フランチェスカ・タンドイ

2016年5月 5日 (木)

フランチェスカ・タンドイ・トリオFrancesca Tandoi の3rd 「Wind Dance」

モダン・ジャズのオーソドックスなピアノ・トリオが華咲く

    <Jazz>
      Francesca Tandoi Trio 「Wind Dance」
      ATELIER SAWANO / JPN / AS 150 / 2016

Winddabce
Recorded on Dec.27th at Wedgeview studio, woerdence verlaat, Holland

Francesca Tandoi (piano) (vocal on 3,6,8,10)
Frans van Geest (bass except 6)
Frits Landesbergen (drums except 6)

 美人ピアニストのピアノ・トリオそしてヴォーカル作品として、少々話題になったオランダで活躍中のフランチェスカ・タンドイ(イタリアのローマ出身)の第三作が登場した。確かにジャケを見る限りには美人ですが、近頃来日公演があったので観てきた人は多分その実態を知っているのだろうと思いつつ(”天は二物を与えず”という言葉があるが)このニュー・アルバムを聴いているのです(笑)。
 過去の2作「For Elvira」「Something Blue」は2014年、2015年とリリースされているが、今年前半に三年目にして3作目と澤野工房も気合いが入っているんですね。

(参照)
「For Elvira」http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/francesca-tando.html
「Something Blue」http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/francesca-tando.html

Fttrio2

 実は私はこのトリオは、1stのジャケの美人描写を見たときには、あまり美人を前面に出し過ぎてているので、これはパッと売れて後は消えてしまうのでは?と、あまり次作に期待してはいけないと思ったのです。しかし中身は歌モノでなく意外にオーソドックスなジャズ演奏であってむしろ注目したのであったが、しかし第二作の登場そしてここに三作目というのはいよいよ本物になったのだろうか?。

(Tracklist)
1. I Could Write A Book
2. Magic Three
3. This Can't Be Love *
4. Clair De Lune
5. Thou Swell
6. Where Do You Start? *
7. Just You, Just Me
8. I'll Be Seeing You *
9. Wind Dance
10. I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life *
11. Fried Pies
     (*印 Francescaのヴォーカル入り)

Ft1 彼女のピアノ・プレイは、想いの外ダイナミックにしてスウィンギンなところを聴かせ、ハード・バップ系でモダン・ジヤズのオーソドックスなところにあるようだ。彼女のアルバム・ジャケからみると、如何にも柔なヴォーカル・アルバムのようにみえるが、なかなかそうではなくてピアノ・プレイが売り出しである。

 彼女のオリジナル曲はM2.M9.の2曲であるが、まずM2.”Magic Three”を聴いて解るが、ピアニストとしての面目躍如の切れのある攻めのプレイが、1stアルバムからの同一メンバーとの交錯に洗練されたところを感ずる。
 ちょっとヨーロピアンな抒情というところとは別の世界に感ずるが、そこが一つの聴きどころで、それでもエヴァンス流の哀愁どころも聴かせてくれるので、アルバムとしては色合いがあって飽きさせない。
 特にヴォーカルが入る曲は、むしろしっとりとしていて(特にM10.”I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life ”これは良いですね)、彼女の低音が魅力的に響く。それはアルバムの色づけに大いに役立っている。

  驚きはM4.ドビュッシーの”月光”だ。原曲の旋律も見事に生かしての情景をアレンジによって深めていく様は清楚な世界で見事であった。

(視聴)”Where Do You Start?”,”I Could Write A Book”

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2015年2月13日 (金)

フランチェスカ・タンドイFrancesca Tandoi 「SOMETHING BLUE」

             <My Photo Album  瞬光残像 = 南イタリア編>

Dsc01170monow

シチリア島のタオルミーナの絶壁の上にあるギリシャ劇場(紀元前3世紀のギリシャ遺跡で、ローマ時代に改築もされているようだが、昔からの古代の客席も残っている)の一部から街を望む
                                  (photo 2014.12)

                  *    *    *    *
    
        <Jazz>
           Francesca Tandoi Trio「SOMETHING BLUE」
            ATELIER SAWANO / JPN / AS142 / 2014

Something_blue

Francesca Tandoi: piano & vocal
Frans van Geest: bass
Frits Landesbergen: drums


 イタリア生まれで、オランダで活躍しているフランチェスカ・タンドイの2ndアルバムが、先の日本デビュー・アルバムから1年も経たないのにこの12月に登場だ。とにかく美人でピアニストでヴォーカルありと言うことで話題になった。そこで澤野工房も気合いが入っているのだろう、あっという間の第2弾リリース。彼女の前作はここでも先頃取り上げたばっかりだ(参照:Francesca Tandoi 「For Elvira」 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/francesca-tando.html )。

<Tracklist>
01. Tricotism
02. Waltz for Debby *
03. That Old Feeling *
04. Too Marvelous for Words*
05. The Days of Wine and Roses
06. You Must Believe in Spring *
07. Something Blue
08. Volare *
09. Teach Me Tonight *
10. Save Your Love for Me *
11. Green Heels
12. Someone to Watch Over Me *

Francesca20tandoi20202 スタンダード曲が中心だが、前作1stよりは、今回はヴォーカル入りも多くなっている(上のリストの*印)。多分前作からの話題性を維持してファン・サービスを意識したところでしょうね。まあ彼女の歌声は澄んだ女性らしいものだが、ちょっとやや線が細い為か、若干説得力に欠ける。しかしあまり技巧にとらわれず、キュートな感じの線で歌われて、こねくり回した歌い方は私は好まないので、これで良いのではと思うところ。そんな訳でこのアルバムも相変わらず聴く者の心をとらえて支持を得そう、それもなにせ美人ですからね。
 トリオ・メンバーは前作と同じであるところをみると、固定しているトリオのようだ。ヴォーカルなしのピアノ・トリオ演奏の曲では、かなり彼女のピアノ・プレイはジャズ指向に充ち満ちている。多分そもそもは彼女はシンガーを目指していたのではなく、やはりジャズ・ピアニストとしての努力をしてきたのだろうと推測される。”The Days of Wine and Roses ”はムーディーに演じてアドリブも充実。” Something Blue ”、”Green Heels ”は快調にスウィングしてくれる。
 いずれにしても、これからが楽しみなアーティストである。

(試聴)

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2014年9月19日 (金)

フランチェスカ・タンドイ・トリオFrancesca Tandoi Trio の1stアルバム「FOR ELVIRA」

美女のピアノ・プレイとヴォーカルと・・・・・

<Jazz>
          Francesca Tandoi Trio 「For Elvira」
          ATELIER SAWANO,  AS140 ,  2014

Francesca_2
 これは完全にジャケ買いの世界ですね(笑)。私が手にすることになったのは、これは美女狩り得意の友人の紹介なんです。
 ピアノ・トリオですが、この美人ピアニストのフランチェスカ・タンドイの初物アルバムです。

  Francesca Tandoi (p,vo)
  Frans van Geest (b)
  Frits Landesbergen (ds)


 そして更に注目は、下のこのアルバムのTracklistを参考にしてほしいのですが、ピアノ・トリオであるが、曲によって彼女のヴォーカルも入る(4. 7. 9. 12. の4曲)。初聴きにおいて突然4曲目に彼女のヴォーカルが入ってちょっとビックリ。
 彼女はイタリア生まれだが、ハーグ王立音楽院で学んで、オランダにて現在活躍中とか。そしてこのアルバムでは彼女のオリジナル曲も2曲(*印)登場するが、その一つはアルバム・タイトル曲の”2.For Elvira”で、”1. In A Mellow Tone ”でスウィングするジャズを聴かせた後、この曲になってしっとりとしたムードを演ずる。こうしたところは結構私好みの展開だ。

(Tracklist)
1. In A Mellow Tone
2. For Elvira *
3. Love For Sale
4. P.S. I Love You
5. Dedicated To You
6. Parker 51
7. Estate
8. Mice's Blues *
9. You Do Something To Me
10. I'm Confessin' That I Love You
11. You're My Everything
12. Goodbye


Francesca20tandoi203
 ピアノ・ブレイは、ジャズの醍醐味であるスウィングも手慣れた感があるし、ユーロ調のメロディアスな流れも得意としているようで、アルバムの曲演奏構成もメリハリがあって良い。しかしこのアルバムは、Duke Ellington、 Cole Porter、 Gordon Denkins、Stan Getz などの曲を取り上げているので、いわゆるユーロっぽいニュー・ジャズの味はそれ程無い。”7. Estate ”を聴くと、ピアノのタッチがなかなか流麗と抒情性があって期待するところだが、自曲の”Mice's Blues ”では、いわゆる抒情性というのでなくリズムから生まれる楽しさが彼女の狙いなのかも知れない。どちらかというとオーソドックスなジャズで聴き安い。これから彼女のカラーがどんな方向に向かうのか?、まずはそれを楽しみとしておく。
 
 そうそう彼女のヴォーカルは、低音部に於いてはソフトでマイルドでなかなか魅力ある。そして高音部に於いては、ややキュートなところを狙っての作為的な発声をするところも感じられ、ちょっといまいち。もっと自然に大人っぽく歌ったらと思うのだが・・・、まあ取り敢えず聴いておきましょうというところだ。

(視聴)

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