już Biały
6. Dziś Do Ciebie Przyjść Nie Mogę / Czerwone Maki Na Monte Cassino
7. Uwoż Mamo
8. Z Tęsknoty. Kujawiak.
9. Poznałem Dziewczyna.
10. Suwany
11. Modlitwa Kiedy Dziatki Spać Idą (Już Się Zmierzcha)
12. Oj Lulaj, Lulaj
13. Płonie Ognisko i Szumią Knieje


 全13曲、私は4.6.8、12,13などには痺れっぱなしです

 

 私にとって、このアルバムの注目点は2つ
1つ目は、ポーランドの歴史的な音楽そのものにアンナ・マリア・ヨペクが真摯にアプローチしていること。
2つ目は、ゴンザロ・ルバルカバのピアノが全編哀愁を漂せる演奏の展開していること。

 不幸にしてと言うか、幸いにしてと言うか、ポーランド語の難しさで中身はその道の人に研究して頂けなければ解らない。しかし解らないだけにそれが聴くほうの想像を駆り立てて、むしろ感動してしまう。これには関心のある諸兄がアプローチしている。波蘭(ポーランド)の民謡、彼らの哀しき分散の歴史、他国による統治下における悲惨さ、そして民族的蜂起・挫折、重なる戦争の悲劇など・・・・歴史的に唄われてきた曲が盛り込まれているようだ。ポーランド自身本当に自立と民主化の道はまだたかだか二十数年と言ってもよい(1989年6月18日、複数政党制による自由選挙が実現)。アンナ・マリヤ・ヨペク自身もその道の当事者であったろう。今ここに彼女の総決算的アルバム3部作の第一部「POLANNA」をみるのだ。

Dizgonzalo  そしてポーランドという国情からの内容の濃さに加えて、更に不思議にもキューバの愛すべきピアニストであるゴンサロ・ルバルカバGonzalo Rubalcabaが全編ピアノの響きで郷愁と哀愁と美を描ききっている。まさに恐れ入ったところ。彼のトリオものとしては、左の1994年の「diz」(somethin'else TOCJ-5559)を思い出す。当時私のお気に入りのアルバムだった。しばらく彼の作品からはご無沙汰してしまっていたが、ここに来てアンナ・マリア・ヨペクと結びつくとはおもいもよらなかった。
 この「Polanna」は、ポーランドにて録音され、ニュー・ヨークにて仕上げられたものとか、そのあたりの国際的な因子が見事に結実している。
 特に6曲目の”Dziś Do Ciebie Przyjść Nie Mogę / Czerwone Maki Na Monte Cassino ”は印象的、ギル・ゴ-ルドスタインのアコーディオン、ラファウ・クファイトコフスキのチェロも印象的で、なんとルバルカバのピアノはショパンの調べまで挿入されている。

 
Polannap  この3部作は、多分アンナ・マリア・ヨペクの歩みの一つの区切りの総集編なんであろうと推察する。そこには心打つ世界が広がっていた。

Anna Maria Jopek - vocals
Gil Goldstein - acordeon
Pawel Dobrowolski - drums, percussions
Krzysztof Herdzin - duduk, vocals
Robert Kubiszyn - double bass, acoustic bass guitar
Rafal Kwiatkowski - cello
Robert Murakowski - flugelhorn, tumpet
Marek Naiorkowsku - acoustic guitar
Pedro Nazaruk - vocals, flute, dulcimer
Maria Pomianowska - sarangi
Gonzalo Rubalcaba - piano
Wieslaw Wysocki - clarinet, bass clarinet, saxophone
Staszek Soyka - vocals


(視聴)
 

 

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