(問題盤)メラニー・デ・ビアシオMelanie de biasio 「NO DEAL」
ベルギーからの物憂い陰影漂う完璧なジャズ・ヴォーカル
~このダークなムードは??~
<Jazz>
Melanie de Biasio「NO DEAL」
Hostess Entertainmen / UK / PIASR-690CDX / 2014

MELANIE DE BIASIO(vo, flute)
DRE PALLEMAERTS(ds)
PASCAL PAULUS(clavinet analog synths)
PASCAL MOHY(p)
なんと言っても評価が難しく、私のところで埋もれていたアルバムを今この夏に登場させる。とにかく重い、深く暗い、ジャケの黒そのもの、その響き渡る物憂げな歌声。そしてそれは欠点の無い恐ろしいほどの完璧なジャズ・ヴォーカル。
(Tracklist) 1.I Feel You 2.The Flow 3.No Deal 4.With Love 5.Sweet Darling Pain 6.I'm Gonna Leave You 7.With All My Love
唄うは、ベルギーの個性派シンガー、メラニー・デ・ビアシオMelanie de biasio 。ビリー・ホリデイの再来かと比較され期待されているが?。
このアルバムは彼女がデビューしてから7年目の2014年リリースの2ndアルバムだ。そしてこのアルバムを今となってここに登場させるのは、現在3rdアルバム( 『Blackened Cities』(PLAY IT AGAIN SAM / UK / PIASLO 50 CD / 2016))もリリースされ、それにも焦点を当てたいからである。
とにかく彼女はフルートを演ずるが、このアルバムでのヴォーカルはその録音もやや残響を聴かせホール感を十分に出したもので、クールにして官能的なところがあり、その深さは尋常では無い。
又曲の仕上げはなかなか現代的であり、スムースジャズとして評価も受けている。
このアルバムは上記のとおり7曲の30分少々の短いものだが、過去に無かった世界で強烈な印象を受ける。最近で言うとメロディ・ガルドーのアルバム『CURRENCY of MAN』 に近い印象のところもあって、若干ロックっぽいところも私には好評、その重厚な陰影の世界はまさにピカイチ。

紹介文はこんなところだ・・・・→「古き良きジャズ、ブルース、ソウルの影響を受けるメラニーはベルギーの名門大学、ブリュッセル王立音楽院で音楽の才能を開花させ、2007年に『Stomach Is Burning』でアルバム・デビュー。母国ベルギーやフランスなどのフランス語圏の国で高い評価を受けた。クラシック・ダンスからフルート、ヴォーカルの勉強を続けてきた彼女の歌声はビリー・ホリデイやニーナ・シモンを彷彿とさせ、本作からは大人のスムースジャズのフレイヴァーが漂う。またポーティスヘッドなどのトリップ・ホップの世界観も見事に表現している」・・・・・・と。
さて、このアルバムは「好きか?」と聞かれれば、私は即「好きだ」と言える。それほど暗い中にバック陣のハイレベルな演奏と曲仕上げ、重厚な魅力のあるヴォーカルが漂っているからだ。ちょっと類の無い恐ろしいどちらかというとクールなヴォーカルのコンテンポラリー・ジャズ・アルバムだ。
本人に言わせると・・・・・・・・”前作と比べるとよりジャズの要素が少なくなっていると思う。空間の広がり、反響するものがそこにはあって、もっとインディーでアンダーグラウンドな雰囲気を出すことができた。プロデュース、ミックス、マスタリング……すべての工程に私が関わったから、より私らしい作品になったわ”・・・・・・・と。
彼女の意志がこの世界を構築しているようだ。やっぱり恐ろしい。
このアルバム聴いたことのある方は・・・・是非感想聞かせてください!!(聴く人により、いろいろな感想があるのでは?と思うのである)
(視聴)
① ”The Flow”
② ”.I'm Gonna Leave You ”
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