キアラ・パンカルディChiara Pancaldiのニュー・アルバムはトリオ作品「WHAT IS THERE TO SAY」
ジャズ心満載のアルバム
<Jazz>
Chiara Pancaldi「WHAT IS THERE TO SAY」
CHALLENGE Records / AUSTRIA / CR3435 / 2017

Chiara Pancaldi(vo), Kirk Lightsey(p), Darryl Hall(b)
Special Guest: Jeremy Pelt(tp / M.4), Laurent Maur(harmonica / M.6)
Recording Date:2017年3月28日、
Recording Location:Studio de Meudon(パリ、フランス)
イタリアの歌姫、キアラ・パンカルディChiara Pancaldiの今年録音の3rdアルバムがChallenge Recordsから、今度は当然彼女のヴォーカルとカーク・ライトシーKirk Lightsey(p)、ダリル・ホールDarryl Hall(b)のドラムレス・トリオで登場だ(2曲は、トランペット、ハーモニカが入る)。
「ジャズ批評」で2ndアルバム『I Walk a Little Faster』は「ジャズオーディオ・ディスク大賞2015」で、"ヴォーカル部門金賞"を受賞し、あっという間に日本で知れ渡ったんでしたね、私もその口ですが・・・。そしてジャケも魅力的でした。
ボローニャに生まれで、紹介ではクラシック、ジャズからブラジル音楽、インド古典音楽まで、多種の音楽を学んだと言うキアラ・パンカルディ。実力も当然なんでしょうが、美貌も相まっていやはや人気ジャズ歌手の座にしっかり付いていて、このニュー・アルバムも注目の作品だが、スタンダード集ですね。
(Tracklist)
1. Everything I Love
2. Black is the Color Of My True Love’s Hair
3. Born To Be Blue
4. What Is There To Say
5. I Don’t Mind
6. A Timeless Place
7. Reverse the Charges
8. Medley - When You’re Smiling - On the Sunny Side of the Street
9. Love Came
10. Since I Fell For You
まず印象は前作同様イタリア的ではないですね。つまりNY本場ジャズの様相だ。それはトリオとしてお互いのインプロヴィゼーションがしっかり盛り込まれていて、トリオのインタープレイが如何にもジャズなんですね。スタンダードをしっかり歌い熟してのどこかジャズ・クラブを感じさせるムードです。でもしっかりスタジオ録音なんですね。
M2. "Black is the Color Of My True Love’s Hair"などは、しっとりとした歌い込みと演奏で始まり、中盤はスウィングしての洒落た展開。
M4. "What Is There To Say"は、アルバム・タイトル曲で、トランペットが入る。これはクラシック・ジャズの雰囲気でやっぱり夜のムードで聴かせてくれます。
M.6 "A Timeless Place" このアルバムのスウィング・ジャズ曲の中にあって、これもしっしりとしたなかなか異色の質の高い曲だ。ハーモニカの独特のムードとかみ合ってピアノも美しく、彼女の歌声も不思議な世界に導いてくれる。
M8. "Medley - When You’re Smiling - On the Sunny Side of the Street"を聴くと、スタンダード曲と言っても、このトリオなりきの感覚によるセンスが、アドリブ・編曲を見事に展開していることが解る。
彼女のヴォーカルは結構高音が主力なんですね。私好みからすると、ちょっとイマイチなんですが、しかしその彼女のアカペラも聴かれるし堂々の歌唱です。そしてベース、ピアノがしっかりスウィングしていて、曲によってはソロに近い演奏を聴かせてくれながら、トリオとしての味を盛り上げているところがお見事。
いやはや3rdアルバムとは思えない円熟を感じ取れる。抒情的な哀愁の世界とは全く別のジャジィーな魅力を感ずるにはピッタリです。
(試聴)
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