セリアSiljeの最新アルバム : 「UNCLOUDED」
ツイン・ギターをバックに落ち着いた優しき世界
ノルウェーのトルド・グスタフセンの流れから、何となく行き着いたセリア(Silje Nergaard = シリエ・ネルゴー(ル))であるが、最新アルバムもあるので聴いてみた。
SILJE NERGAARD 「UNCLOUDED」
Sony Music 88691928342 , 2012
ノルウェー出身のジャズ系シンガー・ソングライターのセリアは、1989年ロンドンから”tell me where you're going”でシングル・デビュー。日本では翌年1990年に東芝EMIよりこの曲で同様にシングル・デビューして好評だったとか。当時から私は気になるところになく、全くその筋のことは知らなかったが、その後の彼女はインター・ナショナルな方向に向かったが、泣かず飛ばずであったらしい。そしてノルウェーに落ち着いての1995年にリリースしたノルウェー版のアルバム「Brevet」が好評で息を吹き返し、2000年のアルバム「Port of Call」あたりからジャズ路線に落ち着いたようだ。
過去に12枚のアルバムをリリースしているが、これが最新アルバムで、このアルバムも、かなり彼女の活動履歴から国際的な活動があっての結果、彼女自身の作品を英語歌詞で収められている。
02 – Norwegian Boatsong*
03 – Gods Mistakes*
05 – Ordinary Sadness
06 – When The Morning Comes (Song For Karla)*
07 – Det Var For Sent*
08 – When Our Tune Is Played*
10 – I Will Write You Every Day*
11 – Human*
*印 Music: Silje Nergaard

Hargrimm Bratberg : Guitars
Hävar Brendikson : Guitars
メンバーはこのように、バックはツインのアコーステイック・ギターが演じている。曲によっては、サックス、トランペットも聴かれる。
彼女はデビュー当初はポップな曲を歌っていたようだが、近年はジャズ・ヴォーカルの地位を築いている。そしてこのアルバムもジャズとは言え、ちょっと違いを感ずる。アメリカン・ジャズっぽいところも”gods mistakes”には見え隠れするが、主力は別世界。
やはりどこか北欧っぽい”静”と”郷愁”と”優しさ”が流れてくる。ちょっと簡単にジャズと言う世界ではない。私には解らないが、彼女の曲というところからノルウェーのトラッドな世界に通ずるものがあるのであろうと推測しているのである。このバックの二人のギタリストはヨーロッパ・ツアーなど同行していて、新しい音を作り上げたともホーム・ページに記している。
もともと彼女のヴォーカルは、優しさに充ち満ちているし、安堵の世界に導いてくれる。このあたりにファンはやっぱり魅せられているのだろうと想像する。
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