ビル・エヴァンス COFFEE BREAK JAZZ 「BILL EVANS - BLEND」
ジャズに興味が湧いた初心者にも勧められるコンピレーション盤
<Jazz>
COFFEE BREAK JAZZ 「BILL EVANS - BLEND」
Universal Music (Verve/Riverside)/ JPN / UCCU1697 / 2025
Bill Evans (p)
Paul Motian (d)
Scott LaFaro (b)
Jeremy Steig (fl)
Jack DeJohnette (d)
Eddie Gomez (b)
Philly Joe Jones (d)
Jim Hall (g)
Percy Heath (b)
Sam Brown (g)
Marty Morell (d)
人気の「COFFEE BREAK JAZZ 」シリーズに装いも新たにしてビル・エヴァンスBill Evans(1929-1980)が加わってリリースされた。
日本で最も人気のあるジャズ・ピアニストだが、今年没後45年になるが、つい先頃掘り出し物のとしてのニュー・アルバム(『FURTHER AHEAD - Live in Fland 1964-1969』)がリリースされたばっかり、彼の音楽は今も世界でトップをゆく愛され方だ。そして今作は彼の往年の名曲群をコンパイルした新編成コンピレーション・アルバムとなっている。まあこうしたアルバムがリリースされるのは、ファンへのサービスということもあるが、まだまだこれからジャズを愛してゆこうという人々への入門盤として門戸を広げ、今後へのジャズの道を更に開いてゆこうという商業ベースでの意義も大きいものとして企画されているのだろう。
名作『ワルツ・フォー・デビイ』(M1.)から初めて彼がエレピを導入して行なった多重録音アルバム『フロム・レフト・トゥ・ライト』(M9.)に至るエヴァンスの豊富なユニバーサルミュージック名作アルバムからから選ばれた名曲の14曲。人気曲を取り上げてのアルバムとなっていて、バック・グラウンド・ミュージック的聴くにも十分贅沢モノだが、それもジャズの一つの役割的なものとして大きな価値がある。
(TRACKLIST)
1.ワルツ・フォー・デビイ / Waltz For Debby
AL『Walz for Debby』take2, 1961 Village Vanguard
2.スパルタカス 愛のテーマ / Love Theme from "Spartacus"
AL『ホワッツ・ニュー』より
3.ナーディス / Nardis
AL『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』より
4.枯葉 / Autumn Leaves (Take 1 / Stereo)
AL『ポートレイト・イン・ジャズ』より
5.あなたと夜と音楽と / You and the Night and the Music
AL『インタープレイ』より
6.ソワレ / You and the Night and the Music
AL『フロム・レフト・トゥ・ライト』より
7.ヒアズ・ザット・レイニー・デイ / Here's That Rainy Day
AL『エクスプロレイションズ』より
8.ララバイ・フォー・ヘレン / Lullaby For Helene
AL『アローン』より
9.いつか王子様が / Someday My Prince Will Come
AL『フロム・レフト・トゥ・ライト』より
10.ビューティフル・ラヴ / Beautiful Love(Take 2)
AL『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』より
11.ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ / When I Fall in Love
AL『エクスプロレイションズ』より
12.ア・タイム・フォー・ラヴ / A Time For Love
AL『ポートレイト・イン・ジャズ』より
13.星に願いを / When You Wish Upon a Star
AL『アローン』より
14.マイ・フーリッシュ・ハート / My Foolish Heart
AL『インタープレイ』より
ビル・エヴァンスのアルバムは「名演はあるが名録音無し」と言われるぐらい残念ながらオーディオ的には殆ど今一歩というモノであると言って良いのだが、近年リマスターされての改善が図られていて、完璧とは行かないが音質的にも改良盤となってきていて、ここに登場する曲群も、かなり安心して聴けるようになってきている。それでも時代の流れを感ずるところであるが、昔を思えばそれなりに良くなったと・・・いうところで聴いているのである。
そんな中でも、アルバム『You Must Believe In Spring』(Remmatered 2022)あたりが、私はベスト録音と思っているのだが、ここでは取り上げられていない。
しかしなんと言ってもこのアルバムの目的からも、しっかりとM1."Waltz For Debby", M14."My Foolish Heart"でオープニングと締めをきちんと押さえているところは、このアルバムの真面目さとサービス精神が感じられるとこだ。
そしてM3."Nardis"、M4."Autumn Leaves"は人気曲で、特にM3.はマイルス・デイビスの作曲だが、エヴァンスはこの曲にはそれなりの思い入れがあったり、演奏の要求もあったりで彼のこのタイプのアルバムだと載せないわけには行かない重要曲だ。
M9."Someday My Prince Will Come"も愛されてますね。マイルスは2度3度とグラミー賞を獲得しているが、この曲もそうですね。
M13."When You Wish Upon a Star"も欠かせないですね、小学生の女の子もピアノでこの曲は弾いてますね。
そしてM7."Here's That Rainy Day"のように彼のソロ演奏もきちんと収めて、なかなか頑張っているアルバムとも言える。
まあ、どれがこれがという事よりもこうして人気曲や聴きやすく心地よい曲なども纏めてくれたので、聴くには極めてとっつきやすいアルバムであるし、なんと言ってもエヴァンスの入門アルバムとしてはガイダンス的でもあって文句のないところであろう。
(評価)
□ 選曲・演奏 90/100
□ 音質改善度 88/100
(試聴)











































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