シゼル・ストーム

2019年6月15日 (土)

シゼル・ストームのニュー・アルバム Sidsel Storm 「AWAKE」

ソフトでテンダリーな円熟ムード

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<Jazz>

Sidsel Storm 「AWAKE」
 CALIBRATED / JPN /  CALI146 / 2019

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Sidsel Storm (vocal)
Magnus Hjorth (piano)
Lasse Mørck (double bass except 9)
Snorre Kirk (drums except 9)
Tobias Wiklund (cornet on 1, 2, 3, 4, 5)

*guests:
Pernille Kristiansen (violin on 6)
Jenny Lüning (viola on 6)
Nicole Hogstrand (cello on 6)

 シゼル・ストームのニュー・アルバム、考えてみると久しぶりのような感じだが、前作は「CLOSER」(2015)だと思うのだが4年ぶりという事になるか。手持ちとしては4枚目のアルバムとなる。今までのアルバムはラーシュ・ヤンソンとかヤコブ・カールソン、マグネス・ヨルトといった欧州人気ピアニストのバックでのヴォーカル・アルバムで、それも手伝って結構人気があった。
 彼女はデンマークの美人歌手として紹介がされて、端正な清澄ヴォイスとして評価もある。今回のアルバムは久しぶりという事での彼女に進化があるか、期待をこめて興味津々で聴いたところだ。

(Tracklist)

1. Comes Love (Stept/Brown/Tobias)
2. The Road (Hjorth/Storm)
3. You're Getting To Be A Habit With Me (Warren/Dubin)
4. I Didn't Know About You (Ellington/Russell)
5. Back To You (Hjorth/Storm)
6. I Got It Bad (And That Ain't Good) (Ellington/Webster)
7. All Through The Night (Porter)
8. Too Marvelous For Words (Whiting/Mercer)
9. Awake (Otto/Storm) (vocal & piano duo)

Sidsel  まず彼女の瑞々しく誠実感あるどちらかというと優し気な温かみある美声派は変わっていない。
  オープニングM1."Comes Love"より快調なスタート、そしてM2."The Road"でがらっとバラード調にしっとりと聴かせる。両曲ともPianoとCornetが彼女のヴォーカルのバックと曲のメロディーとを演じてのムード作りが功を奏している。
 M3."You're Getting To Be Habit With Me"のハイテンポに続いて、M4."I Dn't Know About You"のしっとり寄り添ったヴォーカルと、多彩なところで飽きさせない。
 その後もリズムカルとバラードの交互な展開をして単調でなく聴きやすいアルバム仕上げ。
 M6."I Got It Bat"は特に説得力のあるテンダリーな情感的なヴォーカルとViolin、 Viola、 Cello のストリングスと共に大人の味付けが妙に説得力がある。
 最後のM9."Awake"が、落ち着いた語り聞かせるような曲展開で、ピアノの調べと共にソフトなヴーカルが聴きどころ。

 デビュー・アルバムから10年、来日公演なども経て日本では北欧の気風とマッチングして人気を獲得しつつある彼女も、なかなか円熟してきたという印象を持つ。今回のアルバムは快調なスウィング感からラテンタッチそして本領のソフトに語りかけてくるようなバラードと幅広く網羅していて聴きごたえ十分。今や、なかなか洒落たバックの好演にのって、北欧の重要なヴォーカリストの位置を築いた感がある。

(評価)

▢ 選曲・演奏・歌 :  ★★★★★☆
▢ 録音               : ★★★★☆

(視聴)

 

 

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2015年4月 3日 (金)

シゼル・ストームSidsel Storm のニュー・アルバム : 「CLOSER」

      <My Photo Album 瞬光残像 = 南イタリア編>

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        マテーラ(南イタリア)の街で出会った少年    (photo 2012.12)

                *    *    *    *

<Jazz>

      SIDSEL STORM 「CLOSER」
    Victor Entertainment / JPN / VICJ61735 / 2015

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Sidsel Storm : vocal
Magnus Hjorth : piano
Snorre Kirk : drums
Jesper Thorn : Bass    
その他、Tobias Wiklund(trumpet) 、Gustaf Ljunggren(guiter) 、 Magnus Wiklund(trombon) 、 Carl-Oscar Osterlind(cello)

 2008年にアルバム「Sidsel Storm 」でデビューして、地元デンマークの音楽賞”最優秀国内ジャズ・ヴォーカル作品”を受賞。2010年「Swedish Lullaby」(バックにLars Janssonトリオで注目盤)、そして2012年の「Nothing In Between」(アルバム・ジャケが印象的)を経て、ここに順調に四枚目のスタジオ・アルバムの登場。
(参照 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/jansidsel-storm.html )

 彼女はデンマーク出身のジャズ・シンガー・ソングライター。非常に落ち着いたジャズ・ヴォーカルを聴かせるので、2~3年前に彼女を知って以来マークしている北欧女性ジャズ・ヴォーカリスト。そしてそうこうしているところにニュー・アルバムの登場で、美女狩りを得意とする友人が即勧めてくれたアルバムです。

Ss<tracklist>

01.WALKING BLINDLY
02.APRIL IN PARIS
03.GET OUT OF BED
04.THAT OLD BLACK MAGIC
05.SADNESS
06.LEAD THE WAY
07.WHO CARES
08.I’VE GOT A CRUSH ON YOU
09.YOU LEAVE ME LOW

10.THE PARTY’S OVER
11.HOW DEEP IS THE OCEAN *

12.I’LL SEE YOU IN MY DREAMS *


 (*印 bornus tracks for japan)

 シゼル・ストームは、このアルバムでも派手さのないヴォーカルと言ってよいのか、落ち着いたバックの北欧ジャズ演奏に溶け込んで静かに歌い込んでいる。いわゆるバック演奏にも曲を表現する重点がしっかり置かれていて、まずは彼女一点張りのヴォーカル・アルバムと言うのでなく、バンド演奏の一つのそれぞれの楽器と対等な位置を占めるヴォーカルと言えよう。そんな意味で私にとってはむしろ納得のジャズ・アルバムなのである。
 そして演奏は、基本的にはトロンボーンまたはトランペットとピアノ、ベース、ドラムスのカルテットやクインテット・スタイルが基本で、かなり意欲的なところを聴かせてくれる。

 とにかく彼女の歌声は低音部はややハスキーなところがあるが高音部に行くに従って澄んでゆくというタイプで、シャウトするところはなく、非常に聴きやすい。父親がフォーク・シンガーだったとか、そんな血筋なのかゆったり歌い聴かせるというタイプである。
 面白いことに、このデンマークという国に流れる曲の特徴なのか、私が聴くと時に半音ずれるようなところがヴォーカルにあって、それが又妙に魅力的なのである。
 そして日本盤ボーナス・トラックを別にすると、”The Party's over”が最後の曲となるが、ここで初めてバック演奏は彼女のヴォーカルを支えるスタイルなって、しっとりと歌うシゼル・ストームを聴かせて締めくくるのである。

 昨年は日本ライブも行われ、それなりに成果もあったようで、これから更に日本のファンも獲得して行くのだろうと思っているところだが・・・・・。私的には、強いて難を言えば、”彼女のヴォーカルのここに痺れる”というポイントが癖のなさから薄いというところだろうか。

(参考視聴)

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2013年1月 1日 (火)

謹賀新年  Jan.1.2013 (シゼル・ストームSidsel Storm)

 明けましてお目出度うございます
 今年もよろしくお願いします     
風呂井戸

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                     (2012.12 Kagamiike,Togakushi)

    *        *

Swedishlullaby SIDSEL STORM 「Swedish Lullaby」
calibrated CAL1106 (Disk UNION DUJ-062) , 2010

 今年は北欧からスタートです。
 とにかくバックがラーシュ・ヤンソンLars Janssonのピアノということ、そしてこのジャケですから・・・・・・昨年手に入れた女性ヴォーカル・ジャズ・アルバム。
 まずはポイントは、スウェーデン・ジャズを堪能できるというところである。このシゼル・ストームSidsel Stormという女性は、コペンハーゲンの大学で心理学を学んだとか。そしてなんと言っても、彼女の声は私にとっては懐かしい声・・・、と言うのは、ふと昔のあの魅力の歌声、ルネッサンスのアニー・ハズラムを思い起こさせたのであった(と言えば、おおよそ想像がつくことでしょう)。

Swedishlist  収録曲は左の10曲。そしてポイントは、やっぱりラーシュ・ヤンソンがトリオ編成で全曲バックでピアノを聴かせてくれる。それに加え曲によりトランペット、ヴァイオリン、チェロ、ハモンド・オルガンなどが加わり、単なるヴォーカルもののバック演奏というのでなく、本格的ジャズを演じていることだ。これに彼女のヴォーカルが乗るのであるが、いやはやなかなかの歌い手だ。

member
Sidsel Storm(voc)
Lars Jansson (p/Rhodes)
Morten Lund (ds)
Jesper Thorn(b)

Guest
Gunnar Halle (tp)
Alexander Kraglund (Vn/Harmonica)
Carl-Oscar Osterlind (Vc)
Peter Otto (Hammond Organ)

 なお参考までに、このジゼル・ストームは、昨年ニュー・アルバム「Nothing In Between」をリリースしている。

(試聴)http://www.youtube.com/watch?v=yO_Ie04y_VM

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