恒例の「ジャズ批評」2024 ベスト・アルバム
「2024 ジャズ・オーディオ・ディスク大賞」= 雑誌「ジャズ批評」244号
今年も楽しませてもらっている「年間ベスト・アルバム」の番付表である。そもそも音楽と言うのは好みが分かれる世界であるので、こうした番付をするのはそれなりに意味があるのかないのか、それでも順位の上のもので仮に聴いてなかったものがあれば、聴いてみたくなるのが人間の哀しき性(さが)で、そんなことで毎年面白く見ているのである。
「インストゥメンタル部門」 ・・・ 相変わらずの茶番が露呈
今年も上位は1、2、3位を金、銀、銅賞と言う判定で、以下39位まで並んでいる。
後藤啓太氏によって、「オーディオディスク大賞」の意味を説明していてこれは結構。いろいろな見方はあると思うが、何か決めないとおさまらない。音質重視で音質とは「生々しさ」「音の明瞭さ」「楽器同士の音の分離」と言ってますね。
金賞はAlessandro Galati「Plays Standards」(⇢)
(まあ私も納得)
銀賞 Roberto Olzer 「Aurora」
銅賞 Mateusz Palka Trio 「Melodie. The Magic Mountain」
(問題点)
10人の選考委員投票集計で、選考委員長の後藤誠一氏は金銀銅賞に満足のご様子。おやおやあなたはこの選考投票方法の異常が相変わらず解ってないようで、これでは茶番と言われてしまう。つまり投票集計母数が、ものにより10人と9人と違うじゃないですか、寺島氏はアルバム関係者と言う事で、自分のレーベルものは0点(正しく言えば空欄にすべき)。それを投票10人に入れて比較して順位を付けているのが非科学的と言っているのです。以前も指摘しているのですが、よわった事です(笑)。
つまり4位の寺島レコード盤は9人の集計、その上の3位(銅賞)は10人の集計です。4位は9人、3位は10人と多いのですよ。寺島氏はこの自己の4位盤に評価点を入れられないとして0点。仮に入れるとしたら最高点は10点なので、少なくとも自分で評価している盤だから5点は入れるでしょう、そうしたら上の3位になってしまうのですよ。オリンピックもそうですが金銀銅は注目されますが、残念ながら4位は忘れ去られることもあります。そんなに3位と4位は違うのです。それをこんなズサンな集計で行っているところが茶番なんです(小学生でも解ります)。
実際、この寺島氏個人は納得しても、順位を決めるとなると集計に科学性が必要です。この寺島氏をどう扱うかは統計科学的でなければなりません。このように0点なら、その評価と意味を明記しなければなりませんね。又更に基本的に10人という少人数では、選考委員の一人一人の選定の影響も重大になりすぎますね。
「ヴォーカル部門」 ・・・ 評価の違いに驚きつつも
しかし、ジャズ・ヴォーカルは、なんで女性ばっかりなんでしょうかね。アルバムのリリースも圧倒的に女性ものばかりですね。昔はシナトラなど人気でしたがね。
さてそれはさておき、今回の選考結果は全く私とは別物でした。それだけヴォーカルものはその声・質・歌の表現・ムードなどに大きく影響され、好みが分かれることも大きな原因かと思いますね。
金賞 : 「Midnight Sun」Moon with T.Yamamoto
(⇢)
銀賞 : 「Dreams Lost and Found」Halie Loren
銅賞 : 「For All We Know」Adonis Rose Trio & Gabrielle Cavassa
まあ、結果はそれなりに良いのかとも思いますが、私とは大分異なるので、参考までに私の2024年ベストものを挙げることにします。(評価は聴いた時のものです、後からは若干変わりましたが、それを言うとキリが無いので)
[私のベスト7]
🔳「Five Minutes」Inger Marie 178点(↓上段左)
🔳「Shadow」Lizz Wright 180点(右⇢) = (最高点)
🔳「Sombras」Lauren Henderson 178点(↓上段中央)
🔳「Let'sWalk」Madeleine Peyroux 177点(↓上段右)
🔳「Round Midbight」Sandy Patton 178点(↓下段左)
🔳「Almost in Your Arms」Claire Martin 178点(↓下段中央)
🔳「Impressions of Evans」Ellen Andersson 177点(↓下段右)
(このように上位は混戦、実は「THE ESSENTIAL」Melody Gardot も良かったが、アルバムとしてはベスト盤に入るのでここに挙げませんでした)


「Five Minutes」 「Sombras」 「Let's Walk」


「Round Midnight」 「Almost Your Arms」 「Impressions of E.」
私の評価盤が「ジャズ批評」の金銀銅賞が一つも絡んでいないのが寂しいが、私の好みも入った評価ですからこんなところでした。最高点はLizz Wright「Shadow」(私の金賞)でした。Madeleine Peyroux、Claire Martinも良かったんですがね(もう少し良い点をあげとけば良かったと反省)。
まあ、アルバムの評価は聴き手の好みが大きいので、そんな意味を理解して楽しんで見たいものです。
(試聴)
Alessandro Galati
*
MOON with Tsuyoshi Yamamoto
*
Lizz Wright


































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