ターヤ・トゥルネン Tarja のニュー・アルバム「WHAT LIES BENEATH」
今作はかなり気合いの入ったメタル色の加味したヘヴィ・ロック・アルバム
もう前作から3年近く経過しているんですね。ナイトウィッシュからの離脱は、どんな事情があるにしてもちょっとがっかりでしたが、ソロとしてのターヤ名義の前作「My Winter Storm」は若干方向性に迷いのあるアルバムだった。ソロとしての道に暗中模索していたのであろう(そして本家ナイトウイッシュはその後の一枚でまだニュー・アルバムはない。目下トーマスが練りあげているようだが)。もともとクラシックにも通じている彼女であるだけに、ソロとしての方向性は難しいところであったと思う。
「Tarja / WHAT LIES BENEATH」 The END records TE-165-2 , 2010
今回のアルバム、スリーブ・デザインはターヤの顔写真だが、三通りあり購入におやっと思ったが、私の買った左のものはデラックス盤のようでCD二枚組である。しかし一枚目が今回のアルバムで、もう一枚はボーナス盤のようだ。(このアルバムの日本盤のリリースはこれからの11月の予定)
さて、このアルバムだが、オープニング曲”anteroom of death”にはSEが入り、ハープシコードと2バイオリン・1ヴァィオラ・1チェロの弦楽四重奏の加わった出で立ちでスタートするため、おやっクラシック調?と思うが、ヘヴィ・ロックなサウンドが炸裂する。そして彼女の歌声と混声合唱が加味して進行する。なかなか味なスタートである。
2曲目”until my last breath”になると非常に聴きやすいヘヴィ・メタルに変化する。これにキー・ボードも入ってエレクトリック・ギターもまさにナイトウィッシュ調になる。はは~~ん、やっぱりターヤはこれなんだなぁ~と、今回の彼女の方向性がここで見えてくる。
(収録曲)
1. anteroom of death
2. until my last breath
3. dark star
4. under neath
5. little lies
6. rivers of lust
7. in for a kill
8. montanas de silencio
9. falling awake
10. the archive of lost dreams
11. crimson deep
”Little lies” ベヴィなサウンドが結構快感だ。そしてその後に”River of lost” では、彼女の説得ある歌唱を披露。そして再びヘヴィ・メタル・サウンドに”in for a kill” で展開、彼女の例の凄みすら感ずるヴォーカルが迫ってくる。バック・バンドもオーケストラと共に奮闘。
”montanas de silencio”は、女性コーラスをバックに静かな世界。このあたりは彼女の歌唱力で聴かせてくれる。
最終曲”crimson deep”はゆったりと重厚にそして壮大に締めにふさわしく展開、ターヤも思い存分歌い上げている。
このアルバムはなかなか気合いの入った作で説得力もある。やはり歌唱力は最大の武器だ。今年の後半のロック界の名作にもなりそうな出来だ。こりゃ~~ナイトウィッシュもうかうかしていられない。
取り敢えず、彼女も今年多分33歳になると思うが、クラシックかポピュラーかの道に多分悩むところはあろう、しかしこうしてヘヴィ・ロックに帰ってきたターヤ(Tarja Soile Susanna Turunen)を歓迎して、このアルバムに乾杯しておこう。彼女の国フィンランドでは当然喝采を浴びせていることであろう。
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コメント
アコースティックやクラシックカバーをやるなら、サラ ブライトマンで十分なので、ターヤ トゥルネンがこっち方面に帰ってきたのは喜ばしい事です。あとは、アルバム全体の統一感でしょうかね。
投稿: nr | 2010年10月29日 (金) 23時39分
nrさん、お久しぶりです。コメント有り難うございます。ターヤもやはり我々にとってはやっぱりこっちのタイプがいいですね。nrさんも色々とこなしているんでしょうが・・・・やっぱり、この世界は一生足は洗えないと想像しています(笑)。
ナイトウィッシュも新作に向かっているようですから・・・久々に楽しめそうです。アネッテは無事出産したのでしょうか?
投稿: 風呂井戸 | 2010年10月30日 (土) 16時18分
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投稿: opthamologist | 2010年11月11日 (木) 08時14分
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投稿: information technology | 2010年11月17日 (水) 00時54分