ラドカ・トネフ

2016年7月25日 (月)

(再発盤検証)ラドカ・トネフRadka Toneff 「Butterfly」

ノルウェーの伝説的歌姫のアウトテイク集の再発盤

 あの名盤スティーブ・ドブロゴスSteve Dorbrogoszのピアノとのデュオ『フェアリーテイルズFAIRYTALES』を吹き込んだ直後、82年に30歳の若さでその短い生涯を閉じてしまったノルウェーの伝説的歌姫、ラドカ・トネフ(25 June 1952 – 21 October 1982)。彼女の死後26年(2008年)にリリースされた貴重なアウトテイク集の再発盤がここに来て昨年末登場した。

(参考)「FAIRYTALES」http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/steve-dobrogosz.html

   <Jazz>
      RADOKA TONEFF 「butterfly」
      BOMBA RECORDS / JPN / BOM13002 / 2015

Butterflyw
Arildbass01 ラドカ・トネフのよきパートナーであったと言うバンド・メンバーのベーシスト・アーリル・アンナシェン(アリルド・アンデルセン)Arild Andersen(←)の選曲によったもので、これは彼女が一般に知られ注目を浴びる以前の録音されていたモノを集めたものだ。以下の12曲。

(Tracklist)
1.It's Been A Long Day
2.Pre-Dawn Imagination
3.Antonio's Song
4.Nature Boy
5.Sometime Ago
6.Like That
7.The Butterfly
8.Before Love Went Out Of Style
9.Black Coffee
10.My One And Only Love
11.He Ain't Heavy, He's My Brother
12.Don't Weep For The Lady

ラドカ・トネフ RADKA TONEFF (VOCAL)
ヨン・バルケ JON BALKE (PIANO)
スティーヴ・ドブロゴス STEVE DOBROGOSZ (PIANO)
ラーシュ・ヤンソン LARS JANSSON (PIANO)
ヨン・エベルソン JON EBERSON (GUITAR)
アーリル・アンナシェン ARILD ANDERSEN (BASS)
アレックス・リール ALEX RIEL (DRUM)
ヨン・クリステンセン JON CHRISTENSEN (DRUMS)
エスペン・ルード ESPEN RUD (DRUMS)
ノールショッピング交響楽団 NORRKOPING SYMPHONY ORCHESTRA

978x  いわゆる未発表音源集である。放送局の音源やジャズ・フェスティバルでの録音などを集めたものという。優しい声で、語りかけるかのように歌うトネフのヴォーカルが、今に甦って来て、確かに魅力溢れるアルバムだ。
 彼女の死は自殺とみられているが、その状況を察するに更に哀感が漂ってくる。
 このアルバムのように彼女は全てがこの囁くように歌い込むわけで無いことは知っている。結構かってはこのアルバムの”Black Coffe”に若干みられるように声を張り上げての歌い込みもあったのだ。しかしこのアルバムは一つの憂いを誘うべくこのように選曲されたものとみている。
 バックの演奏陣も振るっていて、スウェーデンで活躍中のスティーヴ・ドブロゴスはじめ 北欧の一流プレイヤーであるヨン・バルケやラーシュ・ヤンソン、アリルド・アンデルセン、アレックス・リールなどの名も見える。

  貴重なアルバムであることは間違いない。

(参考=Radoka Toneff : Discography)
Winter Poem (Zarepta Records)1977 – with the Radka Toneff Quintet
It Don't Come Easy (Zarepta Records)1979– with the Radka Toneff Quintet
Fairytales (Odin Records) 1982– with Steve Dobrogosz
Live in Hamburg (Odin Records)1992 – with Steve Dobrogosz, Arild Andersen, and Alex Riel (recorded in 1981)

(参考視聴)  Radka Toneff & Arild Andersen

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2014年10月24日 (金)

今にして知るラドカ・トネフRadoka Toneff の悲痛な美、そしてステイーヴ・ドブロゴスSteve Dobrogoszの美のピアノ・タッチ

名盤「FAIRY TALES」の北欧の暗さの中の美を・・・・・

<Jazz,Classic>
             RADKA TONEFF  STEVE DOBROGOSZ 「FAIRY TALES」
                     BOMBA RECORDS,  BOM 1532,  1982

Fairytales
  今にして知ったノルウェーの歌姫ラドカ・トネフ。これもスウェーデンで活躍しているピアニストのスティーヴ・ドブロコスのアルバムの流れから到達したもの。
 しかしこの「暗さの中の澄んだ歌声の美」は・・・なんと表現して良いか難しい。しかしこうした30年前のアルバムに今にして至ったことに取り敢えず感謝である。しかしこれをジャズと言うのか?クラシックと言うのか?
ジャンルを越えての「静と美」と言っておく。

Radkatonefffoto2 ここで歌うラドカ・トネフは1952年にノルウェーに生まれ(母はノルウェイ人のピアニスト)、そして1982年、このアルバムをリリースした数ヶ月後に30歳で亡くなっている。おそらく自殺とみられているが・・・そんなことを知りつつ聴くためか”悲痛な美”として聴かざるを得ないのだが・・・・又彼女の歌声を支える唯一の楽器がスティーヴ・ドブロゴスのピアノの美しさであって、その世界を倍増するところである。
 一度は経験しておきたいアルバムとして大推薦である。


・・・・・さてここに至ったところは先に書いたように、ピアニストのスティーヴ・ドブロゴスのソロ・ピアノ・アルバム「Golden Slumbers」なのである。それは親愛なる爵士氏による紹介によって最近知るに至ったところであった。↓

<Jazz>
    Steve Dobrogos 「Golden Slumbers」
        Curling Legs/ Norway / CLPCD112/ 2009

Gorden_slumbers1ビートルズがこんな世界に変身するとは・・・・・レノン/マッカートニーのナンバーをピアノ・ソロで、心安まる美しさで描いてくれます。

 ピアニストのスティーヴ・ドブロゴスは、1956年にアメリカのノースカロライナ州で生まれるも、バークリー音楽院卒業後、スウェーデンのストックホルムに移住、更に王位音楽アカデミーに入学して、ポップス、ジャズ、クラシックと幅広く学んで彼なりきのクラシックからジャズに渡る音楽世界を構築している。
 これは夫人の故郷がスウェーデンであったことによったということらしい。

 そしてフィーメイルシンガーとピアノによるコラボにて数多くの名作を残してきている一方、クラシックでも作曲者としての作品も残してきた。

Sd_3このアルバムの<収録曲>
1. GOODNIGHT
2. GOLDEN SLUMBERS/YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY
3. ACROSS THE UNIVERSE
4. TWO OF US
5. BLACKBIRD
6. IF I FELL
7. DON’TLET ME DOWN
8. THE LONG AND WINDING ROAD
9. BECAUSE
10. YOU’VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY
11. I WILL

 しかし、ビートルズを取り上げるジャズ・ミュージシャンも多いが、ピアノ・ソロでここまで美しく又心に響く音を聴かせてくれるのはトップ・クラスだ。しかもこれはまさしく北欧の世界だ。

(試聴)

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