サンタナの近況 - Santana「 ONENESS TOUR 2024」
カルロス・サンタナは意識消失発作(2022)、転倒骨折(2025) そして回復ライブへ
<Rock>
Santana 「COUNTING CROWS - ONENESS TOUR」
- SYRACUSE 2024 -
(DVD)COLOUR NTSC Approx / Uxbridge 2285 / 2024
Empower Federal Credit Union Amphitheater at Lakeview, Syracuse, NY, USA 24th July 2024
Carlos Santana - lead guitar, vocals, percussion / Benny Rietveld - bass / Karl Perazzo - percussion, vocals / Andy Vargas - vocals, percussion / Tommy Anthony - rhythm guitar, vocals / David K. Mathews - keyboards / Paoli Mejias - percussion / Cindy Blackman Santana - drums / Ray Greene - vocals, percussion, trombone
昨年のサンタナのライブ映像を見ながら喜寿を迎えたカルロス・サンタナの近況をちょっと見てみよう。
とにかく彼は2年前の2022年7月5日にアメリカ・ミシガン州クラークストンで開催されたコンサート中にステージ上で倒れ、熱中症と脱水症状が原因だったと報道され驚いたのだが、32度以上の暑さの中で、サンタナは「飲食を忘れて脱水状態に陥り、倒れた」と説明した。しかしそのため直後のペンシルベニア州での予定された公演は延期となった。
そんなところで実際のところはどうなのかと心配していたところであるが、昨年(2024年)には1月から2月、および5月、更に9月から11月には、ラスベガスのハウス・オブ・ブルースで「An Intimate Evening with Santana: Greatest Hits Live」と題したレジデンシー公演を実施しました。さらに、それとは別に6月から9月にかけては「Oneness Tour 2024」(↓左)として北米各地でツアーを行い、7月24日にはニューヨーク州シラキュースでの公演も行われた。
一方、4月3日には、彼の音楽キャリアを追ったドキュメンタリー映画『カルロス:ザ・サンタナ・ジャーニー』がデジタル配信され、ファンや音楽愛好家の間で話題となった。
そんなことのなんやらで、彼は健在ぶりを昨年は披露していたので、そんな状況を見てみようとこのライブDVDを入手して鑑賞しているのである。
そして今年2025年になって、1月3日のニュースでは、なんとカルロスの転倒・骨折の話が入ってきた。彼はカウアイ島の別荘で散歩に出かけ、激しく転倒し、左手の小指を骨折した」との報告があり、「彼は指にピンを差し込まなければならなかった。残念ながら、彼は約6週間ギターを弾くことが出来ない。医者は彼が完全に回復すると言っている」との話。この為、「1月22日から開催されるレジデンシー・ショーの次の実行を延期した」との事。
しかし現在サンタナのツアーの予定は発表されていて、4月16日にカリフォルニア州ハイランドのサンマニュエルにあるYaamava' Resort & Casinoで始まることになっている(↓右)。いずれにしてもまだまだトラブルを乗り越えて頑張っているようだ。
さてここに取り上げた映像アルバムだが、これは所謂ブートですが、その割には良く出来ている映像物だ。取り敢えず最新といっいい昨年のステージをフル体験できる。それは「2024年7月24日シラキュース公演」のオーディエンス・ショットもの。近年のSANTANAはラスベガスで行ったように、コンサート・レジデンシー(移動を繰り返すツアーでなく、1ヶ所の会場で何公演も重ねる興行スタイル)タイプでの"Greatest Hits Live"が主力になっている。しかし、夏には“Oneness Tour 2024”も実施していて、この「シラキュース公演」は、そのツアー公演の一幕である「北米#2」(7月18日ー30日:北米#2(10公演))の5公演目にあたるコンサートだった。
(Tracklist)
1. Opening Movie 2. Soul Sacrifice 3. Jin-Go-Lo-Ba 4. Evil Ways / Do It Again 5. Black Magic Woman 6. Gypsy Queen 7. Oye Como Va 8. Everybody's Everything 9. Bass Solo 10. Samba Pa Ti 11. The Game Of Love 12. She's Not There 13. Spill The Wine 14. Papa Was A Rollin' Stone 15. In-A-Gadda-Da-Vida 16. Hope You're Feeling Better 17. (Da Le) Yaleo 18. Put Your Lights On 19. Corazon Espinado 20. Maria Maria 21. Foo Foo 22. Are You Ready 23. Drum Solo 24. Band Introduction 25. Smooth Carlos Santana
プロショットでなく、オーディエンスものということで多くは期待しなかったのだが、なかなか良好な映像だ。観客が一切映らないステージ映像で恐らくはステージ中央を真正面に見据える中距離ショット。そしてステージ中央のカルロスをド真ん中に据えつつ、ほぼ同じ高さで見やすい。クローズ・アップも効いていてギターを弾く指の動きも明瞭。すぐ後ろに女房のCindy Blackman Santana がドラムスを演じている。撮影者はかなりサンタナの音楽には通じているようで、演奏中もカメラ移動が演奏のポイントをかなりうまくカヴァーしている。音質も屋外スタイルの為、音はこもらず比較的良好。
この"Oneness Tour 2024"は、内容は上記のとおり、あの華々しかった70年代クラシックス『サンタナ』(3曲)、『天の守護神』(4曲)と原点回帰をしてみせて、『SUPERNATURAL』(ヒットの"Maria Maria"そして"Smooth"などの5曲)、『SHAMAN』(2曲)の再ブレイク時代を濃縮還元し、各人のソロもたっぷりと盛られている。さらに特徴の注目は「"She's Not There"からカバー・メドレー」だが、去年から組み込んで演奏されるようになったようだが面白い。
バンド・メンバーも大きな変化なく、なんと言ってもカルロスの現女房のCindy Blackman Santanaがドラムスで"Soul Sacrifice"やソロで頑張っているのも印象的。このツアーのライブは彼の総決算的雰囲気もあり、今年も続けて行うというしっかり予定が出来てきているので、それなりに充実度が高く内容も落としてはいないので奮闘を期待したい。
ただそうは言っても、カルロス自身は歩き方もちょっとおぼつかなくて、ステージ中央に椅子を置いて、2/3以上は座った状態で演奏している。従って演奏の活力低下はなんとなく感ずるのだ。そしてこれだと転倒も有りうるなぁーーと、思うところが見えている。今回の転倒事故も幸いに回復の様子であるが、なかなか春からのツアーも大変だろうと、期待はしつつ彼の頑張りに敬服し応援したいところだ。まあCindy Blackmanもついているので、安心してみて居よう。
(尚、下に参考画像を付けましたが、今回のこの映像物はYouTubeにて公開されています)
(評価)
□ 演奏 87/100
□ 画像・音質 75/100
(視聴)
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コメント
彼の音楽キャリアを追ったドキュメンタリー映画『カルロス:ザ・サンタナ・ジャーニー』がデジタル配信されたのですか!是非観てみたいものです!ラテン・ロックという新分野を切り開いた象徴的ギタリスト、カルロス・サンタナの魔法の様な驚異的なテクニック・プレイは誰も真似ができない神領域の様な存在でしたね。小生が嵌ったのは「天の守護神」「サンタナIII 」でしたが、「キャラバン・サライ」の大半がインスルメンタル曲でジャズ・ロックに変化してしまったので距離感ができてしまいました。壮大なスケール作品も多く収録され完成された傑作コンセプト・アルバムという評価もありますが賛否両論ありかな・・。その後ソロギタリストとしてジョン・マクラフリンらと交流はもうついていけなくなりました。でも『SUPERNATURAL』の大ヒットで復活したことは本当に驚きでした!嬉しかったな~!
投稿: ローリングウエスト | 2025年3月14日 (金) 20時31分
ローリングウエスト様
コメント有り難うございます
しかし同じサンタナも、キャリアの中でいろいろと変化しましたね。私が惚れ込んだのは'69ウッドストックの衝撃はもちろんですが、なんと言っても"Black Magic Women"でした。そして「キャラバンサライ」あたりからのインスト中心のジャズ色がみえた精神性に傾倒してゆくのも好きでしたし、「ウェルカム」から「不死蝶」あたりは意外に良く聴いたものです。その後の彼のフュージョン色の濃い音楽思考は、実は彼の本質だと思っています。そのあたりもほんとは私は歳と共にリアルタイムに気に入ってゆきました。
「Supernatural」のヒット作は、彼のある意味晩年のファン・サービスと売り上げ思考が入ってのことだと思いますが・・・其れで良いと思います。あの少し前の低迷期はさすがに寂しかったですからね。
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2025年3月14日 (金) 21時43分