サン・ビービー・トリオ

2023年11月23日 (木)

サン・ビービー Søren Bebe Trio 「Here Now」

相変わらずの静謐・美旋律の詩的なアコースティック・ジャズの世界

<Jazz>

Søren Bebe Trio 「Here Now」
FROM HERE MUSIC / Import / FOHMCD023 / 2023

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Søren Bebe(Piano)
Kasper Tagel(Bass)
Knut Finsrud(Drums)

  デンマーク・コペンハーゲンを拠点に活躍しているピアニスト、サン・ビービーSøren Bebe (なかなか発音が難しい、ソーレン・ベベと記載されているものもある:下左)率いるピアノ・トリオの2023年新作6thアルバムの登場だ。以前からここでも取上げてきたのは、彼の演ずるところ静謐な美メロ・ピアノ・トリオでお気に入りだからである。過去においてトルド・グスタフセンや故エスビョルン・スヴェンソンと比較して語られることが多いのだが、トルド・グスタフセンほど哲学的な沈み方はなく、又E.S.T.ほど、コンテンポラリーな色彩は見せない。しかし如何にも北欧ピアノ・トリオらしい自然の情景をやや暗めな世界として描いたり、のどかな牧歌的な自然を聴かせたりとなかなか味わい深いところが魅力である。
 彼は1975年12月生まれで47歳という脂ののった歳だ。2019年にリリースされた『Echoes』(FOHMCD015)は好評であったが、今回はノルウェーのドラマー、クヌート・フィンスルード(下右)を初めてメンンバー迎え、以前からのキャスパー・ターゲル(B /下中央)と新トリオを組んでいる。
 又、サン・ビービーは、最近、デンマークの小さな村に住居を移して、家族とともに森、湖、農地に囲まれた環境にあり、このアルバムは新たに見つけた生活を反映していると言われているが。

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(Tracklist)

1.Here Now 3:29
2.Tangeri 4:44
3.Grateful 3:22
4.Winter 5:12
5.Misha 3:57
6.Be Well 4:16
7.Folksy (To Jan) 3:57
8.Day by Day 3:55
9.Summer 3:37
10.On and On 3:51

 確かに彼の新生活環境を反映してか、静かで瞑想的で広大な地球上の自然の姿がみえるような世界を展開させている。それは流麗で美しいフレー ズが聴きとれるし、もともと澄んだ硬質なピアノ音色がさらにメロディを引き立てていて、相も変わらず北欧ピアノトリオの特徴と言っていいのか、ちょっと沈むような感傷的な味わいが聴く者を引き付ける。

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M.1 "Here Now" 冒頭から静かな世界にちょっと感傷的なピアノの美旋律が流れる
M.2 "Tangeri" どこか明るい心の展望の感ずる美しさのメロディーをピアノが歌う。中盤のベースの響きが魅力的。
M.3 "Grateful" ドラムスのスティック音が優しく響き、ピアノの明るさと安定した世界
M.4 "Winter" 厳しさよりは美しさを描く
M.5 "Misha" 明るさと牧歌的な世界 
M.6 "Be Well" 安堵の情景
M.7 "Folksy (To Jan)" ドラムスからスタートしての明るい展開、ジャズとフォークの融合
M.8 "Day by Day" 若干沈む思索的世界
M.9 "Summer" ドラムスが前面に出ての珍しくアクティブな曲 
M10 "On and On" 未来志向の展開が優しく響く

 とにかく控えめな演奏で若干内省的なところもあるが、優雅でエレガント、究極のところ"詩的なアルバム"といった世界だ。北欧という環境から描いてくれる叙情的でメランコリックなアコースティック・ジャズがこうして聴かれるのは嬉しいことだ。
   10年以上前に聴いた美しい2ndアルバム『FROM OUT HERE』(VFJCO 012/2010)の一つの回答のようなアルバムだ。
 いろいろなジャズ・アルバムを聴く中で、ふと人間的癒しが必要な時には最高アルバムとして位置付けたい。

(評価)
□ 曲・演奏  88/100
□ 録音    88/100

(試聴)

 

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2019年11月24日 (日)

サン・ビービ-・トリオ Søren Bebe Trio 「ECHOES」

北欧のリリシズムを地で行くトリオの今年のニュー・アルバム

<Jazz>

Søren Bebe Trio 「ECHOES」
FROM OUT HERE MUSIC / DENMARK / FOHMCD015 / 2019

Echoes

Søren Bebe (p)
Kasper Tagel (b)
Anders Mogensen (ds)

Recorded January 2019 by Thomas Vang at The Village Recording

 デンマーク在住の俊英ピアニスト、サン・ビービーSøren Bebe(いまだに発音がよく解りませんが、ソレン・ベベ ?、セーレン・ベベ ? )待望のピアノトリオ新作である。前作は『HOME』(2016)でここで取り上げたが、これは彼の6枚目となるリーダーアルバムとなる。
 もともと2012年に彼の2枚のトリオ・アルバム『FROM OUT HERE』(2010)、『A Song For You』(2012)に出会って以来、私の注目株になったのであるが、当時、今は亡きエスビョルン・スベンソンとともに北欧ミュージックの良さが十分伝わってくるピアノ・トリオ・ジャズとして気に入っていたんです。
  今回のメンバーは、前作『HOME』と同じで北欧ピアノ・トリオの味をしっかり聴かせてくれている。

Thd01ggnyr (Tracklist)

1 Echoes
2 Waltz for Steve
3 Winx
4 Homeward
5 Kærlighedstræet
6 Jeg er træt og går til ro
7 Alba
8 Alone
9 New Beginning
10 Sospiri, Op.70

Triomembers

  北欧のデンマークということで、トルド・グスタフセンや故エスビョルン・スヴェンソンと比較されるところだが、静謐で美しい旋律と静かな世界が描かれるサン・ビービーのピアノ演奏を中心としたトリオ演奏がこのアルバムでもしっかり聴くことが出来る。
 曲はピアニスト・リーダーのサン・ビービーが5曲、ベースのカスパー・ターゲルが1曲、三人で1曲、そしてトラッドが1曲、そしてカヴァー曲2曲という構成で、基本的にはオリジナル曲集言ってもよいもの。
 北ヨーロッパ特有のやや暗めで、又牧歌的なところも感じられる美しいメロディーの音色が相変わらず彼らの特徴として迫ってくる。一方そんな中で、三人作の曲で恐らく即興込みと思われるNo.9 "New Beginning" が、若干このアルバムの中では異色で、それぞれ三者の役回りがうまく連携してメロディー中心で無く静かに交錯してゆく音の世界が面白い。

 相変わらずの「静」と「美」と「哀愁」との北欧世界が満ち満ちているアルバムで、何かほっとしたり、うっとりしたりと言う気分でトータル45分があっというまに過ぎてしまったアルバムであった。いずれにしても北欧の味がしっかり詰まっていて私にとっては高評価盤。

(評価)
□ 曲・演奏  ★★★★★☆
□ 録音    ★★★★★☆

(視聴)

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2017年5月 7日 (日)

マーク・ジョンソンをフィーチャーしてのサン・ビービー・トリオSøren Bebe Trio 「EVA」

北欧とNYで生み出す静寂感溢れる美しい世界

Sb1_2 ”北欧の風景が聞こえてくる”とまで言われているピアニスト=サン・ビービー(ソレン・ベベ)のトリオ新作『HOME』(FOHMCD008)を先日紹介したところだが・・・・・、
 その前2013年にはマーク・ジョンソンをフィーチャーしての『EVA』をリリースしており、これも又”深い透明感と牧歌的な美しいメロディー”と表現されるに十分なアルバムで、ここで取りあげておく。

<Jazz>
SØREN BEBE TRIO featuring MARC JOHNSON 「EVA」
Spice of Life / Imp. / SOL SV-0029 / 2013

Eva

Søren Bebe : Piano
Anders Mogensen : Drums
Marc Johnson : Double Bass
Recorded on Sep. 2nd & 3rd 2012 at SEAR SOUND,Studio V,NEW YORK


 これはデンマークのサン・ビービーの第4作目になる作品だが、ベーシスト=マーク・ジョンソンを迎えて、長年のお付き合いのドラマー=アナス・モーンセンとトリオを組んでのニューヨークのシェア・サウンドで録音されたアルバムである。
  マーク・ジョンソンと言えば、ビル・エヴァンス・トリオの最後トリオのベーシストであるわけで、サン・ビービーにとっても記念的貴重盤となったものであろう。ついでに一言、あの女流ピアニストにしてシンガーのイリアーヌ・イリアスEliane Eliasの旦那様でもある。

Evalist 収録曲は右のような11曲。ドラマーのモーンセンの曲が2曲。残りの9曲はサン・ビービーのもので全オリジナル曲集だ。
 相変わらずサン・ビービーのピアノは優美にして透明感ある像を描く。又モーンセンのドラムスは、シンバル、ブラシを駆使してこれ又繊細にして背景を静寂感に包む。そしてマーク・ジョンソンのベースも、彼らの世界に歩調を合わせた如くの控えめであるが、美しいメロディを演じてくれる。

  M1.”Freshman”冒頭から透明感あるピアノが、飛び込んでくる。続くM2.”For L.R.P.”クラシック調の優しい曲に・・・・。
 M4.”Luft/Air”のその名の通り、空気感が凄い。
 M5.”Flying High”あたりは、ジョンソン効果でピアノとベースの掛け合いがあって、ニュー・ヨーク的雰囲気もあるがやっぱり最終的には北欧世界ですね。
Marcj M8.”One man band”も珍しく押してくる曲だが、ジョンソンの存在感を示すベース・プレイが注目されるが、やはりここでもメロディアスなピアノ・プレイに美しさがあって落ち着いた味を描く。
 M9.”Eva”、これは女性の名前でしょうか、このアルバムのタイトルにもなっている曲だが、そこには控えめな優しいベースとピアノがメロディを交互に演じて美しく仕上げてる。 
  M10.”Change”は、ピアノとベースの和音、ベースのメロディ、そしてピアノの流れがやっぱり優しく静謐な世界を描いてくれる。

 明らかにサン・ビービー・トリオに、一層のベース効果を味わうことがマーク・ジョンソンにして成し遂げられ、このトリオの充実効果に厚みの部分に一役買っていることは事実だ。相変わらずこのアルバムも、サン・ビービー流のスウィングやアクセントのビートとを効かすというものではなかったが、私的にはそれには全く不満はなく納得の良盤の位置にある。

(試聴)

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2017年4月29日 (土)

サン・ビービー・トリオSøren Bebe Trio ニュー・アルバム「HOME」

究極の北欧ピアノ・トリオ美学!!

Søren Bebe Trio「HOME」
FROM OUT HERE MUSIC / Denmark / FOHMCD008 / EU

Home

All compositions by Søren Bebe

Søren Bebe - Piano
Kasper Tagel - Bass
Anders Mogensen - Drums

Recorded Nov. 2015 by Boe Larsen at MillFactory, Copenhagen
Mixed & Mastered by J.E.Kongshaug at Rainbow Studio, Oslo

  ピアノ・トリオ・アルバム『From Out Here』『A Song For You』(参照:この2アルバム、既にここに5年前2012年に取りあげた)で、北欧の美しさを焼き付けられた私にとっては、非常に印象のあるサン・ビービー・トリオSøren Bebe Trioが、ここに来てニュー・アルバムをリリースして来た(おそらく第5弾だ)。

 サン・ビービー(実は彼のこの名前の発音はこれで良いか、"ソレン・ベベ"?いまだに自信がありません)はデンマークを拠点に活躍している新鋭ピアニスト。2004年にデンマークの"Royal Academy Of Music"を卒業、2006年から旧友であるAnders Mogensen、同年のデンマーク「Summer Session」で知り合ったNiels Ryde(electric Bass)とトリオを結成。2008年にはMusic Meccaからこのメンバーでアルバム『Searching』を発表し、ピアノ・トリオ・ファンから注目を集めた。新鋭とはいえ既に10年以上のキャリアを築いてきており、第3作『A Song For You』からベースはKasper Tagel(double Bass) に変わっている。

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List1_2  収録曲は右のような全11曲、全てリーダー・ピアニストのサン・ビービーによるもの。
 とにかく北欧の自然たっぷりの静まりかえった美しい世界が頭に浮かんでくるフレーズに満ちあふれているアルバム。
 ピアノはあくまでも透明感の高い美しい調べを演じ、ベース、ドラムスもそれに呼応して心安まる自然風景を刻み込む。

 既に前作までに彼らのトリオ作品は・・・・・”ピアノはリリカルなピアニストとしてビル・エヴァンスからキース・ジャレットの延長線上にある。そしてビートは何を加えてかというと、夜にひっそりと咲く花のように悲しいメロディーを持った、民謡にも似たシンプルな感性である”・・・と評されている。このアルバムもその流れで、まさにその世界を描き、私にとっては何にも変えられない美世界である。それもクラシック調の味に北欧ジャズのインプロヴィゼーションの醍醐味も加味された世界をしっかり構築している。

 とにかくスタートのM1.”The Path to Somewhere”の曲名どおり、硬質にして繊細なピアノの美音が響き、この世界はどこに連れて行ってくれるのか、全身任せたくなる深遠にして安定感の美学に浸れる。
 中盤のM5.”A Simple Song”、M6.”Haarlem Landscape”などは、彼らの余裕の世界であるが、やっぱり美しい。
  M10.”Home”はその通りの安堵の世界。
 そしてその流れは破綻すること無く、終曲M11.”Tak”まで、しっかりとTotal Playing time 45分間流れ、時の経過も忘れる北欧の空想の世界である。
 北欧の静謐な美学を求めるなら絶対お勧めアルバムだ。

                *           *          *

Eva_2 実はこのアルバムの前には、2013年にサン・ビービーは名ベーシストのマーク・ジョンソンMarc Johnsonをフィーチュアーして、ピアノ・トリオを組んで、
 アルバム『EVA』(Spice of Life / SOL SV-0029 / 2013 →)
・・・・・をリリースしている。
 このアルバムも美しさは群を抜いている。今回このアルバム『HOME』と同時に私の名盤仲間に入れたので、又後ほど取りあげたいと思っているところだ。

(視聴)”The Path to Somewhere” from 「HOME」

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2012年6月17日 (日)

北欧ジャズ・トリオ=ソレン・ベベ(サン・ビービー)・トリオ Søren Bebe Trio : 「A Song For You」

極めて優しく美しく、そして丹念なプレイが印象的・・・

SØREN BEBE TRIO 「A Song For You」
Spice of life SOL SV-0022  ,  2012

Asongforyou1w
Søren Bebe : piano
Anders Mogensen : drums
Niels Ryde : electric bass

 デンマークの若手ピアニストを中心としたトリオもの。最近北欧ものにおいては、ジャズとはいわず、ロックにおいても目がない私ですが、それを知ってか知らずか友人よりの紹介もの。
 このアルバムは彼らの3rdアルバムであるが、日本に紹介されたのはこの前の2ndアルバムからであった。

1. maria / 2.a song for you / 3. oh,shenandoah / 4. hope / 5. nocture / 6. country road / 7. remembering B / 8. again and again / 9. a song for you, too / 10. free,free,set them free

Triomembers  収録曲は”シェナンドー”以外は全てオリジナル曲。いずれにしても一般に評価はなかなかよい。確かに内容は曲のタイプは民謡、フォークやポップスからの影響もあるようなところも垣間見るが、ピアノ・トリオ・ジャズを美しく、しかも優しく、そして丁寧な演奏を聴かせる。
 オープニングの”Maria”は、スローに静かに澄んだ北欧の風景を描かせるに十分な展開。続く”A Song for You”はアルバム・タイトル曲、やはりどちらかというと静かに優しさを前面に語り聴かせるように演奏される。
 そして私のあくまでも想像の域をでないが、デンマーク地方にかってからあった民謡的なフレーズを諸々の曲に取り込んでいるのではないだろうか。さらに曲によってはクラシックっぽい味の演奏もみせる。
 ただし、全体的な曲の仕上げにおいてはやや近代感覚に若干こなれ不足が感じられるが私だけだろうか?。北欧と言ってもスウェーデンのE.S.T.などと聴き比べると特にそんな印象で、つまり刺激性が少ないのである。
 ベースのRydeは、double-bass でなく、electric bas でピアノを支えるパターン。これについては人によって好みがあろう(私はdouble-bass の方に魅力を感ずるが)。
 ドラムスのMogensenは歴戦の勇士で実績のある演奏を聴かせる。シンバル・ワークとブラッシングが印象的。
 リーダーであるSøren Bebeのピアノの響きは美しい。彼は2004年にデンマークのRoyal Academy Of Musicを卒業している。直ちにトリオ演奏に着手して、2008年にこのメンバーにて1stアルバム「Searching」をリリースした。これはまだ私は聴いてないが、日本で最初に取りあえず輸入盤としてリリースされたものは、次の2ndアルバムがあるのでそれは聴いている。

   ------

SØREN BEBE TRIO 「FROM OUT HERE」
YOUR FAVOURITE JAZZ  YFJC 012,  2010

Fromouthere

 これはこのトリオの2010年の2ndアルバムであり、日本では初めてのお目見えした(輸入盤発売=diskunion)したもの。

Fromohlist_3  収録曲は左の9曲。もちろんメンバーは3rdと同じ。立派なのは全てオリジナル曲。Bebeが7曲、RydeとMogensenそれぞれが1曲ずつである。
 私はこの2ndは、上の3rdより後で聴いたわけであるが、このアルバムも同様にリリカルというという言葉が当てはまる演奏で、そして美しさがにじみ出ている。
 若干3rdと異なるのは、エレクトリック・ベースとドラムスが3rdほど引っ込んでいないで、トリオとして3者のインタープレイが前面に出ているところが多いと言っていいのかも。
 従って、実はこちらのアルバムの方がジャズっぽい。そしてやや前衛的なところも加味されて面白みもあるというところである(Bebeの曲の3曲目”wheeling”など)。

 ”heimat”はピアノも美しく、どこかで聴いたようなフレーズが出てきて心安まるし、8分に及ぶが中間部に盛り上がりもあって纏まった曲仕上げになっている。
 アルバム・タイトルとなった曲”from out here”は、Søren Bebeの力量を示しつつ、確かにオリジナルさを感じさせる曲だ。どちらかというと彼のピアノが主体をなしていて、後半ようやくドラムスとベースの音が絡んでくる。この曲と次の”song for alberte”がアルバムの中間部に位置していて、彼ららしいアルバムに仕上げる重要な役割を果たしていると言っていいのだろう。
 ”unresolved Love”はMogensenの曲だけあって、珍しくドラムスの音からスタートして、追いかけるようにピアノが、ベースが続くといた形をとっている。
 全編オリジナルであるだけ、アルバムトータルにみても統一感覚ある一つの世界を感じさせる出来だ。


 どうもこの2枚を聴いてみると、2ndの方がトリオらしさが出ているし刺激性もある。一方最近作(3rd)においては、Bebeのピアノがかなり優先されてきたと言うか主役の立場が強まった感があるが、今後はどの方向に歩んでゆくのか?、いずれにしても楽しみなトリオではある。

(試聴)

 

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