ロベルト・オルサー

2021年10月 7日 (木)

ロベルト・オルサー Roberto Olzer Trio 「NOTTURNO」

 全編、美に包まれて・・・・私は絶賛!!

<Jazz>

Roberto Olzer Trio with Strings「NOTTURNO」
ATELIER SAWANO / JPN / AS170 / 2021

Notturno

Roberto Olzer: piano
Yuri Goloubev: bass
Mauro Beggio: drums
L.Giovine :violin, L.Zazzaro:viola, A.Merici:cello

 我が期待のピアニスト・ロベルト・オルサーは、1971年イタリア・ドモドッソラ生まれ、50歳を迎えた最強の年齢。幼少の頃からクラシックのピアノとオルガンを習い、名門ベルディ音楽院ではオルガンを専攻。その後エンリコ・ピエラヌンツィにジャズ・ピアノを師事。クラシックの発展系の中にジャズの即興性を取り込んだスタイルで人気。鉄壁のトリオはベースにユーリ・ゴロウベフ、ドラノマーはマウロ・ベッジオと組んでいる。

 ここでも2014年に取上げたアルバム「Steppin’ Out」で注目を集め、私はそれ以来の追っかけ状態だ。2015年11月のアルバム「The Moon and the Bonfires」で多くの人気獲得。クラシックの強固なバックグラウンドをもってのリリシズムとジャズの楽しさを演じてのヨーロッパ最先端を行くピアノ・トリオ。
   2016年11月にリリースされた「Dreamsville」はジャズ批評「ジャズ・オーディオ・ディスク大賞 2016」インストゥルメンタル部門で金賞を受賞、注目のピアニストだ。

 今回ここに鉄壁トリオでニューリリースされたアルバムは、なんと曲によっては(5曲に)、ストリングスを呼び込んでの新スタイルにも挑戦。アルバム・タイトルの「夜想曲」にアルバム・コンセプトをおいてのトータル・アルバムとしての演奏に、Sound Engineerに名手Stefano Amerioを起用しての作品。
 しかし事情はよく解らないが、録音は2019年で、以降澤野工房にて難産のアルバムであり、リリースまでに2年の経過が有るも、とにかく私としては大喜びのアルバムなのである。

Ro1_20211006210401 (Tracklist)
01. Images*
02. Etude, Op. 10 No. 6
03. Andante con moto, from ‘Italian’ Symphony
04. My Funny Valentine
05. Rei I, from Neon Genesis Evangelion
06. Milano Rain#
07. Notturno*
08. Eveline*
09. Touchdown*
10. Dido’s Lament, from ‘Dido and Aeneas’
( *印はR.Olzer  #印はY.Goloubev の曲 )

 全曲ストリングスが入るとなると、ちょっとイメージが変わって抵抗あるなと思っていたが、5曲であり、しかも曲の急所に美しく流すというスタイルであまり気にならない。基本はあくまでもトリオであってまず納得。
   彼らのオリジナル曲は5曲で、メンデルスゾーン(M3)、ヘンリー・パーセル(M10)のクラシック曲も登場。
 とにかくスタートのM1."Images"から、オルサーのテンダーにして耽美性たっぷりのピアノが響き、アメリオの録音はベースをしっかり描き、ドラムスがバックで広い音場でくっきり描かれて気持ちが良い。やはりゴロウベフのベースは、単なるリズム隊でなく、見事な旋律も奏でるし、ピアノとのユニゾンも美しい。とにかくエレガンスで現代ヨーロッパ抒情派の雄だ。

Rotrio

 M3." Andante con moto, from ‘Italian’ Symphony"の冒頭からやるせないストリングスの美しい旋律、それにベース、ピアノがアドリブ的に流れてむしろクラシックのストリングスの美しさを思い起こさせドキッとする。続くM4."My Funny Valentine"もストリングスが美しく流れるが、その取り入れが急所を心得ていて、ジャズを忘れさせない美の構築をする。
 メインテーマのM7."Notturno夜想曲"はオルサー自身の曲で、ピアノの旋律と音には懐かしき時の夜の想いを回顧させる雰囲気を持っている。優しくストリングスも要所に入れるところが味噌だ。
 又ゴロウヘフの曲M6."Milano Rain"も、彼らしい情感たっぷりの気品ある曲。
 M9."Touchdown"のピアノの流麗な流れに、ベッジオの的確に入るシンバルの音、そして中盤のドラム・ソロもアルバムの流れを盛り上げるに適度の刺激となって快感。
 M10."Dido’s Lament, from ‘Dido and Aeneas’"のベース・ソロとクラシックを思わせる美しいピアノとのハーモニーも頂きだ。

   とにかく、ユーロ・ジャズの叙情性を求めるなら、このアルバムはピカイチだ。しかも曲のアクセントやインプロも繊細に適当に入り、結構緊張感の響きもあってジャズ心をくすぐるのもうまい。今年の貴重な一枚と評価する。

(評価)

□ 曲・演奏 95/100
□ 録音   95/100

(試聴)     "notturno"

 

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2020年7月18日 (土)

ロレンツォ・コミノーリ、ロベルト・オルサー Lorenzo Cominoli, Roberto Olzer 「Timeline」

ヨーロッパの伝統の中から生まれた叙情的な耽美な世界はここにあり

<Jazz>

Lorenzo Cominoli, Roberto Olzer 「Timeline」
abeat for Jazz / Italy / ABJZ 218 / 2020

Timeline

Lorenzo Cominoli (guitar)
Roberto Olzer (piano)

Recorded at Artesuono Recording Studio, Cavalicco , Itaria , Sept. 30, 2019
engineered by Stefano Amerio

 イタリアの今や油の乗った日本で人気のピアニスト・ロベルト・オルサー(Roberto Olzer下左)は、ここでも既に何回か登場してきたわけだが、今回は、ギターのロレンツォ・コミノーリ(Lorenzo Cominoli下右)とのデュオと言うことで注目のアルバムがリリースされた。これはイタリアの中堅叙情派という世界であって私としては見逃せない。更にそこにステファノ・アメリオのレコーディンク・エンジニアとくるからたまりませんね。又、ロベルト・オルサーが弾くピアノはイタリアの誇るFAZIOLI GRAND PIANO F278 MKⅢ と、音にうるさい人にも注目されるところである。
・・・と、言うことで早速聴いたという処です。

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 (Tracklist)

1. Bibo No Aozora (Ryuichi Sakamoto)
2. Blue Whale (Lorenzo Cominoli)
3. Dance Of Moroccan Veil (Garrison Fewell)
4. Atlantis (Roberto Olzer)
5. Timeless Part I (John Abercrombie)
6. Timeless Part II (John Abercrombie)
7. The Dolphin Jump (Lorenzo Cominoli)
8. Novembre (Roberto Olzer)
9. Blott En Dag (Oscar Ahnfelt)


  聴いたことのあるメロディー、坂本龍一のM1.”Bibo No Aozora 美貌の青空”からスタートする。ここにはしっとりと抑制の効いたエレガントなギターとピアノの調べが流れてくる。
 それは、コミノーリの曲M2."Blue Whale"になって更に瑞々しく流麗なメランコリックな美しいメロディーが情緒豊かな世界を築く。ピアノとギターが交互に旋律部を担当し、お互いがバックも担当してデュオの味の魅力を放つ。それはM3."Dance Of Moroccan Veil"、M4." Atlantis "になって、旋律の性質が変わるも基本的には静謐な雰囲気を作り耽美な世界を演ずるところは変わりは無い。


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  しかしこのまま進行するのかと思いきや、M5."Timeless Part I " になって、彼らの若き世代からの積み重ねの世界が顔を出す。ちょっとダークさのある妖しく不穏なミステリアスな音をギターが響かせ、ピアノが後押ししてちょっとした異世界を浮遊するメロディーを流す。
ある意ではスリリングな世界で、インタープレイの妙も演ずる。ここに彼らの単なる美旋律に終わらないところが聴きどころ。
 そしてM6."Timeless Part II"に流れ、コンテンポラリーな世界は落ち着きのある世界に復帰。
 M7."The Dolphin Jump "では珍しく明るい世界を演じ、M8."Novembre "で、再び繊細にして優雅な中に、どこかオルサーの哀感のあるピアノの調べで叙情的美世界に導くのである。

 まあ若干の変化は見せたとはいえ、メロディアスな叙情的世界をエレガントな感覚で描いたアルバムであり、もう少しダイナミックな面もあっても良かったかとも思うが、まさに伝統あるヨーロッパの耽美な世界はここにありと言ったアルバムであった。

(評価)
□ 曲・演奏  90/100
□ 録音    85/100

(視聴)

*

 

 

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2018年9月23日 (日)

ロベルト・オルサーのニュー・アルバム Robert Olzer Trio 「CELESTE」

天空の美はここに!

 「CELESTE(天)より柔らかく注ぐ美音の雫があなたを浄める、典雅にして透明、深遠にして柔和、天才ピアニストが辿りついた至高の世界がここに!」
 ~これはこのアルバムの宣伝文句だ。澤野工房からクラシカルな演奏の抒情派ロベルト・オルサーのニュー・アルバムの登場だ。

<Jazz>
Robert Olzer Trio 「CELESTE」
ATLELIER SAWANO / JPN / AS163 / 2018


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Roberto Olzer (piano)
Yuri Goloubev (bass)
Mauro Beggio (drums)

Recorded on 28-30th Aug. 2017 at Arteuono Recording Stdios-Cavalicco-Italy
Decorded,mixed & mastered by Stefano Amerio
Roberto Olzer plays FAZIOLI F278 mk III

 イタリアのロベルト・オルサーの久々のトリオ作品。彼は私の注目の期待株。2016年の3rdアルバム『DREAMSVILLE』 以来そんなに間隔が空いているわけでは無いが気持ちは久々である。このところはヴォーカルやトランペットの入ったカルテット作品やソロ・アルバムが続いたためだ。
 今回のアルバム・タイトルは『CELESTE』ということで、なんとこのイタリア語からイタリアの懐かしのプログレッシブ・ロック・グループの”CELESTE”を思い出してしまった。このグループのアルバムがリリースされたのは、オルサーが小児期の話だ。イタリア語で”至高の天空”と言う意味で、その美しく透明感のある音楽が持ち味なのだ。その話とは全く関係ないが、懐かしい”チェレステ”という言葉から回顧してしまったのである。当然このアルバムも狙いは”至高の透明感あふるる典雅な世界”だ。

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1 Deliverance*
2 The Old Castle
3 Song 6
4 G-Spot Tornado / Sleep Dirt
5 Parisian Episode VIII*
6 Piece III
7 ... And After*
8 A Simple Song*
9 Celeste
10 Canova*


  オルサー及びメンバーのオリジナル曲が6曲(*印)。その外はMussogsky(M2)、Mompou(M3)の名が出てきたと思うとFrank Zappa(M4)とかWwan Svensson(M6)、Ralph Towner(M9)の名前も出てくる多彩さだが、全体にクラシカルな演奏の美しさ、優しさは一貫している。

 スタートの彼の曲M1 "Deliverance"から、澄んだ美しさのある真摯な気持ちにさせる演奏が飛び込んでくる。”オルサーはこれだから良いのだ”と言いたくなる。
 そして懐かしいメロディーが聴けるムソルグスキーのM2 "The Old Castle"と流れは旨い。
 ちょっと余興っぽいところからスタートするM4 "G-Spot Tornado / Sleep Dirt"、ここではゴロウベフのベースの味も十分堪能できるし、勿論中盤からのピアノの響きの美しさは絶品。なかなか味のある出来だ。繊細なシンバル、ステイックからスタートのM5 "Parisian Episode VIII"はゴロウベフの曲だが、ドラムスのベッジオの如何にも繊細さが滲み出ている。 
 続くM6 "Piece III"は、難しい技巧無しの優しい物語のような曲。
 後半珍しくM8 "A Simple Song"の軽快な曲、そして落ち着いたM9 "Celeste"。最後はオルサーの軽やかなピアノ・プレイのM10 "Canova"で納める。

  やはりロベルト・オルサーはいいですね。今アルバムの私の推薦はM1からM3への流れ。そしてM4のトリオ味だ。録音もStefano Amerioでトリオを納得の配置で描き、それぞれの音はハッとするほどの響きを持つ。

(評価)
□曲・演奏 ★★★★★☆
□録音   ★★★★★

(My Image Photo) 私からも「天空」

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Sony ILCE-7M3,  ZEISS Vario-Tessar FE 4/16-35 Za OSS,  PL  


(参考視聴)

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2017年11月16日 (木)

ソニア・スピネロSonia Spinello Quartet 「WONDERland」

(今年聴いて印象に残ったアルバムを-3)

やや陰影のある優しさのヴォーカルとロベルト・オルサー・トリオの美が聴きどころ

<Jazz>
Sonia Spinello Quartet「WONDERland」
ABEAT Records / ITA / AB JZ162 / 2016

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Sonia Spinello(vo)
Roberto Olzer(p)
Yuri Goloubev(b)
Mauro Beggio(ds)
featuring
Bebo Ferra(g)
Fabio Buonarota(flh)

 なんといってもRoberto Olzer Trioをバックにしての女性ヴォーカル・アルバムと言うことで、取り敢えずは聴いたものだ。ヴォーカリストはソニア・スピネロSonia Spinelloで、「ジャズ批評」で2016年の「JAZZ AUDIO DISC AWARD 2016-VOCAL」の金賞を取っている。「ジャズ批評」もちょっと新しもの好きのような気もしましたけど。この女性は私はこのアルバムで初めて知ったもので、イタリアの歌手だがそんなに若くはなさそうだが詳しいことは解らない。彼女名義のアルバムはこれが最初ではないかと思われる。

Wonderlandlist

  これも何故だか解らないが、スティーヴィー・ワンダーの曲がずら~と並んでいる(何ででしょうね?)、10曲中5曲もだ。だからアルバム・タイトルは「WONDERland」となっているのかも知れない。あとは彼女自身の曲3曲とスティングとベーシストのゴロウベフY.Goloubevの曲1曲づつである。
 ヴォーカルの質はどちらかというと陰性、明るいというものでは無い。それはこのアルバムとしての表現なのか、もともと彼女の素質なのかこれも実は知らないのだ。又彼女の発声の高音部は私の好みとは少々異なっているが、中・低音に魅力を持っている。

13600294_1749377958676321_822137421  M1."Visions"の出来が良いですね。この仕上げはスピネロのヴォーカルとのマッチングも良く、オルサーのピアノ、ゴロウベフのベースが又退廃的なムードに抒情的な美しさを盛り上げますね。これはなかなかとスタートでこのアルバムではトップ・クラスの出来。
 M3."Fragile"はStingのポピュラーな曲。なかなか味なフィーリングで聴き応えがある。この曲は良く聴くのだが、彼女らしさというか、彼女の特徴をしっかり出して唄われている。これは寺島靖国の今年の『for Jazz Vocal Fans Only Vol.2 』(TYR1059)にも選ばれている。
 M4."Sorry"は、スピネロ自身のオリジナルの曲で、哀感があって良いです。このアルバムでの彼女の曲では出色。Flugelhornが生きています。
 M2.、M5.、M6.ではギターが入るが、どうもこのアルバムでは彼女とのマッチングに魅力が発揮出来ていない印象を受け、感動の仕上げは至っていなかった。
  M7."Too shy to say"は、ベース・ソロから始まって、彼女の優しさのヴォーカルが入り、するとピアノがそれを支えるという流れで、シンバル音とピアノの力まない繊細な流れは聴きどころ。

 こうした女性ヴォーカル・アルバムでのロベルト・オルサー・トリオの優しさの漲ったバック演奏の美しさは、聴きどころであったもの。

(視聴)

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2017年10月20日 (金)

ロベルト・オルサー・カルテットRoberto Olzer Quartet作品 「FLOATIN' IN」

トランペットの加わったカルテットもなかなか・・・・

<Jazz>
Roberto Olzer Quartet 「FLOATIN' IN」
ABEAT Records / ITALY / ABJZ 168 / 2017

1

Fulvio Sigurtá (trumpet, flugelhorn)
Roberto Olzer (piano)
Yuri Goloubev (bass except 4)
Mauro Beggio (drums except 4)

recorded, mixed and mastered in August 2016 at Artesuono Studios, Cavalicco (UD), Italy, by Stefano Amerio

2  前回に続いて抒情派ピアニストのロベルト・オルサーRoberto Olzer(イタリア)の登場である。これは今年イタリアのABEATからリリースされた彼のカルテット・アルバム。過去の好評アルバムをリリースしたRoberto Olzer Trio に、オルサーの師であるエンリコ・ピエラヌンツィに賞賛を受けたフルヴィオ・シグルタFulvio Sigurtá (trumpet, flugelhorn)(→)が加わっての相変わらずの抒情派作品に仕上げたもの。

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            (Roberto Olzer)
(Tracklist)
1. Skyscapes (Yuri Goloubev)
2. Stella By Starlight (Victor Young)
3. Elm (Richie Beirach)
4. Still To Bill (Roberto Olzer)
5. Maybe Next Time (Roberto Olzer)
6. Aphrodite (Roberto Olzer)
7. Stee-Vee (Yuri Goloubev)
8. Vocalise (Yuri Goloubev)
9. Forward (Roberto Olzer)


Y Victor YoungとRichie Beirachの2曲を除いて全てオリジナル曲。それもロシアのクラシック・ベーシストからジャズに転向したユーリ・ゴロウベフYuri Goloubev(→)の貢献はここでも大きく3曲、そしてオルサー自身は4曲という全9曲が収録されている。”Roberto Olzer Quartet”と名乗っているのは、やはりオルサー主導の作品なのであろう。
 それにしても、私のこの上なく好きなRichie Beirachの"Elm "の登場には驚きつつも歓迎だった。 この曲では本来のピアノで演ぜられるあの美しい旋律はトランペットで流し、オルサーのピアノは編曲を加えつつのサポート役での曲構成である。そしておもむろに登場するBass、Drumsが曲の深遠さを役柄を心得てのごとく描く世界はお見事であった。いずれにしてもオルサーのピアノによっての曲の美しさと深みとの情景は抜群に良く、いやはや納得の仕上げである。

 私はもともとオーソドックスな、ベースとドラムスとのピアノ・トリオを愛する人間なのだが、全編、トランペットは静かに美しく旋律を哀感ある情感を込めて流すところは、決して悪くなく、心憎いと思わせる。ここで描く抒情的カルテット演奏は如何にもヨーロッパという世界のなにものでもない。こうしてオルサーもトリオから一歩踏み出した訳だが、ピアノ・トリオとは異なった世界へのアプローチは、前進するミュージシャンとしては当然の事なのだろうと思う。カルテット編成による曲に於ける役割の違いを如何に自分のものにしてゆくかという問題を克服して行かねばならないのだが、このカルテットを聴く限り、なんなくその構成を十二分にこなしているようにも思う。それは曲の流れの中での自己抑制を図りつつも、曲自身は究極は自分の憂愁の世界に導いて行くという一つの難作業が見事に結実しているためだ。
 オルサーはかってフルートやハーモニカなどとのカルテットを多く経験している為、本アルバムの作成に於いては、意外に何の抵抗もなく首尾良く纏めきったのかも知れない。

  さてここに今年リリースの二連発のオルサー作品に恵まれたが、前回紹介のアルバムは、ピアノ・ソロであった為、次作は再びピアノ・トリオ作品に期待してしまうところだ。

(視聴)

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2017年10月18日 (水)

ロベルト・オルサーRoberto Olzer の ピアノ・ソロ・アルバム「Torre Del Lago」

祖母への感謝の贈り物

<Jazz>
Roberto Olzer 「Torre Del Lago」
ATELIER SAWANO / JPN / AS 158 /2017

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Roberto Olzer plays Fazioli Grand Piano F278 (solo)
Recorded on May 15,2017 at Artesuono Recording Studio Udine, Italy
Recorded, Mixed & mastered by Stefano Amerio

 ちょっと一瞬見入ってしまうほど心にしみ入る静寂な風景をジャケットにしたイタリアのロベルト・オルサーRoberto Olzer のピアノ・ソロ・アルバム。タイトルは「Torre del Lago」、これはイタリア、トスカーナの地名のようである。その地は、あのイタリアのオペラの作曲で有名なジャコモ・プッチーニ(1858 - 1924年)が愛したと思われる土地で、彼の人生の殆どを過ごしていたのだという。いずれにしてもこのアルバムで、オルサーはプッチーニの曲を多く採用していることの結果、このタイトルになったのかも知れない。

 又アルバムには、”彼の言葉”が記されているが、その内容から見ると、2016年にトリオで来日しての公演中に、彼を音楽へと導いてくれた愛する祖母が本国で亡くなったのだった。そして家族全員で愛していたプッチーニの曲をここに演じて、その彼女への感謝と追憶の想いをこのアルバムに込めたと言うことのようだ。

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(Tracklist)
1. Luiza
2. Mi chiamano Mimi
3. Pezzo in La
4. 7/8, Attesa
5. We Will Meet Again
6. Coro a bocca chiusa
7. In Her Family
8. Remembering Pramila
9. Sentimentale
10. Straight to the Dream
11. Sono andati? Fingevo di dormire
12. Torre del Lago
13. La Grazia e discesa dal cielo
14. Epilogo
Bonus Track:5/4Johnnes Bickler,Vissi D'arte Giacomo Puccini

Puccini_0_2 プッチーニGiacomo Puccini(→)の曲を中心としての14曲だが、プッチーニとは、どちらかというとオペラの作曲家という印象であるが、私はオペラって少々苦手なんです。しかし「マノン・レスコー」「トスカ」「蝶々夫人」などは極めて有名だが、ここに取りあげられた曲群は、オルサーの編曲もあるためか、私にとっては初めての曲のように聴いたところだ。
 そして5曲はオルサー自身のオリジナル曲。その他、スタートはA.Carlos Jobinの曲の"Luiza"だが、とにかく優しいと言う一言の世界。M5."We Will Meet Again"はBill Evans、M7" In Her Family"はPat Metheny、更にM10."Straight to the Dream"はEnrico Pieranunziと、広くカヴァーもしている。しかしそれもオルサーの敬虔な気持ちに特化された演奏の世界に変容している。
 クラシックとかジャズのピアノ・ソロというジャンルを越えて、彼の心を込めた心優しく美しく仕上げたアルバムである。特にプッチーニの曲、M11. "Sono andati? Fingevo di dormire"は、優しい郷愁と哀感の世界で素晴らしい。そして彼の曲M14. "Epilogo"で静かに幕を閉じるのである。
 ただ、ボーナス曲があって、彼の感傷に溺れているだけでない姿を見ることが出来た。それには、これからの彼の生きる道への決意のような明るさと力強さを聴かせて全編の締めくくりをしているように私には聴き取れたのである。

Samerio2b アルバム作成に当たって、録音、ミックスなどの技術は、このところ評価の高いStefano Amerio(→)が担当して、スリリングなジャズ・トリオ録音時とちょっと異なり、刺激の少ない優しさと適度な余韻のあるところに仕上げている。
 又使われているピアノはイタリアらしく、このところオルサーは拘って使っている名高い「Fazioli Grand Piano F278 」 である。こんなところも聴きどころの一つである。

(視聴)

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2016年11月30日 (水)

ロベルト・オルサーRoberto Olzer Trio ニュー・アルバム「DREAMSVILLE」

クラシカルで美しく、そして哀愁感で迫ってくるが・・・・・・・

<Jazz    piano trio>

Roberto Olzer Trio 「DREAMSVILLE」
ALTELIER SAWANO / JPN / AS152 / 2016

Dreamsville

Roberto Olzer (piano)
Yuri Goloubev (bass)
Mauro Beggio (drums)

Recoded in Aug. 2016 at Artesuono,Cavalicco,Udine,Italy

 ロベルト・オルサーのピアノ・トリオ第3作。クラシカルなタッチのピアノ演奏はやはりこのアルバムでもその魅力は発揮している。ピアノはFazioli Grand Piano F278 を使っての演奏だ。
 彼のピアノ・トリオの第1作『Steppin' Out』  (2012)があまりにも素晴らしく、聴く私は今でもそれが頭に浮かんでしまう。

 さてこのアルバム、とにかくオープニングのM1”Novembre”の出来が良すぎた。この美しい哀愁感はそう描けるものでない。これは完全に降参してしまった。

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 しかし、さてそれからが問題だ。このアルバム全12曲、意外に受ける印象は単調なのだ。何故だろう、それなりに演ずるピアノ・タッチの変化も見せるのだが・・・。
 今アルバム、カヴァー曲が中心で、聴く人へのサービスを意識しての為、あまり旋律を聴かせようと追いすぎての結果、曲展開の味が薄れてはいないだろうか?、一つの曲においてリズムはそのままで流れるためメロデイーの旋律が変化しても単調で、バツクグウンド・ミュージックになってしまうのでは?。もう一味Jazzyな変調を期待してしまうのだが・・・。多分今回のアルバム造りまでに、曲の演奏の練りが足りなかったのでは?と、つい推測してしまう。(確かに前作『THE MOON AND THE BONFIRES』  (2015)からかなり早いリリースだ)
 まあ、しかしこうしたクラシカル・タッチで真面目な清々しいインプレッションの演奏は評価は十分にあると思うところだが・・・・。
 結論から言ってしまおう、このアルバムで私のお気に入りの曲と演奏はM1とM12.”Morgen”、つまり最初と最後の曲であった。まあそうは言っても、中盤のM6.”New Old Age”、M7.”The Oldest Living Thing”も十分に聴きどころはありましたが・・・。
 期待が大きすぎて要求も多いのですが、しかしこのアルバムは良いアルバムという結論は揺らぎない。

(Roberto Olzer のFacebookより ↓)
A new flower from our garden, 'Dreamsville' with amazing partners Yuri Goloubev on double bass and Mauro Beggio on drums. Recorded, mixed & mastered by Stefano Amerio, beautiful cover art by Loud Minority, it will be released in Japan by Atelier Sawano on November 11th. Thanks to Minoru & Yoshiaki Sawano, to Chikara Inada and to Yasuhiro Fujioka.

(Tracklist)
1. Novembre *
2. Dreamsville
3. Beau Piece
4. Violin Concerto
5. Ferragosto
6. New Old Age
7. The Oldest Living Thing
8. Unlikely Taiko
9. Fragile
10. Com'è lunga l'attesa
11. Maybe Next Time *
12. Morgen                 (* 印 Olzerの曲)


(参考視聴) Roberto Olzer Trio  2ndアルバムより

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2016年5月26日 (木)

ロベルト・オルサー・トリオRoberto Olzer Trio の美世界 「THE MOON AND THE BONFIRES」

ピアノ・トリオの美しさの凝集~ベーシストの強力な援助を得ての第二作

Steppinout_2 あの”不思議なバランスを取った椅子のジャケ”で印象深いロベルト・オルサーRoberto Olzer(1971年生まれ、イタリア。師:Enrico Pieranunzi)のピアノ・トリオ1stアルバム「Steppin'Out」(ABJZ517 / 2013 )を取りあげたのは一昨年になる(→)。そしてあのアルバムの印象深さは、更にその上を行く何と言っても”品格ある叙情”であった。

(参考)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/roberto-olzer.html

 そして昨年11月にATELIER SAWANOから2ndアルバムがリリースされていた。実はそれをマーク不足で今年春になって知ったというお粗末で、諸々から後回しになって、ここに遅まきながらその感想と言うことになった。

<Jazz>
     ROBERT OLZER TRIO  
   「THE MOON AND THE BONFIRES」

         ATELIER SAWANO / JPN / AWS147 / 2015

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Roberto Olzer (piano)
Yuri Goloubev (bass)
Mauro Beggio (drums)

 Recorded and mixed in September 2015 at Artesuono, Cavalicco (UD), by Stefano Amerio.

(Tracklist)
1. Beautiful Love (Victor Young)
2. La bella estate (Roberto Olzer)
3. Bibo no Aozora (Ryuichi Sakamoto)
4. Ich will meine Seele tauchen (Robert Schumann)
5. Le Vieux Charme (Yuri Goloubev)
6. Muirruhgachs, Mermaids, and Mami Wata,Wrapped Around Your Finger (Sting)
7. Little Requiem (Yuri Goloubev)
8. Seaward (Enrico Pieranunzi)
9. La luna e i falò (Roberto Olzer)
10. Adagio (from Piano Concerto) (Francis Poulenc)
11. Chàrisma (Roberto Olzer)

Robertoolzerright1 このトリオ2ndアルバムも1stの好評のためか、同メンバーによるもの。特にロシアのベーシストYuri Goloubev の強力なバックアップで、今回も見事なアルバムが完成している。

  M1. ”Beautiful Love” はVictor Youngの曲でスタートから美しさが迫ってくる。そしてRoberto Olzerの曲M2.”La bella estate”がクラシック調の世界を見せてくれる。
  M3. ”Bibo no Aozora (美貌の青空)”が登場。坂本龍一の曲だ。この美しさには絶句、う~ん、これだけでも満足だ。
 そして続くはM4.” Ich will meine Seele tauchen” はシューマンの曲で、Roberto Olzer のクラシックの世界からのジャズ・アプローチの真髄をみせる。それもベースのYuri Goloubevも、クラシック・オーケストラでのベース奏者としての世界をかぶせてくるので、いやはやそれはジャズと言うかクラシックというか・・・・とにかく美しさに浸れるのである。

Yuri2 M5. ”Le Vieux Charme”を聴くと、Yuri Goloubev(←)というベーシストも、忘れられない美旋律を作り出す人なんですね、素晴らしい。
 ところが、続くはStingが・・・・ロックの世界と来るからM6. ”Muirruhgachs, Mermaids, and Mami Wata,Wrapped Around Your Finger ”で驚きですが、なんとピアノ・プレイは軽快なクラシックになってしまい、ドラムスが頑張って辛うじてロックを思わせる。
 M7. ”Little Requiem ”、Yuri Goloubevの曲。ここでもRoberto Olzer のピアノと共に、彼のの美しいベースが堪能できる。いやはや参ります。
 M8. ”Seaward” 、聴いたことがあると思ったら、ついに登場ですね、Roberto Olzer の師匠Enrico Pieranunziの曲。あの美しさを彼は軽快さとダイナミズムを加えて演じてみせる。
 M9. ”La luna e i falò” この曲もRoberto Olzerのオリジナル曲。軽快に流れる美しさに圧倒されます。
 そしてM10.、M11.と完全にジャズを超越した美しさに満たされるのである。

 とにかく、このアルバムも、全編ジャズにせよロックにせよ、クラシック的美しさで纏め上げてしまうRoberto Olzer には脱帽ですね。

(参考視聴) ”Die Irren” from 1st Album

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2014年11月11日 (火)

久々の大歓迎~ロベルト・オルサーRoberto Olzer:「Steppin'Out」

エンリコ・ピエラヌンツィの流れを汲んで・・・・・

     <European Jazz>

          Roberto Olzer Trio 「Steppin'Out」
            
ABEAT Records / Italy / ABJZ517 / 2013
            
Recorded June 2012 at Artesuono (Udine)

Steppinout
  久々に良いアルバムに出会えました。これは良い!・・・先ごろ紹介した寺島靖国企画もの「For Jazz Audio Fans Only Vol.7」(参照 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/for-jazz-audio-.html )の中で、これは!と思ったのが、このロベルト・オルサー・トリオRoberto Olzer Trioで、さっそく遅まきながら昨年のリリースされたこのアルバムを聴いてみたというところである。

Roberto Olzer(piano)
Yuri Goloubev(double bass)
Mauro Beggio(drums)

Robertoolzertrio
 メンバーのピアニストのロベルト・オルサーRoberto Olzerは、1971年イタリア生まれ、名門ベルディ音楽院ではオルガンを専攻したが、あのエンリコ・ピエラヌンツィにジャズ・ピアノを学んたというから、なるほどと思うところである。そしてベース、ピアノ、ギターのジャスト・ミュージック・トリオ(JMT=アルバム「Standpoint」)で知られるようになる。このアルバムはユーリYuri Goloubev(1972年ロシア生まれ)の絶大な強力を得てのロベルト・オルサーの名を冠した最新トリオの第一作。

SteppinoutlistTracklistは左の如くの全10曲。寺島靖国に選ばれたのが4曲目の”Gloomy Sunday”、しかしこのアルバムにはロベルト・オルサーのオリジナルが見て解るように、01,06,08,10 の4曲有り、それが又なかなかどれも出色である。
 聴いてすぐ感ずるのが、宣伝文句にあるように”クラシックのフィーリングとジャズの即興を高次元で両立”というところだ。
 1曲目の”Die Irren”では、ユーリのアルコ・ベースにクラシック調のオスラーのピアノが乗って、品格のある叙情的なムードで迫ってくる。このパターンで襲われると私は弱いんですね。
 そしてベーシスト・ユーリの曲も2曲提供されている。この二人JMT以来、かなりの人間関係が出来上がっているとみる。Stingの曲”Every Little Thing She Does Is Magic ”も登場するところは、やはり現代ミュージシャンというところか。
 最後の2曲”Sad Simplicity ”と”The Edge”を聴くと、ベーシストは即興性を、ピアニストはメロディーと、両者の特徴がうまくかみ合っていることが解る。

 さて、これからが益々楽しみなトリオであるが、アルバム・ジャケも品があると同時に、はっとするところがあって印象深い。良いアルバムに出会えた。

(試聴)

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2014年11月 8日 (土)

寺島靖国の看板シリーズ~「for Jazz Audio Fans Only Vol.7」 / A.Galati , R.Olzer

良き演奏は良き録音で・・・・・・A.Galati,   R.Olzer

    <Jazz>

       Yasukuni Terashima Presents 「for Jazz Audio Fans Only Vol.7」   
         TERASHIMA RECORDS ,  TYR1044  ,  2014

V7

 寺島靖国プレゼントとして今年も登場しましたこのシリーズ。これで7年目と言うことですね。まあ彼の「Jazz Bar」シリーズも14年目になり人気がありますが、Audioをかなり意識してのこのシリーズも私にとっては注目品。今年の収録は12曲で・・・・

(収録曲)

01. Roberto Olzer Trio「Gloomy Sunday」
02. Geoff Peters Trio「Stella By Starlight」
03. Alessandro Galati Trio「Softly as in a Morning Sunrise」
04. Cengiz Yaltkaya Trio「Dustin' Away」
05. Tan T'ien「Struggle Through Lucubration」
06. Francesco Marziani Trio 「Myself In Blue」
07. Roger Friedman「Not Quite Yet」
08. Luca Mannutza Trio「Pingoli」
09. Joan Diaz Trio「Muma」
10. Geoff Eales Trio「Iolo's Dance」
11. Ken Peplowski「Maybe September」
12. Samuele Grau etc.「Outro/Sunny Day」

・・・・と、いったところ。

Seals
 私にとっての納得一押しは3曲目の愛するAlessandro Galati Trioの「Softly as in a Morning Sunrise 朝日のように、さわやかに」ですね。これは既にここで紹介したアルバム「Seals」(右)からですが、録音良し、演奏良しの代表格。特に序盤のこの曲のメイン・テーマに入るまでの流れは、最右翼。さすがガラティ・トリオと言いたくなるところでした。(参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/seals-7acb.html
 それに続いて、トップに登場したRoberto Olzer Trioの「Gloomy Sunday」も注目。これは既に2012年リリースのアルバム「Steppin'Out」(Abeat For Jazz / Europe / ABJ2517 / 2012)からですが、クラシック調のジャズ・ピアノがやさしく迫ってくるところは見逃せない。このアルバム私は聴いてなかったのでいやはや今からさっそく何とかしたいところ。
 そして Ken Peplowskiの「Maybe September」のムードが良いですね(アルバム「Maybe September(Capri Records / USA / 74125 / 2013) )。彼のサックスは静かに心に響くところが魅力で、このように静かな夜を描くが如くサウンドは歓迎です。

 聴きどころは今回も満載で、楽しみな一年行事ですね。

(関連視聴) Alessandro Galati "Seals"

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