リン・エリエイル

2024年3月17日 (日)

リン・アリエル Lynne Arriale 「BEING HUMAN」

社会や文化の二極化の悪影響に反応して、愛、希望、団結をテーマに展望を描く

<Jazz>

Lynne Arriale 「BEING HUMAN」
challenge Records / Import / CR73272 / 2024

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Lynne Arriale - Piano & YAMAHA Clavinova
Alon Near - Double bass
Łukasz Żyta - Drums

Recorded dates : july 27-28, 2023

  リン・アリエル(エリエイル)(1957年生まれ ↓左)の新メンバーによるピアノ・トリオ新作アルバム。 ビルボードやThe New Yorker、United Press Internationalなどのチャートにランクインしてきたアメリカの女流ピアニスト・作曲家で、リーダーとしての17枚目である。 
 この『Being Human』は、最近のオランダのChallenge Records Internationalからの4枚目のアルバムだ。ベーシストはイスラエルのアロン・ニア(↓中央)、ドラマーはポーランドのルカシュ・ザイタ(↓右)というNYCで活躍するメンバーによるトリオにて、人生を肯定する人間の側面を探求するオリジナル曲を演じている。

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 近年、リン・アリエルの作曲やアルバムは、ライナーにも書いているが、現在の社会問題をテーマに熱く反応している。『Chimes of Freedom』(2020年)は、世界的な移民危機と、自分自身と家族のためにより良い生活を見つけるべく危険にさらす難民の経験に焦点を当て『The Lights Are Always On』(2022年)は、COVID-19がもたらした人生を変える出来事を検証し、パンデミックの最前線で介護者として活躍した人や、民主主義を擁護した人など、英雄に敬意を表した作品であった。

  今回の『Being Human』では、アリエルのオリジナル曲で主題が曲のタイトルそのものになっており、情熱、勇気、愛、信念、好奇心、魂、忍耐、心、感謝、喜びによって私たちの人生が豊かになる様を希望的に称えている。社会や文化における二極化の悪影響に反応して、愛、希望、団結を肯定するためにこのアルバムを制作したというのだ。そして曲はそれぞれ対象者に献呈している。

 実際アリエルは次のように語っている・・・「この組曲は、この世界の分裂と混乱に応えて書きました。この音楽は、私たち全員が共有する資質に焦点を当てています。それは私たちの人間性を定義します。このアルバムが高揚感と一体感と楽観主義を伝えるものになることを願っています。献呈は、音楽にインスピレーションを与えた特徴を体現していると感じる人々への私の賞賛を反映しています」

(tracklist)
02. Courage (3:35)
03. Love (3:16)
04. Faith (3:34)
05. Curiosity (2:43)
06. Soul (3:44)
07. Persistence (4:14)
08. Heart (4:29)
09. Gratitude (3:29)
10. Joy (4:13)
11. Love (Reprise) (2:42) (chorus + keyboard?)
*all compositions by Lynne Arriale

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 コンテンポラリー・ジャズの世界感で全曲アリエルの作曲だ。曲のタイトルが彼女の主張する人間のテーマであり、どちらかというとポジティヴな攻めのリズムとむしろ明るさの目立つメロディーで愉しめるピアノ・トリオ作品。印象として人間賛歌の主張といったほうが良い響きで迫ってくる。それは締めのM11."Love"が、YAMAHAのコーラスで演じられているところに全てを物語っている。
 まあ、このアルバムのテーマというかコンセプトからいっても、私の好むところの哀愁あるメロディーによるピアノの響きというピアノ・トリオ作品とは一線を画している。
 M1."Passion" 、M2."Courage"と、情熱と勇気を力強さを感ずる演奏で冒頭から攻めて来る。M1.はスウェーデンの若き女性環境活動家Greta Thunbergに捧げ、M2.は、ウクライナ国民への讃えだ。
 M3."Love" 愛情あふれるピアノが丁寧に演奏される。人類に捧げるのだ
 M4."Faith"  フォーク調の明朗(という表現が当たるだろうか)な曲、科学を超えた信仰の意思を。信仰を持つ人々へ
 M5."Curiosity" 好奇心を称え、いよいよ彼女らしいコンテンポラリーな展開。ベース、ドラムスの展開が激しい中にきらりと光るピアノの美しい音。インプロの醍醐味に迫る私の注目曲。
 M6."Soul" 魂、ブルージーで意外に落ち着いた世界。自由と民主主義を擁護活動家Amanda Gormanに捧ぐ
 M7." Persistence" 根強さ、強い不屈の精神の発展的讃歌、女性の平等と機会を求める力となったMalala Yousafzaiに捧げている
 M8."Heart" アロンのベースが語りにちかい即興メロディーで心を休める
 M9."Gratitude" 感謝、ぐっと落ち着いた迫り、難病で死に至ったMottie Stepanekに捧げている 
 M10."Joy" 明るさの展開、溌溂と。
 M11."Love (Reprise)" 混声合唱が描く人類讃歌。

 彼女が描く社会派コンセプト・アルバムとして作り上げているが、あまり難しく考えないで聴く方が、全体の意欲的な溌溂感と演奏の楽しさを味わえるかもしれないが、そこに描くところの人間という存在のプラス思考を描いている姿は感じて聴く必要があろう。
 スイング感をベースしていて、ジャズの伝統的流れを尊重しつつ、難しくしないでごく親しみやすい明快な演奏が活発に展開。フォーク調が入るのは意外だったが、哀愁感のバラードも聴かせ、得意のコンテンポラリーな即興も織り込んで、結構多彩な変化を聴かせメリハリある攻めの演奏が主体で楽しる。なかなか意欲作である。

(評価)
□ 曲・演奏 : 88/100
□ 録音   : 88/100
(試聴)

 

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2022年5月10日 (火)

リン・エリエイル Lynne Arriale Trio 「THE LIGHTS ARE ALWAYS ON 」

今起こるアメリカならではの社会問題に対峙する人々や民主主義を守る人たちに捧げたアルバム

<Jazz>

Lynne Arriale Trio 「THE LIGHTS ARE ALWAYS ON 」
CHALLENGE Records / Austria / CR73532 / 2022

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Lynne Arriale リン・エリエイル (piano)
Jasper Somsen イェスパー・サムセン (double bass)
E.J. Strickland E.J.ストリックランド (drums)

Recording location : The Bunker Studio NYC,Jacksonville,Florida,USA & Wagenningen,the Netherlands
Recording dates : August & September 2021

   ここでも過去に取り上げてきたアメリカの名女流ピアニスト、リン・エリエイル(1957年生まれ)のオランダのChallenge Recordsからの第3弾。「コンテンポラリー・ジャズのもっともエキサイティングなピアニストの1人」と言われていて、私自身も実は結構難解な印象がありながら、それなりに魅力があって聴いてきたミュージシャンだ。
 今回のアルバムは、この2年間に起こった激動の"パンデミック"や"民主主義の危機"に触発され、一つには、医療従事者、介護者など、そして二つには、真実を語る者、民主主義を守る者として活動した人々を称えるために、このオリジナル音楽集を作曲したことのようだ。重い社会問題をテーマにしながらも、ありがちな悲壮感に満ちた世界に陥ることなく、美しく力強いメロディーを持ってして、むしろ勇気を与えるような世界に聴こえてくるところが魅力となっている。アルバム・タイトルは"光は常に点灯している"というプラス志向の世界だ。
 又一方昨年この世を去った夫へささげられたアルバムだともいわれているものでもある。
 前作は、ここでも取り上げた2020年の『Chimes Of Freedom』であるが、今回も共演トリオ・メンバーは同一である。

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(Tracklist)

01. March On (4:59)
02. The Lights Are Always On (3:23)
03. Sisters (5:15)
04. Honor (dedicated to Lt. Colonel Alexander Vindman) (4:26)
05. Loved Ones (3:27)
06. Sounds Like America (4:43)
07. The Notorious RBG (dedicated to Ruth Bader Ginsburg) (4:47)
08. Into The Breach (4:37)
09. Walk In My Shoes (dedicated to John Lewis) (4:24)
10. Heroes (4:17)

 ノース・フロリダ大学のジャズ科プロフェッサーでもあるリン・エリエイルの教育者としての誇りある美しく堅実なタッチのピアノが展開する。今回のアルバムはそんな中での、熱情的に訴えてくるところが印象的で、私好みの美メロ的なところからの甘さはというものはむしろ無く、スマートなメロデイックにしてスウンギ-・プレイで展開に変化を見せた感じだ。もともとハード・バップを基礎にしてのコンテンポラリーな展開にあっても、オーソドックスなジャズ主張してきた彼女のそれでもやや遊び的なところに私は興味があったのだが、今回は彼女の目的としたテーマには「世界中での活動家への敬意」であり、そんな甘さも許されず、堅実さがこのアルバムでは特に感ずるところで、若干硬さが感じらるアルバムであった。ベース(Jasper Somsen 下左)&ドラム(E.J. Strickland 下右)の迫力ある機動性も抜群のリズム・サポートも、曲の真摯な流れを崩さず安定感ある曲展開に貢献している。

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 M1."March On"は、人種差別などにテーマが向いていて甘くなるはずもなく、やや重苦しい。
アルバム・タイトル曲のM2."The Lights are Always On"は、それでも抒情的なメロディーが顔を出してほっとする。Covidと戦うPrakash Gada博士に代表される医師とすべての最前線の医療従事者に感謝。
M3."Sisters"のジェンダー問題に立ち上がる女性への共感。ちょっとよりどころがない曲。
M4."Honor"アレキサンダー・ヴィンドマンの勇気ある弾劾証言に捧げる曲。裏にウクライナ情勢からのトランプの再起画策の危機感。
M5."Loved Ones" 我々にとっての大切な人たちへの感謝。
M6."Sounds Like America" ようやく楽観的なメロディーとソロが出現、活動家による成果を祝す和音。
M7."The Notorious RBG"ジェンダー平等と女性の権利の擁護者ルース・ベイダー・ギンズバーグへの熱烈な捧げ物
M8."Into The Breach" 民主主義を救った英雄たちを思うに、あの2021年1月6日アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件の不吉な記憶がよぎる。
M9."Walk In My Shoes"公民権運動の象徴の粘り強い指導者ジョン・ルイスに捧げられた曲。
M10."Heroes" 暗い時代を啓発し、人類の最大のヒューマニズムの美徳を体現した人々を称えての彼女からの心のこもったバラード。

 とにかく今回のテーマはアメリカの予期せぬこと、そして逆行的不安に対面しての彼女の偽らざる危機感をテーマにしていて、それは暗く重い。しかし彼女はそれを献身的な努力の人たちによって救われた感謝の気持ちと展望をテーマにしていて、憂鬱な暗さだけには描かない。むしろ展望への道筋を示すべく演じていて前進的だ。ジャズの道も、こうした社会問題に積極的に対峙してのコンセプト・アルバムは、今やその重要性が問われる時代となったのか。
 ちょっととっつきにくい印象だったが、数回聴いていると意外に親しみがわいてくるところがあるアルバムだ。

(評価)
□ 曲・演奏  88/100
□ 録音    88/100

(試聴)

 

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2020年5月19日 (火)

リン・エリエイル Lynne Arriale Trio 「CHIMES OF FREEDOM」

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(今日の一枚) 薔薇の開花 (我が家の庭から)
       Sony α7RⅣ,  FE4/24-105 G OSS , PL
 
       
           --------------------------------

リン・エリエイルの強い意志の情熱的芸術的表明
・・・深刻さのあるコンセプト・アルバム

<Jazz>

Lynne Arriale Trio 「CHIMES OF FREEDOM」
Challenge Records / AUSTRIA / CR73494 / 2020

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Pianist : Lynne Arriale (USA)
bassist/co-producer : Jasper Somsen (NL)
drummer : E.J. Strickland (USA) 
guest vocalist : K.J. Denhert (USA)

  所謂「コンテンポラリー・ジャズ」の注目女流ピアニストのリン・エリエイルのニュー・アルバム。前作『GIVE US THESE DAYS』に続いて、オランダのChallenge Recordsから(2作目)、自身のリーダー作全体としてはもう15枚目となるベテランの作品。
 しかし今作は彼女の作品群からみても異色である。ボブ・ディランの初期の名曲「自由の鐘(Chimes of Freedom)」を中心に、自身のオリジナル7曲とポール・サイモンを取り上げ、その精神を通して、現在の社会現象に自由と高邁な思想の文化を取り上げて訴えるアルバムとして作り上げている。そこには所謂メロディーの美しさといったところから一歩厳しさに打って出ていて、彼女の一つの世界を思い知らされる。

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 メンバーは、オランダの名ベーシストであり副プロデューサーのイェスパー・サムセンとニューヨーク・ジャズ・シーンで活躍するE.J.ストリックランドとの強力トリオで、ややアグレッシブなテクニックを展開している。
 なんと、ボブ・ディランの「自由の鐘」、ポール・サイモンの「アメリカン・チューン」では、アーバン・フォーク&ジャズ・シンガーのK.J.デンハートがゲスト参加でのヴォーカルが入ってくる。 

 

Imageasset (Tracklist)

1.Sometimes I Feel Like A Motherless Child (Harry Burleigh)
2.Journey *
3.The Dreamers *
4.3 Million Steps *
5.Hope *
6.The Whole Truth* 
7.Lady Liberty *
8.Reunion *
9.Chimes Of Freedom (Bob Dylan)
10.American Tune (Paul Simon)

*印 compositions by Lynne Arriale

 アルバム・タイトルからしてボブ・ディランの「自由の鐘」が中心であることが解る。そこには自由という基本的な流れが見て取れるが、このアルバムでの彼女のオリジナル曲のM2-M8までの7曲が、如何にも今までのアルバムと変わって意志の強さが聴き取れるし、彼女の個人的な人生からの感覚的でありながら、社会にも向いている姿が現れている。それはM1."Sometimes I Feel Like A Motherless Child"を取り上げ、彼女自身の感覚「ときどき母のいない子供のように感じる」というところからの人生の過去も振り返りつつ、この曲を重低音で始めて、このアルバムで語る物語の重要性を意識させ、ピアノで語る哀しい旋律にはどこか人間性を語っているように聴ける。
 M2."Journey"から始まるリンの刺激的な人生の旅の物語からの7曲によって、自由と文化、そして世界に見る難民への心、それは彼らが民主的な国家によって安全に迎えられることを祈ると言うことに通じてゆく彼女の世界を演じているようだ。従って甘い演奏はこのアルバムでは見られない。強いて言えばM7."Lady Liberty"に、どこか広く包容力のある愛情の感じられる曲が救いでもあった。
Safe_image_20200518201501  最後のM9"Chimes Of Freedom",M10"American Tune "は、デンハート(→)のヴォーカルが入る。彼女はジャズ、フォーク、レゲエなどを身につけている。そしてそのスピリチュアルな歌唱力によって、ボブ・ディランとポール・サイモンのアメリカンチューンを歌い上げ、そこにかってのアメリカに見た精神を訴えているのかも知れない。

 前作もそうだったが、ベーシストのイェスパー・サムセンの力は、あまり目立たないがトリオとしての土台の役割を果たしつつ、曲仕上げにも大きく貢献している。又ストリックランドのドラムスもアグレッシブなところがテーマの意志と決意を表すに十分だ。
 
 このアルバムはリン・エリエイルとしては異色の範疇に入る。ここに来て世界的にも戦後の真摯な姿勢からやや異常な世界に変動しているところに、自己の歴史と重ね合わせ、このような深刻なコンセプト・アルバムを作り上げ、一つのけじめを付けようと試みているように感じた。

(評価)
□ 曲・演奏  90/100
□ 録音    85/100
 
(視聴)

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2019年9月18日 (水)

なんとなく好きな曲 (2)  「 ESTATE (夏) 」・・夏の恨み節

どこか哀感のある美旋律が・・・・・

Thfvyj925bw  イタリアのブルーノ・マルティーノの曲「ESTATE」を取り上げたい。

 この曲は現在ジャズ界では、多くの演奏家やヴォーカリストによって歌われ演奏されている曲だ。イタリアのピアニストであり作曲家・歌手であったブルーノ・マルティーノBruno Martino(1925-2000)(右)が作曲した曲であり、彼自身が歌って1950年代にヒットしたもの。
 しかし、現在は女性ヴォーカリストに好まれて歌われているし、一方歌なしのピアノ・トリオとして演奏されている場合も多い。そんなところから、私の所持しているアルバムを紐解いてみると、取り敢えずは下のように11の演奏家、歌手のものが出てきた。
 最もポピュラーなのはピアニスト・ヴォーカリストのEliane Elias(右下)ですかね。演奏としては美しいピアノを聴かせてくれるMichele Di ToroとかLynne Arriale、Steve Rudolphなどが気になりますね。そんなわけでこの11ミュージシャンの演ずるものを取り出して、聴いて楽しんでいるのである。

 

<ESTATE を演ずる11ミュージシャン>

Elianeeliasw 1. Akira Matsuo Trio
2. Clara Vuust
3. Andreas Mayerhofer Trio
4. Mette Juul
5. Michele Di Toro
6. Sara Lancman
7. Lynne Arriale Trio
8. Francesca Tandoi Trio
9.Steve Rudolph Trio
10. Eliane Elias
11. The Kirk Lightsey Trio

 こんな演奏・歌などが出てきたので取り敢えず聴きやすいようにCD一枚にまとめてみた。
 もともと歌詞は下の通りで、ブログで日本語訳も載せているものがあったのでここに紹介する。

[ ESTATE  イタリア語歌詞 ]
Estate sei calda come i baci che ho perduto,
sei piena di un amore che è passato
che il cuore mio vorrebbe cancellar.
estate il sole che ogni giorno ci scaldava
che splendidi tramonti dipingeva adesso brucia solo con furor
Verrà un altro inverno cadranno mille di petali di rose
la neve coprirà tutte le cose e forse un po di pace tornerà.
Odio l'estate
che ha dato il suo profumo ad ogni fiore,
l'estate che ha creato il nostro amore
per farmi poi morire di dolore.

Tornerà un altro inverno cadranno mille petali di rose la neve coprirà tutte le cose e forse un pò di pace tornerà.
odio estate
che ha dato il suo profumo ad ogni fiore
estate che ha creato il nostro amore
per farmi poi morire di dolor.
odio estate.
odio l'estate.

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(Clara Vuust,  Mette Juul,  Lynne Arriale,  Francesca Tandoi)

[ Estate (夏 ) 日本語訳 ]

山本のりこ訳 (http://noriko-yamamoto.cocolog-nifty.com/memo/2011/07/estate-0e4b.html )
Cdw
それは失ったキスのように熱く
心から消してしまいたいと私が願う
ある過ぎ去った愛に満ちている

私たちを毎日温めた太陽
絵のように美しい夕暮れ
いまは怒り狂うように照りつける
また冬になれば
幾千の薔薇の花びらが落ち
雪がすべてをおおうだろう
そうすれば しばらくの平和が戻ってくる

それぞれの花に香りを与えて
夏は二人の愛をつくった
私を苦しみで殺すほどに
夏を憎む

 これはがマルティーノが「夏の恨み節」を歌ったようだが、女心なのか自分の経験の男の歌なのかそれは良く解らないが、現在は殆どが女性に歌われていて、私としては女心ではないかと。推測している
 ヴォーカルでは、Clara Vuustが素直な歌、Mette Juulはしっとりと、Sara Lancman、Francesca Tandoiは恨み節、Eliane Eliasは大人の回顧といった感じですね。
 演奏ではMichele Di Toroは静かに回顧する、Lyne Arrale Trioは思い出をかみしめて、Steve Rudolph Trioは思い出を軽く美しく、The Kirk Lightsey Trioは人生の新たな出発点として・・・と、いった異なったムードの演奏だ。

 ヴォーカルもそれぞれ違うし、演奏も全く異なる世界に・・と、十分聴き応えがあった。これぞミュージシャンってとこですね。

 

(試聴)

①   Clara Vuust

②  Eliane Elias

 

③ Lynne Arriale Trio

 

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2019年8月30日 (金)

[ 近作名盤検証 ] リン・エリエイル・トリオ Lynne Arriale Trio 三部作

繊細にして情感に満ちた世界

 リン・エリエイル・トリオの三部作は1994年から1996年にリリースされた3枚のアルバムである。今日も愛されているので遅まきながら今になって聴いての私の感想だ。①「THE EYES HAVE IT」(DMPC CD 502 / 1994)、②「WHEN YOU LISTEN」(CD 511 / 1995)、③「WITH WORDS UNSPOKEN」(CD518 / 1996)
 全てアルバムのタイトルは、収録した彼女のオリジナル曲のタイトルであるという拘りがあるところが注目。

<Jazz>

    Lynne Arriale Trio 「THE EYES HAVE IT」
    Digital Music Prod / US / DMO CD502 / 1994(2015再発)

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Lynne Arriale (p)
Jay Anderson (b)
Steve Davis (ds)

(Tracklist)

1. My Funny Valentine
2. Witchcraft
3. My Man's Gone Now
4. Heartsong *
5. Yesterdays
6. Elegy *
7. Alone Together
8. The Eyes Have It *
9. Blues for TJ *
10. My One and Only Love

*印 彼女のオリジナル曲

Dyfzntgwoaaw  しかしリン・エリエイルの演奏は繊細にして情感がしっかり描かれていいですね。このアルバムも冒頭のM1." My Funny Valentine "からもうどっぷりその世界に浸かれます。
   M3."My Man's Gone Now" これは Gershwinの曲、繊細なシンバルの響きから、ベースが流れを作り、ピアノが美しく流れ、後半に盛り上がりのアクセントがくる。このあたりのタッチにハイセンスを感ずるのだ。
 M4.、M5.と明るく活発な曲。特にM5.ではジャズ独特のハイスピード・プレイを聴かせ、中盤にドラムス・ソロ。
 M6." Elegy " エリエイルのオリジナル曲、ピアノの調べがしっとりと情感たっぷり。それに伴ってベースも心に響く世界。 
 M7."Alone Together " ぐっと印象を変えての強いタッチ。ジャズの楽しさたっぷりにスウィングしてのこうしたアクセントがインパクトあり。
 M8."The Eyes Have It " これも彼女のオリジナル曲で、アルバム・タイトルに。独特な心の感情を呼び起こす演奏は特筆もの。
 M10."My One and Only Love" 気品ある優雅なバラード曲で締めくくる。

 深みのある感情表現がうまく繊細なピアノ・プレイで、なんか物語を聞かせてもらっているようなアルバムで堪能させてくれます。

(評価)
□ 曲・演奏  ★★★★★☆
□ 録音    ★★★★☆

    - - - - - - -

<Jazz>

 The Lynne Arriale Trio 「WHEN YOU LISTEN」
   Digital Music Prod / US / CD511 / 1995 

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ynne Arriale (p)
Drew Gress (b)
Steve Davis (ds)

(Tracklist)

1. How Deep Is the Ocean?
2. My Shining Hour
3. Waiting & Watching *
4. Bess, You Is My Woman Now
5. You and the Night and the Music
6. Slinky *
7. Lonely Woman
8. Seven Steps to Heaven
9. When You Listen *
10. I Love a Calypso *
11. In the Wee Small Hours of the Morning

*印 彼女のオリジナル曲

 これはリン・エリエイルの三部作の二作目で、翌年にリリースされた。上の第一作目はかなり考えて作り上げた印象あるが、好評であったことから、この二作目はもう少しフリーに広い分野にアプローチした感ありだ。

 このアルバムは冒頭の曲M1.、M2. は、ややジャズ・トリオのパワーを見せつけてのスタート。しかし彼女独特の詩的なピアノと早引きのジャスの味はしっかり出ている。
 M3."Waiting & Watching" 彼女のオリジナル曲の登場。ミッド・テンポの楽しい曲。
   M4." Bess, You Is My Woman Now" ここに来て、このアルバムでは初めて詩情豊かなバラードの登場、Gershwineの曲だ。この気品は彼女独特のものだ。
   M5."You and the Night and the Music" ホピュラーなスタンダードを編曲の妙とアドリブが冴える。
   M7." Lonely Woman" この繊細にして哀感のピアノは彼女独特、やはりしっとりと聴かせるのだ。
   M9."When You Listen" 彼女のアルバム・タイトルとなっているオリジナル曲。ゆったりとした演奏の中にメロディの美しさで思索への世界に誘う。
   M.11."In the Wee Small Hours of the Morning" も彼女らしい丁寧に繊細に気品豊かにピアノを聴かせてアルバムを締める。

(評価)
□ 曲・演奏  ★★★★★☆
□ 録音    ★★★★☆

       - - - - - -

<Jazz>

The Lynne Arriale Trio「WITH WORDS UNSPOKEN」
Degital Music Prod / US / CD518 / 1996 (2016年再発)

Withwordsunspoken_20190827200001 一年間隔でリリースされた三部作の三作目。このアルバムは先日ここで取り上げたので、そちらに譲る。
                         ↓
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-250f63.html

 

(Lynne Arriale : Discography)

1994 「The Eyes Have It」* DMP Trio, with Jay Anderson (bass), Steve Davis (drums)
1995 「When You Listen」* DMP Trio, with Drew Gress (bass), Steve Davis (drums)
1996 「With Words Unspoken」 * DMP Trio, with Drew Gress (bass), Steve Davis (drums)
1997 「A Long Road Home」 TCB Trio, with John Patitucci (bass), Steve Davis (drums)
1998 「Melody」 TCB Trio, with Scott Colley (bass), Steve Davis (drums)
1999 「Live at Montreux」 * TCB Trio, with Jay Anderson (bass), Steve Davis (drums); in concert
2000 「Inspiration」 TCB Trio, with Jay Anderson (bass), Steve Davis (drums)
2002 「Arise」 Motéma Trio, with Jay Anderson (bass), Steve Davis (drums)
2004 「Come Together」 Motéma Trio, with Jay Anderson (bass), Steve Davis (drums)
2005 「Live」 Motéma Trio, with Jay Anderson (bass), Steve Davis (drums); in concert
2008 「Nuance」 Motéma Quartet, with Randy Brecker (trumpet, flugelhorn), George Mraz (bass), Anthony Pinciotti (drums)
2011 「Convergence」 Motéma Some tracks trio, with Omer Avital (bass), Anthony Pinciotti (drums); some tracks quartet, with Bill McHenry (tenor sax) added
2011 「Solo」 Motéma Solo piano
2018 「Give Us These Days」 * Challenge Trio, with Jasper Somsen (bass), Jasper van Hulten (drums); some tracks quartet, with Kate McGarry added

*印 ここで取り上げたアルバム

(参考試聴)  16:30-29:00 の"ESTATÈ" が聴きどころ

 

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2019年8月18日 (日)

[ 近年名盤検証 ] リン・エリエイル Lynne Arriale Trio 「Live at The Montreux」「With words unspoken」

女流ジャズ・ピアニストの究極のバラード演奏に降参

61iybx1eoxlw  米国の女流ジャズ・ピアニストのリン・エリエイル(アリエール)Lynne Arriale の近作と言えば「Give Us These Days」(XATW-00145677)だが、それは今年の一月にここで取り上げた。(→)
(http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/lynne-arriale-t.html)。

  しかし最近リリースされた寺島靖国の「For Jazz Ballads Fans Only Vol.1に彼女の名演奏"ESTATE"が取り上げられ、この曲はアルバム「Live in Montreux」(再発2000年)に収録されているもので、たまたまこのアルバムは私は所持していたので改めて・・・かっての手持ちの他の1枚を含めて検証してみたいのだ。

 とにかく私にとってはこの彼女に関してはこれらの3枚のアルバムが知る全てであって、最近実はもう少し過去のアルバムをしっかりそろえてみたいと密かに思っているのだ ( 実はこれを書いているうちに、「WHEN YOU LISTEN」(1995) , 「INSPIRATION」(2001)の2アルバムが到着した )。

 

<Jazz>

Lynne Arriale Trio 「Live at the Montreux Jazz Festival」
TOB / EU / 20252 / 2000

Montreux

Lynne Arriale(p),Jay Anderson(b),Steve Davis(ds)
Recorded Live at Montreux Jazz Festival,July 4,1999

 彼女のトリオの1999年のモントルー・ジャズ・フェスに於けるライブ盤である。

(Tracklist)
1.Alone Together
2.Evidence
3.With Words Unspoken *
4.Seven Steps To Heaven
5.Think Of One
6.Estate
7.Calypso *
8.An Affair To Remember

*印 Arrialeのオリジナル

  彼女のオリジナル曲のM3."With Words Unspoken"が素晴らしい。これはエレガントにしてロマンティシズムいっぱいのバラードで、これで彼女のプレイを知らしめられる。とにかく注目のM6."Estate"は、私の好きなイタリアのMartinoの曲だが、暑い夏の出来事をしみじみと歌い上げるピアノには完全に降参です。
 そして最後のM8."An affair to remember"の演奏はこれ又素晴らしく、最後に司会者 Beautiful ! の言葉が収録されているが、正にBeautiful。過去をしっとり振り返えさせられる。

(評価)
□ 曲・演奏 ★★★★★☆
□ 録音   ★★★★☆

   *     *     *     *     *

<Jazz>

Lynne Arriale Trio「With words unspoken」
Digital Music PROD / US / CD158 / 2016

Withwordsunspoken

Lynne Arriale(p)
Drew Gress(b)
Steve Davis(ds)

  リン・エリエイルがDMP に残したピアノトリオ盤。「The Eyes Have It」(94 年作品) に続き1年ごとにリリースされ、3部作としても人気のあるアルバムである。これがそのうちの一枚(1996年、三作目)。モンクやジミー・ロウルズ、ジョビンやコール・ポーターなどの名曲を彼女の素晴らしいエレガントにしてリリカルなセンスあふるる演奏で、名盤と言ってよい好盤。

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1. Think of you
2. Woody n' You
3. With Words Unspoken *
4. Windswept *
5. The Peacocks
6. A Promse Broken *
7. Zingaro
8. I Loves You Porgy
9. Where or When

 *印 Lynne Arriale のオリジナル曲

 彼女の美しいピアノ・サウンドとエレガントな流麗さ、そして哀感等の演奏に痺れるのは、まずは彼女自身の曲M3."With Words Unspoken "、そしてM5."The Peacocks"(J.Rowles)、さらにはM8."I Loves You Porgy"(G.Gershwin)、M9."Where or When"(R.Rogers)等の曲ですね。そして叙情的なものだけで無く、その他スウィングするジャズ・プレイにもどこか気品があるんですね。このアルバムもお勧めの名盤だ。

(評価)
□ 曲・演奏 ★★★★★☆
□ 録音   ★★★★☆

(試聴)

    "With Words Unspoken"

*

   " Alone Together "

 

 

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2019年1月12日 (土)

リン・エリエイル Lynne Arriale Trio 「GIVE US THESE DAYS」

硬派で爽快なプレイの女流ピアニスト作品

 

<Jazz>
Lynne Arriale Trio 「GIVE US THESE DAYS」
ChallengeRecords / AUSTRIA / CR73453 / 2018

 

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Lynne Arriale (piano)
Jasper Somsen (bass except 9)
Jasper van Hulten (drums except 9)
Kate McGarry (vocal on 9)
Recorded Decem, 18-19, 2017 at MotorMusic Studioa, Belgium

 

39051739w 米国ベテラン女性ピアニストのリン・エリエイルLynne Arrialeとオランダ出身のイェスパー・サムセン(b)とイェスパー・ファン・フルテン(ds)の二人と組んだトリオ作品(→)。ベルギーでの録音だ。

  リンは、知る人ぞ知るピアニストだが、長い経歴の中で幾つかの作品がある。しかし実は私は全く知らないということではないが、ちょっと片聴き程度のところだった。と言うとお解りでしょうが、所謂ユーロ系の叙情派とは全く異なって、むしろ今となればアメリカン・ジャズの古典的流れにある”現代ハード・パップ・ピアノの王道をゆく正統派”と表現されるタイプなのだ。しかし彼女の活動の広さを物語るように、今回のこのアルバムはユーロ製作である。

 

 しかし、彼女の演ずる曲(以前のアルバム『With Words Unspoken』(Digital Music Products/518/2016)に登場する"Where Or When")が、昨年末の寺島靖国の『For Jazz Audio Fans Only Vol.11』に登場して、おやっと、ちょっと関心を抱いたと言う事と、フォーク、ソウル、ジャズに通ずる女性シンガーのケイト・マクギャリーの名もスペシャル・ゲストとして見えた為、ここらで一度はしっかり彼女のアルバムも通して聴いておこうと、この最近作を手に入れた次第。

 彼女は1957年ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ、ピアニスト&作曲家として国際的に演奏活動を行うほか、ノースフロリダ大学でジャズを教え、各国でもワークショップなどを開催。又様々なコンクールで審査委員を務めるという既にもはや重鎮。


Lynne72145ew(Tracklist)
1. Woodstock
2. Appassionata
3. Finding Home
4. Give us These Days
5. Slightly Off-center
6. Another Sky
7. Let it be
8. Over and Out
9. Take it with Me


 これは本流のピアノ・トリオである。そして女流ピアニストということは感じさせない歯切れのよいメリハリのあるピアノ・タッチが特徴といってよいだろう。基本的にはスウィングする流れからの発展形。
 それはジョニ・ミッチェルの曲M1. "Woodstock"の冒頭から見事に展開する。しかもこの曲では、進行するにつれ昂揚のある流れから次第に徐々に盛り上がって、遂に見事なる華を全開する硬派の爽快にして豪快なプレイに驚かされる。
  一方M4. "Give us These Days"のアルバム・タイトル曲では、その心に染み入る抒情的な美しさを演じてくれる。この彼女のオリジナル曲を、アルバムタイトルに持ってきたと云ところからも、彼女はこのようなちょっと物思いにふけるロマンティックな線も大切にしていることと推測できる。
 
M7. "Let it be"は、お馴染みビートルズの曲だが、変にしつこさが無く意外にサラっとしていて原曲も生かしての編曲部もなかなか聴きごたえある。
 
M9. "Take it with Me"は、トリオものでなく、しっとりと聴かせるシンガーKate McGarry が登場する。ピアノとヴォーカルのデュオ作品だ。曲はトム・ウェイツのもので、これが私のもう一つの目当てであったもの。そのムードは抱擁感に包まれて味わい深く良いですね。実はもう一曲ぐらい聴きたいといったところ。

 

 

 結論的には、ジャズの先生の基本をクリアした充実作品として聴いた。

 

(評価)
□ 曲・演奏 : ★★★★☆
□ 録音   : ★★★★☆

(視聴)
"Give Us These Days"

 

 

 

 

 

 

 

 

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