ユーロピアン・ジャズ

2026年4月15日 (水)

サラ・アルデーン SARA ALDÉN 「FORCE OF NATURE」

「人に内在する愛という自然」に期待しての社会へのメッセージ

<Contemporary Jazz>

SARA ALDÉN 「FORCE OF NATURE」
PROPHONE / IMPORT / CD / PCD395 / 2026

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Sara Aldén サラ・アルデーン (vocal)
Daniel Andersson Runevad ダニエル・アンデション・ルネヴァド (upright bass)
August Björn アウグスト・ビョーン (piano, pedal organ) (electric piano on 04) (maybe celeste? on 05)

*guests:
Hannes Bennich ハネス・ベニック (alto saxophone on 02)
Nils Landgren ニルス・ラングレン (trombone on 03) (maybe backing vocal on 03)
Michelle Willis ミシェル・ウィリス (vocal on 05) (female)
Alma Möller アルマ・ムラー (viola on 01, 02, 03, 08)

2025年 Studio Epidemin録音(スウェーデン-ヨーテポリにて)

Sara_alden_3trw  2024年の1stアルバム『There Is No Future』が好評だった、ヨーテボリを拠点に活動しているスウェーデンの女性歌手のサラ・アルデーンの2ndアルバムが登場。とにかく前作は、2025年スウェーデン・グラミー賞〈ジャズ・オブ・ジ・イヤー〉を受賞。2026年1月にスウェーデン大使館主催の公式パーティの歌手に選ばれ、賞賛を集めた。
 今作は編成的には、上記のようにダニエル・アンデション・ルネヴァド (B、↓左写真・左)とアウグスト・ビョーン (P、↓左写真・右)とのレギュラー・トリオを基軸に、H.ベニック(sax、↓右写真・中央)、M.ウィリス(Vo、↓右写真・左)、N・ラングレン(tb、↓右写真・右)他のゲスト陣も加わっての作品だ。

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  彼女に関しては昨年前作で知ったところが、如何にも個性豊かで社会的な世界にジャズによるアプローチを試みている特殊な存在として見てきたが、今作はそれらの三部作の第三作で一つの結論的アルバムで彼女の社会に於ける基本的な姿勢と個人の存在の意義に向けた作品として聴いてみるのが良さそうだ(従って収録10曲の内、1曲を除いて彼女のオリジナルで締められている)。そんな感覚で迫ってみることにより、何かがそこに感じられるモノがあるだろうと期待してのアプローチである。

(Tracklist)

01. World
02. The Rain
03. Lean On Me (feat. Nils Landgren)
04. You Taught Me
05. Unlearn (feat. Michelle Willis)
06. Come!
07. The Seed (solo piano?)
08. This Tree Once Used To Bloom (for Palestine)
09. Hands Full Of Love
10. In The End

 これは新作というより、やはり前作から続いての「一つのの到達点」と言えるモノなのかも知れない。
 前作のアルバム・デビュー作である『There Is No Future』は、そのタイトル通り「未来なんてものは無い」という聴き方によっては悲観的な"生と死についてのジャズ"とも言えるコンセプト・アルバムだった。自己の作詞作曲で「失望感」を歌い上げ問いかけていた。そしてスタンダード・ナンバーの"ミスティ","いつか王子様が","虹の彼方に","誰にも奪えぬこの想い"と、そして"この素晴らしき世界"で「期待」でプログラムを閉じていた。「失望と期待」の流れ、果たして彼女の狙いは「?」と、聴く者にある意味「謎」を残していたのだったが、・・・

Oar2w  さて、今作は極めて北欧のトラッドっぽいところから、フリーでインスト的世界に繋げ、スタンダードからは一切決別して彼女の世界を貫いている。コンテンポラリー・ジャズの極みだ。そして彼女の歌は、曲の「音」としての役割に重点が置かれているように聴くことが出来、そんな訳で日本的メロディーとは別世界、又聴き慣れたアメリカン・ジャズの匂いすら感じない独特な欧州即興詩的世界に没入させ訴えが迫ってくる。そこには敢えて声を潰した叫びがあったり、そうかというと透明感のある高音美声を聴かしたり、とにかく不思議な世界である。これぞ現代ユーロ・ジャズの最前線か(?)と、興味半分で聴くことになった。

 M1. "World" 難解だが、何か「世界」の流れのイメージが当アルバム表現の「再生」を歌う。
   M2. "The Rain" フリー・ジャズの展開、荒々しさと美のピアノ、即興と抑制からの反動爆発、サックスも荒々しく参加。
 M3. "Lean On Me" 不安を抒情的な曲で トロンボーン参加し不安と救いが交錯する抒情、現在に一つの方向性を詠うか。
 M4. "You Taught Me"内省的に・・・
 M5. "Unlearn" Michelle Willisとの美しいデュエット、「過去の学びからの脱却/自己更新」を歌う。
 M6. "Come!" 生きる高揚、軽快に。
 M7. "The Seed" 淀みの無いピアノ曲。安定感で次のフェーズに誘導。
 M8. "This Tree Once Used to Bloom (for Palestine)" 社会的・政治的メッセージ。パレチナへの展望的再生の思い。本作の主題が見える。
 M9. "Hands Full of Love" 愛をテーマにした温かみのある曲。現状に対峙しての一つの方向性を示唆。
 M10. "In the End" 短い曲、余韻と問いを残す。

 全編を聴くと、世界の分断、戦争、破壊からの激動、不安、怒り・・・から、再生の道への展望を求めることが主題であることが解る。社会問題に個人の問題と合わせ、ミュージックで迫った作品であることだ。そして前作と繋げてその芸術性ばかりでなく社会性に注目して聴くことに意味がありそうだ。タイトルの「Natureの力」の意味は、 人間の内側にある“自然な力”に目を向けているようだ、それは思いやる心、共感、連携などの「力(ちから)」であって「"世界を変革する大きな力"でなく、"人間に内在している人が人に向ける<自然な優しさ>"という(小さな力であっても)それこそが希望である」と。

(評価)
□ 曲・歌 :    88/100
□   録音  :    88/100

(試聴)

 

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2026年4月10日 (金)

ウラジミール・シャフラノフ・トリオ VLADIMIR SHAFRANOV TRIO 「 SOUL EYES」

「成熟したジャズの美」と評される世界 

<Jazz>

VLADIMIR SHAFRANOV TRIO 「 SOUL EYES 〜relaxin' moods」
Venus Records / JPN / SACD / VHGD-10026 / 2026

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ウラジーミル・シャフラノフ Vladimir Shafranov (piano)
ハンス・バッケンルート Hans Backenroth (bass except 7)
ムッサ・ファデラ Moussa Fadera (drums except 7)

Vladimir20shafranovw     かって澤野工房の関係で何となく聴いてきたウラジミール・シャフラノフVLADIMIR SHAFRANOV(1948年レニングラード生まれ →)であるが、アルバム・リリースの45年以上になるそのキャリアから、近年は日本のVenus Recordsからのリリースとなり、おそらく2年ぶりとなる アルバム『SOUL EYES』がリリースされた。
   彼はロシア出身でフィンランドを拠点に活動するピアニスト、なんとなくベースに北欧らしい世界感を持ちつつ、ニューヨーク仕込みのスウィング感を併せ持っていての聴きやすさの演奏で日本でも愛されてきた。4歳の時にリムスキー・コルサコフ音楽院でピアノとバイオリンを始め、1973年にイスラエルに移住。数年後、彼はヘルシンキに移り、1980年からフィンランド国籍を取得している。又1983年から15年間はニュー・ヨークでのジャズ音楽活動という経歴もある。

   本作は、スウェーデンでの録音によるトリオ作品で、スウェーデンのベースにハンス・バッケンロス(↓左)、ドラムにムッサ・ファデラ(↓右)を迎えた中堅安定の布陣。リラックスしたムードを重視した演奏で、内容はほぼスタンダード中心で、全体に派手さは押さえていて、意外に私の期待の北欧色はあまりなく、むしろニュー・ヨーク正統派バップ路線で気楽に聴きやすいので取り上げた。 

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(Tracklist)

1. ビューティフル・ラヴ Beautiful Love (V. Young, W. King, E. Van Alstne) 6:41
2. ジャンゴ Django (J. Lewis) 6:17
3. ソウル・アイズ Soul Eyes (M. Waldron) 6:43
4. テルヌーラ・アンティグア Ternura Antigua (R. Carlos) 4:18
5. この素晴らしき世界 What A Wonderful World (G. Douglas) 4:19
6. ユーヴ・チェンジド You've Changed (C. Fischer) 7:22
7. ラッシュ・ライフ Lush Life (B. Strayhorn) 5:17 (solo piano)
8. トゥ・レイト・ナウ Too Late Now (B. Lane) 7:56
9. アウト・オブ・ザ・パスト Out Of The Past (B. Golson) 5:01

 これは派手さよりも歌心を持っての演奏で、新しい試みで迫るというのでなく、優しくジャズでくるんでくれるという夜のリスニング向きとも言える。まあピアニストの円熟した演奏のプレゼントと言ったところか。

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 M1."Beautiful Love" スタンダードの名曲、刺激の無いタッチの歌うような世界。このアルバムの目的を示す導入演奏。ジャズの見本的な世界。
 M2." Django" John Lewis の名曲、ちょっと陰影の感じられる演奏で欧州的。
 M3."Soul Eyes" 深く内省的な世界に浸る。アルバム前半では焦点になる演奏で、何回か聴き込みたい味を感ずる。
   M4."Ternura Antigua" ちょっとラテン色のある雰囲気で軽やかで暖かく明るめに戻す曲。
 M5."What A Wonderful World" 誰でも知っている有名スタンダード。むしろ叙情性をあまり強調しないところの美しさだ。
 M6." You've Changed" バラードの名曲。アルバム後半に入ってぐっと落ち着かせる流れ、ベースも詠ってくれるジャズ・バラードの美をじっくりと。
 M7."Lush Life" ここにきて、トリオのジャズ・テクニックの高さをお披露目。
 M8."Too Late Now" どこかお話を語っているようなピアノ・トリオそのものの演奏
 M9."Out Of The Past" 締めに相応しく軽妙でブルージーで落ち着いたまとまり感。

 究極、ピアノの歌い上げる聴く者を楽しませるメロディー重視の演奏で、北欧の静謐感のコンテンポラリー・ジャズとは全く別で、むしろバップよりのニューヨーク・ジャズを優しく聴かせてくれたという処だ。ただ欧州的な深層心理を探るところもあるが、むしろちょっとした気休めには良いアルバム。ある意味ジャズに達感すらした世界という風にも聴きとれる。
 もうちょっとベース、ドラムスが出てきても良いかなぁーと思うほど両者は優しく支えてくれている。これも一つのパターンとして完成している演奏だ。確かにある評に見る「成熟したジャズの美」といった世界というところで、誰にもお勧めの及第点アルバム。

(評価)
□ 選曲・編曲・演奏 :    88/100
□   録音       :    88/100

(試聴)

 

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2026年3月17日 (火)

カーステン・ダール、リューベン・ロジャーズ、グレゴリー・ハッチンソン Carsten Dahl, Reuben Rogers, Gregory Hutchinson 「 Into the Storm - Live」

ピアノトリオとは何か、そして醍醐味は?・・・北欧とアメリカのジャズの融合は?
スタンダードを使ったフリージャズの実験

<Contemporary Jazz>

Carsten Dahl, Reuben Rogers, Gregory Hutchinson 「 Into the Storm - Live」
Storyville Records / Import / CD / B0GJFK7N29 / 2026

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Carsten Dahl - piano
Reuben Rogers - bass
Gregory Hutchinson - drums
2013年1月31日、ジャズハウス・モンマルトル(コペンハーゲン/ライヴ)

 現代ジャズの一つの重要な位置を占めているピアノ・トリオ。そして歴史的には私はBill Evans ,  Ahmad Jamal , Keath Jarrett にどうしても注目してしまうのだが、そんな流れを十二分に理解しつつ北欧の美学を追究しつつアメリカン・ジャズの流れを尊重しピアノ・トリオを探求しつつあるデンマークのピアニストのカーステン・ダールCarsten Dahl(1967- ↓左)の2013年に行われた奇跡的トリオのライブ音源が、何とここに来てリリースされたのである。
 つまり嬉しい事に、アメリカのリズム・セクションとしてリューベン・ロジャーズ(Bass ↓中央)、グレゴリー・ハッチンソン(Drums ↓右)を迎えてのダールの2013年コペンハーゲン、冬の夜の奇跡が、名門ジャズハウス・モンマルトルで録音され、そのスリリングなピアノ・トリオによる白熱のライヴ音源が登場した。

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(Tracklist)

1. Minoring Together (Carsten Dahl)
2. Body and Soul (Johnny Green)
3. Open Interlude / Giant Steps (Carsten Dahl / John Coltrane)
4. Sweets to the Sweet (Hugo Rasmussen)
5. Blame It On My Youth (Oscar Levant)
6. Caravan (Juan Tizol, Duke Ellington)
7. You Stepped Out of a Dream (Nacio Herb Brown)
8. Speak (Carsten Dahl)
9. The End of a Beautiful Friendship (Donald Kahn)

 

(収録曲考察)
 M1. "Minoring Together" Dahlのオリジナル。最初からフリー展開。冒頭を飾るこの曲は、どうもトリオの準備運動とかトリオの質の公開。Dahlのリズミカルなピアノが、Hutchinsonの繊細とも言えるシンバルワークとがシンクロして響く。
 M2. "Body and Soul"  バラード。ルバートで描く詩的で陰影の強いピアノとベースの旋律演奏が繋ぐ。
   M.3. "Open Interlude / Giant Steps" このアルバムの最大の聴きどころ。即興の「Open Interlude」の後に、コルトレーンのなかなか難しい曲"Giant Steps"を敢えて演奏。フリー演奏から急速なコードに突入するスリリングな展開に痺れ、難解が難解でなく誘導。このトリオの本質展開。Hutchinsonのドラミングが炸裂。
 M4. "Sweets to the Sweet" 一休み的遊び心が楽しい。北欧ジャズらしいピアノと、アメリカ的リズム隊による交錯のスイング感が見事にブレンドして気持ちよく進行、ベースの乗りも良く会場も乗っている。
 M5. "Blame It On My Youth" ぐっとロマンティックなバラード。Dahlのぐっと落ち着いた静かさのピアノの繊細そのものの「間」が見事。そしてRogersが歌うようなベースラインを重ねる様は、ライブならではの世界。
   M6. "Caravan" 私の好きな曲の登場。快調・快速テンポ演奏。ドラムの爆発力が特徴。エリントンの曲をこのトリオはアグレッシブに分解・再構築。中盤からのHutchinsonの真骨頂である変調リズミックな技が光り、続くピアノの快進撃は見事。
 M7. " You Stepped Out of a Dream" 約9分の長曲。トリオのインタープレイの聴き処満載。スタンダードを次第に組上げてゆく過程がジャズ心を満足させる。ピアノがリードし3人共に反応、それぞれのソロの受け渡しが快調で聴く方の満足感が大きい。
 M8. "Speak" 47秒の短い小品。次の最終曲への導入か。
   M9. "The End of a Beautiful Friendship" エンディングを飾るなんとなく切なくなるが、どこか温かいスタンダード。ライブの終焉を惜しむ穏やかなピアノとベースの響き。

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 まさに「ピアノ・トリオの醍醐味」を凝縮した一枚。さすが現代ジャズの最高峰が顔をそろえるとこうなるんですね。個人の演奏が上手いというところよりは、外れて外れない調和のそれぞれの立ち位置のスリルが楽しい。特に「ハッチンソンのドラムがピアノを煽り、それにロジャーズが重厚な安定感を与えることで、ダールのリリシズムがより一層際立っています」という評価を見るが、まさにそこがピアノ・トリオの真髄であって、これもかってビル・エヴァンスが、彼の美旋律にあきたらず、トリオという世界に三者の対話型を求めた大きなポイントが結実しているように思う。そして、更にAmad Jamalのリズムを停止と間と無音空間などの劇的展開。そして更にKeith Jarrettのライブの花形即興型の味と、揃えにそろえたジャズ美学。
 いまや、そのピアノ・トリオ・ジャズの真髄を探求するカーステン・ダールの北欧抒情美学と、Jarrettを超える荒々しさの加味した即興の緊張感、トリオの味わいある相互作用など、一つの世界に止まらないとみころがこのライブに展開しているところが聴き処だ。今このライブをアルバムとしてリリースしたということの意味は果たして何処にあったかは別にして、私にとってはピアノ・トリオのに対するカーステン・ダールの一つの回答として受け止めた次第である。まだ早いが、お見事な一枚で今年No.1になりそうだ。

(評価)
□ 選曲・編曲・演奏 : 95/100
□ 録音        : 88/100

(試聴)

 

 

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2026年3月 6日 (金)

アンドレア・モティス Andrea Motis 「 INTIMATE」

表現力あふれるヴォーカルが前面に出た親近感あるアルバム造り

<Jazz>

Andrea Motis 「 INTIMATE」
Elemental / Import / CD / EM5990436 / 2026

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ANDREA MOTIS(vo, tp.)
JURANDIR DÃ SILVA(g. on tracks 1,2,6,9,11,12,14,15,16)
JOSEP TRAVER(g. on tracks 1,3,4,5,7,8,9,10,13,14,17)

Special Guest:
JAQUES MORELENBAUM(cello on tracks 5,8)

Andreamotissanw  前回から女流管奏者が続くが、トランペッター&ジャズ・シンガーとして世界から注目されるバロセロナ出身のアンドレア・モティス(⇢)の2026年新作アルバム登場。
 前作は2024年『Febrero』(JJAMCD00302)で、ここでも取り上げたが、チリのクラシック・アンサンブルであるカメラータ・パパゲーノと共演もので、ちょっと私が以前の流れから彼女に期待するモノから別方向のもので、今作も恐る恐るという事であったが、今回は彼女のヴォーカルをしっとりと美しく優しくソフトに披露して、まさにファン向きの親密なる世界で訴えてくるもので、ほっとしている。あのトランペットは時折入るも、いかにも今回は添え物の趣である。

 バルセロナ、リオデジャネイロ、モントリュー・デ・セガラで録音され、ロンドンのアビー・ロード・スタジオでアレックス・ウォートンによってマスタリングされたものと紹介され、主としてボーカルとギターのデュオ・スタイル。そして一部で自己のトランペットを加え、更にブラジルの重鎮ジャック・モレレンバウムJAQUES MORELENBAUM(↓右)の叙情的なチェロがぐっと優雅さを加えてくれる。

 そして何と17曲を盛り込んで、彼女の世界に引っ張り込む。中身はジャズのスタンダード、フォークソング、ボサノバ、シャンソンを演じ、それぞれの言語も使い分けムードを盛り上げている。曲はイミー・ワインハウス、シコ・ブアルケ、ビル・ウィザース、ジョルジュ・ブラッサンスらの作品を彼女なりきの世界に描いて、更に自身のオリジナル曲も収録されている。ようやく彼女の良さが大いに盛り込んだ作の登場となった感がある。
 共演は、ギターは、実力のJURANDIR DÃ SILVA(↓左)とJOSEP TRAVER(↓中央)で、モティスを盛り上げてくれる。

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(Tracklist)

1 You Sent Me Flying
2 Beatriz
3 Freight Train
4 Mi Lecho Está Tendido*
5 O Meu Amor
6 Preconceito
7 Je Me Suis Fait Tout Petit
8 De Mica En Mica* 
9 Flor De Lis
10 Little Blue
11 Tan Tranquil·la
12 Retrato Em Branco E Preto
13 Senhorinha
14 Ain’t No Sunshine
15 Tudo É Ilusão
16 Complicidad
17 To Know Him Is To Love Him

*印 Bonus Track

 まさにアルバム・タイトル通りの 親密でゆったり落ち着いた美的な世界で、ジャズらしさというよりは、彼女自身の魅力の紹介を目指した作品といっていいのではないか。温かく繊細な感情的な誠実さによって形作られたちょっとイノセントな彼女の歌声 と、とにもかくにも控えめで叙情的な トランペット が印象的で、アコースティックな演奏を基調にした弦楽器(ギター、チェロ)がなんとも良い世界を描く。

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 M1."You Sent Me Flying" ギターとデュオでスタート、Motis の歌は手に取るように物語の始まりを歌い、後半に顔を出すTp.が優しくくどさがなく対話的な表現が良い。
 M2."Beatriz" ラテンのムードの穏やかな曲。丁寧に歌い上げ、深い余韻。
 M3."Freight Train" アコギでぐっと明るく軽快、ちょっとフォークっぽく。
   M4."Mi Lecho Está Tendido" スペイン語の短い曲をしっとりした世界(このボーナストラックがナカナカ良い)。
 M5."O Meu Amor" ポルトガル語の愛の歌らしい。チェロも入って美しく。
 M6."Preconceito" ボサノバっぽい。リズムと歌が小気味よい。
 M7."Je Me Suis Fait Tout Petit" シャンソンのカバー。モティスの微細な優しさのある軽快表現が魅力。
 M8."De Mica En Mica" (Bonus Track)  ギターの対話が美しい上に、チェロがバックに絡んでお見事な優しさの美曲。 
   M9."Flor De Lis" ブラジル音楽らしいボサノヴァ・メロディライン。中盤にTp.が顔を出す。
 M10."Little Blue" ソフトなバラード、ちょっと哀感が感じられる表現。
 M11."Tan Tranquil·la" 穏やかに描く。落ち着いた 静けさの美。
   M12."Retrato Em Branco E Preto" ギターと美しく優しく歌うポルトガル語曲。
   M13."Senhorinha" ポルトガル・ブラジル音楽が伝わってくる。
   M14."Ain’t No Sunshine" 名バラード曲カバー。ぐっと抑制して唄とTp.が競演、2ギターが盛り上げて新解釈。
   M15."Tudo É Ilusão" ポルトカル語のリズムカルな哀愁の訴え。
   M16."Complicidad" 優しくギターと声の絡みの密接な世界。
   M17."To Know Him Is To Love Him" ポップ/ソウル曲のカバー、Motisの実力歌唱とギターでの印象を深める締め。

  今回のアルバムは、刺激的というか派手に訴えてくると言うものでなく、静かに耳を傾け、人生に有意義に価値を持たせようとする親密感と暖かさが際だったアルバム と言えるのではないだろうか、前作と相対して対比されるようなアルバムだ。Tp.の出番が少なかったのは彼女としてもどのように評価しているかが気になるところだが、むしろ本人の希望があってのバラードへのアプローチであったということからも、このパターンは彼女自身の一つの世界であり、ヴォーカルに重点を置いたと見たい。そしてそれを支える二人のギターが充実していて名サポート。そんな意味では、私にとって今まで聴いてきた価値がここに出たという感じでもある。
 結論として、 自身の歌声とトランペットをバランスよく美しく表現する手段とし、 アコースティックなギターと共に親近感あるジャズ作品として結実させたという彼女自身にとっても一つの記念的な一つの進歩のアルバムだと評価できそうだ。おそらく今後の活動にも何らかの意味を持って大切にされそうな予感がする。

(評価)
□ 選曲・編曲・演奏・歌  90/100
□ 録音          88/100

(試聴)

 

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2026年2月24日 (火)

アンナ・コルチナ Anna Kolchina 「 Reach For Tomorrow」

哀感と懐かしさをさそうソフトで優しいヴォーカル、ギターとのデュオで・・

<Jazz>
Anna Kolchina 「Reach For Tomorrow」
OA2 Records / Import / CD / OA222247 / 2026

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Anna Kolchina : Vocal

(参加ギタリスト)
PAUL BOLLENBACK (エレクトリック M9,M11)
PETER BERNSTEIN (エレクトリック M3,M4,M5)
ILYA LUSHTAK (エレクトリック M1)
ROMERO LUBAMBO (アコースティック M7,M10)
RUSSELL MALONE  (エレクトリック M8)
YOTAM SILBERSTEIN (アコースティック、エレクトリック M2,M6,M12)

Kolchina_b4c21s0w    過去に、ここでとり挙げてきたロシア出身でニューヨークで活躍という異色のシンガーのアンナ・コルチナ(1984年生まれ →)の4thアルバムの登場だ。そしてこの内容は、彼女の歴史をたどるようなアルバムで、彼女が尊敬するギタリストたちとの交流を通して紡がれたジャズ・ヴォーカリストとしての歩みをまとめ上げたアルバムという面白い企画になっていて、音楽的な回想録であり、長く深く個人的な旅路をたどる流れで出来上がっている。特に彼女が親しいコラボレーターとして選んだギタリストたちとの親密な音楽的対話を通じて展開していて、それはなんと6人のギタリストとそれぞれとのデュオ・アルバムといった形を取っている。

 更に、彼女はこのアルバム・ジャケに見るように、幼い頃のソビエト連邦時代から、なんと馬に魅了されていたと言われ、力強さ、動き、そして深く詩的な何かを象徴する馬の持つ性質と、馬に染み付いた感情は、サンクトペテルブルクの音楽院時代からイタリアへ渡り(Venus Recordsからイタリアのメンバーとデビューアルバムをリリース)、そこでシーラ・ジョーダンと出会い、ニューヨークへ移ることを勧められるまで(2017年)、彼女を支えて来たと言われている。その点はこのアルバムでダイレクトに現れている訳でしないが、そこでそんな意味合いがこめられたアルバムという事で聴くと、又一味違ったものを感じ取れるのかもしれない。

(Tracklist)
1. Dancing in the Dark
2. You and the Night and the Music
3. Who Can I Turn To?
4. Invitation
5. All or Nothing at All
6. Right from the Start
7. What Now My Love?
8. Vacation from the Blues
9. Wrap Your Troubles in Dreams
10. So Many Stars
11. Whistling Away the Dark
12. Reach for Tomorrow

  曲は、ジャズ・スタンダード中心で、ヴォーカル+ギターのデュオ・タイプの為、彼女の歌はかなりリアルに聴き取れる。そして歌は、過度な装飾はなく、比較的シンプルにジャズ情緒豊かな解釈で、声と演奏の「空間」を感じさせる世界を作っている。抑制された表現の中に豊かな感情が宿るという歌と演奏で好感が持てる。 ヴォーカルと演奏のそれぞれの味を聴き取れる録音も良い。

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 M1. "Dancing in the Dark" アカペラ・ヴォーカルでしっとりと入り、ILYA LUSHTAK(ロシア生まれ、NY拠点の熟練ジャズ・ギタリスト)は静かにサポート。
 M2. "You and the Night and the Music" 夜のロマンティックな雰囲気。ギターは、YOTAM SILBERSTEIN (アコギ、イスラエル出身のギタリスト)で、バック演奏での絡みがうまい。
   M3. "Who Can I Turn To?" 哀愁あるスタンダード。表情豊かで、感情の機微があるPETER BERNSTEINのギターで。
 M4. "Invitation" 何となく親密感が湧いてくる。
   M5. "All or Nothing at All" 期待の定番曲、メロディより優しい説得力の歌い回し。
   M6. "Right from the Start" YOTAM SILBERSTEINのギター、 比較的軽快で温かみのあるメロディ。ヴォーカルの柔らかさが活きている。
   M7. "What Now My Love?"  深い味わいのバラード調。丁寧な歌い上げが好感。
   M8. "Vacation from the Blues" ゆったりとブルース感覚。RUSSELL MALONEのギターが対話的で魅力。
   M9. "Wrap Your Troubles in Dreams" ジャズっぽい歌と演奏の展開。
   M10. "So Many Stars" メロディアスな美しさと柔らかい歌唱で、ブラジリアン・ギターのROMERO LUBAMBO のアコギも生き生き。
   M11. "Whistling Away the Dark"哀愁のある歌、PAUL BOLLENBACK のギターの音色とともに聴きどころ。アルバムのクライマックス。
   M12. "Reach for Tomorrow" タイトル曲。なんと言っても爽やかで希望を感じるフィナーレで安堵。

  とにかくいずれのギターも過度なアレンジや即興を避けた演奏で(エレキであってもアコースティックな演奏法)、ヴォーカルとの間を大切にしているため、細やかなニュアンスが深い味わいを持って楽しめる。どの曲もコルチナ自身の感性で丁寧にソフトに優しく歌い上げている点が好感が持てる。彼女のこのアルバムは、忘れた頃にやってきた懐かしさもあるものであったが、とにかく久々に聴いたせいもあってそれが好感に一層拍車をかけたところである。ジャズ・アルバムもこうしたセンスも失って欲しくないアルバムであった。

(評価)
□ 選曲・歌・演奏 :    90/100
□   録音      :    88/100

(試聴)

 

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2026年2月18日 (水)

カーステン・ダール GinmanBlachmanDahl「Play Ballads」

バラードというトリックでのスタンダード曲の老獪な新解釈

<Jazz>

GinmanBlachmanDahl「Play Ballads」
Storyville Records / Import / LP / 6014365 / 2025

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Carsten Dahl (piano)
Lennart Ginman (bass)
Thomas Blachman (drums)

録音:2024年4月24日-25日、MillFactory Studio(コペンハーゲン、デンマーク)

  デンマークの熟年期に入った3人のピアニストのカーステン・ダールCarsten Dahl(1967- ↓左)、ベーシストのレナート・ギンマンLennart Ginman(1960- ↓中央)、そしてドラマーのトーマス・ブラッハマンThomas Blachman(1963- ↓右)か​​らなる2005年からの名門ジャズ・トリオ : "ギンマン・ブラッハマン・ダール"の新作である。これは「バラード演奏」と銘打ってはいるが、なかなか単純ではない彼ら特有のスロー・テンポにこだわったスタイルで演奏された15曲のジャズ・スタンダード曲集。

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 2005年の「来日ツアー」では、結構好意的に受け止められ、本国デンマークに於いても、各種メディアからも、こうしたタイプは結構歓迎されているようだ。取り敢えず経験豊富な中での表現の繊細さや演奏の落ち着きが高く評価されたという事だと思う。
 冒険的・実験的な演奏に評価が集まる今日だが、このトリオの熟練した演奏とジャズ界でのクラシックな楽曲に対して意外に新鮮な展開で、とにかく丁寧な対応と表現が歓迎されたようだ。

 (Tracklist)

01. Angel Eyes
02. Gone With the Wind
03. Autumn in New York
04. But Beautiful
05. Take the ‘A’ Train
06. Chelsea Bridge
07. Blue Monk
08. Here’s That Rainy Day
09. Work Song
10. There Is No Greater Love
11. C Jam Blues
12. Don’t Go To Strangers
13. Satin Doll
14. Come Sunday
15. Things Ain’t What They Used to Be

   各曲は、おそらく意図的だと思うが、とにかくスローテンポで対応して、それによってメロディーの繊細な美しさと曲の描く世界の深みと彼ら自身をも探求するかの演奏だ。特にダールのピアノは繊細で一音一音の響きを大切にしている感のあるタッチで、当初思ったよりは即興因子も少なくはないのだが、基本的にはおとなしい流れでリードしている。そしてギンマンのベースとブラクマンのドラムはやはり意識的な控えめな対応だが、それでもやはり曲の展開にはなくてはならないリズム隊の役割を十二分に果たしている。
 
 私の以前からの印象としてダールというピアニストの印象は、このアルバムとはちょっと違うんですね。勿論北欧としての深遠なる詩情を描く点は素晴らしいのだが、それに加えて即興的因子を大切にしつつ、自由で抽象的・フリー寄りになり、単に安全運転だけでなく前衛的にもなることもあってその展開にはある意味でのジャズとしての面白みを感じてきた。しかし、このアルバムではその点が抑制されていて、ちらっとその面が見えたかと思っても、ぐっと押さえられてしまう。それは彼の意志なのか、このトリオの他の二人とのバランス的感覚でのことなのか、若干残念にも思いつつ、いやこのアルバムはそうした狙いではないところに目的があると、判断すべきなのか・・・実はこれはこれ悪くはないのだが、そんなことを少し疑問に思いつつ聴いたのである。

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 M1. "Angel Eyes" ちょっと暗めなイントロから始まる。音の間(ま)を活かした静謐な演奏。原曲の哀愁がより内省的な方向に誘導されて、ピアノのフレーズの繰り返しが心に響いてくる。
 M2. "Gone With the Wind" (風と共に去りぬ)しっとりとした哀愁を誘うアレンジで、緩やかなテンポが余韻をうみ深く深淵に。
 M3. "Autumn in New York"(ニューヨークの秋) ベースのメロディとピアノのアレンジが、都市の夕暮れを情緒豊かに描き格調高い。
 M4. "But Beautiful" 「美しさ」がテーマ。豊かなハーモニーの展開が印象的。
 M5. "Take the ’A’ Train" (A列車で行こう) ドラムスがかなりのインパクトを示し、ぐっとテンポを落としての表現に驚き。
 M6." Chelsea Bridge" じっくりと暗さが襲ってくる。どこか緊張感を誘導。
 M7. "Blue Monk" モンクの曲、ブルースの要素を優しくしっとりとした展開で。
 M8. "Here’s That Rainy Day" どこか憂いを帯びたバラード。ピアノとリズムのながれで雨の日の情景が浮かんでくる。
 M9. "Work Song" ゆったりしてはいるが、ピアノとドラムスのパワーのある訴えが響く。このあたりは単なるバラードとは捉えられない。
   M10. "There’s No Greater Love" ベースがリズムを刻み、内面から湧き上がるピアノ、ドラムスの感情的訴え。後半に来てようやくダールの単純でない音楽世界が明快になってくる。
 M11."C Jam Blues" エリントンに敬意を表しつつ、ゆっくりとしたブルースで、従来とは別感覚に。彼らトリオの楽しさも伝わってくる。
 M12. "Don’t Go to Strangers" / M13. "Satin Doll" 緩やかなテンポで、トリオのジャズ・アンサンブルを聴かせる。
 M14. "Come Sunday" アルバム終わりに近く、祈りの日、静けさの心を、老獪だ。
 M15. "Things Ain’t What They Used to Be" しっかり展望がきかれる納めの曲。

 なかなか、老獪な展開を聴かせるアルバムだ。スローに徹してここまで変化を聴かせる技には恐れ入る(M9.M10あたりに頂点を築く)。ゆったりとしたテンポと丁寧な表現によって、スタンダード曲の別の面を見せつけられたようなアルバムだ。演奏技術の高さだけでなく、ただ演奏だけしてきたのではない曲に描くモノをじっくりと三人の人生経験を盛り込んだ協調関係で描くところは、なかなか得がたいモノがあるアルバムだ。

(評価)
□ 選曲・編曲・演奏 :    90/100
□   録音       :    90/100

(試聴)

 

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2026年2月12日 (木)

ロベルト・タレンツィ Roberto Tarenzi 「My Inspiration」

ハード・バップをベースに、現代味付けの本格的ジャズ心が伝わってくる

<Jazz>

ROBERTO TARENZI 「MY INSPIRATION」
Via Veneto Jazz / Import / CD / VVJ157 / 2026

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Roberto Tarenzi (piano)
Dario Deidda (bass on 1, 3, 5, 7, 9, 11)
Roberto Pistolesi (drums on 1, 3, 5, 7, 9, 11)

1_tarenzi1w   イタリアの中堅ピアニスト:ロベルト・タレンツィRoberto Tarenzi (1977年生、イタリア-ロンバルディア州ミラノ出身)の、ピアノ・トリオとソロ・ピアノ演奏が、交互に組まれた構成でのアルバム。なんと私の歴史的には注目度の高い「故アーマッド・ジャマルに敬意を表した一編」ということで、ジャマルに関しては何かと関心のある私であり、これはと聴くことになったアルバム。

 もともと、このロベルト・タレンツィに関しては、私は意外に接する機会はあまりなかった。あのエンリコ・ピエラヌンツィやフランコ・ダンドレーアに師事したというなんか親近感はあるのだが。1990年代後期よりイタリア主流派のジャズ・シーンで活動展開、リーダー作も多く発表しているし、サイドマンとしても広く活躍して評価を獲得していて、精力的な活動の中堅のピアニストと言うところだ。
 そして今作は歴史的には'50年代からの伝統的ハード・バップそして自由なメロディ・ラインとかインプロビゼーションというモード寄りのアプローチを通して、歌心とスイング感を重視した演奏とで結構好評。しかし過去の作品には、実は私は其れほど思い当たる印象がなく来てしまっている。イタリアには珍しいアメリカン・ジャズの匂いもあって、脂がのった演奏を展開する。これから日本でももう少し人気が出そうなところにある。
 今回はトリオは、Dario Deidda (bass ↓左)とRoberto Pistolesi (drums ↓右)と組んでいる。
 収録曲12曲は、スタンダード、ジャマル関連曲、オリジナルが混在していて結構多彩だ。

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(Tracklist)

01. Where Or When (Richard Rogers) (trio)
02. Lament (Ahmad Jamal) (solo piano)
03. Mr. A.J. (Tarenzi) - Here You Come Again (Dolly Parton) (trio)
04. Desideria (Tarenzi) (solo piano)
05. Moonlight Serenade (Miller - Parish) (trio)
06. Tunnel Vision (Tarenzi) (solo piano)
07. Poinciana (Nat Simon) (trio)
08. My Inspiration (Tarenzi) (solo piano)
09. Broadway (William - Henri - Woode) (trio)
10. Chanson D'Helène (Philippe Sarde) (solo piano)
11. Like Someone In Love (Van Heusen) (trio)
12. The Brokolo Song (Tarenzi) (solo piano)

  まずの印象は、タレンツィの演奏は、なか芸達者な演奏で内容の質は高い。はっきりとしたピアノ・タッチと多彩なニュアンスで迫ってきて、ダイナミックとリリカルなところが旨く混在して魅力的だ。"エンターテインメント性も高い正統派ジャズ・ピアノ"と評価されているようで、なるほどと思う。トリオ曲の三者のバランスも適度な対話が繰り広げられ、ソロとなるとなかなか密度の高い聴きどころも多く経験の豊富さが感じられた。

 以下、収録曲それぞれの感想を中心に、評価・感想を記す。

 M01. "Where Or When"  ちょっとブルースぽいところがちらつくハード・バップ的トリオ演奏。力強いスウィング感で、ご挨拶的演奏。 
 M02. "Lament "さっそくジャマルのソロ演奏。メロディー展開が空間を生かし、更にパッサージに何とも言えないジャズ味があって、叙情性も見せる。
 M03. "Mr. A.J. (Tarenzi) - Here You Come Again "(Dolly Parton) 自己のオリジナルとカントリー曲の組み合わせというジャズらしさのある芸当が。又ユニークなアレンジが前面に出た演奏。
 M04. "Desideria" オリジナルをソロで、技巧派のちょっと繊細な表現。
 M05. "Moonlight Serenade"  久しぶりに聴いた名曲のトリオ演奏。スウィングを効かせロマンティックなタッチで懐かしの心をくすぐる。これは結構私はお気に入り。トリオらしくベースのソロが中盤に流れ、ピアノのインプロを誘って彼らの曲として仕上げたところは見事。こうゆうポピュラーな曲に彼らの特徴が明快になる。
 M06. "Tunnel Vision" ソロだが、即興的展開とややアヴァンギャルドなところを見せる

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 さて続くは、この曲こそがこのアルバムの特徴と評価と言うことになる・・・
 M07. "Poinciana" (Nat Simon)  私の好きなジャマルというと、まさにこのラテン色のある曲だが、前半はぐっと落ち着いたこの曲のリズム感。次第にピアノ・タッチは歯切れの良さを増して、タレンツィ風のパワー感が出てくる。リズムを刻むドラムスも力強さがある。やはりただの真似事では終わらせない。とにかく、ピアノのタッチが快活で、メロディが明快、トリオとしての流れも活発、グルーヴを持っている。曲の原型を尊重しつつも、タレンツィ自身の力量を見せつけた演奏。つまりこのタレンツィ版は、ジャズの歴史やジャマルの名演の上に、今時の現代風な技と力感のトリオ演奏を加味している。

 以下続けて全曲の感想だ・・・
 M08. "My Inspiration "  タレンツィのオリジナルで タイトル曲、展開が広がる演奏で発展的。
 M09. "Broadway" 妙な明るさが不思議、ベースの安定感と跳ねるピアノの対比が面白く、ドラムソロが楽し気なピアノを呼ぶ。
 M10. "Chanson D'Helène" ぐっと哀感がわいてくるソロ・ピアノのメロディー、叙情性が心に響く。
 M11. "Like Someone In Love" トリオによる即興交じりの物語り世界。
   M12. "The Brokolo Song" ソロ・ピアノで締めくくり、軽快さと安堵感に通ずる落ち着きが。

 究極、演奏技術の高さがジャズのグルーヴ感を十二分に響かせる演奏だ。トリオでもソロでも何より先ずハード・バップをベースにおいている気質があふれているところが、ある意味ジャズの本質というか懐かしさがちゃんと持っていて、そこにスリリングな現代風パワーと切れ味を載せての演奏を聴かせる斬新なところがある。そんなところからもっとジャズ・ファンには、もてはやされてもよさそうに思うが、近年のユーロ系コンテンポラリー・ジャズ体質とはさすがに異なっているので、隠れてしまっていたのかもしれない。私のようにアーマド・ジャマルというところから入り込めたわけだが、さすがイタリアはやはり音楽の道奥深いです。

(評価)
□ 曲・編曲・演奏   88/100
□ 録音        87/100

(試聴)

 

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2026年2月 7日 (土)

ヴィクトリア・トルストイ VIKTORIA TOLSTOY & JACOB KARLZON 「WHO WE ARE」

抒情派ジャズ・ヴォーカルが描くジャズを超えたロマンティック・ドリミーな世界

<Jazz>

VIKTORIA TOLSTOY & JACOB KARLZON 「 WHO WE ARE」
Act Music / Import / CD / ACT80382 / 2026

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Viktoria Tolstoy ヴィクトリア・トルストイ (vocal)
Jacob Karlzon ヤコブ・カールソン (piano, keyboard, programming)

2025年8月25日-26日スウェーデン-ストックホルムのMusikaliska Kvarteret録音

Ab6761610000e5eba1379e52cf2d011de5af7b76  スウェーデンで活躍するロシア系人気歌姫:ヴィクトリア・トルストイ(1974年スウェーデン・マーシュタ生まれ)の登場である(前回はここでアルバム『Stealing Moments』(ACT97472)を2024年に取り上げている)。
 ここに彼女と30年という長年共演してきた敏腕ピアニスト:ヤコブ・カールソン(1970年スウェーデン・ヨンショーピング市生まれ)との名コンビによるデュオ作品が完成した。
 カールソンはピアノの他キーボードやプログラミングも並行してこなし、作曲も主として彼の手による世界で、今回はトルストイは、彼女独得のソウルフルな歌を彼の描く世界に協調するスタイルでのアルバムとみた。オリジナル以外は、ビリー・ジョエル、トリ・アモス、トム・ヨークの曲を独特な解釈をして、カールソンの曲群に調和を取っている。
 結果は、彼女の抒情派ジャズ・ヴォーカルがロマンティックでドリミーな世界を構築していて、ジャズ・ヴォーカル・アルバムとしては若干異色の作品の感はある。

(Tracklist)

01. Satellites (Jacob Karlzon) 5:02
02. Who We Are (Karlzon) 6:05
03. And So It Goes (Billy Joel) 3:54
04. Cloud On My Tongue (Tori Amos) 4:33
05. The Great Escape (Karlzon) 5:09
06. Off-White (Karlzon) 7:30
07. Trigger Warning (Karlzon) 5:50
08. Stay (Karlzon) 5:28
09. Fallen Empire (Karlzon) 5:41
10. Let There Be Love (Karlzon) 5:40
11. True Love Waits (Radiohead) 4:26

 やはり彼女の世界らしく、所謂ジャズ・アルバムと一口に言えない世界を作り上げていて、歌の世界は情緒的な語りかけのような優しさに包まれたような表現が特徴的である。そしてメロウ・テンダーといった表現が当たっているかと思うが、ジヤズの世界としては明らかに異色と言って良い。それは曲が漂うように進むため、印象的なインパクトのあるテーマが叩き付けてこない。そうゆうところが良いという面と印象的は迫力不足という面との両極があってなかなか評価も難しい。そしてその難しさが訴えてくるところに聴いたものだけが知る世界が存在している。

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 M1. "Satellites" オープニングだが、トルストイの優しげなしっとりとしたヴォーカルとちょっと異空間的に誘うサウンドでエレクトロとピアノが交差する導入曲。浮遊感が漂う。
 M2. "Who We Are" アルバム・タイトル曲。深いムードに入る。歌とピアノが対話しているようだ。終盤に躍動感と広大な世界を描く。
 M3. "And So It Goes" Billy Joel の名曲のカバー、アカペラで入ってしっとりと歌う、ピアノが支える。優しさが流れる。後半ピアノの美旋律。 なかなか味な仕上げ。 
 M4. "Cloud on My Tongue"  Tori Amos カバー、ピアノの美フレーズと上品さのある歌が見事に交錯と協調し物語が展開。
 M5. "The Great Escape"自由や解放の感覚をテーマにしていると、珍しく躍動感が。
 M6. "Off-White" ピアノと優しい歌が美しく、再び瞑想的でジャジーとは別世界。
 M7. "Trigger Warning" リズミカルに進行、ここではちょっと面白い展開。
 M8. "Stay" 留まることへの想い、しっとり深い叙情性。この世界がこのアルバムの訴えどころ。歌と低音のピアノのハーモニーが美。
   M9. "Fallen Empire" タイトルの示すところが難しいが、時代の流れのドラマチックな様相が伝わってくる。
 M10. "Let There Be Love" 愛を肯定的に語っている。歌とピアノの対話がバラードの美の極致で見事。
 M11. "True Love Waits" Radioheadのカバー、なかなか静謐にアレンジ。トルストイの声がタイトルの「待つことの真実」を心に響かせる。

  ピアノ、キーボード、プログラミングで描くカールソンの世界の多彩性が見事に結実しているが、ただ私としては、エレクトロなサウンドには若干の抵抗もないではない。しかしトルストイのヴォーカルが見事に語り、歌い、説得し、納得を描く。そしてジャズ的に崩すと言うところはあまりなく、エレガントな真摯な歌唱は好感が持てる。
 全体的には、ちょっとジャズ世界としてはコンテンポラリーで稀有な存在だが、こうした世界で心を宿わせるアルバムもあってよいのだろう。これは二人で長年築いてきたものがないと作れないアルバムだと思う。いっやージャズというものの守備範囲は広い。

(評価)
□ 作曲・演奏・編曲・歌  90/100
□ 録音          88/100

(試聴)

 

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2026年1月28日 (水)

マリオ・モンテッラ Mario Montella Trio 「 Elsewhere」

デビューアルバムであるが、洗練された曲構成、叙情性、即興の自由を見事に融合させた現代ジャズ 

<Contemporary Jazz>

Mario Montella Trio 「 Elsewhere」
Abeat / Import / CD / ABJZ285 / 2025

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Mario Montella (piano and compositions)
Gianfranco Coppola (doublebass)
Giuseppe D'Alessandro (drums)

Recorded,Mixed & Mastered by Stefano Amerio
at ARTESUONO RECORDING STUDIOS - CAVALICCO (UDINE) ITALY
2025年5月9日録音

343327128_13744w  イタリアのコンテンポラリー・ジャズ界で好評のマリオ・モンテッラ・トリオのデビューアルバム。リーダーのマリオ・モンテッラ(→)は、ナポリ出身のピアニストで、クラシックとジャズの両方の訓練を受けたミュージシャンとのこと。クラシック音楽の基礎をしっかりと身につけた上で、自身の創造力と即興性を融合させたジャズ・ピアノを展開している。
 目下彼に関する情報も少ないが、洗練されたソングライティング、リリシズム、そして即興の自由さを融合させたまさに現代的なコンテンポラリージャズを展開して好評の為、早速聴いてみたという処だ。現在まで、ソロ、デュオ、トリオ、カルテットなどの編成で活躍。ライブ演奏のほか、イベント出演やレッスン・ワークショップの提供も行っているようだ。
   そしてこのアルバムは7曲の構成であるが、全てモンテッラ自身のオリジナル曲で挑戦している。

(Tracklist)

1. Italy 09:31
2. Lunar 06:20
3. Las Vegas 07:17
4. Habemus Papam 06:37
5. Ballad Of Fairies And Witches 05:51
6. Blue Sea 07:42
7. My Laura 07:43
(*All composed by Mario Montella)

 なかなか、イタリアはやはり音楽の国、こうした実力者が多い。 このマリオ・モンテッラも広く知られる存在ではないが、作曲においては非常に完成した境地を持っていて、このトリオにおける表現力も人並み以上のものを感ずる。
 タイトルは「Elsewhere」は、"どこか別の場所で"という意味か、想像上の独自の音響的「別世界」を自ら提供しようとする・・・それは、味な無音空間を生かし、そしてトリオの三者同士の深遠な対話で構成される内省的ではあるが彼ら独特の空間であるようだ。

 そしてマリオ・モンテッラのピアノは独自のタッチと作曲を持って先導し、ジュゼッペ・ダレッサンドロの繊細なドラミング、ジャンフランコ・コッポラのコントラバスは妙に生きて曲を構成する。トリオは既に彼ら自身の世界を誇らしげに見せて、余裕すら感ずる演奏は驚きだ。これに関しては、録音関係は、例の名エンジニアのスファノ・アメリオによるハイ・センスを経て完成したもので、この力も音質と表現の深みによって、描く世界を倍増しているように思う。

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 M1. "Italy" なんと冒頭 10分に迫る長曲。ピアノが中心だか、ベース/ドラムは、支えるというより対話的。現実か空想かダイナミズムが迫ってくる
 M2. "Lunar" 美しさと余韻
 M3. "Las Vegas" インタープレイが活発で躍動的
 M4. "Habemus Papam" まさに即興の美学
 M5. "Ballad Of Fairies And Witches" ちよっとミステリアスで、空想・幻想世界が襲う
 M6. "Blue Sea" 波のように揺れながらも、ステック音に支えられ前半ピアノ、中盤ベースが広がりの世界へ、そして終盤はドラムスの響きが勢いを増して、三者のアンサンブルの妙
 M7. "My Laura"  どこか満足感のある人間的世界で締めくくる

 デビュー作でありながら、「円熟」「時間空間の彩」「人間の内面への探求」と驚きの完成度の高いアルバム。いっやーー、恐ろしいトリオの出現だ。技巧的にも優れていて、更にトリオの対話的交わりが高度。これには録音・ミックスの高技術によるトリオ三者の演奏が十分手に取るように聴かれることだ。結論的に、美の探求感も忘れていないハイレベル・アルバム。欧州美学が凝集している作品だ(ちょっと褒め過ぎか)。

(評価)
□ 曲・演奏  : 90/100
□ 録音   : 88/100

(試聴)

 

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2026年1月22日 (木)

ソレン・ヘベ Søren Bebe Trio 「 Gratitude」

「感謝」の心を、聴きやすい叙情的な曲展開で・・ユーロ叙情派ピアノ・トリオの面目躍如

<contemporary Jazz> 

Søren Bebe Trio 「 Gratitude」
FROM OUT HERE MUSIC / IMPORT / CD / FOHMCD026 / 2025

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Søren Bebe (piano)
Kasper Tagel (bass)
Knut Finsrud (drums)

Recorded on 4&5 April 2025 by Augast Wanngen at The V-Recording, Denmark 

Unnamedw_20260122111001  前回に続いて、私の注目のデンマークの人気中堅抒情派ピアニスト:ソレン・ベベ (サン・ビービー、1975年デンマークのオーデンセ=Odense生まれ、Aarhs王立音楽アカデミー2004年卒 →)の今回はニュー・アルバムを取り上げる。レギュラー・トリオによる、コンピレーション・アルバムの前作『First Song』(FOHMCD024)に続く通算9作目の最新アルバム。(リリースは2025年)

 この作品も、「北欧ジャズらしい静謐さ・内省的な美が基調にあって余韻を大切にする空間的な演奏が中心」と評価は高い。もともとの聴きやすいメロディラインは、彼特有のエレガントな雰囲気で生まれる叙情的な世界にあるので、なんとも気持ちが良い。このトリオは2007年結成で、既にそれなりの歴史を積み上げてきているので、難しいことなく三者の一体感が捉えられていて、スムーズなトリオ演奏が出来ている。

 説明では、このアルバムはタイトルが「感謝」であり、「感謝、繋がり、そして人生の静かなひとときの美しさを深くパーソナルに反映した作品」と説明されている。つまり「ファンへの感謝としての贈り物的なもの」とソレンは説明している。
 このトリオ、今や世界各地だライブ活動が成功していて、彼のそんな親密感ある感謝の言葉なのかもしれない。

(Tracklist)

1. Frostblad
2. Good Enough
3. Tystrup Sø
4. A Much Simpler Song
5. And So It Goes
6. Silent Listener
7. Chico
8. Throw It Away
9. Gratitude

 「感謝」というその誠実名気持ちがアルバムの9曲に貫かれ、そしてソレン自身のオリジナル曲7曲と、トリビュートとしてのビリー・ジョエルのM5."And So It Goes"は、原曲の静かさを特にアレンジすることなく繊細に演じ、アビー・リンカーンのM8."Throw It Away"も、ソレンが初期から影響を受けたジョン・スコフィールドへのオマージュということで、ちょっと控えめで情緒ある演奏とアレンジで好評。
  そして彼自身の曲M3."Tystrup Sø"(デンマークのソーレと言うところにあるソレンの故郷近くの湖にちなんで名付けられた)にみる内省的な曲と不思議にうまく調和していて、アルバムとしての完成度も高い。シンバル音がゆたりした曲のメリハリとなっている。

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 オープニングのM1."Frostblad"は、静かな自然の姿、北欧の風景を想像させる。
 M2."Good Enough" 落ち着いた世界、想いの深さの余韻が好感。
 M4."A Much Simpler Song" ここでちょっと軽やかに。
 M6."Silent Listener" タイトルの通り、静けさを"聴く"ことをテーマにしたピアノトリオ曲。アンビエント的空間の美。
 M7." Chico" アルバムにメリハリをつける軽快・リズム感の曲。
 M8."Throw It Away" スタンダート曲、メロディーを演ずるピアノを主として、ここではベース、ドラムスは支え役。
 M9."Gratitude"タイトル曲であり、アルバムのテーマを最後に表現して纏め上げる。やはり「感謝の気持ち」が余韻を残して伝わってきた。素晴らしい。

 今回も心休まる世界の中でのメロディの美しさと静謐な空間を大切にした繊細極まりない表現が見事。ちょっと内省的なところもあるが、なんといっても聴きやすさが彼らの演ずるトリオとしての展開の世界で、所謂派手なところは無いが、なんとなく心に響いてくるところが評価ポイント。
 尚、録音もなかなか良いレベルにあることを付け加える。

(評価)
□ 曲・演奏 : 90/100
□ 録音   : 90/100

(試聴)

 

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