ステイシー・ケント

2015年12月23日 (水)

ステイシー・ケントstacey kent のアルバム 「Tenderly」

まさにテンダリーそのもののアルバム

    <Jazz>
         Stacey Kent「Tenderly」
          OKeh / Euro / 88875156772 / 2015

Tenderly
1. Only Trust Your Heart
2. Tangerine
3. The Very Thought Of You
4. Embraceable You
5. There Will Never Be Another You
6. Tenderly
7. No Moon At All
8. If I m Lucky
9. Agarradinhos
10. In The Wee Small Hours Of The Morning
11. That s All
12. If I Had You

STACEY KENT (VOCAL)
ROBERTO MENESCAL (GUITAR,ARRANGEMENT)
JEREMY BROWN (DOUBLE BASS)
JIM TOMLINSON (TENOR SAXOPHONE,ALTO FLUTE)

 ”Tenderly”と言えばもう何十年も昔のRosemary Clooneyの曲ですね、その曲名をアルバム・タイトルにしたステイシー・ケントStacey Kentのヴォーカル・アルバム。ソニー・ミュージック移籍第1弾作品で、私が初めて接点を持った2013年にリリースした『チェンジング・ライツThe changing lights』(”How Insensitive”は惚れ惚れした曲でした)以来、約2年振りのニュー・アルバムとなる。
 このアルバムの話題はボサノヴァの巨匠ギタリスト作曲家、ロベルト・メネスカルとの共演が実現したというところにあるようだ。従ってバックはギター、ベース、サックス(時にフルート)と言う構成でボサノヴァ調。

Staceykent_2_2 彼女はキュートな歌声で可憐に歌いチャーミングな歌手であり、それに加えて何となく知性を感ずるというところで人気者ですね。
 米国ニューヨーク生まれ。サラ・ローレンス大学では文学を専攻。現在英国ロンドンを拠点に活躍中。それも1991年のヨーロッパ旅行の際、ロンドンで英国のミュージシャン・サックス奏者のJIM TOMLINSONと交流を深め結婚したためだ。デビューは1997年のアルバム『Close your Eyes』。夫のトムリンソンは必ず彼女のアルバムにはバックを固めている。
 又祖父はフランスに長く住んでいたことがあって、フランスを愛しており、彼女にフランス語で子供の頃には教育をしたため彼女もフランス語に通じ、フランスとの交流も深く、フランスの芸術文化勲章を授章している。

 今作も基本的には前作と同じパターンのヴォーカル・スタイルだ。とにかく可憐に優しくといっところ。前作はピアノ・トリオ+サックス、ギターと言ったところが主たるバック演奏であったが、今作はピアノ・レスでボサノバ調ギターが主役であるところが違い。それによっての雰囲気の違いを描いてはいるといったところ。
 従って、スタンダードの名曲をボッサ調に、優しく、歌い上げている。そして”Tenderly”にしても、Rosemary Clooneyとは全く異なったステイシー・ケントの世界で、とにかく心安まるヴォーカル・アルバムですね。このパターンを崩さずしっかり自己のものにしているところはお見事である。

(試聴)

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