葡萄牙(ポルトガル)縦断の旅(1)~民族歌謡ファドFado
やはりポルトガルと言えば民族音楽ファドFado

(ポルトガル北の都市ポルトにて・・・2013.11.1撮影)
ちょっと気晴らしの旅としてポルトガルに行って来たのですが、縦断の旅としては北部の空港のある都市ポルトからスタート。ここは日本としてはポート(port)・ワインの地と言えば解るところ。しかし実はポルトガルという国の発祥の地でもあるのである。なかなか美しい街ですが、ここからリスボンに縦断南下しました。
そんな観光話は別として、やっぱり音楽話としては、ポルトガル=民謡ファドですね。まあ私はアマリア・ロドリゲスぐらいしか知らなかったのですが・・・と言うことはそれほど興味も無かったと言うことになる。
ファドとは”Casa do Fado”と言われるぐらいレストランなどで唄われる大衆歌謡なんですね。いまや首都リスボン行くと誰もが楽しく接することが出来る。
そこでリスボンのファド・レストラン(”O FORCARDO” - restaurante Típico)で聴いたファドの紹介
(左)Fernanda Santos
彼女は体格も良いがその声量には圧倒される。もともと私の場合は、CDその他で女性のファド・ヴォーカルを聴いてきたものとは相当に違っていた。もともとファドとは「運命」という意味で、失われたモノに対する郷愁、悲しみや懐かしさなどの複雑な心を描いた哀愁の曲として受け止めており、このような広い会場に朗々と響く圧倒的な声量での歌声で演じられるのに驚いたのである。
なかなかのベテラン歌手ということは、相当な歳です。それでも声量は十分納得させる実力を持っている。YouTubeなどにも多く登場しているので、実力と貫禄の歌手なのであろう。
さて、その後は私の得意の行状。彼女たちとの別室での3人でのお話しが持てた。全く言葉は解らないが、それでもお互いの雰囲気手振りなどで意味は解る。この店ではFlora SilviaのCDは売っていたので取り敢えず彼女から直接買ったんですが、Fernanda SantosのCDがないので、彼女本人に迫ると、おもむろにバックを開けて、入っていた一枚のみのCDを私にプレゼントしてくれた(歌が気に入った話をした為か、いやはや感謝)。もちろん私の名前も入れてのサインを付けて。
そして左は彼女らが今夜唄ったリストをそれぞれ自筆で書いてくれたメモである。

(左) これらが、彼女らの2枚のCDのジャケ。アマリア・ロドリゲスがフランス映画「過去をもつ愛情」で世界的に有名にしたファドの曲”暗い艀(はしけ)BARCO NEGRO”も唄われている。
この夜のファドの話はまだ続くのですが・・・・
とにかく、ファドとはかってポルトガルはブラジル、アフリカ、アジアと世界各地に侵出した。そして植民地から多くの文化が入ったわけだが、特にその中ではこのファドという大衆的音楽は、特にブラジルにおけるアフリカ人奴隷が親しんでいた音楽という説があったりするが、いずれにしてもリスボンの下町でつらい生活の中でひとときの娯楽として広がったというところは事実であったようだ。
楽器は、ポルトガルのギターのギターラ(12弦)と、一般的クラシック・ギター(ヴィオラ)が一般的。
ポルトガルと言うととにかくまずは民族音楽としてファドを取り上げなければならないところ。又このファドにはリスボンから少々離れたコインブラという大学都市にもコインブラ・ファドというものがあり、これはリスボンのファドは女性の心情を唄うモノであるが、それに対してこのコインブラ・ファドは男子の歌であり、どうもこれは学生が女性に捧げたセレナーデであるようで、こちらはむしろ明るさもある。このあたりは又次回。
(参考視聴)Amalia Rodrrigues "Barco negro" http://www.youtube.com/watch?v=bKmCib5YsYo
Flora Silva ""Janelas do rés-do-chão" http://www.youtube.com/watch?v=Dh0aNLd9Z0I
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