メッテ・ジュール

2011年8月 8日 (月)

北欧からの女性ジャズ・ヴォーカル:メッテ・ジュール Mette Juul デビュー

説得力ある実力派の歌唱が魅力

Cuminginfrom 「METTE JUUL / COMING IN FROM THE DARK」 Cowbel Music,  Yamaha YMCJ-10005,  2010

 このデンマーク発のアルバムをどうして聴くようになったか?、おかしなことに記憶がない。ジャケ買いでもないし、多分どこかの雑誌で取り上げていたのかも・・・。いずれにしても何回か聴いてきた経過で、ここで取り上げることにする。

 このアルバムの特徴は、バックのアレックス・リール・トリオが知られていることだ。そしてこの女性ヴォーカリストのメッテ・ジュールは、アコースティック・ギターを弾きながらジャジーな歌を聴かせ自らのオリジナル曲を披露する。つまりシング・ソングライターである。多分これが彼女の1stアルバムだと思う。

 このアルバムは、彼女のオリジナル5曲とジャズ・ポピュラー曲のカヴァー7曲の構成だ。プロデュースも、メッテ・ジュール&アレックス・リールとなっている。いずれにしても彼女のヴォーカルを支えるのが、アレックス・トリオ(Alex riel: drums, Heine hansen: piano, Jesper lundgaad: bass)で、ゲストにtrumpet(Palle mikkelbrog), Guitar(Poul halberg) が入る。

Mette (list)
   1. the way you close the door*
   2. coming in from the dark*
   3. old devil moon
   4. comes love
   5. embraceable you
   6. valsen er min*
   7. what is this thing called love
   8. estate
   9. in the wee small hours of the morning
  10. little devile blue*
  11. how many hours must i travel alone*
  12. i wish you love
     (*印 メッテのオリジナル)

 メッテ・ジュールはデンマークで生まれ、2007年には国際ジャズ・アーティスト・コンペティションで優勝しているという実力派。彼女はジョニ・ミッチェルに影響を受けていると言うが、上の彼女自身の曲を聴くと、所謂そのお国柄のイメージが湧いてくるタイプで、フォークというのでなくトラッドぽいところがあるし、そのジャジィーな展開が面白い。なんと言ってもしっかりと歌うところが特徴だ。近頃はやりの呟き囁きフェイクの多用とは違う。
 デンマークのローカルな曲を知っているともう少し理解度が増すのかも知れない。いずれにしても6曲目の”Valsen er min” は、彼女のオリジナル曲であると同時に、その他の曲は英語で唄っているが、これはデンマーク語で披露しているところが骨である。
 スタートのオリジナル曲は、ボサノヴァ調でオープニングを飾りジャズ心を示しながら、2曲目にタイトル曲”coming in from the dark”を登場させトランペットと共に歌い上げるが、やはり聴き慣れたメロディーと違った作風に彼女の世界をアッピールされる。5曲目のガーシュインの曲”embraceable you”は、聴くものの心にじっくりと響いて私好み。”estate”はジャズ界を代表する曲だけあってそのアプローチは歪みのない歌唱で説得力十分。
 その他、”in the wee small hours of the morning”、”i wish you love”など聴き応えは力のある歌唱力で堪能できる。

 なんか久々に唄を聴いたという気持ちになるアルバムだ。彼女のオリジナル曲がうまく曲配列の中で印象付けられる。それはそれだけ独特のものであるからだ。トリオの演奏もさすが評価どおりの展開で、このアルバムへの貢献も大きい。とにかく実力派のデビュー・アルバムであった。さてさて、これからの世界評価がどう展開するか楽しみである。

 

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