ジャック・ルーシェ(9) プレイ・バッハ・トリオの映像盤:ミュンヘンとライプチヒ(2)
歳を取ったなぁ~~と思わせるジャック・ルーシェ
「Jacques Loussier Trio Play BACH ....and more」 ( Recorded live at St Thomas's Church, Leipzig, july 2004 ), EUROARTS 2054068 , 2011
3期トリオ・メンバー(ルーシェ、セゴンザック、アルピノ)のドイツはライプチヒにおけるライブ映像。2004年にSt Thomas教会で行った演奏である。従ってルーシェは70歳になっている。壇上での動きや表情を見ると、明らかに歳をとった姿がみてとれる。
演奏模様は、1989年のミュンヘン・ライブ映像と比べると、やはり細かいところでのアドリブは後退している。しかし曲の組み立ては相変わらずうまく、アルピノのドラムスとの関係は既に20年の関係が続いていて、両者の呼吸は細かい変化においても乱れはない。
(List)
JOHAN SEBASTIAN BACH
Fuga No.5 in D Major
Gavotte in D minor
Pastorale in C minor
Air on a G string
Brandenburg Concerto No.5 in D major
Harpsichord concerto No.3 in major (III allegro)
CLAUDE DEBUSSY
Arabesque . L'lsle joyeuse
ERIK SATIE
Gymnopedie No.1
MAURICE RAVEL
Bolero
・・・・・・このようにバッハは6曲に加えて、ドビュッシー、サティ、ラベルもそれぞれ1曲づつ演奏して見せている。
この教会の会場は、まさにクラシックを聴くが如くの雰囲気に包まれていて、このトリオの演奏に聴衆は引き込まれていた。
例のベースのソロ部分がたっぷりととってある”Pastorale in C minor”の演奏は、相変わらず見事であり、2期トリオで圧倒的支持を得たベース奏者のヴァンサン・シャルボニエにも劣らず、この3期トリオのベース奏者ベノワ・デュノワイエ・デ・セゴンザックの心搏の演奏が観れる。
又、ドラムスのアンドレ・アルピノもなかなか元気で、”Brandenburg Concerto No.5 in D major” でのドラム・ソロはやはり楽しい。
このトリオも相変わらずなかなか粋な演奏をしてみせてくれるので、この映像盤も貴重である。しかし70歳を迎えているジャック・ルーシェは1989年の55歳時の映像盤でみるミュンヘンの演奏にはやっぱり一歩及ばないところがあり、既に山を越えてしまった姿を見るところとなった。
考えてみると現在はこの映像から7年経過している訳で、ジャック・ルーシェは77歳になっていることになる。このDVDは何時までも多くは期待しててはいけないことを我々は知る映像でもあった。
1959年に、ちょっとスタジオで愛嬌でバッハをピアノで演奏して見せたことから認められて、トリオ結成しての1stアルバムが生まれた。その時から既に50年以上経過している。長きにわたって楽しませていただいた私は大いに感謝して見守りたい。
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