ケイト・リード

2012年3月23日 (金)

大人のジャズ・ヴォーカル~ケイト・リードKate Reid 「The Love I'm In」

実力派のジャズ・ヴォーカルは実に心地よい

Theloveimin 「Kate Reid / The Love I'm In」 2011年自主制作

 女性ジャズ・ヴォーカルものも、何となく積もり積もってきた。その中の一枚ではあるが、近年流行のキュートで美しくそして愛らしい世界もいいが、このアルバムは久々の大人のジャズ世界だ。

 このケイト・リードKate Reidという女性は、これが2枚目のアルバムであるが、1stアルバム「Sentimental Mood」共々自主制作であって、そんな関係からかどうも情報が少ないが、彼女の名前を冠した"Kate Reid Quartet"を持ってしてLos Angelesで活躍しているようだ。年齢もみるところ20歳代という若さではなく、30-40歳代という円熟タイプ。
 そして彼女はジャズ・ピアニストでありヴォーカリストというミュージシャンであるが、これまでにはセッション・シンガーとしての多くのミュージシャンとの交流もあり、実力派と言っていいのだろうと思う。
 
 今回のこのアルバムは、以下の12曲が収録されている。よく見ると結構スタンダード・ナンバーをこなしていることが解る。

1. Just Squeeze Me 
2. The Lamp Is Low 
3. Where Do You Start 
4. Nice & Easy 
5. So in Love 
6. I'm Through With Love 
7. I Love You Porgy 
8. Something Good 
9. Portrait in Black and White 
10. With Every Breath I Take 
11. Close Enough for Love 
12. Nobody Else But Me

Kate1_2そして曲の造りは、彼女の中・低音部の安定した歌声が中心に、ヒアノ・トリオのバックがかなり控えめに大人のジャズの世界というムードを作り上げる。そして時にそのムードを更に盛り上げるべくのテナナー・サックス、トラン・ペットの響きが聴かれる。
 オープニングのM1はデューク・エリントンの曲で、どちらかというとダイアナ・クラールを想わせるヴォーカルで、気持ちよくスウィングして聴かせる。
 M3となると、静かに彼女のピアノとベース、それにケイト節がじっくりと聴かせてくれる。非常にその流れは気持ちよく、そして安定感を生み出してくれる。日頃カルテットで演奏していると言うことで、ヴォーカルと演奏のその間の捕り方の呼吸に隙が無い。
 コール・ポーターの曲M5あたりから彼女の説得力あるヴォーカルと演奏が、このアルバムにおいてジャズの良さを知らしめてくれる。
 M7は、特に静かな夜にほっとした安堵感を求めるのであるなら最高である。
 なかなか大人の世界を感じさせる良いジャズ・ヴォーカル・アルバムなのである。

 Kate Reid : Voc. Piano
  Otmaro Ruiz : Piano (5,9,11)
  Ernie Watts : T.sax
  Chris Conner : Bass
 
Steve Barnes : Drums

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

Audio CLASSIC Progressive ROCK アイオナ アガ・ザリヤン アデル アヤ アレクシス・コール アレッサンドロ・ガラティ アンジェイ・ワイダ アンナ・マリア・ヨペク アヴィシャイ・コーエン アーロン・パークス イエス イタリアン・プログレッシブ・ロック イメルダ・メイ イモージェン・ヒープ イリアーヌ・イリアス イーデン・アトウッド ウィズイン・テンプテーション ウォルター・ラング エスビョルン・スヴェンソン エスペン・バルグ エミリー・クレア・バーロウ エミール・ブランドックヴィスト エンリコ・ピエラヌンツィ エヴァ・キャシディ カレン・ソウサ ガブレリア・アンダース キャメル キャロル・ウェルスマン キング・クリムゾン キース・ジャレット クィダム クレア・マーティン ケイテイ・メルア ケイト・リード ケティル・ビヨルンスタ コニー・フランシス コリン・バロン ゴンザロ・ルバルカバ サスキア・ブルーイン サラ・ブライトマン サラ・マクラクラン サラ・マッケンジー サンタナ サン・ビービー・トリオ ザーズ シェリル・ベンティーン シゼル・ストーム シネイド・オコナー ショスタコーヴィチ シーネ・エイ ジェフ・ベック ジャック・ルーシェ ジョバンニ・グイディ ジョバンニ・ミラバッシ ジョルジュ・パッチンスキー スザンヌ・アビュール スティーヴン・ウィルソン スティーヴ・ドブロゴス ステイシー・ケント ステファン・オリヴァ スノーウィ・ホワイト スーザン・トボックマン セリア セルジオ・メンデス ターヤ・トゥルネン ダイアナ・クラール ダイアナ・パントン ダイアン・ハブカ チャーリー・ヘイデン ティエリー・ラング ティングヴァル・トリオ ディナ・ディローズ デニース・ドナテッリ デヴィット・ギルモア デヴィル・ドール トルド・グスタフセン ドリーム・シアター ナイトウィッシュ ニコレッタ・セーケ ニッキ・パロット ノーサウンド ハービー・ハンコック パスカル・ラボーレ パトリシア・バーバー ヒラリー・コール ビル・ギャロザース ピアノ・トリオ ピンク・フロイド フェイツ・ウォーニング フランチェスカ・タンドイ フレッド・ハーシュ ブッゲ・ヴェッセルトフト ブラッド・メルドー ヘイリー・ロレン ヘルゲ・リエン ペレス・プラード ホリー・コール ボボ・ステンソン ポーキュパイン・ツリー ポーランド・プログレッシブ・ロック ポール・コゾフ マティアス・アルゴットソン・トリオ マデリン・ペルー マリリオン マルチン・ボシレフスキ マーラー ミケーレ・ディ・トロ ミシェル・ビスチェリア メコン・デルタ メッテ・ジュール メラニー・デ・ビアシオ メロディ・ガルドー モニカ・ボーフォース ユーロピアン・ジャズ ヨアヒム・キューン ヨーナス・ハーヴィスト・トリオ ヨーナ・トイヴァネン ラドカ・トネフ ラーシュ・ダニエルソン ラーシュ・ヤンソン リサ・ヒルトン リッチー・バイラーク リリ・ヘイデン リン・エリエイル リン・スタンリー リヴァーサイド リーヴズ・アイズ ルーマー レシェック・モジュジェル ロジャー・ウォーターズ ロバート・ラカトシュ ロベルト・オルサー ローズマリー・クルーニー 中西 繁 写真・カメラ 北欧ジャズ 問題書 回顧シリーズ(音楽編) 女性ヴォーカル 女性ヴォーカル(Senior) 女性ヴォーカル(ジャズ2) 女性ヴォーカル(ジャズ3) 寺島靖国 戦争映画の裏側の世界 手塚治虫 文化・芸術 映画・テレビ 時事問題 時代劇映画 波蘭(ポーランド)ジャズ 相原求一朗 私の愛する画家 私の映画史 索引(女性ジャズヴォーカル) 絵画 趣味 雑談 音楽 JAZZ POPULAR ROCK SONYα7