寺島靖国

2020年9月26日 (土)

寺島靖国プレゼント「For Jazz Audio Fans Only Vol.13」

「ジャズは音で聴け」の世界は今年はどう変わってきたか・・・・

<Jazz>

 Yasukuni Terashima Presents
「For Jazz Audio Fans Only Vol.13」
TERASHIMA RECORDS / JPN / TYR-1092 / 2020

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  今年も、無事寺島靖国氏の企画によるこのアルバムがリリースされた、13卷目だ。注目される好演奏、好録音盤を取上げ年に一回のリリースであるので、なんと今年でもう13年と言うことですね。オーディオ・ファンでもある私は、おかげで過去の全アルバムを聴いて楽しんでいる。
 恐らく今年のこのアルバムには、私の聴いているのは何か必ず取上げられるだろうと高を踏んでいましたが、なんと全13曲今年までに聴いてきたアルバムが無く完全に肩すかしでした。このあたりが、一般的な世界で無く、オーソドックスでない、にもかかわらず納得の好演奏を紹介してくれるのでありがたいと言う処なんです。

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 「ジャズは音で聴け」と豪語している彼の世界、中心は私の好きなピアノ・トリオだ。ところがこのところステファノ・アメリオの影響もあってか、低音とシンバルの強力エネルギー溢れるサウンドから、曲の質とその描く内容によっての音場型サウンドへと好みがシフトしつつあることを訴えている寺島靖国。 どんな選曲をしてくるか、ちょっと楽しみというか、期待というか、そんなところでこのアルバムを聴くのである。

(Tracklist)

1. The Song Is You 〔Christoph Spendel Trio〕
2. I Love You So Much It Hurts 〔Han Bennink / Michiel Borstlap / Ernst Glerum〕
3. Cancer 〔Allan Browne Trio〕
4. New Life And Other Beginnings 〔Aki Rissanen〕
5. Sailing With No Wind 〔Carsten Dahl Trinity〕
6. Counter 〔Floris Kappeyne Trio〕
7. Ammedea 〔Pablo Held Trio〕
8. Flight of the Humble 3 〔Robert Rook Trio〕
9. 928 〔Michael Beck Trio〕
10.Mistral 〔Peter James Trio〕
11.Get Out Of Town 〔Stevens, Siegel And Ferguson Trio〕
12.The Day You Said Goodbye 〔Larry Willis Trio〕
13.Don't Let The Sun Catch You Crying 〔Lafayette Harris Jr.〕
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 こうしてみると、いやはやここに登場するは日本におけるポピュラーな演奏者は少ないというか、私はあまり知らないのであって、探求心、研究心のなさを思い知らされた。
 従って今回のアルバムは私にとっては非常に貴重だ。取上げた曲の全てのアルバムを聴きたい衝動に駆られる。

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 中でもやっぱり曲の良さからは、M1."The Song Is You "、M5."Sailing With No Wind "は興味ありますね。M1は、ポーランド生れのピアニストで、この曲を聴く限りでは、ジャズの中では刺激の無いむしろメロディー重視にも聴こえるが、エレクトロベースが面白い味付けで是非この曲を収録したアルバム『Harlem Nocturne』(BLUE FLAME)(上左)を聴きたいと思った。又M5.はジャズ名演といったタイプで、なかなか叙情もあって素晴らしい。このピアニストのカーステン・ダールはデンマーク生れのベテランで、私は唯一このピアニストは知ってはいるが、未熟にも彼のこのアルバムにはアプローチしてなかったので、美しいピアノの調べのこの曲を収録しているアルバム『Painting Music』(ACT Music)(上中央)は早速聴くことにする。
   そしてM9."928"(Michael Beck Trio)のベースとドラムスの迫力録音が聴きどころ。このマイケル・ベックも名前は聞いたことがある程度で今まで白紙状態であったため興味がある。更にM12."The Day You said Goodbye"がジャズの真髄を演ずるが如きのベースとブラッシが前面に出てきて、そこにピアノを中心とした流れがゆったりとしていて素晴らしい。このアルバム『The Big Push』(HighNote Records)(上右)を是非入手したいと思ったところだ。

 この寺島靖国のシリーズは、演奏は勿論無視しているわけでは無いが、所謂オーディオ・サウンドを重視し、その録音スタイルに深くアプローチしていてライナー・ノーツもその点の話が主体だ。それを見ても如何にサウンド重視がこのアルバムの目的であることが解るが、昔からシンバルの音の重要性の語りが彼の独壇場だ。そしてベース、ピアノの音質と配置などに、かなり興味と重要性を主張している。そんな点も私もこのアルバムに関しては、やはり興味深く聴いたのだった。

  今回は、先ずこのリリースされたアルバムの紹介程度にしておいて、ここに登場したアルバムを入手し聴いて、次回からそのアルバムの感想をここに紹介したいと思っている。

(評価)
選曲  90/100
録音  90/100

(参考視聴)  Carsten Dahl Trinityの演奏

 

 

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2020年3月 5日 (木)

寺村容子YOKO TERAMURA & 山中千尋 CHIHIRO YAMANAKAのピアノ・トリオ対決

日本女性ピアニスト・ジャズにちょっと耳を
まさに対照的なジャズ・ピアノ・トリオ世界

 

 日本女性ジャズ・ピアニストの寺村容子と山中千尋を取り上げる。たまたま昨年ニュー・アルバムを両者リリースしていて、ただし私はここで取り上げてこなかったのだが、なんと今年の「ジャズ批評」214号のジャズ・オーディオ・ディスク大賞に銀賞と7位に入っていたので、ちょっと感想を書いておきたくなった。

 

<Jazz>
YOKO TERAMURA TRIO 「GRACEFUL TOUCH」
TERASHIMA RECORDS / JPN / TYR-1084 / 2019

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寺村容子(ピアノ)
新岡 誠(ベース)
鳥山 悠(ドラムス)

Yokot (Tracklist)

1.No Problem 危険な関係のブルース (Duke Jordan)
2.Last Tango In Paris ラスト・タンゴ・イン・パリ (Gato Barbieri)
3.These Foolish Things ジーズ・フーリッシュ・シングス (Jack Strachey)
4.Who Wants To Live Forever リヴ・フォーエヴァー (Brian Harold May)
5.Graceful Touch グレイスフル・タッチ (Tord Gustavsen)
6.Children's Crusade チルドレンズ・クルセイド (Sting)
7.You Must Believe In Spring ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング (Michel Legrand)
8.Bay Walk ベイ・ウォーク (Yoko Teramura)
9.Left Alone レフト・アローン (Mal Waldron)
10.Wish Of The Ancients いにしえの願い (Yoko Teramura)

 寺島レコードが気合いを入れているどちらかというと美旋律ピアノを演ずる寺島容子の2019年リリース新作だ。私の場合どちらかというと録音が話題になったアルバム『TERAMURA YOKO MOODS』(TYR-1026)以来である。
  アルバム・タイトルが、あのトルド・グスタフセンの名曲"Graceful Touch"で、彼女はここでその曲のカヴァーを披露している。こんなところからも目指している方向が解ると言うところだが、なにせトルド・グスタフセンは哲学的深遠な世界に踏み込むという強者、これを描くにはまだ荷が重いと言わざるを得ない。このアルバムでは一番の聴きどころであり、しかし今後に期待で目指すことは悪くない。

 おそらくプロデューサー寺島靖国の方向性を描こうとしたところは、その録音からも解るところだ。なんと同一音源に二種類のマスタリングを行って、二枚組にしている。一枚は通常と思われるトリオのエネルギー・バランスで、もう一枚はピアノをやや引っ込めてドラムス、とベースが少し表に出てくる。私は後の方のタイプが良かったのですが、演奏よりもこんなオーディオ的遊びが出来る楽しいアルバムである。
 いずれにしてもバラード系演奏を聴かせてくれて私好みであるのだが、ならばもう少し情感のあるピアノタッチの強弱による描く世界が欲しいと思うところであった。まあ彼女もこれからなんでしょうね。録音にもよるのかも知れないが、音ばかりが表に訴えてくるアルバム。

                  - - - - - - - - -

<Jazz>
Chiro Yamanaka 「Del Tramonto」
UNIVERSAL MUSIC / JPN / UCCJ-2167 / 2019

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Chihiro Yamanaka : Piano, FenderRhodes, Hammond B-3 Organ

Yoshi Waki: Bass
John Davis: Drums
Vincente Archer: Bass
Damion Reid:Drums

録音年 2019年5月
録音場所 Boomtown Studio Brooklyn

Profile_3w (Tracklist)
1 ジェンナリーノ Gennarino (Chihiro Yamanaka)
2 パソリーニ Pasolini (Aldo Romano)
3 シンキング・オブ・ユー Thinking Of You (Chihiro Yamanaka)
4 ネヴァー Never (Chihiro Yamanaka)
5 チェロキー Cherokee (Ray Noble)
6 スイート・ラヴ・オブ・マイン Sweet Love Of Mine (Woody Shaw)
7 ルッキング・アップ Looking up (Micheal Petrucciani)
8 ブルー・マイナー Blue Minor (Sonny Clark)
9 ソリチュード〜C・ジャム・ブルーズ Solitude〜C jam blues (Chihiro Yamanaka / Duke Ellington)
10 プリマ・デル・トラモント Prima Del Tramonto (Chihiro Yamanaka)

 このアルバムは数多い山中千尋ピアノ・ジャズの最新作である。ブルーノート80周年記念作としての位置にもある。そして中身はソニー・クラークなどブルーノートの名曲をカバーし、フランスの障害を克服した最高のジャズ・ピアニストと評されていたミシェル・ペトルチアーニの没後20年にも焦点を合わせた作品を収録している。しかしそれでも主たるは彼女自身のオリジナル5曲が占めている。 リズムセクションは、ニューヨーク・トリオのレギュラーであるヨシ・ワキとジョン・デイビス。そして、ロバート・グラスパー・トリオのリズムセクションであるヴィセンテ・アーチャーとダミオン・リードという2組のリズムセクションとの共演もの。

 M1." Gennarino "は軽快なタッチでスタートし、M3."Thinking Of You"彼女の特技である転がるような打鍵さばきが惚れ惚れするほど見事である。
 M5."Cherokee"は、ドラムソロから始まり、疾走するベース、そして続くピアノの早引き、この流れはピアノ・トリオの醍醐味を地でゆき圧巻。確かに彼女の技量はハイレベル。
 M10."Prima Del Tramonto"はバラード調で聴きやすい流れ、しかしドラムスは疾走しており、後半は変調するという一筋縄ではゆかない。

 これは彼女の技量の高さをいやでも迫ってくるアルバムでジャズ古典的スタイルでの超絶技巧はナンバー1だ。しかし面白みという点ではやや欠けている。ニューヨークを拠点に活躍し、ボストンのバークリー大学の助教授という実力者だからこそ、彼女はもう一歩力まず余裕を持って新しい現代ジャズ手法に迫ってくれると面白いのだがと思う。又録音も一世代前の標準型で面白くない、寺島レコードのようなサウンドに挑戦があればアルバムの価値も上がろうとゆうところ。

(評価)

         (寺村容子)         (山中千尋)

□ 曲・演奏    75/100                    90/100
□ 録音      90/100              75/100

 

█ 日本女性ピアニストの二人のアルバムを並べてみたが、とにかく対照的。技量は圧倒的に山中千尋、アルバム作りは寺村容子というか寺島レコードに、というところで面白い対決となった。「ジャズ批評」の"ジャズオーディオ・ディスク大賞2019"の「インストゥルメンタル部門」では、寺村容子が銀賞、山中千尋が7位というところであった。やっぱりこの賞は演奏より録音にウェイトがあるのかなと、又は演奏の技量と深さより聴きやすさを選んだのかと思わせる、そんな結果であったが、これからも両者の奮闘に期待したい。

(試聴)

寺村容子

 

*

山中千尋

 

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2019年12月20日 (金)

寺島靖国 Yasukuni Terashima Presents 「Jazz Bar 2019」

年末恒例の好評・人気コンピレーション・アルバム
今年は全曲ピアノ・トリオ曲

<Jazz>

Yasukuni Terashima Presents 「Jazz Bar 2019」
TERASHIMA RECORDS / JPN / TYR-1085 / 2019

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 今年も順調にリリースされましたね、もう19巻目になる。立派なシリーズものと言うことですね。
 このシリーズ、もともとピアノ・トリオが中心であること、欧州系が多くを占めていること、そして意外にポピュラーでないところも開拓してくれるということなど、私にとってはおあつらえ向きと言うことになる。
   とにかく寺島靖国独特の「 哀愁」の「美しいメロディー」をもつ世界を選び抜いて、今回も世界各国の美旋律ジャズを紹介してくれている。従ってそんなことから私の棚には19巻しっかり並んでいるんですね。

 今回実は意外だったのは、今年は13のアルバムからの曲が選ばれての収録だが、今までと違ったのは私が所持しているアルバムが実は一枚も無かったと言うことなんですね。いっやーーこれは意外でした。しかしそれは実は私にとっては嬉しいことで、収録13曲全てが初物なのかも知れないと喜んだのです。そして私好みの世界の新しい発見があるかも知れないと嬉しくなったのですね。
 更に今年はジャケのイメージが少し変わりました (↑)。これは過去のモノの中でも好きな部類に入る。もともと女性を取り上げて美的な感覚を狙ったジャケなんですが、これも寺島レコードの特徴とも言える。

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(収録曲)

01.To Michel (Daniele Sala Trio)
02.Accarezzame (Julian Oliver Mazzariello Trio)
03.Farewell To Winter (Craig Schneider)
04.Chez Mini (Andrea Garibaldi Trio)
05.Graceful Touch (Yoko Teramura Trio)
06.Espana (Jessica Williams Trio)
07.And You Are (Noam Lemish)
08.Kathy's Waltz (Geoff Lapp Trio)
09.Maria durch den Dornwald Ging (Oli Poppe Trio)
10.Luigi's Muse (Ari Erev)
11.Maria Gennem Torne Gar (Carsten Dahl)
12.El Bailador (Peter Sarik Trio)
13.La Valse D'oscar (Francois Ingold Trio)

 以上のような13曲が並ぶが、これも今年の特徴で嬉しいことに全13曲全てがピアノ・トリオの演奏ものとなった。
 冒頭のM1."To Michel"は、明るくいやに調子が良い曲でスタート。
 M2."Accarezzame"イタリア・ジャズ界からのデビュー盤「DEBUT」(上左)というアルバムからの知らなかったピアニストのトリオ作品。ムードたっぷりの心に響く曲。
 M3."Farewell To Winter "、なんと10年前にこの「Jazz Bar」に登場したアルバム(上中央)からの別の曲。ロマンを感ずる曲展開。
 M4."Chez Mini" イタリアもの。トリオ作品(上右)だが初のリーダー作だという。メロディが豊かでセンスを感ずる。
 M5."Graceful Touch " 寺村容子のリアル録音盤から。トルド・グスタセンの曲(2003年「Changing Places」から)。演奏はまだまだ及んでいません。
 M8."Kathy's Waltz " も澄んだピアノ、繊細に響くシンバルとかなりリアルな音の録音盤。
 M9."Maria druch ein Dornwald Ging" これは堅物の真面目演奏(下左)。
   M10."Luigi's Muse" イスラエルのピアニスト(下中央)、美しさは持っているがムーディーさにおいてはちょっと中途半端。
 M11."Maria Gennem Torne Gar "  Tradというが、哀愁感たっぷりで聴き入ってしまう。
 M13."La Valse D'oscar" (下右)このアルバムを納めるには標準的美しさでをお役を果たしている。

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 今年のこの内容は、どちらかというとマイナーな演奏者に焦点を当てている感はあるが、全体に決し悪い出来でなかった。それも私にとっては初物が多かったことが嬉しい限りである。しばらくは何度と聴いて行きたいアルバムであった。

(評価)
□ 選曲・演奏  ★★★★★☆
□ 録音     ★★★★★☆

(参考試聴)

*

 

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2019年11月28日 (木)

寺島靖国プレゼンツ「For Jazz Audio Fans Only Vol.12」登場

ジャズはやはりリアルな録音で聴くに越したことは無い

<Jazz>

Y.Terashima Presents「For Jazz Audio Fans Only Vol.12」
TERASIMA RECORDS / JPN / TYR-1083 / 2019

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 録音が良いと言っても、音楽であるからいろいろなところに制作者の意図や焦点がある。従って誰もが同じではなく、CDの出来上がりにも違いがあって、こうしてコンピ・アルバムとして並べて聴いてみると実に面白い。
 そんなことでこのシリーズものを手にしているのだが、年一枚で12枚目となった。今年もそれなりに楽しめるが、寺島靖国プレゼンツ・シリーズも好評で、あれやこれやとリリースが多くなったため、どうもかなり古いアルバムから引っ張り出してきていてちょっと空しいところもある。

(Tracklist) 
01. Rosemary's Baby (Christopher Komeda) / NBS Trio
02. Uppgjor - No Return (Árni Karlsson) / Árni Karlsson Trio
03. I'm Lost (Antonio Farao) / Antonio Farao
04. Mirror Face (Eric Harding) / Eric Harding Trio
05. Very Special (Junko Onishi) / Junko Onishi presents JATROIT feat. Robert Hurst & Karriem Riggins
06. Le Saule (Dick Annegarn) / Christophe Cravero
07. Reminiscing (Rufus Reid) / Rufus Reid
08. Die Gedanken sind frei (Traditional) / Igor Prochazka Trio
09. My Corean Heart (Giovanni Mirabassi) / Giovanni Mirabassi Trio
10. Maaviljelia (Kaisa Kulmala) / Kaisa Kulmala Trio
11. Vals (Emil Brandqvist) / Emil Brandqvist Trio
12. Sometimes It Snows In April (Prince) / David Gordon Trio

 今回もCDギリギリいっぱいの12曲を選んで集録している。
 これは好録音でオーディオ的に楽しめるモノを寺島靖国なりに選らんでいるので、自分のオーディオ装置のテストにも取り敢えずは参考になる。さて今回の選ばれたモノ12曲中私が持っていたのはアルバム4枚からの4曲であった。と言うことは結構私もこの世界は好きなんですね。

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  M1."Rosemary's Baby" これもずいぶん前のアルバムからで、私の好きな曲であるので、かってここで取り上げている。アルバム NBS Trio『plays Komeda』(BCD CDN 25 / 2010)からの曲。この"NBS Trio" というのは、ポーランドの"Nothing But Swing Trio" の略である。結構それなりに即興もあって楽しめる。(上左)
  M2." Uppgjor - No Return" これは重厚に響く世界だ。
  M3." I'm Lost" 美しいピアノの響き、ゆったりとしたメロディーもやや哀感があって聴き惚れる。(上中央)
  M4."Mirror Face" シンバルの音が軽快に響き、ベース・ソロも入るのだがドラムスの印象の強いトリオ演奏。
  M5."Very Special" ピアノの美しいスロー・ナンバー、ちよっと盛り上がりに欠ける。
  M6."Le Saule " 録音も協力してパワフルな演奏のピアノ・トリオ。
  M7."Reminiscing " ベースの低音が響く中での曲の流れ、成る程ベーシストがリーダーのトリオ演奏。(上右)
  M8."Die Gedanken sind frei " チェコの国の印象と違った軽い展開の世界。
  M9."My Corean Heart" ジョバンニ・ミラパッシらしく流麗なピアノの流れが印象深い。ドラムス、ベース、ピアノが活発に演ずる。録音は美しいと言うよりリアルというパターン。アルバム「Summer' Gones」(CAMJ 7938-2 / 2018)から。(下左)
  M10. " Maaviljelia" とにかくシンバルの派手なリアル録音モノ。遠近感も優れものだ。寺島はシステム・テストに使っているとか。
  M11."Vals " 曲の美しさをピアノの音の美しさで聴かせる録音。スエェーデンのドラーマーEmil Brandqvistの美しいリーダー・トリオ・アルバム「Seascape」(SKP92182 / 2015)から。(下中央)
  M12."Sometimes It Snows In April " リアルそのものの録音の一曲。ピアノの高音のきらめきが凄い。トリオ三者が手に取るように聴ける。ちょっと古い19年前のアルバム「UNDIMINISHED」(ZZCD9817 / 2000)から、たまたま私はこれを持ってました。(下右)

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 この企画は好んで聴いてから既に12年と言うことですね。アルバムというのはトータルとして聴き感じ取る私にとっては、コンピ・アルバムは一曲一曲聴くというもので、若干抵抗がないわけではないが、未聴のモノもあり新しい発見もあって例年楽しませて頂いているところである。

(評価)
□ 選曲 ★★★★☆ (少々古いモノが多くなってきて、評価は落ちた)
□ 録音 ★★★★★☆ (全てそれなりに好録音)

(試聴)

Kaisa Kulmala Trio

 

David Gordon Trio

 

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2019年7月29日 (月)

寺島靖国プレゼンツ 「For Jazz Ballad Fans Only vol.1」

この新シリーズはジャズ・バラッドに焦点を当てて・・・

<Jazz>

Yasukuni Terashima Presents 「For Jazz Ballad Fans Only vol.1」
Terashima Records / JPN / TYR-1082 / 2019

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 寺島靖国のシリーズものも十数年前からの「Jazz Bar」から始まって、まさにここに来て増えている最中だが、又しても新シリーズのスタートだ。とにかく"難解にして疲れるジャズはもう聴かない"と宣言した彼だが、あのジャズ・オーディオ喫茶を閉じてから怒濤の寺島レコードの新譜をリリースしている。その中で、とにかくジャズ・バラードを聴こうと、又しても新企画に着手、出来上がったのがこのシリーズということになる。
 コンピレーション・アルバムですから、まあとにかく面倒なことは抜きにして聴くことにしましょう。中身はトリオ、カルテット、女性ヴォーカルなど広くカヴァーしている。

(Tracklist)

1. My Foolish Heart/Harry Allen Quintet
2. Estate/The Lynne Arriale Trio
3. Polka Dots and Moonbeams/Claire Martin & Jim Mullen
4. I'll Be Seeing You/The Fred Hersch Trio
5. Deep In A Dream/Don Lanphere
6. Smile/Melissa Stylianou
7. Trane's Mood/Andreas Mayerhofer Trio
8. California Dreamin'/Tomomi Fukui Mt. Nonet
9. I Fall In Love Too Easily/Emil Viklicky Trio
10. 'Round Midnight/Miriam Bayle
11. Petite Fleur/Jan Harbeck Quartet
12. I Get Along Without You Very Well/Steve Rudolph - Drew Gress - Phil Haynes

  ざっと見て、この中で私の手持ちのアルバムは3枚であった。収録全12曲であるから、そのうち1/4は持っていることになる。これがもっと多いとこのシリーズの意味は半減してしまうので、さすが寺島靖国、うまくポピュラーなアルバム以外からも上手に盛り込んでいる。

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 M1."My Foolish Heart" (上左)これが驚きのライブ録音、Harry Allenのテナー・サックス・バラッド。とにかくスタート時右のスピーカーからしか音が出ない。オヤオーディオ装置がおかしくなったのかと思いきや、バリバリ音の混じったテナーが次第に左によって中央に来る。音質と演奏はかなり迫力がある。これは面白そうだと思わせるに十分のスタート。
 M2."Eatate"、(上左から2番目)このLynne Arrale Trioの演奏がいいんですね。と・・聴いていると私の持っているアルバム「Live at Montreux」からだった。アリエールのピアノ演奏の強弱・流れは一級品。このアルバムでも一・二を争う出来。
 M3."Polka Dots and Moonbeams"の円熟のクレア・マーチンのヴォーカル。M4."I'll Be Seeing You"ハーシュの美しいピアノに降参。M5."Deep In A Dream" 美しいピアノ、ソプラノ・サックスの歌。M6."Smile" (上左から3番目)メリーサのソフトな美しいヴォーカル 。
 M7."Trane's Mood" は、2015年に気に入ったアルバム「DEDICATIONS」のピアニスト・マイヤーホファーの名オリジナル曲・トリオ名演。
   M9."I Fall In Love Too Easily"、(上右)ピアノ・トリオの本質をゆく名演、ビクリッキーのピアノに注目。
 M10."'Round Midnight" やや投げやり風の味なヴォーカルとミュートを効かせたトランペットの印象的な演奏。
 M11."Petite Fleur" 極めて標準的テナーに満足。
 M12."I Get Along Without You Very Well" これぞ本格的ピアノ・トリオのトリオとしての醍醐味。 

 もともとバラード好きな私ですので、このアルバムの出現は嬉しいですね。寺島靖国の選曲はもともと若干癖があって、それが結構楽しめるところが魅力。そんなところからも又知らなかったミュージシャンにお目にかかれて楽しみました。

(評価)
□ 選曲・演奏  ★★★★★☆
□ 録音     ★★★★☆

(試聴)

Lynne Arriale Trio / ESTATE

 


  Melissa Stylianou / SMILE

 

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2019年7月25日 (木)

エルELLEのファースト・アルバム「SO TENDERLY」

美しいガラティのピアノをバックにウィスパー・ヴォイスで

<Jazz>

ELLE 「SO TENDERLY」
TERASHIMA Records / JPN / TYR-1081 / 2019

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Elle (vocal)
Alessandro Galati (piano)
Guido Zorn (bass)
Lucrezio De Seta (drums)

Ag1   初お目見えのエルElle本人が期待していたとおりの、日本盤としてはビックリのデビュー・アルバムですね。これは寺島レコードとイタリアのピアニストのアレッサンドロ・ガラティAlessandro Galati(→)とのプロジェクト、その結果の産物なんですね。ガラティはジャズ畑での私の最も愛するピアニストであり、その彼に見いだされたというエルであるが、彼女がイタリアのジャズ・クラブで歌っているのを見つけたようだ。
 そんな結果生まれたアルバムであるので、ガラティの優しい美旋律の生きたピアノ・トリオの演奏で、彼女のヴォーカルがしっとりと聴ける。それはまあウィスパー・ヴォイスという世界ですね。寺島靖国もお気に入りとか・・・そうなれば聴かねばならない一枚となってます。

(Tracklist)

1. How Insensitive
2. Tenderly
3. Time After Time
4. These Foolish Things (Remind Me Of You)
5. Moon River
6. The Nearness Of You
7. Body And Soul
8. Over The Rainbow
9. I Wish You Love

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 やはり日本向け仕上げか、ポピュラーなスタンダード曲を中心に収録されている。
  そして成る程M1."How Insensive"での冒頭からソフトにしてマイルド、やや物憂いエルのウィスパー・ヴォイスが迫ってくる。続くM2."Tenderly"でもその流れは続き、中盤にガラティのソロに近いピアノ、そしてGuido Zornのベースが聴かれ、成る程ガラティの優しく美しくといった演奏もテーマになっていることが解る。
 とにかくエルはもともとはオペラ歌手も務めたとはいうが、極力抑えた発声で夜のジャズ・ムードを盛り上げている。
   しかし、その点はアルバム作りにも有能なガラティのこと、M3.,M4ではメディアム・テンポ曲を配して、そして再びM5."Moon River"、M6."The Nearness Of You"はスロー・テンポに仕上げている。そして彼女のややハスキーで語りかけるような歌声が相変わらず続く。それならむしろM3.,M4.ではもう少し明るく歌い上げたほうがアクセントがあって良かったのではとも思ったところである。まあ私にしてみれば、肩の力を抜いたガラティの美しい旋律のピアノを聴けるのであまり文句はないのだが、とくにそれはM6.M8."Over The Rainbow"の中盤にも顔を出して、しっとりとした中に美しさがあるピアノは出色である。まあこれが目当てでこのアルバムを手に入れているというところもあって、取りあえず満足のアルバムであった。

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 エルに関しての情報は少ないのだが、ボサノバ曲を自作自演していたふしもあり、かなりの実力派か。年齢も30歳代 ?。又こうして聴いていると彼女の押さえられたややハスキーなウィスパリング型の声はむしろ作られたもので、かなり透明感のある声を持っている様子も窺える。そしてかなりチャーミングな面も持っていそうだ。又これからのガラっと変わった発展もありそうな予感がする。

(評価)

□ 選曲・歌・演奏  ★★★★☆
□ 録音       ★★★★☆

( 試聴 目下、この関係の映像等は見当たらないので・・・ちょっとお預け)

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2019年3月31日 (日)

寺島靖国プレゼント「For Jazz Vocal Fans Only Vol.3」

 

今回も女性ヴォーカルで満たされた

<Jazz>

Yasukuni Terashima Presents
「For Jazz Vocal Fans Only Vol.3」
 Terashima Records / JPN / TYR-1078 / 2019 

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 寺島靖国のコンピレーション・アルバム・シリーズの中ではニューフェースである「Vocal Fans Only」の第3巻目が登場した。彼のシリーズも「Jazz Bar」「Audio Fans Only」「Drums Fans Only」と増加の一途をたどって若干近頃乱発ぎみの為、このシリーズもちょっとどうなのかなぁと不安を抱きながらの購入である。
 過去の二巻、比較的マイナーなところにも焦点を当ててくれて大いに楽しんだことがあった為、どうしても注目してしまうのである。さて今回の3巻目はいかなるところに至ったか、ちょっと見てみることにする。

 

(Tracklist)

1 Carme Canela & Joan Monn / Left Alone (Billie Holiday, Mal Waldron)
2 Pascale Lavoie / Speak Low (Ogden Nash, Kurt Weill)
3 Cara Campanelli / Smile (John Turner, Geoffrey Parsons, Charlie Chaplin)
4 Connie Evingson / Close Your Eyes (Bernice Petkere)
5 Melanie De Biasio / I'm Gonna Leave You (Rudy Stevenson)
6 Orla Murphy / The Old Country (Curtis Lewis, Nat Adderley)
7 Bonnie J Jensen / Just The Two Of Us (Bill Withers, William Salter, Ralph MacDonald)
8 Jane Krakowski / Let's Face The Music And Dance (Irving Berlin)
9 Karolina / If You Go Away (Jacques Brel, Rod McKuen)
10 Lauren Koval and The Page Cavanaugh Trio / Embraceable You (Ira Gershwin, George Gershwin)
11 Anna Luna / What Are You Doing The Rest Of Your Life (Michel Legrand, Alan Bergman, Marilyn Berg man)
12 Kendra Lou / Black Coffee (Paul Francis Webster, Sonny Burke)
13 Lauren Meccia / You Don't Know What Love Is (Don Raye, Gene de Paul)
14 Shannon Forsell / Georgia On My Mind (Stuart Gorrell, Hoagy Carmichael)

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 一番の評価はスタートM1"Left Alone"のカルメ・カネラCarme Canelaだろうか、この曲が収録されているアルバム「Ballads」(FSNT559)(上左)は2018年リリースで、それ程話題にはならなかったのだが・・こうして聴いてみると成程「ジャズ批評」で"ジャズオーディオ・ディスク大賞2018"のヴォーカル部門で金賞に選ばれたアルバムだと言える。とにかくこの曲、彼女は哀愁の伴った切なさをもって歌いあげていて聴く者に訴えてくるんですね。私は即、このアルバムを注文してしまった(感想は又いずれ)。
  M2 Pascale Lavoie / Speak Low M5 Melanie De Biasio / I'm Gonna Leave You は、特にMalanie De Biasioは注目。既に私はここで3年前の2016年3月に取り上げたアルバムからである。私の評価は良好ではあるが、そちらを見てもらうということで、ここでは省略だ。
  M3.Cara Campanelli / Smile : アルバム「So Near」(2009)(上中央)より、このアルバムはピアノ等がほぼソロ状態で静かにサポートするスタイルでデュオの形をとっている。 しっとりと彼女の細工のない唄が聴ける。高音も伸びるが低音も魅力あり、ちょっと注目したくなる歌手。Adam Birnbaumのピアノも聴きどころ。
 M9 KaroliNa / If You Go Away も注目。このカロリーナという歌手、ポーランド生まれ、アメリカ在住、ビオラ奏者だという。これがなかなかのヴォーカル、質の良さが伝わってくる。この曲の納められているアルバム「Song of Hope」(RHO7129)(上右)は2016年のリリースで今やプレミアもの。
 M11 Anna Luna / What Are You Doing The Rest Of Your Life :なかなかしっとりと聴かせる。アルバム「Sketches」(FAM22042/2007)(下左)から。
   M12 Kendra Lou / Black Coffee : アルバム「To The End Of The World」(CALI111/2010)(下中央)から。このケンドラ・ルーはデンマーク国籍、このアルバムは殆ど彼女のオリジナル曲で埋め尽くされているが、このスタンダードがここでは選ばれた。情感たっぷりの唄で、意外にユーロ的でないクラシック・ジャズ・ムードがある。
   M14 Shannon Forsell / Georgia On My Mind  : アルバム「The Nearness Of You」(LML CD 254/2011)(下右)から 、これは米国ピアニストで歌手の"スターダスト"を作曲したHoagy Carmichaelのトリビュート・アルバム。ヒット曲"我が心のジョージア"をなかなかの芸達者な歌声で聴ける。

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 今回も女性ヴォーカルものになっている。寺島靖国流の選曲にはやはり女性独特の世界を追求する姿勢があって参考になる。ただ少々古いアルバムからの選曲もあって苦労しいる様子が伺えた。もっと新しい発掘に期待したいのだが。

(評価)
▢ 選曲・歌 :  ☆☆☆☆★
▢ 録音        : ☆☆☆☆★

(視聴)  Carme Canela "LEFT ALONE"

  



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2019年3月 8日 (金)

白の世界 (その3) 5題 / チャールス・ロス・トリオCharles Loos Trio 「French Kiss」

[白の世界]
        雪中撮影行 2019  (3)

 ~別室 「瞬光残像」https://photofloyd.exblog.jp)と連携

 今年の冬の回顧シリーズ3回目。3月に入って更に今年の暖冬が顕著になっていて、白の世界はウソのような気分にもなります。ところが今朝はまだやっぱり3月ですね、外は白銀の世界となりました。そんなところで、少々今年の撮った記録を続けておきます・・・・。

(画像はクリック拡大)

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[11] 「則天去私」 ありのまま自然に生きる心境、私心にとらわれず自然の道理に身をゆだねあるがままに生きる。そうした心境にあること。

                                              *

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[12] 「韓信匍匐」  大きな目的のために、一時の苦労だと耐え忍ぶ

                                             *

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[13] 「肝胆相照」  お互い心の底まで理解し、打ち解けあっている間柄。・・・・自然の姿とそれに寄り添って力強く生きる植物(木々)が、こんなところから気になるのです。

                                             *         

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[14] 「外柔内剛」 見た目は弱々しいが実は強い意志を持っている。

                                             *

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[15]  「暮色蒼然」 あたりが徐々に暗くなってゆく夕暮れ時の気配。空の変化が非常にドラマチックです。

 取り敢えずは、こんなところで冬期の”白の世界”を求めての「雪中撮影行」の数枚を公開した。

(撮影機材)
CAMERA : SONY ILCE-7M3
LENS : ①ZEISS Vario-Tessar FE4/16-35 ZA OSS,   ② FE4/24-105 G OSS
FILTER : Kenko PRO1D  C-PL(W)

       *       *       *       *

<今日のJAZZ>

ちょっと洒落たピアノ・トリオだ!

Charless Loos Trio 「French Kiss」
LYRAE Records / JPN / LY0206-c / 2003

Frenchkiss

Charles Loos : piano
Bas Cooijmans : bass
Bruno Castellucci : drums

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 このアルバムは、やはり寺島靖国が彼のメインのコンピレーション・アルバム「Jazz Bar 2018」(年一回リリース、これで18巻目)にて、Charless Loos Trioの曲”La chanson des vieux amants”を紹介したことにより知ったもの(何故、昨年になって2007年ものを取り上げたのかは不明)。
 ベルギーのベテラン・ピアニストのチャールス・ルースのピアノ・トリオ・アルバムである。とにかく彼は大御所といった感じでもはや重鎮。そのトリオ盤はもう全てのジャズの要素を取り込んで安心して聴ける洒落たアルバム作り。スウィングする快適、しっとりとした情緒たっぷりのバラード、シャンソン調のリズム、抒情性豊かな展開と楽しませてくれる。フランス、ベルギーのヒット曲の演奏集だ。

(評価)
□ 曲・演奏 :★★★★★☆
□ 録音   :★★★★☆

(参考視聴)  charles Loos  solo piano play

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2019年2月 5日 (火)

アレッサンドロ・ガラティのニュー・アルバム Alessandro Galati 「Live from The Inside Out」

トリオはやっぱりライブが楽しい!!

<Jazz>

Alessandro Galati 「Live from The Inside Out」
TERASHIMA RECORDS / JPN / TYR-1077 / 2019


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ALESSANDRO GALATI(PIANO)
GABRIELE EVANGELISTA(BASS)
STEFANO ATKINSON(DRUMS)

Recorded in 2015-2018 in The Cities of Pisa, Prato, Roma, Bolzano, Palermo.

 このブログを見ると解ると思いますが、私はとにもかくにもアレッサンドロ・ガラティのファンである(ここでは12回目の登場だ)。それはアルバム『TRACTION AVANT』(VVJ007/1994)の感動以来なんですね。
 今回、こうして前回に続いて彼のニュー・アルバムの感想を書くということは、何とも幸せ感いっぱいで有るのだ。寺島靖国の努力から生まれたのでしょうが、今回「ソロ版(『Augustine』(TYR-1078))」とこの「トリオ・ライブ版」が同時にリリースされるという快挙があったのです。

 そしてここでは、この2枚組のトリオ・ライブ版のほうに注目してみる事にした。”アレサンドロ・ガラティ・トリオ”というのはこのところ不変のメンバーで(上記)、これもお互いの関係が上手くいっていると言うことなんでしょうね。ピアノ・トリオといってもベース、ドラムスの活動もしっかりしていてはじめて楽しめるのでありますからね。

A_g_2(Tracklist)
Disc 1
1. L'incontro
2. Sorry I've Lost Your Number
3. Nina
4. Seals
5. How Deep Is The Ocean

Disc 2
1. Casi Abstemia
2. Trampin’
3. Taylor Without Scissors
4. Cherokee



<Disc-1>
 M1-1. "L'incontro"は、アルバム『On A Sunny Day』からの曲だが、うーん寺島靖国はこれから攻めてきたかと、やはり優しく美しく美旋律を大切にしてのライブ・アルバムであることを窺い知れる。
  M1-2"Sorry I've Lost Your Number"も美しい。そしてさらにスリリングな展開が圧巻でそれが美旋律との対比が聴きどころ。3者それぞれが演奏しがいのある曲だろうと思うのだ。聴く方も納得モノ。強弱・遅速の織り交ぜが素晴らしい。ガラティ様々の11分越えの長曲。これを聴いただけでもこのアルバムを買った価値は十分。
 やっぱりM1-4. "Seals"が登場します。この曲があってガラティといったところですので9分とじっくり展開ですね。
 そしてM1-5." How Deep Is The Ocean"が凄い。このスタンダードがこうなるんですね、まさにトリオ作品、3者の美学とパワーが炸裂、これぞライブの醍醐味だ。あっと言う間の11分12秒。

<Disc-2>
 M2-1. "Casi Abstemia" では、ガラティのピアノが美しい旋律を奏でるが、ライブらしく9分以上の曲となっている。アルバム『SEALS』では約5分の曲であった。ここではベースも旋律を奏でたり、ドラムスのスティックの音が印象的で、このあたりはライブの魅力である。
 ガラティの美旋律だけでない面の M2-2. "Trampin’"を登場させてアルバムにアクセントを上手く付けている。この曲では美旋律というよりは3者のインタープレイが楽しめる13分になろうとする長曲。スタジオ盤と違ってドラムスのソロも聴き所となっているし、そこに入っていくピアノも頼もしい。やっぱりライブは良いですね。
 最後はスタンダードのM2-4. "Cherokee"で仕上げですね。ドラムスの奮戦とベースの主張、ピアノの盛り上がりと語り、3者の鬩ぎ合いが楽しめる。

Alessandrogalatitrioa_2

 今回は、ソロとトリオ・ライブの2タイトルでのリリースで、2019年の幕開けをしっかり楽しませていただいたのだが、やはりソロの美旋律も良いのだが、このトリオ・ライブ盤に私は軍配を挙げる。もともと両者の狙いは違うのだから比較というのもおかしいところだが、やっぱりジャズはトリオが良いですね、しかもライブが。録音もしっかりしている。・・・・今年のベスト・アルバム間違いなし。

(評価)

□ 演奏・曲 : ★★★★★
□ 録音   : ★★★★★

(視聴) "CHEROKEE"

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2019年2月 2日 (土)

アレッサンドロ・ガラティのニュー・アルバム Alessandro Galati 「Augustine」

全編、繊細な優しさ美しさに満ちている

<Jazz>
Alessandro Galati 「Augustine」
TERASHIMA RECORDS / JPN / TYR-1076 / 2019

Augustine

ALESSANDRO GALATI (PIANO SOLO)

 1007803908イタリアの名ジャズ・ピアニストのアレッサンドロ・ガラティを引っ張り込むに成功したアルバム『Sheads of Sounds』(TYR1062)を昨年リリースした寺島靖国だが、ここに最新作が早くも登場した。今作はガラティのピアノ・ソロ作品『Augustine』(TYR1076)とトリオでのライブ録音作品『Live From The Inside Out』(TYR1077)(→)と、2タイトルが同時発売となった。

 まずここで取りあげるのはそのソロ作品。確かにこれはガラティのソロによる小品集といったところで、17曲が収録されている。彼の曲が6曲で、その他は比較的ポピュラーな曲で占められて居る。
 これは彼が何かを求めて作り上げた作品というのでなく、あくまでも日本のファン向けのサービス版といったところを感じさせる。

(Tracklist)

List2_2

  ガラティの世界には、3面ぐらいの多彩さがあるが、このソロ録音はピアノの繊細さ、そして美しさ、優しさのみに目的化された最新録音作品だ。トリオ作品に見られる情緒豊かな優しさの面がたっぷりこのソロ全編に満ちていて、如何にも寺島靖国版といったところに仕上がっている。

Trentinoinjazz

  トップの曲M1." In Beijing"は、アルバム『On a Sunny Day』で楽しませてくれた美旋律の曲で、このアルバムのスタートに相応しい。そして彼の名曲M6. "Seals"も登場する。
 又ふと懐かしさに見舞われるのは、M7. "Theme From Sunflower"(映画「ひまわり」のテーマ=ソフィア・ローレンが頭に浮かびました。いやー懐かしい)、坂本龍一の M9. "Merry Christmas Mr. Lawrence"(「戦場のメリークリスマス」)と、心が熱くなる。
 又、ちょっと気になったのはイタリアのルイジ・テンコの曲がM12. "In Qualche Parte Del Mondo"(世界のどこかで)はじめ3曲も登場するのだが、これはガラティが非常に愛しているミュージシャンであるとの事と言うことらしい。

 とにかく全編ガラティがスタジオで一人物思いに耽りながら、周囲のことは気にせずしっとりと情感を込めて演奏した曲群という印象である。深夜に心休めるには最高のアルバムだ。

(評価)
□演奏 : ★★★★★
□録音 : ★★★★☆

(参考試聴)  Alessandro Galati  "Seals"

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